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36】それはそれ、これはこれ
36】それはそれ、これはこれ
「私のことを意識して。主君だけじゃない。私はギルベルトのことが好きってことだよ」
「は……?」
(何だって……? アーサーは、俺のことが好き……??)
子供の頃から知っている。それこそ、俺の人生をかけて一生守っていくと思っていた主君であるアーサーが、俺のことを好きだと言った。しかも、キスまでしてきた。
「お、俺もアーサーのことが好きだぞ?」
好きの意味を理解はしたが、俺たちは男同士だ。アーサーは、きっと好きを勘違いしているに違いないと軌道修正を試みる。
「アーサー。きっと、俺と同じで恋愛経験がないから、俺のことを好きだと勘違いしているんだ。そうだ、一度社交界なんかで、誰か親しい女性と一曲躍ってみたりしたらどうだ?」
突然の告白に、ポカンと開いた口を動かす。自分にも言い聞かせるように、不思議と冴えているようにキスされている時は動かなかった唇が、ここぞとばかりに饒舌に動いた。
(そうだ。アーサーは親愛だとか、広い好きを勘違いしているんだ)
だが、アーサーは俺の言葉なぞ知らぬとばかりに切り捨てた。
「ギルベルト。まだそんなことを言うのかい?」
「うわっ……!?」
騎士団長なのに。俺は簡単にアーサーに押し倒されていた。慣れないキスで、身体の力が抜けていて油断した。大きなベッドが、今だけは恨めしい。
「まぁ、私の話は一旦ここで止めておこう。ギルベルトは、私のことを意識してくれるだけで良いから。その前にまずは……」
そのままアーサーが、俺の下半身に触れた。
「おい! アーサー! アーサー、止めろって……!」
(この状況は、俺にとって不味くないか!?)
「なぜ? ギルベルトも処理が出来ずに困っているんだろう? また眠れない夜を過ごすのは、騎士団長として体調管理がなっていないんじゃないかい?」
「う、うぐぐっ……」
確かに。アーサーの手で抜いて貰ってからは、先走りしか流し続けることしか出来なくなってしまった。
「それに」
ググッ……。
「ぁ、あ……!?」
「さっきのキスで、身体は反応しているみたいだけど?」
「~~~~っ!」
こういう時。自身の小ささなら反応する身体がバレないと思っていたのに。的確にペニスの部分を押されてしまえば、いくら小さいといえど反応しているのがバレてしまった。
「アーサー。やめろって。俺のは抜かなくて良いから……!」
(俺のことを好きだというアーサーに、こんな下の世話までされるのは絶対に不味い)
「ギルベルト。それはそれ、これはこれだよ」
また俺の心を見透かしたように、アーサーが微笑んだ。何度目かの、天使のような悪魔の笑顔のように見えた。
******
お気に入り、有難うございます
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「私のことを意識して。主君だけじゃない。私はギルベルトのことが好きってことだよ」
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子供の頃から知っている。それこそ、俺の人生をかけて一生守っていくと思っていた主君であるアーサーが、俺のことを好きだと言った。しかも、キスまでしてきた。
「お、俺もアーサーのことが好きだぞ?」
好きの意味を理解はしたが、俺たちは男同士だ。アーサーは、きっと好きを勘違いしているに違いないと軌道修正を試みる。
「アーサー。きっと、俺と同じで恋愛経験がないから、俺のことを好きだと勘違いしているんだ。そうだ、一度社交界なんかで、誰か親しい女性と一曲躍ってみたりしたらどうだ?」
突然の告白に、ポカンと開いた口を動かす。自分にも言い聞かせるように、不思議と冴えているようにキスされている時は動かなかった唇が、ここぞとばかりに饒舌に動いた。
(そうだ。アーサーは親愛だとか、広い好きを勘違いしているんだ)
だが、アーサーは俺の言葉なぞ知らぬとばかりに切り捨てた。
「ギルベルト。まだそんなことを言うのかい?」
「うわっ……!?」
騎士団長なのに。俺は簡単にアーサーに押し倒されていた。慣れないキスで、身体の力が抜けていて油断した。大きなベッドが、今だけは恨めしい。
「まぁ、私の話は一旦ここで止めておこう。ギルベルトは、私のことを意識してくれるだけで良いから。その前にまずは……」
そのままアーサーが、俺の下半身に触れた。
「おい! アーサー! アーサー、止めろって……!」
(この状況は、俺にとって不味くないか!?)
「なぜ? ギルベルトも処理が出来ずに困っているんだろう? また眠れない夜を過ごすのは、騎士団長として体調管理がなっていないんじゃないかい?」
「う、うぐぐっ……」
確かに。アーサーの手で抜いて貰ってからは、先走りしか流し続けることしか出来なくなってしまった。
「それに」
ググッ……。
「ぁ、あ……!?」
「さっきのキスで、身体は反応しているみたいだけど?」
「~~~~っ!」
こういう時。自身の小ささなら反応する身体がバレないと思っていたのに。的確にペニスの部分を押されてしまえば、いくら小さいといえど反応しているのがバレてしまった。
「アーサー。やめろって。俺のは抜かなくて良いから……!」
(俺のことを好きだというアーサーに、こんな下の世話までされるのは絶対に不味い)
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