【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。

くま

文字の大きさ
65 / 100
アデライト  逆行復讐編

泣き虫同士

しおりを挟む
あれから私は高熱を出してしまい屋敷で引きこもっていた。

あの聖スピカ病院の不正人身売買の件により沢山の人達が捕まったとナタリアから話を聞いた。なんでも『謎の人物』からその不正の証拠類が王宮に届いたとのこと。それ、私だけど何故知っているんだと追求されそうなのが面倒なのよね。

貴族が捕まったとなったけど、私の両親や上位貴族達はうまく逃げたみたいだけど‥‥
多分内心慌ててる筈ね。

本当にみんな自分勝手で愚かだわ(←人の事いえない)

「‥‥せいぜい逃げまわればよいわ」

もう少し‥もう少ししたら全員始末してあげるもの。



「アディー!」

「アデライト!大丈夫か!」

「アデライトお姉様!」


急にうるさくなった私の部屋‥‥。ジェイコブお兄様とソフィア、そしてルカとルカのお母様がお見舞いに来てくれた。兄と妹はいらないわね。私まだ熱が出て苦しいのにジェイコブお兄様とソフィアが熱苦しい。

「‥アデライト、ごめんな‥‥駄目な兄で」

「ふふ、今更ですわ」

「‥‥アデライト、なんか性格キツくないか!?いや、それでもやっぱり僕は兄として立派な騎士になり守ってみせるさ!」

逆行前のジェイコブお兄様は貴族らしく爽やかな少年だったのに、どうしてかしら‥‥この熱苦しい感じ。ソフィアは相変わらず自信がないのか今だに下を向いていた‥‥。

「アディー良かった!まだ熱があるみたいだけど、お母さんお手製のドリンク薬飲んでみて!‥あ、アディーの主治医に確認してからだけどね」

「飲むわ。せっかくルカのお母様が作っていただいたんだもの」

「今はやめましょう。私は結婚前薬剤師として働いてはいたけれど、一応マカロン家専属のお医者様に聞いた方がーーあら。もう飲んじゃったわ!」

ルカのお母様はオロオロと戸惑っていたけれど、近くにいたナタリアに私はお父様達には内緒にと話をした。

ルカのお母様は薬の知識が長けていたもの。
ルカと母親は父親が捕まってしまった事を知り、これから二人で暮らす準備をしているとのこと。ルカのお母様は沢山泣いてたのでしょうね、目が腫れているもの。それでもルカと一緒に暮らすよう必死になってるようだった。ルカは‥‥泣いていないみたいだけど‥‥

やっぱりこんな国は嫌で出て行くのかしら。

「‥もしかして‥‥隣国に行くの?」

「ううん、違うよ?僕達も王都の近くに住んで小さなお店だけど薬屋を開くんだ!」

「なら、毎月マカロン家に来てそのお薬を届けにきてくれる?薬ではなくても、栄養ドリンクでもよいわ」

「え?でも」

「私が最初のお客様よ」

そうニッコリ話すとルカとルカのお母様は喜んでいた。また一緒にいられる‥‥沢山彼と過ごせるんだと安堵していたら、なんだか泣いてしまった。

そんな私にルカやジェイコブお兄様達は慌てていた。

「アディー!まだ具合悪いんだよね!?大丈夫?」

「‥ふふ、大丈夫よ。なんだかあの時怖かったもの」

「え?怖い?いやいや、僕等の前で鞭をビシバシーー‥‥妹よ‥‥笑いながら睨むのをやめてくれ。と、とりあえずソフィアと僕は部屋を出るよ」

‥‥早くそうしてちょうだい。ルカのお母様も先に出て、私のお父様とお母様に再度挨拶をするとの事で出ていった。ナタリアはこんな時は察してくれたのか、私とルカ二人だけにしてくれた。

