転生したら竜でした。が、マスターが性的に俺の上に乗っかろうとしています。

曙なつき

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外伝 その王子と恋に落ちたら大変です  第七章 新たなる黄金竜の誕生

第二十五話 百年早い(上)

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 その日、黄金竜の雛ルドガーが、人の子供の姿で、いつものようにラウデシア王国のジャクセンの屋敷を訪れると、屋敷の様子はどこか騒がしかった。
 あまり見ることのない警備隊の警備兵の姿まで、屋敷内で見たものだから、ルドガーは青い目を大きく開いて彼らを眺める。ルドガーの訪問に気が付いた召使の一人が、ルドガーのそばにしゃがみこんで、優しく教えてくれた。
 屋敷の人々は、ルドガーにとても優しい。なお彼らは、小さな黄金竜の雛であるルドガーが、人の姿に変わって現れることを、少しばかり不思議に思ってはいたが、それ以上深く詮索することはなかった。このラウデシア王国よりも遠いゴルティニア王国で、シルヴェスター王子の子としてルドガーが迎えられたという話もまだ届いていないようだった。人々は小さな黄金竜の雛が、ジャクセンのことを「おじいさま」と呼んで慕っている。ただそれだけの事ととらえていた。

「本日、ジャクセン様はお忙しいので、ルドガー様にお会いすることは難しいでしょう。日を改めていらしゃって下さい」

「何かあったの?」
 
 バタバタと慌ただしい様子に、ルドガーは周囲を見回している。

「明日、ジャクセン様が教えて下さるでしょう」

 召使は自分の口から説明することを避けた。
 ルドガーは首を傾げながらも(忙しいのなら、ジャクセンを邪魔してはいけない)と考えて、その場は大人しくゴルティニア王国に“転移”して戻っていったのだった。

 
 そして翌日、ルドガーがジャクセンの屋敷を訪ねた時、屋敷はいつものように落ち着いた雰囲気を取り戻していた。
 一体、昨日は何があったのだろうと思いながら、そのことをジャクセンに尋ねると、ジャクセンは「大したことはない」と言って、教えてくれることはなかった。
 だからルドガーも、その時はまったくそのことを気にしていなかったのだ。大したことはなかったのだと流してしまう。

 しかし、後に屋敷周りの警備が厳しくなったり、ジャクセンの周囲に護衛の者が増えた様子に、ルドガーは再度、召使に尋ねた。
 その時も、尋ねられた召使は答えなかったのだが、来る度に何度も尋ねるルドガーに、ようやく一人の口の軽い、若い召使が、口を滑らせたのだった。

「警備が厳しくなったのは、先日、ジャクセン様が襲われそうになったからです」






 その途端、ルドガーの青い双眸が色を変えて、黄金色に輝いた。
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