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第1章:男装の陰陽師、月影の秘密
第3話:男装陰陽師は式神・夜刀に救われる
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僕が死を覚悟した刹那、空間を切り裂く白銀の一閃。
「どけ、雑魚どもッ!」
雷鳴みたいな怒号と共に、妖魔たちが風のように吹き飛んでいく。
「――夜刀!」
銀の髪、紅の瞳。
僕の式神(使い魔)にして、頼れる相棒(たまに過保護)な夜刀が、音もなく膝をついた。
「主、遅れて申し訳ありません」
その声はいつものクールな調子なんだけど――なんか、焦ってる?
しかも、妙に優しい視線を投げてくる。
「霊気の乱れは察知していたのですが……所在の特定に少々、時間を要しました」
立ち上がった夜刀が、スッと僕に近づいて、いきなり頬に指先を添えてきた。
「ちょ、なに?」
「傷の手当です。微細ですが、出血が確認できたので」
その言い方、めちゃ事務的。
でも、触れ方が……なんていうか、やたら丁寧で。
「……ありがと。助かった」
夜刀の掌から、あたたかな霊気が流れ込んでくる。
すうっと、心まで癒されていく感じ。
僕が礼を言うと、夜刀はほんのちょっとだけ微笑んだ。
あ、それズルい。かっこいい。
「急ぎ、ここを離れましょう」
状況を即座に判断した夜刀は、僕の手をとって走り出そうとする。
彼の手は冷たくて、でも不思議と安心感がある。
(――え、ちょっと待って。この手、前より長く握ってない?気のせい?)
……いや、たぶん気のせい。
けど、そんな空気を裂くように、洞窟の奥から声が響いた。
「邪魔が入ったか。まあ、良い」
同時に、妖魔たちの気配が一瞬で霧散する。
ぞわっと背筋を撫でるような低音ボイス。
「だが陰陽師よ。運命からは誰ひとり逃れられぬ」
(なんか……声だけで嫌な予感しかしない)
けど、退くわけにはいかなかった。
「西市で女性を攫ったのは、お前なのか」
夜刀の制止を振り払って、声の主に向かって一歩踏み出す。
「クク……そうだ。“計画”に必要な者を探していた。あの女――顔は似ていたが、神核は宿していなかった」
やっぱり。志乃さん、巻き込まれただけだったんだ……!
「貴様を見つけられたのは僥倖だ」
「志乃さんは無事なんだろうな!?」
思わず詰め寄る僕に、声の主は愉快そうに笑った。
「無事か否かは、貴様次第よ」
うわあ……嫌な感じしかしない。
「我らの計画に協力するのであれば、無事に返してやろう」
「……協力って、何を?」
「それは、いずれわかる」
ますます怪しい。夜刀が鋭く声を放った。
「主、お耳を貸してはなりません!」
でも、僕は彼に目で合図して――止めた。
「……まずは、彼女の無事を見せてくれ」
「よかろう」
呪が唱えられ、空気が震え始める。
(……あれ?この術、陰陽術じゃない。違う、もっと……別物だ)
貴族女性が着る十二単の袖が、ちらりと見えた気がした。
(まさか……高位貴族の女性の術者!?)
その瞬間、目の前に倒れ込んだのは――
「志乃さん!」
僕が駆け寄ろうとしたそのとき。
「返答が先だ!」
怒鳴り声が響いた。
「主、いけません……!」
夜刀が僕の肩を掴んだ。
その手が、妙に強くて――でも、震えていた。
「主、彼女から“気”が感じられません。……すでに、逝ってしまったのでは」
「……何……?」
僕は目を閉じて、集中する。
けれど、どこにも志乃さんの気配はなかった。
(そんな……)
「やはり……もう……」
夜刀の声が、僕の胸を深く貫く。
(……救えなかった……)
怒りと悲しみが渦を巻く。
そんな僕を、あの声が愉快げに見下ろした。
「見事な下僕だな。鋭い察知力だ」
「貴様……っ!」
怒りで霊力が暴れかけたそのとき――
「主! おやめください!」
夜刀が、僕を後ろから強く抱きしめてきた。
「今はまだ……勝てません」
その声が、どこか震えていた。
(……そうだ。夜刀の言うとおりだ。今はまだ――)
「……わかった」
声の主の気配が、すうっと消えていく。
「“彼の者”に似た、月の力を持つ者よ。いずれ、また相まみえようぞ」
白檀の甘い香が残り、転移陣が足元に浮かぶ。
「行こう、夜刀」
「はっ」
志乃さんの亡骸を抱きながら、僕たちは路地裏へと戻った。
***
月の光が冷たく、静かに背を押してくる。
(“彼の者”って……誰?)
その時――
“ツク……ミ……ツグナエ。ソノ死ヲモッテ――”
耳に直接響く声。
「……っ!」
頭を抱え、思わずその場に膝をつく。
「主!?」
夜刀の声が、遠く響いた。
駆け寄ってきた夜刀に、僕は小さく首を振る。
「……大丈夫。ちょっと、考えごとをしてただけ」
志乃さんをそっと見下ろす。
「……ちゃんと家に、帰してあげないと」
声が震えないように、がんばった。でも、夜刀にはバレてたかも。
じっと黙って、でも僕の隣にいてくれる夜刀。
(……その瞳、なんでそんなに……切なそうなんだ?)
