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壱ノ贄 開幕ス
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「此処は…どこ…?」
女性が1人目を覚ます。辺りには何人もの人が倒れている。息はある。気絶している様だ。
「っ、どういうこと…?私、確かバーで酔い潰れて…寝て…気がついたらここって…。」
少し痛むのか頭を抑えながら呟く。
「…ん、此処…何処?」
女性に後ろから声がした。
「あ、一華さん!」
呼ばれた彼女の名は綾羽一華(あやはいちか)。名を呼んだ女性の行きつけのバーのオーナーである。ショートカットの茶髪にピンクのメッシュがおしゃれだ。
「っ、ここは?」
「分かんない…。一華さんのとこで酔い潰れて寝て…気がついたらここだった…。」
そういう女性名は水那月(みずなるな)。アシンメトリーのショートカットで水銀の色をしている。
「私はお店の片付けをしていたら…急に視界が真っ暗になって…その後から記憶ない…。」
「そんな…。って、私達以外にも人が何人もいるよ?」
2人のあたりには倒れているが何人も居た。皆、2人と同じ様に気絶している様だった。
「っ、痛た…。あれ…私…?」
「あ、藤崎先生…。」
藤崎先生と呼ばれた人物は前髪パッツンのショートカットに薄いピンクの白衣を着ている。先生とよばれた通り、医者をしている。藤崎美弥(ふじさきみや)というのが彼女の名である。
「あら、月。…貴女もここに居るってことは…貴女も死んだの?」
「は?」
思いがけない言葉だった。何故なら月も一華も“死んだ”なんて言っていないのだ。
「あら、違うの?私…夢でも見たのかしら?…いいえ、あの感覚…今でも残っている。私は確かに殺された…。」
「え?ちょ、ちょっと待って…。こ、殺されたって何…?」
「血塗れの…小学生くらいの女の子だったわ。いきなり“返して”って襲いかかってきて…。あれは…そう、人間の力じゃないみたいな腕力で私は首から上を手で千切られた。そして気づいたらここに…。」
「えっと…そんなホラー 映画とかじゃないんだからそんなの…。」
最近、似た様な漫画を見たせいかいつもはホラー なんてって思うのにその時は怖いとハッキリ感じた。
「月、私ら3人意外にも奥に何人か倒れてる。順番に話を聞いていこう?」
「う、うん…。まず起こさなきゃね。」
月は1番手前の人からまず身体を揺さぶる。
「大丈夫ですか?…え?」
月と一華は驚く。何故なら2人間の見知った人物だったからである。
「っ、いたた…ん?何?お前らも死んだらの?」
「え?やっぱり皆死んでるの?」
困惑する月。目の前の人物も死んだ自覚があるらしい。
「えっと…それって女の子に殺されたりした?」
「ああ。そうそう。ゴミ出し行こうとしたらさ、後ろから歌が聞こえたんだ。」
「歌?」
月は藤崎を振り返る。
「私は聞いてないわね…。気づいたら目の前にいたもの。」
「ゴミ出しって4時くらい?」
「ああ、そうだよ。」
そう答えるゴミ出しの時に殺された人物は男性。木林和弥(もくばやしかずや)。一華とは違う店のバーの店長である。メガネをかけてやさしそうな雰囲気が特徴的である。
「歌ってどんな歌か覚えてる?」
なんとなく聞いとかないといけないと月の直感がそういっていた。
「歌?ああ、かごめかごめだよ。それで振り返って首を素手で切られた…。あれ、人間じゃないよな…。」
素手で人の頭を千切ったり切ったりできる人間などいるはずない。…ならその少女は何者で何が目的なのか…。
「ほ、他の人も起こして話聞こう。」
次に起こしたのは女性、下野加寿子(しものかずこ)、介護職だ。夜勤中に廊下を歩いていたら後ろから歌…かごめかごめが聞こえ、振り返ったら和弥と同じく殺されたらしい。
