275 / 711
第十四章 招かれざる客人
第十三話 第一王子との面会
アンリ王子とハヴリエルが退室した。
アンリ王子は「道中、くれぐれも気を付けてくれ」とアルバート王子の手を握り言ってくれた。
彼は憑き物が落ちたかのように、すっかりまともになっていた。
黒竜シェーラから恋の呪いがかけられる前まで、アンリ王子は聡明で優しい王子だと知られていたが、そばに置いた見目麗しい侍従達に手を出し、絵のモデルにと言いながら、美しい少年達を寝台へ誘っていた。今はハヴリエルに夢中で、彼以外の男は目に入らない状態らしい。
現在、アンリ王子は、王国内の軍を統括する立場にあり、それも騎士であるハヴリエルのアドバイスを受けながら、よく働いているらしい。魔族の襲撃で大ダメージを受けた王都の騎士団の再編成にも取り掛かっている。
過去、ハヴリエルは、ルーシェの背中に手紙をくくりつけたりと意地悪をした騎士だったが、小さな竜のルーシェのことを可愛いと言っていた。アンリ王子と共にいたハヴリエルは、今回、ルーシェを見て「可愛いですね」と褒めることもしなかった。アンリ王子がハヴリエルに夢中過ぎて、その対応に手一杯というところだろう。小さな竜のことなど眼中にない。
「ピルルピルピルルルゥ(ハヴリエル卿は今も嫌いだけど)」
ルーシェはアルバート王子の膝の上で独り言ちる。
「ピルルピルーピルルルピルルル!!(二番目の王子とお似合いに見えたね。二人がくっついて良かった!!)」
恋の呪いが掛けられた後、アンリ王子は美少年趣味を止め、仕事も順調、恋人のハヴリエルを熱愛している。ハヴリエルも、アンリ王子の愛が重そうな様子もあったが、仲睦まじく見えた。一応は「めでたし、めでたし」なのかも知れない。
だが、ハヴリエルも王宮から逃げ出したりと紆余曲折の末の、恋人関係なのだ。
「…………そうだな」
呪いが解ける期限がとっくに到来しているはずなのに、アンリ王子の恋の呪いが解けていないような状態が腑に落ちなかったが、そう結論つけるしかないだろうとアルバート王子も頷いていた。
それから夕食をとった後、第一王子リチャードとの面会になる。
一緒に夕食の席をどうかという話もあったが、ルーシェが「ピルルルルゥゥゥゥゥ!!!!(絶対に嫌だ!!!!)」と小さな竜の頭をフリフリとずっと振り続け、それを強く拒否していた。
何故かシアンに執着しているリチャード王子と一緒に食事など、人のシアンの姿を取っていないとはいえ、食事が満足に喉を通る気もしない。だから夕食を終えて少し落ち着いた頃に、リチャード王子と面会することになった。
アンリ王子は、軍を統括する立場から、スライムの話を聞きたいということだったが、リチャード王子は一体何の話題を口にするのだろう。
ただ、やはり不穏な気配を感じていた。
アルバート王子は、ルーシェを心配させまいと口に出すことも態度に見せることもないが、内心は不愉快そうである。
(早く一番目の王子との話を終えて、さっさと寝て、明日には委員長の国に行きたい)
委員長ことリン王太子妃は、前回同様、訪問すればルーシェとアルバート王子を歓待してくれるだろう。
リン王太子妃の国の立派な浴室や、ご馳走になったサクサクの美味しい天麩羅料理、おにぎりなどを思い出す。この異世界で日本人の魂を持つ自分の好みに見合ったもてなしを、王太子妃の権力を振るってやってくれるのだ。もうすぐにでもハルヴェラ王国へ向かって飛んでいきたい。
いっそのことリチャード王子との面会などブッチしたいが、そういうわけにはいかなかった。
そして定刻になり、リチャード王子が護衛の騎士達を連れて、部屋の中へ入ってくる。
アルバート王子は立ち上がり、兄王子を出迎えた。
「忙しい中、時間を割いてくれてありがとう」
リチャード王子はそう言って席に着く。
アルバート王子は軽く頭を下げ、ルーシェを膝の上にのせながら尋ねた。
「それで、兄上はいかなるご用件でしょうか」
「…………お前が、ハルヴェラ王国へ行っている間、お前の伴侶のシアンを王宮へ招いてはどうかと考えている」
直球なそのリチャード王子の言葉に、アルバート王子は一瞬で顔を強張らせた。膝の上の小さな竜もゴクリと唾を飲み込んでいる。まさかこうまでハッキリとシアン(ルーシェ)のことを口に出すとは思わなかったのだ。
「何故でしょうか」
「先に話しておく。私には邪念はないぞ」
アルバート王子の膝の上に座るルーシェは、ぎゅっと王子の腰のあたりに手を回してしがみついている。
(絶対に絶対に絶対に絶対に王宮なんて行かないから!!)
