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第一章 アーディル八歳
会いに行きます!
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[アーディル視点]
「あははは。やっと気がついたんだ…」
翌日、やってきたアルに昨夜の父様との会話を伝えると、大笑いされました。
だって、騎士団長室にグランディバルカス家直通の転移陣があるなんて聞いてないんだから分かりませんよね。
あと、侯爵の姿からフィルの父親だってことも頭から抜けてましたよ。
上から下まで黒ずくめで、顔には不気味な仮面付きです!素顔なんか見たことないんですよ!!
騎士団長の素顔については、口に出してはいけないそうです。
何でも思い出させてしまうと、仕事にならなくなるとか言われましたが、素顔見たら動けなくなるんですか?それ、呪いじゃないんですか?
大好きなフィルの父君なので、口には出しませんけどね!
「……アルだけズルくないですか?」
口を尖らせて私が言うと、アルはキョトンとして私を見ました。
「ズルいも何も、フィルが来てる時は僕は来てないって気づいてます?」
「……言われてみればそうです…」
フィルが来る時は、騎士団長も一緒です。護衛だと思ってましたが、父親だからだったんですね。
となると、確かにフィルがいる時は、アルがいませんでした。フィルといるから、遠慮して来ないと思ってたけど、違うのですね。
「僕とフィルは《空間移動》が使えるので、妹達に何かあった時のために、どちらかが側に入れるようにしてるんです」
にっこり笑って言いましたけど、《空間移動》って、何のスキルでしょう。聞いたことないです。
目をぱちくりさせていると、フッとアルの姿が消えました。
「え?アル?」
「こっちですよ♪」
声にした後ろを向くと、ニコニコ笑うアルの姿。
「これが《空間移動》です。これ、本来は神獣様しか使えないスキルらしいので、内緒ですよ」
「…………」
驚きすぎて声も出ないまま、コクコクと頷きました。
「……そうですね。両親に確認してみますが、アーディル様がうちに来られますか?それなら、僕達が揃っていても構わないでしょうから…」
「本当ですか!私も父様達に許可をいただきます!!」
ですが、転移陣は限られた者しか使用できなくて、いくら近くても王太子の外出は認めれないと言われました。
あまりにもごねていると、私の命が狙われているのだと聞かされました。
フィルの婚約者の私がいなくなれば…と、後釜を狙っている輩が多数いるのだそうです。
さすがに納得してしまい、諦めることにしたのですが、そこはアルの手腕なのでしょうか。ある日、突然許可が出ました。
「アーディ。明日、グランディバルカス家に行っても構わないよ」
苦笑しながら父様にそう言われた時は、思わず夢でないかと手の甲を思いっきり抓りました。
痛かったので、本当です。
「まあ……。頑張っておいで…」
「はい?」
父様の言葉の意味は分かりませんが、フィルに会いに行けるのです。
自宅で家族と過ごすフィルを見れるのです!
あまりの嬉しさに、フィルへの手土産に持って行くお菓子を、直接料理長に頼みに行ってしまい、あとでやんわりと皆から注意されました。
問題ありません!フィルに会えるんだから、そのくらい、へっちゃらなのです!!
「あははは。やっと気がついたんだ…」
翌日、やってきたアルに昨夜の父様との会話を伝えると、大笑いされました。
だって、騎士団長室にグランディバルカス家直通の転移陣があるなんて聞いてないんだから分かりませんよね。
あと、侯爵の姿からフィルの父親だってことも頭から抜けてましたよ。
上から下まで黒ずくめで、顔には不気味な仮面付きです!素顔なんか見たことないんですよ!!
騎士団長の素顔については、口に出してはいけないそうです。
何でも思い出させてしまうと、仕事にならなくなるとか言われましたが、素顔見たら動けなくなるんですか?それ、呪いじゃないんですか?
大好きなフィルの父君なので、口には出しませんけどね!
「……アルだけズルくないですか?」
口を尖らせて私が言うと、アルはキョトンとして私を見ました。
「ズルいも何も、フィルが来てる時は僕は来てないって気づいてます?」
「……言われてみればそうです…」
フィルが来る時は、騎士団長も一緒です。護衛だと思ってましたが、父親だからだったんですね。
となると、確かにフィルがいる時は、アルがいませんでした。フィルといるから、遠慮して来ないと思ってたけど、違うのですね。
「僕とフィルは《空間移動》が使えるので、妹達に何かあった時のために、どちらかが側に入れるようにしてるんです」
にっこり笑って言いましたけど、《空間移動》って、何のスキルでしょう。聞いたことないです。
目をぱちくりさせていると、フッとアルの姿が消えました。
「え?アル?」
「こっちですよ♪」
声にした後ろを向くと、ニコニコ笑うアルの姿。
「これが《空間移動》です。これ、本来は神獣様しか使えないスキルらしいので、内緒ですよ」
「…………」
驚きすぎて声も出ないまま、コクコクと頷きました。
「……そうですね。両親に確認してみますが、アーディル様がうちに来られますか?それなら、僕達が揃っていても構わないでしょうから…」
「本当ですか!私も父様達に許可をいただきます!!」
ですが、転移陣は限られた者しか使用できなくて、いくら近くても王太子の外出は認めれないと言われました。
あまりにもごねていると、私の命が狙われているのだと聞かされました。
フィルの婚約者の私がいなくなれば…と、後釜を狙っている輩が多数いるのだそうです。
さすがに納得してしまい、諦めることにしたのですが、そこはアルの手腕なのでしょうか。ある日、突然許可が出ました。
「アーディ。明日、グランディバルカス家に行っても構わないよ」
苦笑しながら父様にそう言われた時は、思わず夢でないかと手の甲を思いっきり抓りました。
痛かったので、本当です。
「まあ……。頑張っておいで…」
「はい?」
父様の言葉の意味は分かりませんが、フィルに会いに行けるのです。
自宅で家族と過ごすフィルを見れるのです!
あまりの嬉しさに、フィルへの手土産に持って行くお菓子を、直接料理長に頼みに行ってしまい、あとでやんわりと皆から注意されました。
問題ありません!フィルに会えるんだから、そのくらい、へっちゃらなのです!!
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