「もしかして後ろにいる場合は振り返ったら殺される?」
「前に現れたら問答無用なのかしらね?登場パターンも色々あるのかもしれないわね。」
「そうかも。…私と一華さんはバーの中、木林さんはゴミ捨て、下野さんは職場…。先生はどこに…?」
「自宅で出勤のじゅんびをしていたわね。」
「…今のところなんの共通点はないね…。」
兎に角、他の人の話を聞かなければ何も分からない。
次に起こしたのは少し体格良い男の人。宗像龍魅(むなかたたつみ)、加寿子が卒業した大学で介護の講師をしている。
「俺は自宅にいて正面に女の子がいて…腹から真っ二つだったな。…ん?歌?いや、聞いてない。あ、でも喋りはしたな。“返して”って。」
“返して”……一体何をだろう。未だ6人起きても共通点はない。
次に起こしたのは月の通っている整体の先生。順教寺楓華(じゅんきょうじふうか)である。彼女は寝ていて目が覚めたらここだったとのこと。つまり、月達と同じ殺されたか分からない状況である。
8人目は男性で褐色の肌が健康的に眩しく見える。紅茂義(あかししげよし)。和弥のバーのオーナーである。同じくゴミ捨てで歌が聞こえ振り返ったら殺されここにいたらしい。
次は随分ガタイが良い女性…否、男性…?世間一般で言うオネエな人物だ。名前は本名は宮野賢治(みやのけんじ)。だが本人は賢治じゃなく遥子(ようこ)と呼んでとのこと。彼…否、彼女はオネエカフェというものを経営しているらしい。彼女も殺されたかは寝ていた為わからないらしい。
その次は月の知り合いだ。月の飲み友達で柊朱莉(ひいらぎあかり)。バーで知り合い意気投合しよく2人で遊んでいる。朱莉は家でパソコン業務中に目の前に現れて殺されたらしい。
さらにまだ2人倒れており、見た目ですぐわかるくらい対照的な男性2人だった。1人は、秋葉とかにいそうなザ・オタク君。ふくよかな体格に丸メガネ、バンダナをしている。彼は京極縫(きょうごくぬい)。彼は家でLIVE映像見ていて所、正面に現れ殺されたらしい。
もう1人は凄く背が高くヤンキーな感じ丸出しで至る所ピアスがついている。ど金髪で吊り目のせいか目つきが鋭く怖い。腕もしっかりと筋肉がついており強そうだ。よく喧嘩をするの左目の下らへんに絆創膏を貼っている。名前は須賀野翔也(すがやしょうや)。縫が嫌いなのかずっと睨みつけている。彼はバイクの後にいつの間に女の子が乗っていて歌を歌っていて振り向いて殺されたらし
この12人だけの様だが未だに何故この12人なのか、皆目検討もつかないし共通点もない。
皆黙ってしまった時だった。
「…ようこそ、イケニエゲームへ。」
何処からか放送がなる。
「イケニエゲーム…?」
「あなた達12人はこれから強制的に参加してもらいます。まず、ゲームの説明をしましょう。ここは廃校になるとある小学校。」
そう放送でいうと薄暗かったこの部屋に電気がつく。何処かの教室の様だ。
「ここには女の子がバラバラで殺され、この下で眠っています。女の子は怨霊となり暴走。あなた達は全員殺された。」
「ちょっと待って…。殺されたって…ここにいる私達はなんなの?」
「ここはあなた達の住む世界とと死者のいる世界の狭間の世界。あなた達は今、魂の状態とでも言いましょうか。」
「うるせえ、御託はいい。俺は帰るぞ!」
翔也はそう吐き捨てドアに手をかけるが…
「んだ、これ…開かねえぞ!?」
翔也は勢いとくドアを蹴るがそれでもびくともしない。
「強制参加ですので。それに、ドアは必要になった時に解放されます。必要にならないと良いですね。」
「必要にんならないと良いってどういう意味だろ…。」
月はポツリ呟く。
