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置き去り刑事は獣と化した青年達に弄ばれる

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明日の朝迎えに来てやる。それまでに逃げられてたら刑事さんは自由の身だ。
そう言い残して、男達は捕らえた刑事を滅多に人が来ない公衆トイレの個室に置き去りにした。厳重な拘束を施したほとんど裸体に近い姿でだ。
二の腕同士を短い鎖で繋ぐ黒革の枷を嵌められ、手首から先を銀のガムテープでぐるぐる巻きに縛り上げられた刑事の腕は背中に回された状態から離れられず、指を伸ばすことも叶わない。足にも腕と同じように太もも同士を繋ぐ枷を与えられ足首から先をテープに容赦無く包み込まれた刑事は足の動きを大きく制限され、首輪の前部から伸びた鎖がトイレのタンクから伸びた金属製のパイプに南京錠で結合されていなかったとしても逃げ出せない状態だ。
それに加えて、刑事は目と口に手足の物と同じガムテープを貼り付けられてしまっており、見ることもしゃべることも出来ない。刑事は手足を暴れさせることだけでなく周囲の情報を集めることも助けを求めて大きく叫ぶことも不可能にされてしまっているのだ。

「ん、んぐぅっ……ふっ、むぐっ」

ありとあらゆる行動の自由を取り上げられた状況で、刑事は隠したくても隠せない左右の乳首と男根を揺らしながら拘束からの脱出を試みる。
どんなに力を込めても外せない枷とテープから逃れようと、刑事はくぐもった唸りを発し鼻から乱れた息をプスプスと漏らしながら裸体をもがかせる。
そんな状況がどれくらい続いた頃だろうか、不意に刑事が立てる音だけが響いていた空間に別の音が響いた。それは、驚愕と困惑が入り交じった声。身動きを封じられた刑事を見つけた青年の声だ。

「うわっ!? 何だよコレ!?」
「どうしたー? 気付かない間に漏らしてたかー?」
「ちげーって! ちょっとこっち来てくれよ!」

おそらく、自分を見つけた青年の目には何もかもがさらけ出されていることだろう。そして、その青年に呼ばれたもう一人の青年の目にも恥ずかしい姿を余すところなく見られてしまうのだろう。しかし、刑事は裸体を晒す羞恥に震えながらも胸に安堵を募らせていた。これで助かった。もう、自分を捕らえた者達の手で好き勝手に嬲られ、屈辱と苦悶に苛まれることも無い。そう考えていた刑事の耳に、青年達の声が続けて聞こえてくる。

「一体どうしたんだよ……っておいおい、この人どうしたんだよ」
「俺が聞きてーよ! 何でこの人こんなことになってんの?」

早く、早く拘束を解いてくれ。刑事は抑えきれぬ哀願を塞がれた口の代わりに裸体のくねりで示す。しかし、その恥を覚悟で行った刑事の意思表示は青年達には伝わらず、目の前の光景に対する情報を集めていた青年達の視線は刑事が救いを求めて行う身悶えでは無く、トイレの個室に貼られていた一枚の紙に向かってしまった。
それは、刑事を捕らえた男達が刑事を置き去りにすると同時に貼っていった紙で。その紙には事実と違う情報が、刑事を絶望へと叩き落とす誤った説明と促しの言葉が書き連ねられていた。

『この子の名前は○○です。あまりにも淫乱すぎて身体が持ちそうに無いので、今日はここでたくさんの人に犯されまくってもらうことにしました。どうぞお好きなだけエロでか乳首を苛めて、前戯無しでもすんなりチ○ポをくわえ込むケツマ○コをほじって、○○のペットチ○ポを擦りながらよがり鳴かせてあげてください。中に出しても大丈夫です。道具も棚の所に用意してあります。存分にお楽しみください』

文章だけを見たら、とても鵜呑みする気にはならないだろう。けれど、その紙の文章を信じさせる材料は皮肉なことに、助けを欲する刑事自身が提供してしまっている。
普通の男ではあり得ないほど調教によって肥大させられた乳首は、文章に書かれた淫乱の単語を強めてしまっている。そして、毎日のように無慈悲な快楽に漬け込まれ、快楽があるのが当たり前だと擦り込まれてしまった刑事の男根は無意識に快楽をねだって、青年達がやってくる前から硬く勃起してしまっていた。これもまた、文章にある淫乱を男達の予想通りに補強してしまっている。
あの乳首に触れて、弄り回してみたい。この淫猥に発情している男の肉体を、好き勝手に犯したい。湧き上がる欲望は青年達の思考から目の前の男がこの状況に無理矢理置かれている可能性を排除し、紙に書いてある通りにすれば自分達も男も男の飼い主も幸せになれるという発想を導いていく。
刑事が放つSOSに気付かぬまま淫欲に従って行動する青年達はもはや、刑事の哀願に気付きながらそれを無視して責めを加える男達よりある意味遥かに残酷な存在で、残酷な獣達はこれは全員が望む良いことをしているんだという暗示を自らにかけながら、逃れられない刑事がいる個室に足を踏み入れ、邪魔が入らないよう鍵を掛けた。

「さて、淫乱な○○君。俺達と愉しく遊ぼうね」
「ご主人様の代わりに今日はたっぷり可愛がってあげるから、いっぱいイきまくろうね。○○君」
「むぐっ!? んむ、んむぁぁぁっ!」

想像すらしていなかった展開に恐怖し、二人がかりで狭い個室の中を半回転させられ尻を突き出させられた刑事はやめてくれの想いを込めて悲痛に叫んだ。が、その叫びはあっという間に甘く蕩けた快楽の呻きへと変わった。青年の一人が右の人差し指と中指を刑事の尻穴に滑り込ませ、何もせずとも解れきっていた腸壁をぐちゅぐちゅと掻き回し始めたからだ。

「むふっ! んんっ、んむぅぅんっ……う、ふむっ、むぶぅぅぅ……んっ」
「おぉ、すっげ。ホントにすんなり入ったぜ。こりゃチ○コも楽々じゃん」
「ここにほったらかしにされてる間、ここに入れて欲しくて堪らなかったんだろ? ケツマ○コが指にしゃぶりつきながら嬉しそうに涙を流してるぜ? 淫乱」
「む、ぐむっ……んぅ、んふぅぅ……」

流されちゃ、駄目だ。どうにかして誤解を解かなければ。
そう思う心とは真逆に刑事の身体はもっともっととねだるように尻穴を抉る指に吸い付き、男根から透明な蜜を零しながら乳首を硬く尖らせていき、青年達の興奮と男根の硬度を余計に高めてしまう。
刑事は諦めること無く青年達に助けを求め続けたが言葉を発せず、快楽に反応して悦びに満ちた鳴き声を上げている状態で助けを求め続けてもそれは受け取り方を紙の文章で歪まされた青年達の耳にはおねだりの仕草にしか見えず、刑事は必死の哀願も虚しく二人の青年の男根で代わる代わるに尻穴を犯され精液を体内に流し込まれ、自分を捕らえた男達が迎えに来るまで休み無く絶頂へと押し上げられ続けるのだった。
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