2 / 2
失敗その1 殺し屋は地味であれ
しおりを挟む
「ねえ、馬鹿なの?」
「すいません、すいません。」
とあるオフィスでのやり取り。
怒っているのは女。
銀髪パッツンの髪は肩までで目は切れ目なアイスブルー。
名は沖之城透(おきのじょうとおる)。26歳。
瞳の色と冷徹な態度からコードネーム“アイス”と呼ばれている。
ここは一見普通のオフィスで働いている様に見えるが実は皆殺し屋である。
カモフラージュで普通の仕事もしているというわけだ。
一方怒られたのは男。
気弱そうな容姿、オレンジ色の猫っ毛な短髪。瞳はアクアブルー。
名は白音礼央(はくねれお)。21歳。
コードネームは“ホワイト”。苗字の白音から付けられた。
さて、何故彼が怒られているのか。
任務を失敗したからである。
依頼は1週間前に遡る。
とある女性が裏サイトでこの殺し屋の情報を見つけて依頼をしてきたのだ。
「この男を殺して欲しいのです。」
そう言って1枚の写真を差し出された。
写真には中年の40代の男が写っていた。
「この写真は警察の方に頂いた連続轢き逃げ犯の男です。」
女性言葉に透は怪訝な顔をする。
「そんな人なら死刑か無期懲役になるんじゃないですか?」
「この男は大手会社の社長で政府人間でもある。金も地位もあるのです。それを振りかざしてあの男は…っ!!
解放されたのです。そして色んな人を、私の娘を…リコを殺しておきながらあの男はのうのうと生きてるっ!!」
女性は怒りに震える。
「分かりました。では書類記名を。」
書類には殺害して欲しい日時、方法と署名欄があった。
「なるほど、4月7日の12時車で轢き殺して欲しいと。」
「リコの入学式の終わった直後の時間です。門から出てすぐ突っ込んで来た車に…。私もね、本当に悔いて反省してくれているのならここまで思わなかったでしょうね。けど…あの男、何と言ったと思います?“楽しいな“って!!ふざけている!!」
「分かりました。必ず遂行致します。」
こうして引き受けたのが今回の依頼。
「何故、失敗したのか分かるかしら?」
「いえ…。」
「はあ…目立ちすぎなのよ、あの車。」
そうため息をこぼす透。
「目立つことがダメだった?」
「当たり前でしょ。私達は殺し屋よ!目立ったらダメ!!しかもよりにもよって”痛車“なんてふざけてるの?」
「ふざけてないですよ。僕がもし轢かれるならこの車が良いって思って。」
「オタクだからって…」
「いや、人気あるんですよ、魔法少女ツインちゃん!!」
「はあ?」
「あ、もしかして先輩はポニーちゃん派ですか?それともおさげちゃん?いやいや、ショートちゃんかな。」
「あのさ、私がそれ知ってる前提で話進めんな。悪いけどカケラも分からんわ。それより、あの痛車の台詞…あれふざけ過ぎ。」
「ええ、そうですか?」
「何で痛車で魔法少女とか幼児好きそうなのに“殺しに来ました”なんて台詞入れてんのよ!!」
「いやあ、死ぬには心の準備が必要かなって。俺って優しい。」
「たわけ、殺し屋にそんな気遣いはいらん。それより、どうするのよ…失敗だなんて。」
「予定の時間には殺せませんでしたが再度殺しに行きましょう!」
「まあ、それしかないわよね。」
「じゃあ、俺車取って来ます!!」
「ちょっと待ちなさい。…念のため聞くけど、その車、痛車じゃないでしょうね?」
「はい、大丈夫です。今度は台詞無しで行きます!」
「そうじゃないから!まず痛車で行くなって言ってんの!!もう良い、私が行く。」
そう言って透は早足に車を取りに向かった。
