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一時の解放を求めて男達は惨めに歩行し続ける
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右の爪先から太ももまでを覆う形で履かされた黒革製のブーツと指先から二の腕までを包む黒革のグローブを表面に取り付けられた幾つもの金具同士を繋ぐことで遊び無く結合され、反対の手足も同様に同じグローブとブーツと金具達を用いた拘束によって自由を奪い取られてしまった男達は、自らの足首を掴んでいるかのような体勢から抜け出せないよう身動きを大きく制限されてしまった。
それ単体だけを見ても、幾つもの鍵を施されているせいで自力では脱げない。そんなグローブとブーツを厳重に結わえ付けられた男達は、喉近くまでを満たす形で噛まされた男根型の口枷を毟り取ることも、抵抗虚しく無理矢理に装着された腰回りを囲う機械製のパンツの内部で貫いた尻穴を掻き乱す醜悪なイボを無数に生やした張型と男根の穴を小さな球を連ねた棒で埋め尽くしつつ男根の各所に圧迫を注いで射精を禁じる貞操帯の機構を振り払うことも叶わない。
手足を縛められ、言葉を封じられ、自分達を捕らえた敵の手で快楽の汲み取り方を覚え込まされた尻穴を嬲る雌の悦楽に溺れて射精の至福に浸ることも許されない地獄。全く同じ拘束を与えられた仲間達と一緒の空間に監禁され、己の今の姿の惨めさを嫌でも視覚と聴覚で再認識させられ続ける屈辱。だが、男達を真に辱め残酷に苛んでいるのは拘束の事実でも射精を禁じられた状況でもない。捕らわれた男達の心を本当に刻み抗えぬ裸体を痛め付けているのは、手足と口、そして非道な機械仕掛けのパンツに仕込まれた歩数計と、それらの歩数計全てが男達に見えぬ場所で千の数を超えると同時に起動する男根への縛めを一時的に解除する機構だ。
思い通りに動かせぬ手足を酷使して部屋中を間抜けに歩き回れば、男根の穴を塞ぐ棒が引き抜かれ男根への圧迫が遠ざかる。生殺しの拷問を和らげる射精の瞬間を手に入れられる。その慈悲に見せかけた冷酷な情報を精査するだけの思考能力すらも湧き上がる一方の射精欲に削ぎ落とされた男達は、それが敵達の思惑通りだということにも気付けぬまま今日も、大きく動かせぬ手足を一生懸命に動かしながらの無様極まりない歩行を無我夢中で繰り返していた。
「んっ、んぐっ、むぐぅぅんっ!」
「ふっ、ふぶぅ、ぶぐっ、うぐうぅ……っ!」
唯一の呼吸孔となった鼻をみっともなく鳴らしながら、男達は決して広いとは言えない部屋の中を歩き続ける。
少しでも早く歩数を千に届かせたいと願って頭部と腰を振り乱しながら、男達は全身を濡らす汗と先に辿り着いた絶頂の際に放出しパンツの隙間から伝い出た精液を部屋中に撒き散らしつつ、震える手足に命令を飛ばして次の絶頂をたぐる寄せる為に休憩すら挟むこと無く歩き回る。
もっとイきたい。射精に至りたい。理性を完全に失った淫猥な欲望を原動力にして疲弊しきった裸体を移動させながら、男達は途中で力尽きて前のめりに倒れた仲間が尻を高く掲げた姿となった肉体を射精を伴わないイき地獄にいたぶられる様を横目に見つつ、自身も同じように力尽きるまで、自分と仲間をこの地獄に追いやった悪達を憎む意思を粉々にすり潰されるまで、射精を追い求める歩行をただひたすらに情けなく維持し続けていた。
それ単体だけを見ても、幾つもの鍵を施されているせいで自力では脱げない。そんなグローブとブーツを厳重に結わえ付けられた男達は、喉近くまでを満たす形で噛まされた男根型の口枷を毟り取ることも、抵抗虚しく無理矢理に装着された腰回りを囲う機械製のパンツの内部で貫いた尻穴を掻き乱す醜悪なイボを無数に生やした張型と男根の穴を小さな球を連ねた棒で埋め尽くしつつ男根の各所に圧迫を注いで射精を禁じる貞操帯の機構を振り払うことも叶わない。
手足を縛められ、言葉を封じられ、自分達を捕らえた敵の手で快楽の汲み取り方を覚え込まされた尻穴を嬲る雌の悦楽に溺れて射精の至福に浸ることも許されない地獄。全く同じ拘束を与えられた仲間達と一緒の空間に監禁され、己の今の姿の惨めさを嫌でも視覚と聴覚で再認識させられ続ける屈辱。だが、男達を真に辱め残酷に苛んでいるのは拘束の事実でも射精を禁じられた状況でもない。捕らわれた男達の心を本当に刻み抗えぬ裸体を痛め付けているのは、手足と口、そして非道な機械仕掛けのパンツに仕込まれた歩数計と、それらの歩数計全てが男達に見えぬ場所で千の数を超えると同時に起動する男根への縛めを一時的に解除する機構だ。
思い通りに動かせぬ手足を酷使して部屋中を間抜けに歩き回れば、男根の穴を塞ぐ棒が引き抜かれ男根への圧迫が遠ざかる。生殺しの拷問を和らげる射精の瞬間を手に入れられる。その慈悲に見せかけた冷酷な情報を精査するだけの思考能力すらも湧き上がる一方の射精欲に削ぎ落とされた男達は、それが敵達の思惑通りだということにも気付けぬまま今日も、大きく動かせぬ手足を一生懸命に動かしながらの無様極まりない歩行を無我夢中で繰り返していた。
「んっ、んぐっ、むぐぅぅんっ!」
「ふっ、ふぶぅ、ぶぐっ、うぐうぅ……っ!」
唯一の呼吸孔となった鼻をみっともなく鳴らしながら、男達は決して広いとは言えない部屋の中を歩き続ける。
少しでも早く歩数を千に届かせたいと願って頭部と腰を振り乱しながら、男達は全身を濡らす汗と先に辿り着いた絶頂の際に放出しパンツの隙間から伝い出た精液を部屋中に撒き散らしつつ、震える手足に命令を飛ばして次の絶頂をたぐる寄せる為に休憩すら挟むこと無く歩き回る。
もっとイきたい。射精に至りたい。理性を完全に失った淫猥な欲望を原動力にして疲弊しきった裸体を移動させながら、男達は途中で力尽きて前のめりに倒れた仲間が尻を高く掲げた姿となった肉体を射精を伴わないイき地獄にいたぶられる様を横目に見つつ、自身も同じように力尽きるまで、自分と仲間をこの地獄に追いやった悪達を憎む意思を粉々にすり潰されるまで、射精を追い求める歩行をただひたすらに情けなく維持し続けていた。
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