騎士団長はスキル《ストーカー》を極めたい!

ミアキス

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第十三章 生えたのなら刈り取りましょう!

第○回神界会議

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[アリスティリア視点]

    一先ずライリーナ様の【ギフト】は決まりました。
    残るはもう一人。ラフィンさんのお子さんです。

「ごめんなさい、ごめんなさい!ほんっと、うちの娘・・・・がごめんなさいっ!!」

    ミントグリーンの光の玉の方も女性でしたが、いきなり謝り出された内容に、ラフィンさんが固まってます。
    分かります。わたしも目眩がしました。『うちの娘』と仰られましたよ。
    曾祖母様に続き、どうやら高祖母様も登場です。高祖母様。つまり、バスティン様の奥様ですよ!
    しかも、ラフィン様のお子さんとして生まれるのが確定なのです。わたしでも泣きます!!

「…あー。もうなんか色々、ごめん……」

    御影さんまで顔を両手で覆って、そう仰いました。もうカオスですね……。

「と、とりあえず話を戻そっか?」

    苦笑しながらも、夢乃さんが場を仕切ってくださいました。
    そして、再び衝撃の事実が発覚です。
    うちの双子は、バスティン様のお子様方が生まれ変わっていたのだと……。
    高祖母様はどんな迷惑をかけてしまうかと心配していたら、ライリーナ様まで生まれ変わろうとしていたのを止めていたところ、巻き込まれて転生の流れに加わってしまったそうです。

「……アリスちゃんの巻き込まれ体質って、遺伝じゃない?」

「……ユメ。思ってても本人の前で言わないの……」

   大丈夫です。
   
   ワタシ、ナニモキコエテマセンヨ。

「…《冷静沈着》か、《空間収納》が良いのですけど……」

    高祖母様の言葉に、ラフィンさんが戻ってきました。

「でしたら《空間収納》の方がよいのでは?《冷静沈着》は会得できるスキルですが、《空間収納》は限られた者しか取得出来ない【特殊スキル】ですから…」

「確かにそうですね。では、そう致します」

    こちらは穏やかに話し合いが終わりました。

「…やっと本題に戻れる……」

    ボソリと呟く御影さんに、何となくラフィンさんが重なりました。はい。黙っておきます。

「本題って、アタシの曾孫の番のスキルでしょ?《封印》なり、《凍結》なり使えばいいじゃない!」

 『っ!?』

    ライリーナ様の言葉に、御影さん達が創造神様の方を向きました。

「……そう言えば、そんなスキルもあったような……」 

   皆様と視線を合わせないようにしながら、創造神様がモゴモゴと答えられます。   

「アッキー!チュンタ!」

   御影さんに呼ばれたお二人は、急いで確認を始められました。

「…ディー……。あんた、あれだけちゃんとしておけと言ってんのに…」

 「…あ、あははは…」

    殺気立つ御影さんから隠れるようにわたし達の背後に来られます。が、正直お断り願いたいのですが……。

※※※※※※※※

    結論。
    《封印》も《凍結》も存在してましたが、その二つをMAXにしたものが、《スキル管理》という【特殊スキル】になるのだそうです。
    今から取得するとなると、《封印》と《凍結》を取得して…と、時間がかかります。ですが、【ギフト】としてなら、すぐに取得可能なのだそうです。

『…………』

    皆さんの視線がラフィンさんに向きました。
    ひくりとラフィンさんの唇の端が引き攣りましたが、仕方がないのです。
    この場にいる私とラフィンさんでは、既に【ギフト】持ちの私が取得できないため、ラフィンさん一択になるのですから。

「その…。寿命から考えても、貴女が取得しておく方がいいと思う……」

「………分かりました。お願い致します…」

    御影さんの言葉にラフィンさんは長い溜息を一つつくと、この事態を受け入れたのです。

「それでは!神界会議が無事に終了と言うことでー♪」

   明るい声で場を締めようとされたらしい創造神様は、御影さんに顔面を鷲掴みされた後、床を転げ回っていらっしゃいました。

    ……やはり、御影さんのが上じゃないんでしょうか?



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