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刑事は自身の淫らな立場を教え込まされる

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倉庫の天井から鎖で吊るされた先にある二つの赤い革の枷を左右の手首に嵌められ、棒の両端に手首の物と同じ枷が取り付けられている器具で足を肩幅に開いたまま閉じられないよう拘束された男が、口に噛まされた赤いギャグボールの穴から唾液と悲鳴を零しながらどうにかして苦悶から逃れようともがいている。けれど、頑丈な拘束具はビクともしない。男が幾ら力を込めても手足の拘束は外れる気配すら見せず、男は立った姿で身動きを封じられた状況から離れられないだけで無く、恥部に注がれる甘い責め苦から逃げ出すことも出来ない。
必死に裸体をくねらせても、男が望む結果は一向に得られない。男に訪れる結果は、恥辱のみ。それは、拘束を施した男が背後から伸ばした右手で男根を擦られることによって迎えさせられる、もう何度目かも分からない無様な絶頂だ。

「うぅぅぅーっ! うふっ、ふぅっ! むぶぅぅぅぅーっ!!」

憎い男の手の中で男根をビクビクと脈打たせながら汗に濡れた裸体をよじらせ、拘束された男は白く濁った体液を情けなく放出させる。
だが、男は望まぬ絶頂へと追いやられた屈辱に震える余裕すら与えられない。男根を右手で包み込んだ男が絶頂を迎えた男は言葉で咎めながら、達したばかりの男根をまた手で擦り上げだしたからだ。

「おい、刑事さんよ。誰がイって良いって言ったんだ? 俺は勝手にイくなって言ったよな? こんな簡単な言い付けも守れないのか?」
「むぎゅぅぅぅ! んっ、んっんぅぅぅ!!」

射精を迎えた直後の過敏な男根を容赦無く擦られた刑事の男は、見開いた目から大粒の涙を零し、ギャグボールの穴から唾液と甘い絶叫を噴き出させながら、哀願の意思を込めて顔を左右に振り乱す。
しかし、刑事の痛々しいくらいの痴態と哀願の意思表示は、無慈悲な絶頂地獄を終わらせる効果を生むことなど出来ない。淫らに苦しみ悶え、誇りを捨てて許しを請う刑事の姿は、嬲る男に更なる苦悶の責めを注ぐ理由を提供するだけだ。

「何嫌がってんだ? まだ従順になれねーのか? なら、もっとひどい目に遭わせて自分の立場を分からせてやろうな」
「んぐぅっ!? ふーっ! ふぅぅーっ!!」

男根を擦りながらしゃがんだ背後の男の行動に、刑事は恐怖を抱いて言葉にならない悲鳴を上げる。男は、そんな耳に心地良い刑事の惨めな悲鳴を愉しみながら足枷によって開かされた刑事の足の間に左手をくぐらせると、そのまま何の躊躇いも無く、刑事の睾丸を左手で緩く握りしめて下へと引っ張り始めた。

「もごぉぉぉっ!? おぶっ、おぶふぅぅぅ!!」
「良い悲鳴だな、刑事さん。この調子で悲鳴を上げ続けて、自分が俺達に嬲られるだけの玩具になったってことを、心と身体でしっかり覚えような」
「んまぁぁぁっ、もぉ、おふっ、ふぶぉぉぉーっ……!!」

男根と睾丸を左右の手でいたぶる男の尊大な言葉を聞かされる刑事は、またお仕置きが加えられることも忘れて絶頂を迎え、助けの望めない犯罪組織の拠点の一室に淫らに歪んだ絶叫を哀しく反響させていた。
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