礼音は慌てて後を追った。
「先輩?何してんすか?」
「車のナンバー変えてるのよ。」
「ていうかふつーの車ですね。色もふつー。」
「当たり前でしょ。普通じゃないといけないんだから。」
車は黒の軽自動車。どこにでもありふれた車だ。だからこそ特定されにくい。
「でもターゲットのいる場所分かるんですか?」
「作戦の前にターゲットと接触して発信機を首につけたわ。」
そう言ってエンジンをかける透。
向かった先はさっき殺し損ねた学校だった。
「え?ここって…。」
「ええ、私も驚いているわ。…もしかして…ここの学生を殺すつもりなのか。あるいは…学校関係者なのか…。」
男は学校から標的の男が現れる。
「いやあ、助かります。うちの学校に最新鋭の設備を安くして頂けて。」
標的にぺこぺこと頭を下げている人は多分校長であろう。
「仕事で来たみたいね。すごい偶然。」
「いえ、ではまたよろしくお願いします。」
男は駐車場へと向かう。
「ふ、ふはは、馬鹿な奴だな。不良品で値段も倍なのに気づきもしないとは。」
そう笑いながら車へ乗り込む標的。
「すっごいクズっぷりね。仕事さえまともにしないなんて…。あれでどうやって社長になれたのか疑問だわ。」
そう言いながらアイスは車のアクセルを踏む。
「ん?お、おいおいそこの車、危ないっ!!」
標的が窓を開け叫んだ刹那、ガシャンと大きな音をたてて轢いた。
標的は血だらけで車はペシャンコ。
一方のアイスの車は無傷である。
「え?先輩の車丈夫っすね?」
「当たり前だ。防弾や衝撃吸収を兼ね備えているんだからな。」
そう言いながら窓を開け標的を見る。
「く、くそ…俺が何で…。」
「お前に轢き殺された奴らは皆そう思っただろうよ。あと遺族をな。あの世で詫びるんだな。」
そう言って窓を閉め再度衝突する。
「がっ……………」
標的が生き絶えたのを確認すると本部へと戻った。
「すいません、うちのバカのせいで約束の時間に殺せませんでした。」
「いえ…殺して頂けたならそれで。」
「報酬は3割引した金額で構いませんので。」
「でも…。」
「大丈夫です。こちらのミスですから。」
「分かりました。」
そうしてこの仕事は幕を閉じるのだった。
今回の教訓:殺し屋は地味であれ。
「すいません、すいません。」
とあるオフィスでのやり取り。
怒っているのは女。
銀髪パッツンの髪は肩までで目は切れ目なアイスブルー。
名は沖之城透(おきのじょうとおる)。26歳。
瞳の色と冷徹な態度からコードネーム“アイス”と呼ばれている。
ここは一見普通のオフィスで働いている様に見えるが実は皆殺し屋である。
カモフラージュで普通の仕事もしているというわけだ。
一方怒られたのは男。
気弱そうな容姿、オレンジ色の猫っ毛な短髪。瞳はアクアブルー。
名は白音礼央(はくねれお)。21歳。
コードネームは“ホワイト”。苗字の白音から付けられた。
さて、何故彼が怒られているのか。
任務を失敗したからである。
依頼は1週間前に遡る。
とある女性が裏サイトでこの殺し屋の情報を見つけて依頼をしてきたのだ。
「この男を殺して欲しいのです。」
そう言って1枚の写真を差し出された。
写真には中年の40代の男が写っていた。
「この写真は警察の方に頂いた連続轢き逃げ犯の男です。」
女性言葉に透は怪訝な顔をする。
「そんな人なら死刑か無期懲役になるんじゃないですか?」
「この男は大手会社の社長で政府人間でもある。金も地位もあるのです。それを振りかざしてあの男は…っ!!