しがみついてくるルーシェの頭を撫でながらアルバート王子が話の先を促すと、兄王子リチャードは言葉を続けた。
「ウラノス騎兵団長から、シアンは病がちで、いつも寝込んでいるという話を聞いた。竜騎兵団への視察の話が持ち上がっており、その際にシアンに挨拶をと思ったのだがそれも断られている」
なるほど。
ウラノス騎兵団長はとにかくシアンが病弱なので、面会は出来ないという話で押し通そうとしているようだ。
「それで私も考えたのだ。それほど病弱なら、北方の竜騎兵団での生活も大変だろう。あのような華奢な方だ。北方地方の冷たい空気も体に障るはずだ」
竜なので、素足で雪の中にズボッと入っても大丈夫!!
竜は寒さに強いんだよ!!
そう言いたいルーシェであったが、そうは言えず、小さな竜は離れまいとアルバート王子の腰にぎゅっとしがみついたままである。
「だから、お前がハルヴェラ王国へ行っている間、王宮へ迎えて、王宮の医師達の診察を受けさせても良いと考えているのだ。シアンの体のためだ。アルバート、お前も同意してくれるだろう?」
シアン病弱設定故の、思ってもみなかった申し出だった。
だが、アルバート王子は首を振った。
「有難いお話ですが、お断りさせて頂きます」
「何故だ。シアンの具合が良くなるのだぞ」
なおも言い募るリチャード王子の前で、アルバート王子は首を振った。
「シアンは平民故、王宮などに来れば、余計、気苦労が絶えないでしょう。その点、竜騎兵団には彼の事をよく知る者達が多く、心穏やかに過ごせます」
「王宮に来れば、気苦労など感じさせぬように私が」
言いかけるリチャード王子にキッパリとアルバート王子は言った。
「それは兄上の仕事ではありません。伴侶である私の仕事です」
その言葉にリチャード王子は言葉を失い、アルバート王子の腰に未だ抱きついたままの小さな竜は、感動に打ち震えていた。
(あああああああああああああああああああああああああ)
(俺の王子最高!!!! 大好きだ!!!!)
(好き好き好き好き好き好き、大好き!!!!)
