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第一章 幼少期の王宮での暮らし
第十四話 密かな訓練
王宮魔術師レネの前では、レネの指導に素直に従い、紫竜ルーシェは体内の魔力を使って魔法を行使していた。
理由は、その方がレネの指導に混乱をもたらさないであろうことと、体内の魔力を使う方が魔力の制御が利くからだった。
以前、尖塔で竜巻を呼び出した時、あれよあれよと大きくなってしまった竜巻にルーシェは制御を失ってしまった。そして天井に激突した後、無様に昏倒した。
身の回りにある、空気中の魔素を集めて魔法を使うことは、膨大な魔素を扱うがゆえにコントロールを失いやすい。それに比べると、自分の体内の魔力は、量が抑えられるために、制御が利くのである。
レネの前では体内の魔力を練って、彼の望むまま、ルーシェは優秀な学習態度を見せていた。
しかし、ひとたび夜になると、ルーシェは王子の寝床からそっと抜け出す。
最近になって、ルーシェはまだふらふらとする様子は見せていたが、なんとか飛べるようになった。
自分の体内の魔力を使うことを知り、時間があればアルバート王子の手伝いの元、背中の翼を広げては動かして、根気よく鍛えていたおかげで、浮き上がるだけではなく、少しの間、飛べるようになっていた。
そんなルーシェに、アルバート王子も妹のマリアンヌ王女も、そしてリヨンネも護衛騎士のバンナムまでもが喜んでくれた。
(俺って、みんなに大事にされているよな)
人間ではなく、竜に転生したことを知った時は、驚いた。
でも、卵から出て初めて、アルバート王子の姿を見た時、(こいつだ!!)と彼を見つけた感動と焦燥に包まれた。
焦燥は(絶対に彼から離れてはならない)という想いから来るものだった。
そうした感情が、竜の中にはプログラムされているのだろうか。
彼は自分にとっての半身。未来永劫、自分のパートナーだった。
彼のために、自分はこの世に生まれてきた。
その喜びが、胸の中にいっぱいになってしまって。
それで、前世のことなど考える余地もなかった。
前世の高校生男子、沢谷雪也の最期に残された記憶は、歩道に向かって突っ込んでくるトラックの巨体。
それだけで、痛みの記憶はないから、おそらく衝突の一瞬で命を落としてしまったのだろう。
一人息子だった自分がいなくなったことで、きっと父も母もひどく嘆いているはずだ。
両親より先に、うら若い身空で旅立ったことを思うと申し訳なくて、今でも悲しい気持ちになる。
前世でも両親に大事に育てられ、そして学校でも友人達と仲良く楽しく過ごしていた。生活に不満はなかった。
幸せな人生だったんだ。
だけどきっと、望んでも元の世界へ帰ることはできない。きっと、あちらの世界の自分は、トラックに撥ねられて死んでいるはずだ。戻ることも出来ない、一方通行の道を自分は歩き始めている。
ここで頑張って生きていくしかない。
そうした思いからも、この世界にしっかり根付けるように、ルーシェは一つ一つ自分にのしかかってくる問題の解決に、真剣に取り組もうと考えていた。
そして。
ルーシェが夜更けにやって来たのは、王宮の敷地内の外れにあるあの尖塔だった。
尖塔の入口の扉は鍵が掛けられているが、上階の窓は、鎧戸も含めて少し開いているのを見つけた。
閉め忘れだろう。そしてそんな高い場所から侵入しようとする者は、普通はいない。
空から羽ばたいて行ける、小さな竜の自分くらいである。
窓辺に降り立つと、ルーシェはその窓辺に立って、外に向かって“魔素”を集める“訓練”を始めた。
どうにも、王宮魔術師レネの話す“体内の魔力”を使って魔法を行使するよりも、竜の自分は“魔素”を集めてそれを使って魔法を行使する方法の方がやり易かった。その最大の理由は、“体内の魔力”は、消費による“魔力枯れ”がやってきて、倦怠感や疲れを覚えるが、空気中の“魔素”にはそれがない。当たり前だ。自分の中にあるものを消費したわけではないからだ。
そして、より大きな魔法を行使するためには、“体内の魔力”よりも、“魔素”を使うことの方が向いている。それはそうだろう。空気中にある“魔素”の量には限界がない。
つまりは。
(そう、つまりは俺つぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇするには、空気中の“魔素”を使う方が明らかに向いている。大魔法だって、使えちゃうと思うんだよね)
だけど、その量が膨大ゆえに、空気中の“魔素”の制御が難しい。
吹き上げる風が竜巻となって、ぐんぐんと伸びた竜巻の上に立ち、自分の頭を天井にぶつけて昏倒したあの黒歴史も、その制御が出来なかったせいだ。
だから、こうしてわざわざあの尖塔に、ひいこら飛んできたのは。
(ここで一人、“魔素”による魔力の制御の練習をして。それが出来るようになってみんなを驚かせたい)
その一心である。
