29 / 82
【番外編】腹黒王子は今日もこっそりと観察する
プロローグ
しおりを挟む
私は生まれつき恵まれている。
第二王子として生まれたが、第一王子は母親が位のない側妃であるため、王位継承権は最下位。故に王妃の子である私が第一位だ。
王妃である母を支えている二妃様と三妃様のご指導のお陰で、知識にも武力にも秀でることが出来ている。
御二方からは、元々の素質だと言っていただけたが、それでも原石は磨かなければただの石のままだ。
ひとえに良き研磨士だった御二方のおかげだと、私は感謝している。
そんな私は、幼い頃から王となることが決まっているからか、有象無象の輩が擦り寄ってきていた。
そこから、人の善し悪しを見る目の養い方を教えてくれたのも、二妃様だ。
人心掌握と人心操作。
似ているようで異なるそれらは、王となるなら身につけろと、物心付いた時から教えられてきたことだ。
だから、六歳の時に開かれたお茶会では、自分の周りに集まる欲に塗れた令嬢達の視線ほど、怖くて鬱陶しいモノは無かった。
彼女達の視線は、獲物を狙う肉食獣のそれだ。
自分の伴侶をこの中から選ぶのなど、正直お断りしたい。
どうしたものかと思い悩む私の前に、現れたのがアディエルだった。
第二王子に興味はないと言うように、姉弟揃って淡々とした挨拶を交わしただけで、寄り付きもしなかった。
そんな彼女が、第一王子によって池に突き飛ばされたため、慌てて駆けつけた。
彼女は二妃様達のお気に入りで、説教に巻き込まれたくないという打算もあった。
だが私は恋に落ちた。
その時初めて正面から彼女と向き合い、その容姿に目を奪われたのが最初だった。
その後に、彼女がそうとはバレないように、第一王子にやり返した所に、二度惚れした。
そして、確信したのだ。
彼女だけが欲しいとーーーー。
第二王子として生まれたが、第一王子は母親が位のない側妃であるため、王位継承権は最下位。故に王妃の子である私が第一位だ。
王妃である母を支えている二妃様と三妃様のご指導のお陰で、知識にも武力にも秀でることが出来ている。
御二方からは、元々の素質だと言っていただけたが、それでも原石は磨かなければただの石のままだ。
ひとえに良き研磨士だった御二方のおかげだと、私は感謝している。
そんな私は、幼い頃から王となることが決まっているからか、有象無象の輩が擦り寄ってきていた。
そこから、人の善し悪しを見る目の養い方を教えてくれたのも、二妃様だ。
人心掌握と人心操作。
似ているようで異なるそれらは、王となるなら身につけろと、物心付いた時から教えられてきたことだ。
だから、六歳の時に開かれたお茶会では、自分の周りに集まる欲に塗れた令嬢達の視線ほど、怖くて鬱陶しいモノは無かった。
彼女達の視線は、獲物を狙う肉食獣のそれだ。
自分の伴侶をこの中から選ぶのなど、正直お断りしたい。
どうしたものかと思い悩む私の前に、現れたのがアディエルだった。
第二王子に興味はないと言うように、姉弟揃って淡々とした挨拶を交わしただけで、寄り付きもしなかった。
そんな彼女が、第一王子によって池に突き飛ばされたため、慌てて駆けつけた。
彼女は二妃様達のお気に入りで、説教に巻き込まれたくないという打算もあった。
だが私は恋に落ちた。
その時初めて正面から彼女と向き合い、その容姿に目を奪われたのが最初だった。
その後に、彼女がそうとはバレないように、第一王子にやり返した所に、二度惚れした。
そして、確信したのだ。
彼女だけが欲しいとーーーー。
18
あなたにおすすめの小説
「『お前に書く手紙などない』と言った婚約者へ、私は7年間手紙を書き続けた——ただし、届け先は別の人でした」
歩人
ファンタジー
辺境伯令嬢リゼットは、婚約者に7年間手紙を書き続けた。返事は一度もなかった。
「お前に書く手紙などない。顔も覚えていない」——婚約破棄。しかしリゼットは
泣かなかった。手紙の本当の届け先は、最初から別にあったから。前世の情報分析
能力で辺境の異変を読み解き、暗号として織り込んだ7年分の手紙。それを受け取り
続けていたのは第一王子。リゼットは誰にも知られず、王国を守っていた。
婚約破棄の翌朝、王子からの手紙が届く。「7年間、ありがとう。迎えに行く」
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
その婚約破棄、卒業式では受け付けておりません
柊
ファンタジー
卒業パーティの最中、第一王子アデルは突如として婚約者クラリッサに婚約破棄を宣言する。
いわゆる『公開断罪』のはずだった。
しかし、周囲は談笑を続け、誰一人としてその茶番に付き合おうとしない。
困惑する王子と令嬢たちの前に立ったのは……。
※複数のサイトに投稿しています。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる