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従順な犬達は主の朝食を無様に彩る

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目を覚ますと、自室の風景に違和感を覚えた。その違和感の正体を把握する為に、俺は室内の様子を寝ぼけが残る目で見回す。
だけど、視界に入る情報におかしな所は何も無い。寝る前に使用していた一人遊びの道具はもちろん、壁際に掛けた衣服や本棚といった物にも一切の異常は見受けられない。
ただの勘違いか。そう判断した俺は寝る際に纏っていた寝間着から壁の衣装に着替えると、弟が朝食を用意して待っているであろう階下のリビングへと移動した。

「あ、兄貴、おはよう。もうすぐ朝飯出来るよ」
「あぁ、分かった。ご主人様、おはようございますわんっ」

俺の足音に気付いて振り返った弟が、完成が間近であることを笑いながら伝えてくる。それに対して返事を口にした俺は、椅子へと腰掛けたご主人様の左隣に立ち、黒犬をモチーフにした衣装を身に着けた裸体で無防備に露出させられた恥部を自ら主張する格好を作り上げた。
それは、ご主人様が俺達兄弟に教えて下さった惨めな肉奴隷に相応しい隷属の格好。催眠によって無自覚に常識を上書きされた事実を一切理解出来ぬまま無様な痴態を従順に提供するペットとなった俺達にとてもよく似合う服従の格好だ。
指先から二の腕までを覆う黒色の毛に覆われた犬の足型のグローブを嵌めた腕を頭部の後ろで組み、同じ毛をあてがわれたつま先から太ももまでを包む犬のブーツを履いた足をがに股に開く姿を取りながら、俺は自分を横目で見て小さく微笑むご主人様の表情に至福の感情を膨らませていく。
ご主人様の指で毎日たっぷりと可愛がられ男の物とは思えないくらいに育てて頂いた乳首を晒し、自分の手で扱くだけでは絶対に射精には辿り着けない器官へと躾けられた限界まで勃起している男根を突き出す体勢を取りながら、幸せな発情を際限無く加速させていくペットの俺。黒い犬の耳飾りを与えられた頭部の下で表情を恥辱への期待に蕩けさせ、ついさっき自分の手で尻穴に飲み込ませた太く長い張型から垂れ下がっている黒い犬の尻尾飾りを間抜けに開いた足の間で揺らめかせながら、ご主人様が朝食を摂る時間を淫らに彩ることが出来る悦びに溺れる性処理道具以下の存在に堕ちた俺。そんな俺をご主人様が嘲りを込めた眼差しで堪能している様子を察した弟は、俺とは真逆な白い犬の衣装を半端に身に着けた裸体を動かす速度を焦り混じりに引き上げて朝食の仕上げを済ませ、全ての料理をご主人様の前に並べ終えると同時に誰も腰掛けていない椅子の背もたれの上に料理の邪魔になるからと置いていた犬のグローブを素早く腕に嵌めると、俺の正面、ご主人様の右隣に立つ形で俺と同じ姿を取った。
ご主人様の目には、正面に豪勢な朝食、左右に催眠で脳を根底から書き換えられた滑稽な奴隷の俺達がいる状況だ。その愉快な状況を今よりも更に愉しい物へと変化させる為に、俺達は潤んだ視線を合わせて合図を取り、言葉を紡ぎ始めた。

「ご主人様、お待たせしましたわんっ」
「どうか今日も自分達が催眠に掛かったことにまだ気付けない馬鹿な肉奴隷の俺達を見ながら、ゆっくり朝ご飯をお楽しみくださいわんっ!」

ご主人様がいただきますを放つ代わりに、俺達が朝食の開始を告げる挨拶として痴態の提供を宣言する。その宣言を聞き、相変わらずこの状況が当たり前の物だと目論見通りに誤認している俺達を視覚で愉しみながら朝食に手を付け始めたご主人様を眺めつつ、俺達兄弟は時折フォークの柄やマグカップといった食器を使ってもたらされる気まぐれな快楽責めへの期待を抑えきれずに息を荒く乱し、硬度を増した男根と尻穴から生えた尻尾を本能がダダ漏れとなった情けない腰振りに合わせて踊る様を朝食を食べ進めるご主人様に披露していくのだった。
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