「では…内容とルールを説明します。まず少女はあなた達の身体の一部分を狙ってきます。そこで示された部位を誰があげるか…立候補してください。立候補者が複数の場合には12人で投票を行い、票が多い人がイケニエになります。イケニエになった人はその部位を少女にとられます。部位は顔、髪、右目、左目、右耳、左耳、首、胸、腰、右手、左手、右足、左足、右肺、左肺、心臓、胃、小腸、大腸、歯…この20部位になります。」
「ちょっ…心臓取られたら死ぬって…。」
朱莉は言う。
「この世界では3つ以上とられなければ死にません。また、1つ以上渡さなかったら死にます。現実に戻れば元通りです。…ただし、ここにいる間は痛覚は勿論存在します。よく考えてくださいね。それから…誰も立候補者がいなかった場合、教室のドアが解放され、同時に少女の霊も出てきます。皆さんは捕まらないよう逃げてください。誰か1人捕まればここにワープします。捕まった人は強制的にその部位を奪われてしまいます。追われている時は定期的にどういう状況か放送があります。」
「…貴女、何者?」
美弥は皆の思っている疑問を口にする。
「今はまだ詳しくは言えませんが、あなた達が死にそうになったのをこの空間に閉じ込め、少女の呪いを解いて生き返ってもらおうと考えている者です。そうですね…輪廻、とでも名乗っておきましょう。」
「えっと…さっきから話てる少女についてもう少し詳しく聞きたいです…。」
月は様子を伺いながら聞く。
「少女は小学4年生の不死原幸(ふしはらさち)。ここでバラバラにされ怨霊なりました。担任教師が実は薬物に手を出し、幸を強姦、そしてすぐ口封じに締め殺し、遺体隠蔽の為バラバラにし、ここの地下に埋めた。ここは霊力が強い土地だったから彷徨う少女はいつしか怨霊に…。」
「少女のことはなんとなくわかったけど、私12人が選ばれた理由って何?あと殺され方も全然違うし…。」
「それは…今はまだまだ教えられません。ですが1つだけ…かごめかごめをうたわれている間は少女を誘導したり少女に懺悔したりできます。それでは…。」
放送が聞こえなくなるとそこには今まで居なかったはずの幸の怨霊が現れた。
「ねえ、お姉ちゃん、お兄ちゃん達…“右手”を頂戴?」
女性が1人目を覚ます。辺りには何人もの人が倒れている。息はある。気絶している様だ。
「っ、どういうこと…?私、確かバーで酔い潰れて…寝て…気がついたらここって…。」
少し痛むのか頭を抑えながら呟く。
「…ん、此処…何処?」
女性に後ろから声がした。
「あ、一華さん!」
呼ばれた彼女の名は綾羽一華(あやはいちか)。名を呼んだ女性の行きつけのバーのオーナーである。ショートカットの茶髪にピンクのメッシュがおしゃれだ。
「っ、ここは?」
「分かんない…。一華さんのとこで酔い潰れて寝て…気がついたらここだった…。」
そういう女性名は水那月(みずなるな)。アシンメトリーのショートカットで水銀の色をしている。
「私はお店の片付けをしていたら…急に視界が真っ暗になって…その後から記憶ない…。」
「そんな…。って、私達以外にも人が何人もいるよ?」
2人のあたりには倒れているが何人も居た。皆、2人と同じ様に気絶している様だった。
「っ、痛た…。あれ…私…?」
「あ、藤崎先生…。」
藤崎先生と呼ばれた人物は前髪パッツンのショートカットに薄いピンクの白衣を着ている。先生とよばれた通り、医者をしている。藤崎美弥(ふじさきみや)というのが彼女の名である。
「あら、月。…貴女もここに居るってことは…貴女も死んだの?」
「は?」
思いがけない言葉だった。何故なら月も一華も“死んだ”なんて言っていないのだ。
「あら、違うの?私…夢でも見たのかしら?…いいえ、あの感覚…今でも残っている。私は確かに殺された…。」
「え?ちょ、ちょっと待って…。こ、殺されたって何…?」
「血塗れの…小学生くらいの女の子だったわ。いきなり“返して”って襲いかかってきて…。あれは…そう、人間の力じゃないみたいな腕力で私は首から上を手で千切られた。そして気づいたらここに…。」
