【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。

くま

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アメリー 下克上編

圧倒的な強さ

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「ジェイコブお兄様達は先にいってちょうだい」

そうアデライト姉様は前に出た。ジェイコブお兄様はそんなアデライト姉様を見てグッと涙を堪えて感動していたけど、私達を庇い闘うんじゃなないよと教えてあげたい。

アデライト姉様は鞭を取り出してアイラさんに向かって微笑む。

「ふふ、私を馬鹿にするからいけないのよ」

「あぁ、アデライト様って本当に自分の事しか考えてなくて、神は悲しんでるわ!」

どっちもどっちだなあと思いつつも、二人が話してる隙にジェイコブお兄様と私はその場から離れてソフィア姉様の方へと向かった。
それよりも、ルチータ王子は何処にいるのかな!?お願い‥‥無事だよね‥?

「‥‥っ!ルチータ王子‥!!」





「あら、その隙に逃げるなんて罪な人達!あの青年達を捕まえーーキャァ!!っ痛い!また鞭で私の手を叩いたわ!あぁ‥しかも十字架が壊れてる!壊したのね!アデライト様!なんて酷い方なのかしら!」

ジェイコブとアメリーを追おとしたアイラにアデライトはすばやく止めに入り、アデライトの信者達も加わりアイラの周りにいた兵を押さえていた。

「‥‥うそっ、いつのまにっ!?私のお気に入りの人形達を!」

「あらあら、本当趣味が悪いわ。さて先程の余裕あるお顔はどうしたのかしら?」

アイラはいつのまにか一人だけ囲まれ焦り始めアデライトに許しを請う。

「ヒッ!!やめ‥‥アデライト様は今でもお美しいです!慈悲深い方で綺麗だとーー‥‥ガハッ!!」

アデライトは笑顔で、アイラに何度も何度も何度も鞭で叩いた後話しかける。アイラの顔は血だらけで腫れていた。

「ふふ、そんなに男性がお好きならみんなが貴女の相手をしてくれるわ」

「‥‥いや!やめっ!私は死体の方が好きで‥生きた男性はーー」

「あらあら、大丈夫よ。貴女も後で死体になるわ。美しく素敵な事ね」

ガシッと周りの信者達に囲まれて、アイラは悲鳴をあげたが誰も彼女の叫び声は聞こえなかった。



「ハァハァ‥‥ハァ!大丈夫か!アメリー!」

「ハイ!ジェイコブお兄様こそ、足に矢が刺さってるまま!あ!ソフィア姉さーー」

私達はフレデリック殿下達とソフィア姉様達の後を追うとそこには‥‥兵の数はフレデリック殿下達やソフィア姉様の騎士団達含めても、向こうが多く不利な状況なのに‥‥

フレデリック殿下達もジェイコブお兄様も驚いていた。

沢山の兵を次々と倒すソフィア姉様は強くてとても美しかった。あぁ、その迷いもなく真っ直ぐな目と立ち姿が羨ましいと同時にとても誇らしいよ。ソフィア姉様が確実に強くなってて嬉しい!だけど‥‥強いソフィア姉様でも限界がきてる。アル兄様がいたらまた別なんだろうけど‥‥。

「‥‥ソフィアにはやはり敵わないな」

そう少し落ちこむジェイコブお兄様に近くにいたチャーリー師匠がやってきて励ました。
チャーリー師匠はもうクタクタだと、倒れている兵に座りこむ。

「よっこらひょ。ふむ。ジェイコブ、君も強いぞ。君とソフィアは努力型の天才じゃ」

「‥‥チャーリー先生‥‥なら、やはりソフィアが強い。僕は努力をしなかった。自分の力に溺れていたのだから」

「フォッフォッフォッ。もうワシは騎士学校の先生じゃないぞ。引退したもんじゃ」


そうチャーリー師匠とジェイコブ兄様が話しているとき、敵の兵の数は少なくなり、返り血を浴びて息切れするソフィア姉様は私達に気付いた瞬間


「ソフィア嬢!後ろ!!」


フレデリック殿下が声を出した瞬間、後ろにはヒューゴ王子がソフィア姉様の頭を狙い攻撃するものの、瞬時にソフィア様は攻撃を受け止める。

カキン!

