作り変えられた男は無我夢中で淫臭を堪能する

五月雨時雨

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作り変えられた男は無我夢中で淫臭を堪能する

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優秀な新人として上司や同僚から信頼を寄せられ、女性社員達から好意を向けられている男は、誰が見ても普通の会社員でしかない。隙を虎視眈々と見計らって複製した鍵を用いて重要な書類が収められている部屋に忍び込み、自身が勤めている会社が裏で行っている悪事の証拠を突きとめようとしている捜査員であることなど、男は一切感じさせずに日々を過ごしていた。
やり手の社員としての生活と、真の職業である捜査員としての調査を行う生活。気の抜けない二足のわらじを履いた毎日を送る男は今日も、尾行を警戒しながら可能な限り一人きりの状況と暗がりを避けつつ自宅であるマンションへと辿り着き、自分を待っていた存在に対して緊張感を解いた態度を、会社員としての仮の姿と捜査員としての任務を忘れ去った無様な服従の態度を晒した。

「ただいま戻りました、ご主人様っ。今夜も、惨めな洗脳捜査員の俺をたっぷり苛めて、可愛がってくださいっ」

革靴を脱ぎ、スーツを纏った肉体を用いて相手の優越感を煽る情けない格好を取りながら、自分の思考がすでに作り変えられている事実を知る由も無い捜査員は憎んでいた犯罪組織に関わる男にはしたないおねだりの言葉を飛ばす。
正体を暴かれ逃れようと必死に足掻いていたあの日の捜査員はもう何処にもいない。捜査員の自覚を残したまま思考回路を非道な洗脳によって醜悪に歪められた男は、左右の手を頭部の後ろで重ねがに股に足を開いて平静を保っていた仕事中の様子が嘘のように硬く膨らんだ乳首と男根をシャツとズボン越しに主張する淫猥なダンスを当然の物として目の前の男に晒している。
その滑稽極まりないダンスを細めた目で愉しげに鑑賞しながら、社長であり犯罪組織の幹部でもある主の命に従って捜査員の自宅に住み込み捜査員の監視と洗脳の上乗せを担っている男は愉悦と興奮を際限無く高めていく。捜査員の正体を見抜いた褒美として至福に満ちた役回りを与えてくれた主に感謝を募らせながら、男は表情を残酷に笑ませつつ捜査員の誇りを欠片も見出せないおねだりで膨張した己の男根を取り出し、早くも発情しきった肉体をくねらせだらしなく舌を垂らした口から甘く濡れた熱い吐息を漏らし取り出された男根を陶然と見つめている元捜査員の男に命令を下した。

「待て」

短く、淡泊に告げられた指示に捜査員は決して逆らえない。自分を内側から掌握した組織に属する男からもたらされた絶対的な命令に、捜査員は瞳を苦しげに潤ませながら呼吸を荒く乱し身に着けたスーツを汗でじっとりと湿らせる程に行き場の無い欲望を募らせていく。

「はっ、はぅ、あふっ、ひぅっ」

無意識に腰を揺すり、蓄積する一方の淫らな渇望を溢れ出させるように淫蕩な声を上げる男を見下ろしながら、男は更なる衝動を滾らせた。この哀れな捜査員を、もっともっと淫らに狂わせたい。いずれ組織の首領に捧げることになるであろう捜査員を、より淫乱な至高の肉奴隷に陥落させたい。そんな異常な願望に突き動かされるように、男は捜査員に次の命令を飛ばした。男は物欲しげに自分の男根を眺めている捜査員の鼻先に男根を突き付けながら、余計に発情が加速する拷問を生み出す命令を与えたのだ。

「そんなに切なく見つめて……あんまりにも可哀想だから、嗅ぐことだけは許可してあげるよ。捜査員さんの大好きなチ○ポの匂いを思う存分嗅いで、頭の中をおチ○ポでいっぱいにしながらたっぷり我慢しなさい。気持ち良くなりたくてもしてもらえない状況に苛まれながら……昨日以上の可愛い淫乱になるんだよ? 良いね?」
「はいっ、ありがとうございますぅっ。んすぅ、ふあぁ……俺、淫乱になりますぅ。すぅ、はふっ、あぅんっ……ご主人様のおチ○ポ様を嗅がせて頂きながら、我慢して、もっと淫乱になりまひゅぅっ!」

嬉しそうに鼻を鳴らして男根の淫臭を堪能し、火照った肉体から立ち上る発情の匂いを強めているとても捜査員とは思えない姿を晒す男の様子を鑑賞しながら、男は洗脳が解除されても二度と元には戻れぬ程に常識と肉体を破壊されていく捜査員の嗅覚を悦ばせる透明な蜜を昂ぶった男根から滴らせていくのだった。
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