「えっと…そんなホラー 映画とかじゃないんだからそんなの…。」
最近、似た様な漫画を見たせいかいつもはホラー なんてって思うのにその時は怖いとハッキリ感じた。
「月、私ら3人意外にも奥に何人か倒れてる。順番に話を聞いていこう?」
「う、うん…。まず起こさなきゃね。」
月は1番手前の人からまず身体を揺さぶる。
「大丈夫ですか?…え?」
月と一華は驚く。何故なら2人間の見知った人物だったからである。
「っ、いたた…ん?何?お前らも死んだらの?」
「え?やっぱり皆死んでるの?」
困惑する月。目の前の人物も死んだ自覚があるらしい。
「えっと…それって女の子に殺されたりした?」
「ああ。そうそう。ゴミ出し行こうとしたらさ、後ろから歌が聞こえたんだ。」
「歌?」
月は藤崎を振り返る。
「私は聞いてないわね…。気づいたら目の前にいたもの。」
「ゴミ出しって4時くらい?」
「ああ、そうだよ。」
そう答えるゴミ出しの時に殺された人物は男性。木林和弥(もくばやしかずや)。一華とは違う店のバーの店長である。メガネをかけてやさしそうな雰囲気が特徴的である。
「歌ってどんな歌か覚えてる?」
なんとなく聞いとかないといけないと月の直感がそういっていた。
「歌?ああ、かごめかごめだよ。それで振り返って首を素手で切られた…。あれ、人間じゃないよな…。」
素手で人の頭を千切ったり切ったりできる人間などいるはずない。…ならその少女は何者で何が目的なのか…。
「ほ、他の人も起こして話聞こう。」
次に起こしたのは女性、下野加寿子(しものかずこ)、介護職だ。夜勤中に廊下を歩いていたら後ろから歌…かごめかごめが聞こえ、振り返ったら和弥と同じく殺されたらしい。
「もしかして後ろにいる場合は振り返ったら殺される?」
「前に現れたら問答無用なのかしらね?登場パターンも色々あるのかもしれないわね。」
「そうかも。…私と一華さんはバーの中、木林さんはゴミ捨て、下野さんは職場…。先生はどこに…?」
「自宅で出勤のじゅんびをしていたわね。」
「…今のところなんの共通点はないね…。」
兎に角、他の人の話を聞かなければ何も分からない。
次に起こしたのは少し体格良い男の人。宗像龍魅(むなかたたつみ)、加寿子が卒業した大学で介護の講師をしている。
「俺は自宅にいて正面に女の子がいて…腹から真っ二つだったな。…ん?歌?いや、聞いてない。あ、でも喋りはしたな。“返して”って。」
“返して”……一体何をだろう。未だ6人起きても共通点はない。
次に起こしたのは月の通っている整体の先生。順教寺楓華(じゅんきょうじふうか)である。彼女は寝ていて目が覚めたらここだったとのこと。つまり、月達と同じ殺されたか分からない状況である。
8人目は男性で褐色の肌が健康的に眩しく見える。紅茂義(あかししげよし)。和弥のバーのオーナーである。同じくゴミ捨てで歌が聞こえ振り返ったら殺されここにいたらしい。
次は随分ガタイが良い女性…否、男性…?世間一般で言うオネエな人物だ。名前は本名は宮野賢治(みやのけんじ)。だが本人は賢治じゃなく遥子(ようこ)と呼んでとのこと。彼…否、彼女はオネエカフェというものを経営しているらしい。彼女も殺されたかは寝ていた為わからないらしい。
その次は月の知り合いだ。月の飲み友達で柊朱莉(ひいらぎあかり)。バーで知り合い意気投合しよく2人で遊んでいる。朱莉は家でパソコン業務中に目の前に現れて殺されたらしい。
さらにまだ2人倒れており、見た目ですぐわかるくらい対照的な男性2人だった。1人は、秋葉とかにいそうなザ・オタク君。ふくよかな体格に丸メガネ、バンダナをしている。彼は京極縫(きょうごくぬい)。彼は家でLIVE映像見ていて所、正面に現れ殺されたらしい。
