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【番外編】伯爵令嬢は今日もがっつりと堪能する
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「お父様っ!!わたくし、絶対に、絶っっっっ対に、アディエル様にお仕えしたいですわっ!!」
お父様が帰宅するなり、そう叫んだ私に、お父様はポカンとお口を大きく開かれました。
「あー…。リネット?ひとまず落ち着いて、詳しく話してくれるかな?」
「勿論ですわ、お父様っ!アディエル様がどれだけ、わたくしが仕えるに相応しいお方なのか、お話しますわっ!!」
興奮するわたくしは、着替えに行かれたお父様を、食堂でお待ちすることになりました。
「さて。今日のお茶会で、何があったのかな?」
お父様の言葉に、わたくしはあの時の光景を思い出し、うっとりと語りだしましたーーーー。
着替えて戻ってきたアディエル様は、すぐに仲の良い方々に囲まれて、お話を楽しまれていました。
そこへ何処からか戻ってきたグレイン様が、アディエル様へと向かおうとした時の事です。
グレイン様の足元に何故か頭上から大きな蛇が落ちてきたのです。
「う、うわああぁぁっ!!」
パニックになったグレイン様が、悲鳴を上げながら逃げ回りますが、何故か蛇はグレイン様ばかりを追いかけていました。
「…あら?」
逃げるグレイン様が、わたくしの隣を走り抜けた際、嗅いだ記憶のある香りがフワリと漂いました。
わたくしの生家であるカラディル伯爵家は、医術に長けた一族として、王族の毒味役や侍医として仕える者が多いのです。
そのため、幼き頃より男女を問わず、毒や薬を体に慣らしています。
先程グレイン様から漂ったのは、蛇寄せに使われている『ウバミ』と呼ばれる花の香りでした。
ですが、『ウバミ』は山間部にしか生えていません。なのに、どうしてグレイン様からその香りが漂ってきたのかと、視線を向けた時です。
グレイン様は前を見ていなかったせいか、アディエル様に向かって走っていたのです。
「危ないっ!」
そう叫んだ時、わたくしは信じられない光景を見たのです。
突っ込んできたグレイン様を避けながら、アディエル様がさりげなく足を引っ掛けていったのをーー。
「アディエル様は、やられっ放しのままでいられる方ではなかったのですわっ!」
しかも、周りに気づかせることなくやり遂げられるあの手腕。
「……あの方にお仕え出来るならば、わたくし、劇薬すら飲み干して踊れそうです…」
両手を握りしめ、うっとりとアディエル様のお姿を思い出しながらそう伝えると、
「……いや、リネット。劇薬を飲み干すのは止めようね…」
と、お父様に言われました。
「お父様っ!わたくし、慣らしの数を増やしますわっ!!ついでに、おじ様方にお願いして、他国の物も手に入れて下さいましっ!」
「…やる気があるのは良い事だけど、命に関わることだからね。程々にしなさい…」
「程々だなんて、お父様…」
ムッと口を尖らせたわたくしに、お父様は溜息をつかれました。
「リネット…。無理をしてお前に何かあれば、アディエル様に仕えることはできなくなるよ?」
「確かにっ!!」
お父様の言葉に納得したわたくしは、我が家にあるだけの物では足りず、他国からも取り寄せて程々に毒を慣らし始めました。
「アディエル様の健康は、わたくしが守ってみせますわーーーーーーっ!!」
お父様が帰宅するなり、そう叫んだ私に、お父様はポカンとお口を大きく開かれました。
「あー…。リネット?ひとまず落ち着いて、詳しく話してくれるかな?」
「勿論ですわ、お父様っ!アディエル様がどれだけ、わたくしが仕えるに相応しいお方なのか、お話しますわっ!!」
興奮するわたくしは、着替えに行かれたお父様を、食堂でお待ちすることになりました。
「さて。今日のお茶会で、何があったのかな?」
お父様の言葉に、わたくしはあの時の光景を思い出し、うっとりと語りだしましたーーーー。
着替えて戻ってきたアディエル様は、すぐに仲の良い方々に囲まれて、お話を楽しまれていました。
そこへ何処からか戻ってきたグレイン様が、アディエル様へと向かおうとした時の事です。
グレイン様の足元に何故か頭上から大きな蛇が落ちてきたのです。
「う、うわああぁぁっ!!」
パニックになったグレイン様が、悲鳴を上げながら逃げ回りますが、何故か蛇はグレイン様ばかりを追いかけていました。
「…あら?」
逃げるグレイン様が、わたくしの隣を走り抜けた際、嗅いだ記憶のある香りがフワリと漂いました。
わたくしの生家であるカラディル伯爵家は、医術に長けた一族として、王族の毒味役や侍医として仕える者が多いのです。
そのため、幼き頃より男女を問わず、毒や薬を体に慣らしています。
先程グレイン様から漂ったのは、蛇寄せに使われている『ウバミ』と呼ばれる花の香りでした。
ですが、『ウバミ』は山間部にしか生えていません。なのに、どうしてグレイン様からその香りが漂ってきたのかと、視線を向けた時です。
グレイン様は前を見ていなかったせいか、アディエル様に向かって走っていたのです。
「危ないっ!」
そう叫んだ時、わたくしは信じられない光景を見たのです。
突っ込んできたグレイン様を避けながら、アディエル様がさりげなく足を引っ掛けていったのをーー。
「アディエル様は、やられっ放しのままでいられる方ではなかったのですわっ!」
しかも、周りに気づかせることなくやり遂げられるあの手腕。
「……あの方にお仕え出来るならば、わたくし、劇薬すら飲み干して踊れそうです…」
両手を握りしめ、うっとりとアディエル様のお姿を思い出しながらそう伝えると、
「……いや、リネット。劇薬を飲み干すのは止めようね…」
と、お父様に言われました。
「お父様っ!わたくし、慣らしの数を増やしますわっ!!ついでに、おじ様方にお願いして、他国の物も手に入れて下さいましっ!」
「…やる気があるのは良い事だけど、命に関わることだからね。程々にしなさい…」
「程々だなんて、お父様…」
ムッと口を尖らせたわたくしに、お父様は溜息をつかれました。
「リネット…。無理をしてお前に何かあれば、アディエル様に仕えることはできなくなるよ?」
「確かにっ!!」
お父様の言葉に納得したわたくしは、我が家にあるだけの物では足りず、他国からも取り寄せて程々に毒を慣らし始めました。
「アディエル様の健康は、わたくしが守ってみせますわーーーーーーっ!!」
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