現実の日記

肥満児

文字の大きさ
4 / 4

しおりを挟む
△△年○○月□□日


七時限目の体育は正直キツかった。まだ膝がガクガクしている。

僕は肥満体だからマラソンは苦手だ。というか、体育自体苦手だ。

僕は運動神経が鈍いし、だからと言って力があるわけでもないからだ。

右手と左手の握力も二十五キロないから女子より劣るレベルだ。

他の体力測定も似たような結果だった。

じゃあ、勉強ができるかというと、僕の偏差値は四十三だ。

今の学校に入れたのは、偶然だったのと親が多額の寄付をしたからだ。

勉強もスポーツも苦手で外見だって太ってる。

それでも好きな漫画やアニメ、それにラノベとかゲームの知識なら豊富だ。

いつものように放課後になると、高原達から校舎裏に来るように言われる。

今日はチョークスリーパーを何度も食らった。

それにも飽きてきた連中が、次は犬の糞を喰うように僕に命じた。

田代がコンビニのビニール袋から取り出した犬の糞を僕の鼻先に押し付ける。

酷い悪臭がした。

高原が僕の頭を押さえつけてくる。

僕は必死に抵抗したが、力で高原に勝てるわけもなく、無理やり犬の糞を口にねじ込まれた。

あまりの気持ち悪さに思わず吐いてしまう。

そしたら「うわ、こいつ、キッタネーなっ」と言われて背中を蹴り上げられた。

ようやく帰宅すると、シャワーを浴びて顔と身体を洗った。

それでもまだ犬の糞の匂いは取れなかった。

いつものようにPCを立ち上げる。

今日は新しい小説は探さずに、この前お気に入りにした作品を読むことにした。

すると、キャラ達が小難しい理屈を並べているではないか。

僕は我慢しながら読み進めていった。

アリストテレスとかモンテスキューの話なんて、僕にはこれっぽっちも興味が出ない。

知識とか思想なんて作品の味付け程度ならともかく、真面目に語られても面白くない。

別にその知識が正しいかどうかなんていうのも僕にはどうでもいい。

はっきり言えば、知識が間違っていても主人公が周りから持ち上げられて、褒められまくればそれでいい。

逆に主人公以外のキャラが、活躍するのを見ても面白くもなんともない。

その知識がいくら正しくてもだ。

それに主人公が小賢しいのも嫌いだ。

何がアリストテレスに曰く、君主政治は独裁政治に陥りやすく、貴族政治は寡頭(かとう)政治に陥りやすく、民主政治は衆愚政治に陥りやすいだ。

そんな知識が一体何の役に立つって言うんだ、僕の人生で。

モンテスキューの三権分立だとかそんな知識は学校でも習う話だろう。

感想欄を見ると、興味深かったとか勉強になったなんていうコメントがいくつか出ていた。

そして、僕はいつものようにたっぷりと批判のコメントを残してやった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)

MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。 かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。 44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。 小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。 一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。 ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

番を辞めますさようなら

京佳
恋愛
番である婚約者に冷遇され続けた私は彼の裏切りを目撃した。心が壊れた私は彼の番で居続ける事を放棄した。私ではなく別の人と幸せになって下さい。さようなら… 愛されなかった番。後悔ざまぁ。すれ違いエンド。ゆるゆる設定。 ※沢山のお気に入り&いいねをありがとうございます。感謝感謝♡

(完)そんなに妹が大事なの?と彼に言おうとしたら・・・

青空一夏
恋愛
デートのたびに、病弱な妹を優先する彼に文句を言おうとしたけれど・・・

処理中です...