もう1人は凄く背が高くヤンキーな感じ丸出しで至る所ピアスがついている。ど金髪で吊り目のせいか目つきが鋭く怖い。腕もしっかりと筋肉がついており強そうだ。よく喧嘩をするの左目の下らへんに絆創膏を貼っている。名前は須賀野翔也(すがやしょうや)。縫が嫌いなのかずっと睨みつけている。彼はバイクの後にいつの間に女の子が乗っていて歌を歌っていて振り向いて殺されたらし
この12人だけの様だが未だに何故この12人なのか、皆目検討もつかないし共通点もない。
皆黙ってしまった時だった。
「…ようこそ、イケニエゲームへ。」
何処からか放送がなる。
「イケニエゲーム…?」
「あなた達12人はこれから強制的に参加してもらいます。まず、ゲームの説明をしましょう。ここは廃校になるとある小学校。」
そう放送でいうと薄暗かったこの部屋に電気がつく。何処かの教室の様だ。
「ここには女の子がバラバラで殺され、この下で眠っています。女の子は怨霊となり暴走。あなた達は全員殺された。」
「ちょっと待って…。殺されたって…ここにいる私達はなんなの?」
「ここはあなた達の住む世界とと死者のいる世界の狭間の世界。あなた達は今、魂の状態とでも言いましょうか。」
「うるせえ、御託はいい。俺は帰るぞ!」
翔也はそう吐き捨てドアに手をかけるが…
「んだ、これ…開かねえぞ!?」
翔也は勢いとくドアを蹴るがそれでもびくともしない。
「強制参加ですので。それに、ドアは必要になった時に解放されます。必要にならないと良いですね。」
「必要にんならないと良いってどういう意味だろ…。」
月はポツリ呟く。
「では…内容とルールを説明します。まず少女はあなた達の身体の一部分を狙ってきます。そこで示された部位を誰があげるか…立候補してください。立候補者が複数の場合には12人で投票を行い、票が多い人がイケニエになります。イケニエになった人はその部位を少女にとられます。部位は顔、髪、右目、左目、右耳、左耳、首、胸、腰、右手、左手、右足、左足、右肺、左肺、心臓、胃、小腸、大腸、歯…この20部位になります。」
「ちょっ…心臓取られたら死ぬって…。」
朱莉は言う。
「この世界では3つ以上とられなければ死にません。また、1つ以上渡さなかったら死にます。現実に戻れば元通りです。…ただし、ここにいる間は痛覚は勿論存在します。よく考えてくださいね。それから…誰も立候補者がいなかった場合、教室のドアが解放され、同時に少女の霊も出てきます。皆さんは捕まらないよう逃げてください。誰か1人捕まればここにワープします。捕まった人は強制的にその部位を奪われてしまいます。追われている時は定期的にどういう状況か放送があります。」
「…貴女、何者?」
美弥は皆の思っている疑問を口にする。
「今はまだ詳しくは言えませんが、あなた達が死にそうになったのをこの空間に閉じ込め、少女の呪いを解いて生き返ってもらおうと考えている者です。そうですね…輪廻、とでも名乗っておきましょう。」
「えっと…さっきから話てる少女についてもう少し詳しく聞きたいです…。」
月は様子を伺いながら聞く。
「少女は小学4年生の不死原幸(ふしはらさち)。ここでバラバラにされ怨霊なりました。担任教師が実は薬物に手を出し、幸を強姦、そしてすぐ口封じに締め殺し、遺体隠蔽の為バラバラにし、ここの地下に埋めた。ここは霊力が強い土地だったから彷徨う少女はいつしか怨霊に…。」
「少女のことはなんとなくわかったけど、私12人が選ばれた理由って何?あと殺され方も全然違うし…。」
「それは…今はまだまだ教えられません。ですが1つだけ…かごめかごめをうたわれている間は少女を誘導したり少女に懺悔したりできます。それでは…。」
放送が聞こえなくなるとそこには今まで居なかったはずの幸の怨霊が現れた。
「ねえ、お姉ちゃん、お兄ちゃん達…“右手”を頂戴?」
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