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青年は非道な調教の標的にされる

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目を覚ました青年を待っていたのは、目を開いても視界が黒い何かに覆われている状況と、口に何かを噛まされて言葉を封じられている状況、そして頭上に持ち上げさせられた手首と仰向けに寝かされた台の横に垂らした足首を何かの器具によって拘束され、裸体の自由を完全に奪われているという状況だった。

「うぅ!? んーんっ! んぐっ、むぐぅぅぅ!!」

目を覚ましたら裸体に剥かれていたばかりか、恥部をさらけ出す格好で身動きを封じられていた。それは明らかに異常、かつ危機で。青年は困惑しながらも拘束された裸体を台の上で必死になってよじらせ、手足の拘束をどうにかして外そうともがく。
しかし、拘束は青年のもがきも虚しく外れる気配すら見せない。黒い革製の枷は青年の両手首と足首を捉えて離さず、細長いベッドの脚同士を繋ぐ棒に南京錠で結ばれた太い鎖を青年のもがきに合わせて冷たく鳴らすだけだ。手足の枷とベッドを結ぶ鎖と南京錠は、生身の人間が力を入れたくらいで振り解けるような物ではない。故に、青年はもはや自力では自由を取り戻せず、視界を覆う黒布を毟り取る事も口に施されている穴あきの赤いギャグボールを外す事も出来ず、もがく自分を見下ろしている男達から逃れる事も出来ない。

田舎から都会に来た純朴な青年を柔和な態度と巧みな言葉で騙して防音が施された建物へと誘い込み、実際の目的とは大きく違うマッサージ店のモニターの説明に気を取られている青年の飲み物に睡眠薬を混ぜて深い眠りへと落とし、意識を失って抵抗を行えない青年を目が覚めても抵抗が行えない状態に追い込んだ卑劣極まりない男達の標的にされてしまった事など知る由も無く、青年は露出している乳首と男根を揺らしながらじたばたと足掻き続けている。
意識を取り戻した直後に無意味な足掻きを行う青年の様子に、男達は顔を見合わせながら満足そうに笑い、見込んだ通りに均整の取れた美しい裸体が淫らにくねる様を目で愉しみながら逃れられない裸体に手を伸ばし、性の弱点を無遠慮に撫で回し始めた。

「ん!? むぅ! んぐぅぅぅぅーっ!!」

突然肌に触れ始めたたくさんの手に過敏な箇所を弄られた青年は当然拒否の反応を示し、イヤイヤと顔を横に振りながらやめてくれの意思を込めて唸り声を発した。もちろん、そんな唸り声で非道な男達が手をとめる訳が無い。むしろ男達は唸りを聞いて一層愉しそうに笑い、左右の乳首をクリクリと指先で弾きながら男根を手で揉み込み、尻穴の入口を指の腹で擦りながら内股や脇の下といった皮膚の薄い場所をくすぐるように撫で、それらの動きを行いつつ媚薬を含んだローションを裸体に塗り広げて純朴な青年を甘い快楽無しでは生きられない淫乱肉奴隷に作り変える調教の下準備を進めていく。

「うぅぅ!? んー! んむっ、うぅ! うぐぅぅぅぅーっ!!」

裸体に落とされた滑る液体の正体が分からずに怯え、視界を塞がれているせいで次にどこを触られるのか全く分からない恐怖を抱き、怯えと恐怖を感じながらも確かな快楽を覚えてしまっている自分の肉体に混乱する青年が無我夢中で救いを求める唸りを聞きながら、残酷な男達は媚薬ローションの感触と淫らに変化していく青年の裸体の感触を、心の底から堪能していた。
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