そう心話で絶叫しながら、小さな竜はアルバート王子の腰に小さな竜の頭を押し付け、ずっとぐりぐりとしていたのだった。
そしてそうもハッキリと断られてしまえば、これ以上リチャード王子は言う言葉を失ってしまったようで、意気消沈した様子で部屋を後にした。
リチャード王子がいなくなった後、ルーシェは「ピルルルルルルルルルルゥゥ」と甘く鳴いて、飛び上がってアルバート王子の胸元に飛び込んだ。嬉しそうに身を寄せる。
「ピルルゥピルピル!!(王子が大好きだ!!)」
もう一度鳴いて宣言するルーシェに、アルバート王子も目を細め、小さな竜を抱き上げて、その頭に軽く口づけしながら言った。
「私もお前を愛しているよ」
アンリ王子は「道中、くれぐれも気を付けてくれ」とアルバート王子の手を握り言ってくれた。
彼は憑き物が落ちたかのように、すっかりまともになっていた。
黒竜シェーラから恋の呪いがかけられる前まで、アンリ王子は聡明で優しい王子だと知られていたが、そばに置いた見目麗しい侍従達に手を出し、絵のモデルにと言いながら、美しい少年達を寝台へ誘っていた。今はハヴリエルに夢中で、彼以外の男は目に入らない状態らしい。
現在、アンリ王子は、王国内の軍を統括する立場にあり、それも騎士であるハヴリエルのアドバイスを受けながら、よく働いているらしい。魔族の襲撃で大ダメージを受けた王都の騎士団の再編成にも取り掛かっている。
過去、ハヴリエルは、ルーシェの背中に手紙をくくりつけたりと意地悪をした騎士だったが、小さな竜のルーシェのことを可愛いと言っていた。アンリ王子と共にいたハヴリエルは、今回、ルーシェを見て「可愛いですね」と褒めることもしなかった。アンリ王子がハヴリエルに夢中過ぎて、その対応に手一杯というところだろう。小さな竜のことなど眼中にない。
「ピルルピルピルルルゥ(ハヴリエル卿は今も嫌いだけど)」
ルーシェはアルバート王子の膝の上で独り言ちる。
「ピルルピルーピルルルピルルル!!(二番目の王子とお似合いに見えたね。二人がくっついて良かった!!)」
恋の呪いが掛けられた後、アンリ王子は美少年趣味を止め、仕事も順調、恋人のハヴリエルを熱愛している。ハヴリエルも、アンリ王子の愛が重そうな様子もあったが、仲睦まじく見えた。一応は「めでたし、めでたし」なのかも知れない。
だが、ハヴリエルも王宮から逃げ出したりと紆余曲折の末の、恋人関係なのだ。
「…………そうだな」
呪いが解ける期限がとっくに到来しているはずなのに、アンリ王子の恋の呪いが解けていないような状態が腑に落ちなかったが、そう結論つけるしかないだろうとアルバート王子も頷いていた。
それから夕食をとった後、第一王子リチャードとの面会になる。
一緒に夕食の席をどうかという話もあったが、ルーシェが「ピルルルルゥゥゥゥゥ!!!!(絶対に嫌だ!!!!)」と小さな竜の頭をフリフリとずっと振り続け、それを強く拒否していた。
何故かシアンに執着しているリチャード王子と一緒に食事など、人のシアンの姿を取っていないとはいえ、食事が満足に喉を通る気もしない。だから夕食を終えて少し落ち着いた頃に、リチャード王子と面会することになった。
アンリ王子は、軍を統括する立場から、スライムの話を聞きたいということだったが、リチャード王子は一体何の話題を口にするのだろう。
ただ、やはり不穏な気配を感じていた。
アルバート王子は、ルーシェを心配させまいと口に出すことも態度に見せることもないが、内心は不愉快そうである。
(早く一番目の王子との話を終えて、さっさと寝て、明日には委員長の国に行きたい)
委員長ことリン王太子妃は、前回同様、訪問すればルーシェとアルバート王子を歓待してくれるだろう。
リン王太子妃の国の立派な浴室や、ご馳走になったサクサクの美味しい天麩羅料理、おにぎりなどを思い出す。この異世界で日本人の魂を持つ自分の好みに見合ったもてなしを、王太子妃の権力を振るってやってくれるのだ。もうすぐにでもハルヴェラ王国へ向かって飛んでいきたい。
いっそのことリチャード王子との面会などブッチしたいが、そういうわけにはいかなかった。
そして定刻になり、リチャード王子が護衛の騎士達を連れて、部屋の中へ入ってくる。
アルバート王子は立ち上がり、兄王子を出迎えた。
「忙しい中、時間を割いてくれてありがとう」
リチャード王子はそう言って席に着く。
アルバート王子は軽く頭を下げ、ルーシェを膝の上にのせながら尋ねた。
「それで、兄上はいかなるご用件でしょうか」
「…………お前が、ハルヴェラ王国へ行っている間、お前の伴侶のシアンを王宮へ招いてはどうかと考えている」
直球なそのリチャード王子の言葉に、アルバート王子は一瞬で顔を強張らせた。膝の上の小さな竜もゴクリと唾を飲み込んでいる。まさかこうまでハッキリとシアン(ルーシェ)のことを口に出すとは思わなかったのだ。
「何故でしょうか」
「先に話しておく。私には邪念はないぞ」
アルバート王子の膝の上に座るルーシェは、ぎゅっと王子の腰のあたりに手を回してしがみついている。
(絶対に絶対に絶対に絶対に王宮なんて行かないから!!)