王宮の端にある尖塔の付近には、気が狂った姫が閉じ込められていたという気味の悪い話のせいもあって、誰も近寄らない。ルーシェも塔のことは未だに、薄暗くて不気味な場所だとは思っていたけれど、密かに訓練するにはうってつけの場所だった。
頭の中では、見事魔力を制御できた紫竜ルーシェに向かって、次のような台詞を皆が言う場面まですでに展開されている。
王宮魔術師レネ「さすが紫竜ですね。感服いたしました!!」
リヨンネ&護衛騎士バンナム「「さすがです」」(拍手)
王女マリアンヌ「やっぱり貴方は兄様のパートナーよ」
王子アルバート「よくやったね、ルーシェ。大変だったろう。お前は最高のパートナーだ」
そう言ってアルバート王子がぎゅぅぅぅぅぅぅと紫竜を抱きしめてくれる場面が頭に浮かび、思わずルーシェの顔はだらしなく緩む。
アルバート王子に抱っこされ、ぎゅうとしてもらうのが、ルーシェは何よりも大好きだった。
彼に抱っこされたり、抱き締められたりすると、胸いっぱいに多幸感が込み上げてくる。想像するだけでもそうなのだから、実際にされたらもうたまらない。
想像のその場面を現実化するために、ルーシェは頑張るつもりだった。
紫竜は、空気中の魔素を練り上げ、そして塔から少し離れた場所にある湖に向かって放り投げる練習を続けた。
ボシャン、バシャンと水しぶきが遠く激しく上がって、落ちる音がする。
ルーシェが、自分でも賢いと思うのは、前回の反省(?)から、モノを壊さないように、練り上げた魔素を湖に落とすことにしたことだ。この塔の上の空気中で魔素を練り上げて、湖に落とす。
何も誰も傷つけず、暴走しても安心(?)な方法ではないか。
空気中の魔素を寄せ集めて、練り上げていく。
その時、風にすれば風魔法に、炎にすれば火魔法にと、出口を決めてしまえば、それは魔法として顕在化し、魔法を行使することになる。だけど、ルーシェがまず訓練が必要だと思ったことは、その魔法として顕在化する前の、使う分だけ空気中から取り上げる魔素の制御だった。やみくもに空気中から魔素を集めては、前回の失敗の繰り返しになる。
使う必要な分だけ、集めればいいのだ。
空気中の魔素を集める時に、ちょっと制御がきついなと思えば、湖にすぐにそれを飛ばして、落としている。
そうすると、湖の中で何か爆発するような気配があって、水しぶきが上がるのだ。
どうせ、王宮の端の端にある、尖塔の付近にある湖だ。
ここで何をしようが、人が来ることはない。
尖塔の上階の窓辺で、紫色の小さな竜はそうやって訓練を続けていた。
そうして気が付けば、半年が過ぎたのだった。
理由は、その方がレネの指導に混乱をもたらさないであろうことと、体内の魔力を使う方が魔力の制御が利くからだった。
以前、尖塔で竜巻を呼び出した時、あれよあれよと大きくなってしまった竜巻にルーシェは制御を失ってしまった。そして天井に激突した後、無様に昏倒した。
身の回りにある、空気中の魔素を集めて魔法を使うことは、膨大な魔素を扱うがゆえにコントロールを失いやすい。それに比べると、自分の体内の魔力は、量が抑えられるために、制御が利くのである。
レネの前では体内の魔力を練って、彼の望むまま、ルーシェは優秀な学習態度を見せていた。
しかし、ひとたび夜になると、ルーシェは王子の寝床からそっと抜け出す。
最近になって、ルーシェはまだふらふらとする様子は見せていたが、なんとか飛べるようになった。
自分の体内の魔力を使うことを知り、時間があればアルバート王子の手伝いの元、背中の翼を広げては動かして、根気よく鍛えていたおかげで、浮き上がるだけではなく、少しの間、飛べるようになっていた。
そんなルーシェに、アルバート王子も妹のマリアンヌ王女も、そしてリヨンネも護衛騎士のバンナムまでもが喜んでくれた。
(俺って、みんなに大事にされているよな)
人間ではなく、竜に転生したことを知った時は、驚いた。
でも、卵から出て初めて、アルバート王子の姿を見た時、(こいつだ!!)と彼を見つけた感動と焦燥に包まれた。
焦燥は(絶対に彼から離れてはならない)という想いから来るものだった。
そうした感情が、竜の中にはプログラムされているのだろうか。
彼は自分にとっての半身。未来永劫、自分のパートナーだった。
彼のために、自分はこの世に生まれてきた。
その喜びが、胸の中にいっぱいになってしまって。
それで、前世のことなど考える余地もなかった。
前世の高校生男子、沢谷雪也の最期に残された記憶は、歩道に向かって突っ込んでくるトラックの巨体。
それだけで、痛みの記憶はないから、おそらく衝突の一瞬で命を落としてしまったのだろう。
一人息子だった自分がいなくなったことで、きっと父も母もひどく嘆いているはずだ。
両親より先に、うら若い身空で旅立ったことを思うと申し訳なくて、今でも悲しい気持ちになる。
前世でも両親に大事に育てられ、そして学校でも友人達と仲良く楽しく過ごしていた。生活に不満はなかった。
