【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。

くま

文字の大きさ
81 / 100
アデライト  逆行復讐編

チーム結成?「人参ジャー」

しおりを挟む
ソフィアはアルフレッド殿下の顔をじっと見て腕を組んでアルフレッド殿下とルチータ殿下二人交互に見て説明を求めている。アルフレッド殿下の前では良くも悪くも素を出せるようね。

「アルは‥‥ルチータ王子の生き別れた弟だったのね」

「いや、それは違う」

「はは、ソフィア嬢。確かに弟は間違いないさ」

「確かに二人は黒髪姿でそっくりですね!ルチータ王子の弟だったとは!アル君!アル王子と呼ぶべきか。とりあえず僕が作った人参シフォンケーキを皆で食べよう」

「あーうー!」

「おい、ルチータ。変な事を言うのはやめろ。ソフィア、説明するから‥‥少し重い話になるけど‥‥って人参シフォンケーキ食べながらか?」

「ジェイコブお兄様お手製よ。甘さも控えめだから食べやすいの、アルは何者なのか話して」


自分の過去の話をするアルフレッド殿下とは裏腹に、ソフィアは気にせず人参シフォンケーキを食べていた。
ジェイコブお兄様はアルフレッド殿下とルチータ殿下二人の話を聞いて涙目になりながら話を聞いている。アメリーはずっとルチータ殿下から離れてない様子だった。


「ねえ、アディ。僕達はここにいていいのかな?特にお兄さん泣いてるけど」

「‥ふふ。いいのよ。アレは」

私は巻き込まれたくないので少し離れようとした時、ルカは私の手をぎゅっと握った。

「‥‥ルカ?」

「彼らはアディを絶対裏切らないし助けてくれる存在だよ。頼もしい人達だね」

突然変な事を言いだすルカに私は首を傾げる。

「‥‥‥私はあの子達と仲良しなんてしたくないわ。ルカだけいてくれれば‥‥いいもの」

「アディなら、誰だって仲良くなれるんだよ。さあ、話が終わったみたいだから僕達も行こう」

そうルカは私の手をもう一度ぎゅっと握ってソフィア達の元へ向かった。







「ーーというわけで‥‥俺は自分の父親を殺して‥‥罪滅ぼしに今に至るんだけどな」

「‥ぐすっ」

「‥‥‥‥なぁ、ソフィアのお兄さん大丈夫か」

コソッとソフィアに耳打ちするアルフレッドにソフィアはコクンと頷く。ルチータはアルフレッドに話かけた。

「我が弟よ」

「弟ではないけどな」

そうキッパリと言うアルフレッドにルチータはクスッと笑った。

「うん、そうだね。弟だよ。‥‥そろそろ、城に戻ってきて欲しいんだ。君の存在をきちんと公表すべきだと父上もそう思っている」

「俺の存在がお前の継承権を脅かすかもしれないだろうが」

「あはは!んー私は君が王位についてもいいと思ってるけどね」

そうふざけて言うルチータにアルフレッドはムスッとした顔でそっぽ向いた。ジェイコブは涙を拭いて人参を片手に持ちながら立ち上がる。


「よし!僕達はこれから良い国作りをするための秘密チーム『人参ジャー』としよう!」

わけのわからない事を言うジェイコブお兄様にルチータ殿下は目は笑っておらず、アルフレッド殿下はただ固まっていた。

「ジェイコブ、うん。君はいつも面白い事を言うね。ところで何故人参なんだい?」

「ルチータ王子。え、今人参のシフォンケーキを食べてるからですよ?僕達マカロン家は改めて王家に忠誠を誓います」

「‥‥あーと、いや、人参でか?せめて剣でやれよ」

「アル君。いや、アルフレッド王子。僕は甘いお菓子で忠誠を誓いたい。甘いお菓子が僕の剣でもあるからね」


「えと‥アル。人参はルチータ王子の好物だからチームの象徴に良いかもね。それに、私は将来騎士になりたいの!騎士になったら私が貴方を守るわ!」

そう元気に話すソフィアにアルフレッド殿下は少し困った顔をしてから、ソフィアの頭をポンと撫でて笑っていた。


急にバッと皆一斉に私を見た。ジェイコブお兄様とソフィアはニッコリと笑いかけてきた。

‥何をそんなに期待をした眼差しで見つめてくるのかしら?