しがみついてくるルーシェの頭を撫でながらアルバート王子が話の先を促すと、兄王子リチャードは言葉を続けた。
「ウラノス騎兵団長から、シアンは病がちで、いつも寝込んでいるという話を聞いた。竜騎兵団への視察の話が持ち上がっており、その際にシアンに挨拶をと思ったのだがそれも断られている」
なるほど。
ウラノス騎兵団長はとにかくシアンが病弱なので、面会は出来ないという話で押し通そうとしているようだ。
「それで私も考えたのだ。それほど病弱なら、北方の竜騎兵団での生活も大変だろう。あのような華奢な方だ。北方地方の冷たい空気も体に障るはずだ」
竜なので、素足で雪の中にズボッと入っても大丈夫!!
竜は寒さに強いんだよ!!
そう言いたいルーシェであったが、そうは言えず、小さな竜は離れまいとアルバート王子の腰にぎゅっとしがみついたままである。
「だから、お前がハルヴェラ王国へ行っている間、王宮へ迎えて、王宮の医師達の診察を受けさせても良いと考えているのだ。シアンの体のためだ。アルバート、お前も同意してくれるだろう?」
シアン病弱設定故の、思ってもみなかった申し出だった。
だが、アルバート王子は首を振った。
「有難いお話ですが、お断りさせて頂きます」
「何故だ。シアンの具合が良くなるのだぞ」
なおも言い募るリチャード王子の前で、アルバート王子は首を振った。
「シアンは平民故、王宮などに来れば、余計、気苦労が絶えないでしょう。その点、竜騎兵団には彼の事をよく知る者達が多く、心穏やかに過ごせます」
「王宮に来れば、気苦労など感じさせぬように私が」
言いかけるリチャード王子にキッパリとアルバート王子は言った。
「それは兄上の仕事ではありません。伴侶である私の仕事です」
その言葉にリチャード王子は言葉を失い、アルバート王子の腰に未だ抱きついたままの小さな竜は、感動に打ち震えていた。
(あああああああああああああああああああああああああ)
(俺の王子最高!!!! 大好きだ!!!!)
(好き好き好き好き好き好き、大好き!!!!)
そう心話で絶叫しながら、小さな竜はアルバート王子の腰に小さな竜の頭を押し付け、ずっとぐりぐりとしていたのだった。
そしてそうもハッキリと断られてしまえば、これ以上リチャード王子は言う言葉を失ってしまったようで、意気消沈した様子で部屋を後にした。
リチャード王子がいなくなった後、ルーシェは「ピルルルルルルルルルルゥゥ」と甘く鳴いて、飛び上がってアルバート王子の胸元に飛び込んだ。嬉しそうに身を寄せる。
「ピルルゥピルピル!!(王子が大好きだ!!)」
もう一度鳴いて宣言するルーシェに、アルバート王子も目を細め、小さな竜を抱き上げて、その頭に軽く口づけしながら言った。
「私もお前を愛しているよ」
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って?
いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。