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無慈悲な歓迎は疲弊した肉体を甘く淫らに悶え狂わせる

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何も見えず、しゃべることも叶わない。その理由は、視界を閉ざし口を塞ぐ黒色の粘着テープを顔面に貼り付けられているからだ。
無遠慮に裸体へと触れ、背や尻を押しての歩行を強いられても男は為す術無くよちよちと前進を繰り返すことしか出来ない。何故なら、男は両手両足に縄を用いた拘束を施され抵抗と逃走を一切行えない状況へと追いやられてしまっているからだ。
左右の手首同士と二の腕同士を遊び無く結わえ、足首同士と太もも同士を短く括る縄の縛めを加えられた無様な男は、これ以上無い屈辱に苛まれながら大きく動かせぬ足で敵が促す方向へと移動させられていく。時折からかうように丸出しとなった乳首を指先で弾き無防備な男根を撫でる敵の男達の悪戯に悔しげな唸りを漏らしながらも、ありとあらゆる選択肢を封じられた男は拒絶の意思を示すことさえ満足に出来ぬまま、左右を密着させられた足での遅々とした歩みを惨めに積み重ねさせられていく。

「んっ、んむ、ふむぅ……っ!」

一体何時まで、この屈辱に苛まれ続けるのだろう。左右の尻肉を別々の手で同時に揉み始めた敵達に怒りを乗せた呻きを飛ばしながら、男は不自由な歩行によってもたらされた疲弊で朦朧とし始めた頭にぼんやりと疑問を浮かばせる。
正確な時刻を知る術は無いが、すでに一時間以上は経過しているのではないだろうか。両の乳首を摘まんで引っ張ることで無理矢理に歩行の速度を引き上げさせてくる敵達の仕打ちに恥辱を抱かされながらも冷静さを保っている男が、そろそろ終わっても良いだろうという淡い期待混じりの苛立ちを募らせつつ、自らの足に男根を緩くみっともなく打ち付ける移動を繰り返す。
何をされても逆らえない。幾ら弄ばれても意味を成さない声を零すしか無い。そんな惨め極まりない立場に置かれた男の様子を気高き捜査員として活躍していた頃と対比しつつ堪能し、必要以上の遠回りを交えて目的地である監禁部屋へと連行した敵の男達は、唯一の呼吸孔に変えられた鼻を間抜けに鳴らして憔悴の事実を誰にも明らかな形で伝えている捜査員に対し悪に相応しい歪みきった笑みを浮かべながら、汗塗れの裸体に追い打ちの縄を嬉々として装着し始めた。

「んんぅ! ふぶ、もうぅ……っ!!」

急に背を強く押され、受け身の取れない格好にされていた捜査員は床に敷かれていた分厚い薄桃色のマットの上にうつ伏せの体勢で転がされた。
その突然の変化とマットに鼻を打ち付けさせられた衝撃に掻き乱され反応が遅れた捜査員に、悪達は協力して上乗せの縄を着せていく。背中で伸ばしきった状態に固められていた腕を胸部と腹部に括り付ける縄を追加された捜査員はもう、腕を暴れさせることさえ許されない。疲労に震えている足を折り曲げさせられ足首の縄と二の腕の縄を、太ももの縄と手首の縄を新たに付け足された縄で繋がれた捜査員はもはや、先程まで強要されていた小さな歩幅での歩行さえ行えない。
元から無かった自由を更に削ぎ落とされた捜査員は、無慈悲な悪の男達が寄せる悪意からどう頑張っても逃れられない。うつ伏せから仰向けに体勢を変更させられ、意に染まぬ歩行の際に散々いたぶられていた淫猥な弱点達に本格的な責め苦を流し込まれ出しても、両肩と両膝を押さえ付けられるだけでなりふり構わぬ身悶えさえも禁じられてしまった哀れな捜査員はどうすることも出来ぬまま手加減の無い悦楽に狂わされるしか無い。
無言を貫いていた口を開き一方的な歓迎の言葉を浴びせながら快感を手分けして叩き込む悪達にそれまで覚えないようにと努めていた恐怖と絶望を覚えさせられ始めた捜査員は、我慢さえも認めないと告げるかのような淫獄に翻弄させられながら、甘い頂点へと断続的に押し上げられるしか無いのだ。

「捜査員さん、肉奴隷の飼育部屋にようこそ。今日から毎日、この施設にいる全員で捜査員さんをエッチに可愛がってやるからな?」
「今はまだ捜査員さんの体格に合わせた道具が全然無いけど、これからちょっとずつ増やして毎日違う道具でよがり狂えるようにしてやるからな? 愉しみにしてろよ?」
「という訳で、今日は残念だけど俺達の手で失神するまでイきまくらせてやるよ。新しい肉奴隷の歓迎パーティーってやつだ。思う存分満喫してくれよな、捜査員さん?」
「むぎゅぅぅっ!! ぶふ、んむうぅ! ふぐぅぅぅぅーっ!!」

早くも一回目の射精に導かれていく捜査員を眺め、乱れきった鼻呼吸の音と縄塗れの裸体が痙攣する様を五感で味わいながら悪の男達は乳首を捏ね、男根を扱き、睾丸を優しくも残酷に揉みしだいて、支配下に置いた正義の男に意識を飛ばすことを前提とした苛烈な快楽を注ぎ込んでいくのだった。
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