もしかして、その馬鹿げた仲間になれと?

やめて、冗談じゃないわ。

ルチータ殿下は嫌がる私を知ってなのか、人参を渡してきてニッコリと笑い話しかける。

「君だけチームに入らないのは可哀想だからね。特別にいれてあげるよ」

「ふふ、そんなのいりませんわ」

「‥‥一人だけ逃げるなんて私が見逃すかい?」

そう私とルチータ殿下は笑顔で睨め合いをしているとルカが間に入ってルチータ殿下に話しかけた。

「ところで、チーター君の右手の調子はどう?」

そうルカが話すとルチータ殿下は固まっていた。あら、まあまあ、ルカは気付いてたのね。僅かな症状を‥‥。

「‥‥ルカ、君は‥‥」

「うん、最近痺れがしてきたよね?今もたまに痺れて微かに震えてる」

そうルカが話すのを聞いたアルフレッドは血相を変えてルチータ殿下を問い詰めた。
ルチータ殿下は最近の自分の体調を話すと、アルフレッド殿下は顔を青ざめていた。
シンと静かになる雰囲気‥‥どうでもよいから私は帰っていいかしら。

「‥‥医者もわからない病名なのか?ルチータ!なんで、お前は‥」

「うん、だから早く君の事を公表し、君が次期王太子としてと考えている。あ、私の病のこの事は他言無用だよ」

「‥城に戻るけど、王太子には俺はならない。お前をサポートするだけだ。それにその病に関しても調べる必要ある」

「治らないよ」

「だから!なんで、そうすぐ決めつけてー」

アルフレッド殿下はルチータ殿下の胸倉を掴み、そんなアルフレッドをソフィアとジェイコブお兄様は止めていた。ソフィアは必死でアルフレッド殿下の腕を掴み

「アル!落ちついて!‥‥ルチータ王子も考えがあって‥‥でも、ルチータ王子!
生きる事を諦めないでください!!アルだけじゃなく私達も国民も皆ルチータ王子に生きて欲しいんです!」

そう真っ直ぐな瞳でルチータ殿下に訴えるソフィア‥‥ジェイコブお兄様も必死で頷いていた。

私の隣にいたルカは私の手をぎゅっと握って私に微笑みかけた。

「‥‥‥‥ルカはどうしたいの」

「僕は友人を助けたいよ」

「‥‥そう。それが貴方の望みなのね」

「僕の1番の望みはアディが幸せな事だよ」

「‥‥‥それを言うのはずるいわ」

私はハァとため息を出して、ルチータ殿下とアルフレッド殿下の間に入った。

「‥‥ルチータ殿下、まだ確実な事ではありませんがその症状を和らげる事はできますわ。薬草学の本を読んでてわかった事ですが‥‥ルカの方が多分詳しいわね」

「うん、チーター君。僕は友人を助けたいからね、また詳しい事を話すけど‥‥」

彼の薬草の知識は私よりも‥‥他の誰よりも凄いもの。薬草だけではなく、他の分野の学問も優れている。ルチータ殿下はそれを知っているでしょう。

ルチータ殿下は淡々と話す私を見て、少し疑っていたようだった。

「‥‥私を信じなくても宜しいですわ。でもルカは貴方のその病を治す方法を探すみたいなので‥‥あぁ、それとその病の痺れの症状を和らげる効果のある薬草は敵国であるフォース国に沢山咲いてます」

「‥‥その根拠は?まだ信じ難いけれどね」

私はスヤスヤと寝ているアメリーを見つめた。そもそもこの病はフォース国でよくある事らしく、ルカがメモをしていたくらいだった。そのメモを未来のアメリーは見つけて、ルチータ殿下を助けるのだけれど‥‥

