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俺と彼女の朝

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  いつも通りの朝。
  6:30の目覚まし音で俺は目を覚ます。
カーテンの隙間から少しだけ朝日が見える。
そのカーテンを開けると、
窓の向こう側には俺の好きな人が、
笑顔でこっちを見ている。

「おはよ!」  
今日も彼女は元気だ。
「ん。おはよ。」
まだ寝起きの俺の声はすごく掠れていた。
そしていつも通り、彼女は俺に
「まーた寝癖ついてるよ。」
っと毎日同じことを言ってくる。
「言われなくてもわかってるわ。」
と俺は頭をかきながら彼女に言った。
「学校行く準備するからまた後でな。」
さっさと準備しよ。
そう思いまだ重い自分の体を洗面台のある1階に行くため、動かした。

俺と彼女は幼なじみだ。
彼女の名前は朝日奈  華あさひな  はな
俺の好きな人だ。
そして俺達は、付き合っている。
親達も、学校の皆もそれを知っている。
 
小さい頃から毎日当然のように一緒に学校に行き、何処に行くのも一緒だった。

俺はボサボサの髪をワックスを使って直した。
身だしなみはきっちりと。
華の隣を堂々と歩けるように。

華に恥をかかせないように。
やっぱりかっこよくみられたいから。

そう思いながら、いつも通りに準備をして、
家を出た。

向かう先はもちろん華のとこ。
華も準備を済ませて、玄関で靴を履いていた。

今日こそしょうより早く出ようと思ったのに!」
っと彼女は少しムスッとしながら言った。
俺は華のムスッとした顔がすごく好きだ。
大福みたいで。
「大福みたいになってるぞ‪w」
そう笑いながら俺らは家を出た‪。
「今日の世界史嫌だな。」
「それは嫌だね~。頑張れ~。」
そう言いながら歩いているとすぐに学校に着いた。

俺と華はクラスが別々だ。
だから放課後にまた靴箱で合流して一緒に帰る。
それか俺が迎えに行く。
日課みたいなものだ。

「じゃ~華も頑張れよ。またな。」
「またね!」

そう言って俺らは別れた。
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