解放されたのです。そして色んな人を、私の娘を…リコを殺しておきながらあの男はのうのうと生きてるっ!!」
女性は怒りに震える。
「分かりました。では書類記名を。」
書類には殺害して欲しい日時、方法と署名欄があった。
「なるほど、4月7日の12時車で轢き殺して欲しいと。」
「リコの入学式の終わった直後の時間です。門から出てすぐ突っ込んで来た車に…。私もね、本当に悔いて反省してくれているのならここまで思わなかったでしょうね。けど…あの男、何と言ったと思います?“楽しいな“って!!ふざけている!!」
「分かりました。必ず遂行致します。」
こうして引き受けたのが今回の依頼。
「何故、失敗したのか分かるかしら?」
「いえ…。」
「はあ…目立ちすぎなのよ、あの車。」
そうため息をこぼす透。
「目立つことがダメだった?」
「当たり前でしょ。私達は殺し屋よ!目立ったらダメ!!しかもよりにもよって”痛車“なんてふざけてるの?」
「ふざけてないですよ。僕がもし轢かれるならこの車が良いって思って。」
「オタクだからって…」
「いや、人気あるんですよ、魔法少女ツインちゃん!!」
「はあ?」
「あ、もしかして先輩はポニーちゃん派ですか?それともおさげちゃん?いやいや、ショートちゃんかな。」
「あのさ、私がそれ知ってる前提で話進めんな。悪いけどカケラも分からんわ。それより、あの痛車の台詞…あれふざけ過ぎ。」
「ええ、そうですか?」
「何で痛車で魔法少女とか幼児好きそうなのに“殺しに来ました”なんて台詞入れてんのよ!!」
「いやあ、死ぬには心の準備が必要かなって。俺って優しい。」
「たわけ、殺し屋にそんな気遣いはいらん。それより、どうするのよ…失敗だなんて。」
「予定の時間には殺せませんでしたが再度殺しに行きましょう!」
「まあ、それしかないわよね。」
「じゃあ、俺車取って来ます!!」
「ちょっと待ちなさい。…念のため聞くけど、その車、痛車じゃないでしょうね?」
「はい、大丈夫です。今度は台詞無しで行きます!」
「そうじゃないから!まず痛車で行くなって言ってんの!!もう良い、私が行く。」
そう言って透は早足に車を取りに向かった。
礼音は慌てて後を追った。
「先輩?何してんすか?」
「車のナンバー変えてるのよ。」
「ていうかふつーの車ですね。色もふつー。」
「当たり前でしょ。普通じゃないといけないんだから。」
車は黒の軽自動車。どこにでもありふれた車だ。だからこそ特定されにくい。
「でもターゲットのいる場所分かるんですか?」
「作戦の前にターゲットと接触して発信機を首につけたわ。」
そう言ってエンジンをかける透。
向かった先はさっき殺し損ねた学校だった。
「え?ここって…。」
「ええ、私も驚いているわ。…もしかして…ここの学生を殺すつもりなのか。あるいは…学校関係者なのか…。」
男は学校から標的の男が現れる。
「いやあ、助かります。うちの学校に最新鋭の設備を安くして頂けて。」
標的にぺこぺこと頭を下げている人は多分校長であろう。
「仕事で来たみたいね。すごい偶然。」
「いえ、ではまたよろしくお願いします。」
男は駐車場へと向かう。
「ふ、ふはは、馬鹿な奴だな。不良品で値段も倍なのに気づきもしないとは。」
そう笑いながら車へ乗り込む標的。
「すっごいクズっぷりね。仕事さえまともにしないなんて…。あれでどうやって社長になれたのか疑問だわ。」
そう言いながらアイスは車のアクセルを踏む。
「ん?お、おいおいそこの車、危ないっ!!」
標的が窓を開け叫んだ刹那、ガシャンと大きな音をたてて轢いた。
標的は血だらけで車はペシャンコ。
一方のアイスの車は無傷である。
「え?先輩の車丈夫っすね?」
「当たり前だ。防弾や衝撃吸収を兼ね備えているんだからな。」
そう言いながら窓を開け標的を見る。
「く、くそ…俺が何で…。」
「お前に轢き殺された奴らは皆そう思っただろうよ。あと遺族をな。あの世で詫びるんだな。」
そう言って窓を閉め再度衝突する。
「がっ……………」
標的が生き絶えたのを確認すると本部へと戻った。
「すいません、うちのバカのせいで約束の時間に殺せませんでした。」
「いえ…殺して頂けたならそれで。」
「報酬は3割引した金額で構いませんので。」
「でも…。」
「大丈夫です。こちらのミスですから。」
「分かりました。」
そうしてこの仕事は幕を閉じるのだった。
今回の教訓:殺し屋は地味であれ。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
夫から「用済み」と言われ追い出されましたけれども
神々廻
恋愛
2人でいつも通り朝食をとっていたら、「お前はもう用済みだ。門の前に最低限の荷物をまとめさせた。朝食をとったら出ていけ」
と言われてしまいました。夫とは恋愛結婚だと思っていたのですが違ったようです。
大人しく出ていきますが、後悔しないで下さいね。
文字数が少ないのでサクッと読めます。お気に入り登録、コメントください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる