【完結・BL】俺がナニが小さい悩みを伝えたら、幼馴染の王子が食い気味に協力すると言い出したんだが？（やめろ！）【王子×騎士団長】

7】不味いことになった

7】不味いことになった

　フーッ……♡　ピクッ♡　ピクッ♡

アーサーが、俺のペニスに息を吹きかける。敏感で羞恥を感じている個所は、些細な刺激すら強く感じる。その刺激の危険さに、俺の理性が警告を鳴らした。

「ぅ、あ、ぁ゛っ……♡」

ゾクゾクゾク♡

（何だ、これ。何だ……！？）

ただ分かるのは、この感覚は不味いということ。それから、もう一つの意味でも不味い。

（このまま反応してしまったら……！）

「あ、アーサー……止めてくれ……」

塞いだ口元から、俺の頼みが聞こえてくれたらと願った。 だが、アーサーから返事はない。それどころか、返事の代わりにまたペニスに吐息がかかり、思わず一歩後ずさってしまった。

フーッ……♡　ピクッ♡　ピクッ……♡

「騎士団長が、守るべき王子の前で後ずさりするとはね」

それは酷いのではないかと思う。誰だって、こんなことをされれば後ずさりするだろうに。
心の中では俺は饒舌に異議を申し立てるが、実際声には出なかった。身体が揺れるのに従って、俺のペニスも揺れるのが見えて羞恥を更に煽る。だが、確かに俺は騎士団長だ。こんな刺激で後ずさりするなどと、考えなくても良いことを考えてしまうわけで。

後ずさりした一歩を、再び前に出す。アーサーにペニスを差し出すような体勢になり、覆った手ので下唇を噛んだ。このままアーサーに好き勝手にされるわけにはいかない。

「アーサー……！　いい加減にしないと怒るぞ」

覆っていた手を離し、自身の下半身へと手を伸ばす。兄弟喧嘩をするように、アーサーを叱ったが、アーサーは気にする様子も無い。すぐにペニスを仕舞ってしまおう。それが良いと急いで解いた紐に指をかけるが、急いでいる時ほど上手くいかない。

「ほら、早くしないと私にもっと息を吹きかけられてしまうよ？」

「だから遊ぶなと言っているだろう……！」

フーッ……♡

ビクビクッ！　ビクッ……ピクッ……♡

「……ッ！」

（最悪だ！）

「おや」

最悪な状況。不味いと思っていたことが、現実になってしまった。俺のペニスが、下着にしまうようも早く。アーサーに吹きかけられる吐息で、俺のペニスがムクムクと緩く勃起を始めてしまった。

「ふふ。小さいといえど、大人だからちゃんと反応はするんだね」

「あ……たりまえだろ……！」

「ほら、フーッ……」

「ぅ、ぁ゛……♡」

小さいは余計だと思いながら、ペニスに近いアーサーの口元から先ほどよりも強い風圧の吐息が吹きかけられてしまった。

（ああ。本当に最悪だ！）

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