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歩き疲れた裸体達は箱の中で淫らに展示される

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憎んでいた組織に生きたまま捕らわれ、敵の本拠地へと連れ攫われた男達は所持していた物を一つ残らず没収された裸体に縄による厳重な拘束と淫らな責めを施され、休み無い苦悶によって心と身体をじわじわと追い詰められていた。
その苦悶からの脱出を求めて必死に足掻いてみても、男達を縛る縄は耳障りに軋む音を立てるのみで全く緩まない。背中で密着させられた左右の肘から先を縛る縄も、二の腕を胴体へときつく結わえ付ける縄も、左右の足首と太ももを一まとめに括る縄も、男達の足掻きを嘲笑うように鳴るだけで解ける気配すら見せない。
両手両足を縄に縛められ、身動きを封じられた哀れな男達はもはや、憎い敵の男達の思い通りに弄ばれるだけの存在だ。
黒い棒状の枷を噛まされた口からだらしなく唾液を垂れ流す様子を指差して笑い飛ばされても、男達は塞がれた口から言葉にならない唸りを零すことしか出来ない。首輪のように巻き付けられた縄を引かれ望まぬ歩行を強いられても、抵抗の手段を取り上げられた男達は縛られた足でよちよちと歩き丸出しの男根が歩行に合わせて無様に跳ね回る光景を男達の目に愉しまれるしか無い。肉体での抗い、言葉での反抗、その両方を禁じられた男達は縄で尻穴に固定された極太のアナルバイブが生み出す腸壁への殴り付けに甘く嬲られながら、首のロープを引く男達の意思に沿って歩き回らされるしか無い。あらゆる選択肢を潰され、服従以外の行動を取れなくされた男達は体内を抉るバイブの刺激に屈して尻穴のみでの絶頂を繰り返しながら、敵の本拠地内を練り歩かされることしか出来はしないのだ。

「んぅーっ……ふぅ、むふぅぅ……!」
「むー、んぐっ、んまぁぁっ!!」

縄で拘束され、意に染まぬ散歩を強制されながら絶え間無い悦楽によって絶頂へと押し上げられる。それも、自分達を拉致した組織に所属する何十人何百人もの者達にその痴態を観察されながら、不自由な歩行と絶頂地獄による疲弊で憔悴させられる。
そんな恥辱に長時間苛まれた男達はもう、言葉を発せなくされた口で怒りを示すことも、好奇の視線を自分達に向ける敵達に対して鋭い視線を返すことも叶わない。希望を胸に抱き、隙あらば縄拘束との格闘を行っていた男達はもう、目から大粒の涙を零し口枷の隙間から苦しげに歪んだ呻きと唾液を溢れさせバイブに掻き回されている尻穴から泡立った腸液を零し勃起したまま萎える暇さえ与えられない男根から色の薄まった精液を力無く分泌させながら、震える足で首輪の縄を引く男達に付いていくことしか出来ない。
無駄な暴れすら見せなくなり、縛られた足で一生懸命に歩行する惨めな男達。怒気も、懇願も紡げぬまま汗と体液に塗れた裸体を動かし、滑稽な姿を醜悪に笑った者達の前に晒している余裕を削り落とされた男達。
そんな男達を作り出し、限界を超えた無慈悲な散歩で体力と気力を失わせた非道な者達は、頃合いを見計らって二人を建物内で一番広いホールへと移動させ、そのホールの中央に設置された一つの箱へと二人を連行した。
電話ボックスのような形状をした透明な箱は、強化ガラスで作られており生身の人間が叩いても蹴り飛ばしてもビクともしない。故に、外側から鍵を掛けられたら内部に閉じ込められた者は何処にも逃げられぬまま前後左右の様々な方向から為す術無く観察されるしか無い。

「ほら、さっさと入れ」
「二人で仲良く箱詰めになるんだよ。ほらほら」
「んぐっ、むふ、んうぅ」
「んもっ、むぐ、うむうぅっ」

縄に絡め取られた二つの裸体を多くの者の目に触れる場所へと飾る。そんな目的の為だけに用意された箱へと男達は首の縄を外すと疲れ切った二人の男を力任せに押し込んでいく。逆らう力など残されていない二人を狭い箱へと詰め込んだ男達は素早く蓋を閉めると、扉の金具に幾つもの南京錠を掛けて施錠し、二人が自力ではどうやっても脱出不可能な状況をもたらしてしまった。
開けた場所に設置された透明な箱へと閉じ込められた。裸体を好き勝手に鑑賞される状態に追いやられてしまった。それは、屈辱以外の何物でもない状態だ。しかし、容赦無く加えられた散歩と絶頂の責めに弄ばれ判断力を鈍らされた男達は、自分達が淫猥な展示品に変えられた事実も認識出来ぬまま安堵を胸に膨らませていた。もう、歩かされなくて済む。その情報だけを把握して二人は向かい合わせで触れ合っている裸体を嬉しそうにくねらせながら、休息を喜ぶようにバイブを飲み込まされた尻穴を震わせ二本の男根を押し付け合っている。
そうして今の状況を幸福だと誤認して安堵する滑稽な二人に、男達は口角を悪魔のように吊り上げながら残酷な追い打ちを仕掛けた。男達は展示した二人の姿をより見応えのある物にするためにポケットに入れていたリモコンを操作し、男達の尻穴を奥深くまで満たしているバイブの駆動を最大にまで引き上げたのだ。
当然、そんなことをされたら二人は今まで以上の勢いで尻穴をほじくり回され、より間隔の狭い絶頂地獄に堕とされてしまう。二人は逃げ場の無い箱の中で情けなく男根を擦り付け合い、箱に充満するお互いの淫臭を嗅ぎながら、イき狂う様を敵達の娯楽として提供させられてしまう。

「んー! んふっ、むぐっ、んもぉぉぉーっ!!」
「ふぅ、んぐぅぅ! んもっ、おっ、ぶふぅぅぅ!!」

イってもイっても終わらないイきっぱなしの淫獄。そんな淫猥な拷問に悶え狂う姿を際限無く引きずり出されながら、男達は窮屈な箱の中で淫猥な崩壊へと向かう様を箱を取り囲み残忍に微笑んだ敵達の前に晒し、どうすることも出来ぬまま敵達の目と耳をこれ以上無く愉しませ続けていた。
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