私はルチータ殿下に微笑みかけながら話した。

「ふふ、本当はもっと苦しんでから教えるつもりでしたけれど、ルカはルチータ王子を助けたいみたいですし」

「君は花の女神というより、魔女のようだよ」

「あら、素敵な褒め言葉をありがとうございます。では助けてあげたら、それなりの対価を払ってくださいませね。何せ私は魔女みたいなので」


私とルチータ殿下が話すのをアルフレッド殿下は私を睨みつつも、

「‥‥おい、本当に助かるのか?嘘だったら、ソフィアの姉だろうが‥‥」

「‥‥姉だろうが、何かしら?ふふ、怖いわね。女性にモテませんわよ。いつまでも逃げてばかりの男はつまらないわね」

「‥‥なんだと?」

そう私とアルフレッド殿下が睨みあっていた時、ジェイコブお兄様は挙手をして発言した。皆一斉にジェイコブお兄様を見る。


「ルチータ王子、アルフレッド王子!やはり、考えていたのですが‥‥1番重要な事を!チームのリーダーは一体誰にするかを!」


「「「「‥‥1番どうでもいい」」」」

その瞬間だけ、人参チームは一つになっていた。

スヤスヤ寝ているアメリーを抱っこするルカはクスッと笑いながら寝ているアメリーに話しかけた。


「やあ、アメリー。君がリーダーだとお似合いだと僕は思うけどね」


そう笑いながら呟いていた。






















しおりを挟む
感想 725

あなたにおすすめの小説

妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます

冬月光輝
恋愛
私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。 そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。 しかも相手は妹のレナ。 最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。 夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。 最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。 それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。 「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」 確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。 言われるがままに、隣国へ向かった私。 その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。 ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。 ※ざまぁパートは第16話〜です

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

「君は完璧だから、放っておいても大丈夫」と笑った夫。~王宮から私が去ったあと「愛していた」と泣きついても、もう手遅れです~

水上
恋愛
「君は完璧だから、放っておいても大丈夫だ」 夫である王太子はそう笑い、泣き真似が得意な見習い令嬢ばかりを優先した。 王太子妃セシリアは、怒り狂うこともなく、静かに心を閉ざす。 「左様でございますか」 彼女は夫への期待というノイズを遮断し、離縁の準備を始めた。

「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。

パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、 クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。 「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。 完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、 “何も持たずに”去ったその先にあったものとは。 これは誰かのために生きることをやめ、 「私自身の幸せ」を選びなおした、 ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。

白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』

鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」 公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。 だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。 ――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの? 何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。 しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。 それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。 そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。 温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。 そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。 「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」 「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」 離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。 そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。

婚約破棄をされ、父に追放まで言われた私は、むしろ喜んで出て行きます! ~家を出る時に一緒に来てくれた執事の溺愛が始まりました~

ゆうき
恋愛
男爵家の次女として生まれたシエルは、姉と妹に比べて平凡だからという理由で、父親や姉妹からバカにされ、虐げられる生活を送っていた。 そんな生活に嫌気がさしたシエルは、とある計画を考えつく。それは、婚約者に社交界で婚約を破棄してもらい、その責任を取って家を出て、自由を手に入れるというものだった。 シエルの専属の執事であるラルフや、幼い頃から実の兄のように親しくしてくれていた婚約者の協力の元、シエルは無事に婚約を破棄され、父親に見捨てられて家を出ることになった。 ラルフも一緒に来てくれることとなり、これで念願の自由を手に入れたシエル。しかし、シエルにはどこにも行くあてはなかった。 それをラルフに伝えると、隣の国にあるラルフの故郷に行こうと提案される。 それを承諾したシエルは、これからの自由で幸せな日々を手に入れられると胸を躍らせていたが、その幸せは家族によって邪魔をされてしまう。 なんと、家族はシエルとラルフを広大な湖に捨て、自らの手を汚さずに二人を亡き者にしようとしていた―― ☆誤字脱字が多いですが、見つけ次第直しますのでご了承ください☆ ☆全文字はだいたい14万文字になっています☆ ☆完結まで予約済みなので、エタることはありません!☆

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

婚約破棄される前に、帰らせていただきます!

パリパリかぷちーの
恋愛
ある日、マリス王国の侯爵令嬢クロナは、王子が男爵令嬢リリィと密会し、自分を「可愛げのない女」と罵り、卒業パーティーで「婚約破棄」を言い渡そうと画策している現場を目撃してしまう。 普通なら嘆き悲しむ場面だが、クロナの反応は違った。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。