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少年達は役割に沿って望まぬ交尾に耽る

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部屋中に鳴り響く朝九時を告げる無機質な電子音を耳にして目を覚ました少年達は、今日も屈辱と絶望を覚えさせられながら自分の役割を思い知らされた。
昨日と同じく、空気を送り込むことで自力ではひり出せない大きさにまで拡張されたプラグによって腸内を埋め尽くされている少年。昨日とは違って、プラグではなく幼い男根を取り囲んで閉じ込める金属製の貞操帯を取り付けられている少年。前日と同じ、または違う役割を一瞬で理解させる恥辱の装飾をあてがわれた少年達は、眠らされている間に被せられたあどけない表情を見せている動物のマスクに開けられた複数の小さな穴越しに部屋の様子を見回し、今日の相手として指定された少年を探していく。自分と同じ動物のマスクを被せられたのは誰か。ペアとなっている動物のマスクを一つずつ除外し己に与えられたマスクの動物が何なのかを推測しながら、少年達は指の使用を禁じる動物の足を模したグローブとブーツを嵌められた手足での四つん這いで移動し、貞操帯に監禁された男根とアナルプラグから垂れ下がったそれぞれ色と形の違う尾を揺らめかせつつ今日のパートナーを見つけ出していく。
そうして己の今の立場を嫌でも理解させられながら相手を発見した少年達は、これ以上無い惨めさを募らせながら自分達を拉致し支配している非道な組織の思惑通りに、意に染まぬ交尾へと耽り始めた。そうしなければ、自分と今日のパートナーは媚薬を混ぜ込まれた淫猥な餌にさえもありつけはしないからだ。

「うぅ、んぉっ、あぉぉんっ!」
「ふぅ、ふぐっ、むぅぅんっ!」

マスクの内側で噛まされた棒に歯を立てて唸り、快楽と自らの無様さから滲み出た涙をマスクの下で頬に伝わせながら、ありとあらゆる動物のマスクを被せられた少年達が同じマスクの少年と共に望まぬ性交を繰り返す。別室からモニターを通して監視されている為に手を抜くことすらも許されない少年達は、自身の男根が相手の腸内に精液を撒き散らしても腰をとめずに振り乱し、貞操帯の内部に向かって己の男根が精液を噴き出させてももう一人の上にまたがっての上下運動を継続する。
本当は休みたい。そう思っても休めない哀れな少年達は、自暴自棄になりながら覆い被さったもう一人の尻穴を荒々しく掻き回し、体力の限界が来たもう一人の男根を尻穴で摩擦する。
もうイきたくない。イかされたくない。そんな悲痛な願いを口にすることさえ叶わない少年達は、食事の没収とお仕置きに怯えながら悦楽を積極的に汲み取り、段々と身に着けさせられた衣装に沿った獣じみた痴態をさらけ出す淫獣へと一人残らず今日も貶められていく。

「あぉっ、んおぉぉんっ! うー、ふぅぅぅーっ!!」
「んぐっ、んもぉぉっ! ふー、むぐぅぅーっ!!」

精液の放出さえ不可能となった男根を貞操帯の中と、相手の腸内で脈打たせながら射精無しの絶頂に悶え苦しむ滑稽な動物と化した少年達。そんな少年達を作り出した残忍な男達は、捕らえた少年達が順調に淫らな商品として仕上がっている事実を確認しながら相性の良いつがいを把握することを一番の目的とした監視と鑑賞を続け、いずれ二匹セットで売り飛ばされる淫獣達が織りなす交尾ショーを悠然と愉しんでいた。
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