幸せな人生だったんだ。
だけどきっと、望んでも元の世界へ帰ることはできない。きっと、あちらの世界の自分は、トラックに撥ねられて死んでいるはずだ。戻ることも出来ない、一方通行の道を自分は歩き始めている。
ここで頑張って生きていくしかない。
そうした思いからも、この世界にしっかり根付けるように、ルーシェは一つ一つ自分にのしかかってくる問題の解決に、真剣に取り組もうと考えていた。
そして。
ルーシェが夜更けにやって来たのは、王宮の敷地内の外れにあるあの尖塔だった。
尖塔の入口の扉は鍵が掛けられているが、上階の窓は、鎧戸も含めて少し開いているのを見つけた。
閉め忘れだろう。そしてそんな高い場所から侵入しようとする者は、普通はいない。
空から羽ばたいて行ける、小さな竜の自分くらいである。
窓辺に降り立つと、ルーシェはその窓辺に立って、外に向かって“魔素”を集める“訓練”を始めた。
どうにも、王宮魔術師レネの話す“体内の魔力”を使って魔法を行使するよりも、竜の自分は“魔素”を集めてそれを使って魔法を行使する方法の方がやり易かった。その最大の理由は、“体内の魔力”は、消費による“魔力枯れ”がやってきて、倦怠感や疲れを覚えるが、空気中の“魔素”にはそれがない。当たり前だ。自分の中にあるものを消費したわけではないからだ。
そして、より大きな魔法を行使するためには、“体内の魔力”よりも、“魔素”を使うことの方が向いている。それはそうだろう。空気中にある“魔素”の量には限界がない。
つまりは。
(そう、つまりは俺つぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇするには、空気中の“魔素”を使う方が明らかに向いている。大魔法だって、使えちゃうと思うんだよね)
だけど、その量が膨大ゆえに、空気中の“魔素”の制御が難しい。
吹き上げる風が竜巻となって、ぐんぐんと伸びた竜巻の上に立ち、自分の頭を天井にぶつけて昏倒したあの黒歴史も、その制御が出来なかったせいだ。
だから、こうしてわざわざあの尖塔に、ひいこら飛んできたのは。
(ここで一人、“魔素”による魔力の制御の練習をして。それが出来るようになってみんなを驚かせたい)
その一心である。
王宮の端にある尖塔の付近には、気が狂った姫が閉じ込められていたという気味の悪い話のせいもあって、誰も近寄らない。ルーシェも塔のことは未だに、薄暗くて不気味な場所だとは思っていたけれど、密かに訓練するにはうってつけの場所だった。
頭の中では、見事魔力を制御できた紫竜ルーシェに向かって、次のような台詞を皆が言う場面まですでに展開されている。
王宮魔術師レネ「さすが紫竜ですね。感服いたしました!!」
リヨンネ&護衛騎士バンナム「「さすがです」」(拍手)
王女マリアンヌ「やっぱり貴方は兄様のパートナーよ」
王子アルバート「よくやったね、ルーシェ。大変だったろう。お前は最高のパートナーだ」
そう言ってアルバート王子がぎゅぅぅぅぅぅぅと紫竜を抱きしめてくれる場面が頭に浮かび、思わずルーシェの顔はだらしなく緩む。
アルバート王子に抱っこされ、ぎゅうとしてもらうのが、ルーシェは何よりも大好きだった。
彼に抱っこされたり、抱き締められたりすると、胸いっぱいに多幸感が込み上げてくる。想像するだけでもそうなのだから、実際にされたらもうたまらない。
想像のその場面を現実化するために、ルーシェは頑張るつもりだった。
紫竜は、空気中の魔素を練り上げ、そして塔から少し離れた場所にある湖に向かって放り投げる練習を続けた。
ボシャン、バシャンと水しぶきが遠く激しく上がって、落ちる音がする。
ルーシェが、自分でも賢いと思うのは、前回の反省(?)から、モノを壊さないように、練り上げた魔素を湖に落とすことにしたことだ。この塔の上の空気中で魔素を練り上げて、湖に落とす。
何も誰も傷つけず、暴走しても安心(?)な方法ではないか。
空気中の魔素を寄せ集めて、練り上げていく。
その時、風にすれば風魔法に、炎にすれば火魔法にと、出口を決めてしまえば、それは魔法として顕在化し、魔法を行使することになる。だけど、ルーシェがまず訓練が必要だと思ったことは、その魔法として顕在化する前の、使う分だけ空気中から取り上げる魔素の制御だった。やみくもに空気中から魔素を集めては、前回の失敗の繰り返しになる。
使う必要な分だけ、集めればいいのだ。
空気中の魔素を集める時に、ちょっと制御がきついなと思えば、湖にすぐにそれを飛ばして、落としている。
そうすると、湖の中で何か爆発するような気配があって、水しぶきが上がるのだ。
どうせ、王宮の端の端にある、尖塔の付近にある湖だ。
ここで何をしようが、人が来ることはない。
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