「アディー寒い?窓を閉めようか?」

「‥‥ルカ」

「あ、そうだ!お店の名前ね、実は決めていたんだよ!『ヒマワリ』アディーみたいで綺麗だからね!」

「ルカ」

「うん、‥うん」

そうルカはポロポロと涙を沢山流した。

‥‥母の前では泣けなかったんでしょうね。
ルカの事だもの、ルカなりに母を守っていかなきゃいけないと、男の子は泣いていけないと思っていたかもしれない。

ルカはゴシゴシと涙を拭いて再度私の方を見てから、私もまた泣いてたみたいで涙を拭いてくれた。

「へへ、僕達泣き虫同士だね」

「私はルカに釣られてしまっただけよ」

そう言いながら、私達はぎゅっと手を握り合った。









しおりを挟む
感想 725

あなたにおすすめの小説

妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます

冬月光輝
恋愛
私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。 そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。 しかも相手は妹のレナ。 最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。 夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。 最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。 それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。 「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」 確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。 言われるがままに、隣国へ向かった私。 その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。 ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。 ※ざまぁパートは第16話〜です

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

「君は完璧だから、放っておいても大丈夫」と笑った夫。~王宮から私が去ったあと「愛していた」と泣きついても、もう手遅れです~

水上
恋愛
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫だ」 夫である王太子はそう笑い、泣き真似が得意な見習い令嬢ばかりを優先した。 王太子妃セシリアは、怒り狂うこともなく、静かに心を閉ざす。 「左様でございますか」 彼女は夫への期待というノイズを遮断し、離縁の準備を始めた。

婚約破棄をされ、父に追放まで言われた私は、むしろ喜んで出て行きます! ~家を出る時に一緒に来てくれた執事の溺愛が始まりました~

ゆうき
恋愛
男爵家の次女として生まれたシエルは、姉と妹に比べて平凡だからという理由で、父親や姉妹からバカにされ、虐げられる生活を送っていた。 そんな生活に嫌気がさしたシエルは、とある計画を考えつく。それは、婚約者に社交界で婚約を破棄してもらい、その責任を取って家を出て、自由を手に入れるというものだった。 シエルの専属の執事であるラルフや、幼い頃から実の兄のように親しくしてくれていた婚約者の協力の元、シエルは無事に婚約を破棄され、父親に見捨てられて家を出ることになった。 ラルフも一緒に来てくれることとなり、これで念願の自由を手に入れたシエル。しかし、シエルにはどこにも行くあてはなかった。 それをラルフに伝えると、隣の国にあるラルフの故郷に行こうと提案される。 それを承諾したシエルは、これからの自由で幸せな日々を手に入れられると胸を躍らせていたが、その幸せは家族によって邪魔をされてしまう。 なんと、家族はシエルとラルフを広大な湖に捨て、自らの手を汚さずに二人を亡き者にしようとしていた―― ☆誤字脱字が多いですが、見つけ次第直しますのでご了承ください☆ ☆全文字はだいたい14万文字になっています☆ ☆完結まで予約済みなので、エタることはありません!☆

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

婚約破棄される前に、帰らせていただきます!

パリパリかぷちーの
恋愛
ある日、マリス王国の侯爵令嬢クロナは、王子が男爵令嬢リリィと密会し、自分を「可愛げのない女」と罵り、卒業パーティーで「婚約破棄」を言い渡そうと画策している現場を目撃してしまう。 普通なら嘆き悲しむ場面だが、クロナの反応は違った。

「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。

パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、 クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。 「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。 完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、 “何も持たずに”去ったその先にあったものとは。 これは誰かのために生きることをやめ、 「私自身の幸せ」を選びなおした、 ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。

婚約破棄に、承知いたしました。と返したら爆笑されました。

パリパリかぷちーの
恋愛
公爵令嬢カルルは、ある夜会で王太子ジェラールから婚約破棄を言い渡される。しかし、カルルは泣くどころか、これまで立て替えていた経費や労働対価の「莫大な請求書」をその場で叩きつけた。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。