「‥‥うっ!」


「あはは!すごいすごい!よく受け止めたね。さすが銀髪のポニーテールの騎士。君だね、以前俺の腕を怪我させたのは。さすがアデライトの妹だよ」

ヒューゴ王子はソフィア姉様の騎士団達をあっというまに倒してみんな血だらけで倒れていた。何度も何度も人を殺めているのが慣れている。

ヒューゴ王子は直ぐにソフィア姉様の背後に行き、髪の毛を引っ張りだし首を締め上げる。既に力不足のソフィア姉様は必死で抵抗していた。フレデリック殿下達も加勢するもののあっというまに倒すあのヒューゴ王子は倒れたフレデリック殿下を蹴って笑っていた。あの人は確かに強い。

「ソフィア!!僕が今助け‥‥うっ‥‥くそ!ソフィア!ソフィア!」

「ふむ。矢に痺れ薬が塗られてたか」

「ソフィア姉様!」

ソフィア姉様は苦しい顔をしつつも、来るなという目で私に訴えていた。

そんなソフィア姉様を助けようとジェイコブお兄様も動こうとしていたけれど、足に刺さっていた矢に痺れ薬が塗られていたせいなのか動くにも動けない状態になってた。

私はドレスの裾をもっと動きやすいようにビリビリ破った。

「ア、アメリー!僕達のことはいいから!早く逃げろ!奴は‥‥強い。一人だけであんな‥‥‥化け物だ」

私は少しだけ目をつぶって周りの音に耳を傾けてみた。ルチータ王子の気配は‥‥遠くない。わかる、近くにいる。多分ヒューゴ王子の後ろの先だ。

「チャーリー師匠!師匠の剣を貸して!」

「‥なっ!?ま、まままて!アメリー!君はまだ小さい!小さくて可愛い天使な妹なんだ!僕は‥‥」

私は気を引き締めて剣握った。





「がはっ‥‥!」

「君は強くて美しいねー。アデライトが一番のお気に入りだったけれど、君、俺の護衛騎士にならない?」

「‥‥ッ‥お、お断りよ‥‥っ」

「そっかあー残念だよ☆君の首も一緒にルチータ王子と並ぶのも美しいよね」


そうヒューゴ王子がソフィアの首を切り落とそうとした時、物凄い殺気を感じたヒューゴは後ろを振り向きソフィアから離れた瞬間、ヒューゴ王子に蹴りを一発お見舞いした、もう一人の銀髪の少女が現れヒューゴは驚いていた。


「‥‥‥あぁ、君かー。ルチータ王子の大切な子ね」


ペロリと舌を出して余裕あるヒューゴ王子と二つの剣を握りしめる姿のアメリーの姿だった。



「‥‥うっ‥‥アメリー‥だめ」

「ソフィア!大丈夫かい!?クソ!アメリーはか弱いのに!なんで」

心配そうに見るジェイコブとソフィアはアメリーを見つめるがチャーリーは二人の肩をポンと叩いた。


「ジェイコブ、先程君には、君とソフィア嬢は努力型の天才だと言ったけどのぉ~。生まれた時から天才の子もおるんじゃぞい。騎士に向いてるのに、絶対ならんと頑固拒否はするし、剣を習うのも自分の身と大切な人を守る為だからと言うし‥‥悪い道に使えばある意味‥‥言い方が悪いが『悪魔』と呼ばれてかもしれん。我が弟子は困ったもんじゃひゃふひょ」

ポロッとまた入れ歯が抜け落ちゴニョゴニョとチャーリーは言っていた。


「‥‥ゲホッ…アメリー‥‥」

そう呟くソフィアにアメリーは振り向きもせず、ヒューゴ王子を見つめ剣を向けて笑っていた。




「‥‥‥誰が誰の首を並ぶですって?」

「‥‥ふは!その顔!悪い顔はそっくりだよ!アデライトに!」


ソフィア姉様やジェイコブお兄様の前であまり剣を握り闘いたくなかった。

私は本当にずるい子だと思う。

家族の前だけでは、『やっぱり可愛い妹』でいたかった。無害で少し頭の良い子を演じて、甘えん坊な末っ子でいたかった。

私が剣を握って戦う姿を見て、怯えないか、不信感に思われるのか、責められるかもしれないとさけていた。ソフィア姉様が頑張っていた数年間を私があっけなく力をつけた事を知られるのが怖かったから。

護身ぐらいとしか伝えてなかった。

だけど、限界だね。多分‥‥ソフィア姉様は気づいてて何も言わなかったよね。素早く動ける私に何も‥‥いつも通りに。

いつも守ってばかりはずるい。

肝心な事を伝えてない私は悪い。

ソフィア姉様達に色々と任せっぱなしはもうやめにしよう!

この目の前にいる腹が立つ悪魔みたいな男を倒そう!


身動きがとれなくなっていたフレデリック殿下や他の者達はアメリーを応援していたが、ソフィアだけは止めていた。

「‥‥だめっ!あの子は‥」








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