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潜入者は目隠し拘束で海賊に嬲り倒される

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「う、あぁ…」

一人の男が、力無く呻いた。その声は、あっという間に掻き消されていく。
男の声を掻き消したのは、波の音。男が手首を縛られ立った姿で吊るされているのは、海を進む海賊船の甲板だ。
海賊に捕らえられた男は身に着けていた武器も衣服も全て取り上げられ、全裸で吊るされ屈辱を与えられていた。

その表情は黒い布の目隠しによって遮られているが、悔しさと長時間の拘束による憔悴が手に取って見える。
陽光と海風に無抵抗の身体を打ち付けられ続け、男の身体は汗に塗れていた。その汗は船の床に垂れ落ちて染みとなるが、すぐに乾いて消える。

逃げられない状況で男は体力と気力を根こそぎ奪われていき、今では暴れる事も座る事も出来ず立ち尽くしていた。
そんな男の元に、数人が近付いた。目隠しをされた男はその存在に気付けず、怒りを込めて睨み付けもしない。

無様な虜囚の姿に近付いた男達。男を捕らえた海賊達は笑って言った。

「俺らをとっ捕まえる為に潜り込んだのに、逆にとっ捕まえられてちゃ世話ねーな、政府の回し者さん」
「は、あぁっ」

罵倒をされて、数人の海賊に笑い飛ばされても、男は反論する力も残っていない。ただ、悔しさと恐怖に怯えて、海賊達の目に晒されている裸体を震わせるしか無かった。

「うぁ…っ?」

その震えている身体が、突然跳ねた。尻を撫でられたからだ。

「あ、あっ」

何も見えない状態で肌を刺激され、男は尻を撫でる手から逃れようと前に足を出した。
すると。

「んぅっ!?」

自ら股間を待ち構えていた手に押し付けてしまい、後ろに逃げる前にペニスをやんわりと握り込まれてしまった。
それをきっかけにして、あらゆる場所に指が、手が伸びてきた。

右の膝を抱え込んで持ち上げられ、片足立ちにされ。
大きく広げられた恥部は、ペニスの先端も裏筋もその下の袋も。アナルは指で入口を擦られながら尻たぶを揉みしだかれ。
更には乳首も太股も、口の中までも指で蹂躙されて、男は憎い海賊達の前で惨めに身悶えてしまう。

その姿に海賊達は大きな笑い声を上げ、男を嬲る手を激しくした。

「えぅ、えあぁっ!」
「ほら、もっと鳴け! 情けなく腰振ってな!」
「うあぁぁっ!!」

悲鳴を上げても、味方はおらず。船の上では助けも来ない。
無慈悲な恥辱に苦悶し、悲痛で甘い悲鳴を嬲る男に聞かれながら。

男は吊るされた身体を、虚しくもがかせていた。
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