――気のせいかな。
(夢で見たあの声……女神みたいな存在。それと、今回の事件。何かが繋がってる気がする)
「……絶対に、真実を暴く」
そっと志乃さんに手を添え、僕は立ち上がった。
「行こう、夜刀」
「……御意」
夜刀の返事は、静かで、でも優しかった。
たぶん――気づいてないふりしてるだけで、彼は今にも、泣きたそうな顔をしてた。
街には夕闇。ぽつぽつと灯る光の向こう――
都の闇が、音もなく動き出そうとしていた。
◇◇◇
【あとがき】
カオス会議:第3話「男装陰陽師は式神・夜刀に救われる」編
登場人物:
朔夜:限界男装陰陽師。シリアス本編の反動でカオス会議では全力ツッコミ。
夜刀:式神。主を守るのが生きがい。でも感情だだ漏れ。
真白:親友。あとがき常駐メンバー。ギャグ担当。
女神:夢でしか出てこないのに存在感がありすぎる人。
謎の声:新キャラ。声だけ参加。あとがきでも声だけ。
志乃さん(回想):尊い犠牲枠。登場しないけど、みんなの心の中に。
朔夜(開幕から疲労困憊)
「……ねえ夜刀。あとがきぐらい静かにできない?」
夜刀(真顔)
「主が危険にさらされる限り、あとがきにも待機する所存」
真白(飲んでた麦茶吹く)
「いや!そろそろあとがきにボディガード必要ってヤバいよ!? どんだけ命狙われてんの!?」
女神(どこからともなく)
「ツグナエ……ソノ死ヲモッテ――」
朔夜(即遮断)
「ちょっともう!あなた本編で喋ったでしょ!? もう一仕事終えた感出して退場して!?」
真白(冷静に指摘)
「てか“死ヲモッテ”ってまた言ってる。語彙、少なくない?」
夜刀(冷静に)
「現在までに確認された呪詛フレーズ:死・堕ちる・贄・運命。計4種」
朔夜(ぐったり)
「小学生の黒歴史ポエムより少ないんよ」
女神(逆ギレ気味)
「神にもスランプはあるのだ……」
真白(優しく肩ポン)
「スランプなら黙っててよ神……あとがき荒らし、やめて……」
夜刀(ふと真面目に)
「……それより主。志乃殿の件、無念でなりません」
朔夜(ふと目を伏せ)
「……うん。でも、あそこで夜刀が止めてくれなかったら……僕、暴走してたかも」
真白(珍しく真剣)
「オレも……“気”がないって聞いて、息止まった。優しそうな人だったのに……」
女神(ぼそりと)
「……彼女の死もまた、運命の輪の中にある」
朔夜(即ツッコミ)
「だから“なんでも運命”で済ますな!せめて供養ぐらいさせて!?」
夜刀(ふと目を伏せる)
「主の悲しみ……リンクを通じて、私も共に感じました」
真白(くすぐるように)
「てか夜刀、抱きしめてたよな……あれ、何?新機能?(ニヤニヤ)」
夜刀(赤面しながら動揺)
「ッ……い、いえ。主の霊力暴走を防ぐための緊急措置であり……物理式符による安定化の一環であり……!」
朔夜(真っ赤)
「長い!説明が長い!てか、僕の背中で震えてたの誰!?ねえ!?」
真白(腹を抱えて笑う)
「それな!“震えながら抱きつく式神”って、保護者か恋人かどっちかにして!?」
夜刀(そっぽ向きながら小声)
「……主の無事が、ただ……私にとっては、それだけで……」
朔夜(照れて限界)
「やめて!? ここカオス会議だから!エモい空気NGだから!!」
女神(満足げ)
「……愛は、時に呪より深く――」
朔夜&真白&夜刀
「ポエムやめろォォォーーーッ!!!」
朔夜(深呼吸)
「というわけで、第3話、読んでくれてありがとうございました……!志乃さんの死、絶対に無駄にしない。謎の声の主も……必ず突き止めるから」
真白(腕まくり)
「次回はオレも出番ほしいぞ!?あとさ、“謎の声”ってあとがきにも来ないの!?」
謎の声(闇の中から)
「……出演料が……未払いだ」
朔夜&真白&夜刀(揃って)
「ギャラ発生すんのかよーーーーー!?」
夜刀(静かに刀を構える)
「……主の次なる戦いに備え、物資補充と霊力調整を」
朔夜(苦笑)
「ありがとう、夜刀。……でも、今は休もう。真白も、付き合ってくれてありがと」
真白(にっこり)
「当然だろ?あとがき隊、次も全力で参加します!」
女神(最後に)
「“運命”はもう動き始めている。いずれ、真白も――」
真白(即叫ぶ)
「やだやだやだやだフラグ立てるなあああああああ!!!!」
朔夜&真白&夜刀
「それが一番怖ぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
◇◇◇
次回も、あとがきでお会いしましょう――。
真白の出番も、夜刀の情緒も、加速度的に増えていく予感……!?
続きが気になる方はぜひ「続編希望」リクエストをどうぞ!
よろしければ、♡や、お気に入りで応援していただけるとありがたいです。
「どけ、雑魚どもッ!」
雷鳴みたいな怒号と共に、妖魔たちが風のように吹き飛んでいく。
「――夜刀!」
銀の髪、紅の瞳。
僕の式神(使い魔)にして、頼れる相棒(たまに過保護)な夜刀が、音もなく膝をついた。
「主、遅れて申し訳ありません」
その声はいつものクールな調子なんだけど――なんか、焦ってる?
しかも、妙に優しい視線を投げてくる。
「霊気の乱れは察知していたのですが……所在の特定に少々、時間を要しました」
立ち上がった夜刀が、スッと僕に近づいて、いきなり頬に指先を添えてきた。
「ちょ、なに?」
「傷の手当です。微細ですが、出血が確認できたので」
その言い方、めちゃ事務的。
でも、触れ方が……なんていうか、やたら丁寧で。
「……ありがと。助かった」
夜刀の掌から、あたたかな霊気が流れ込んでくる。
すうっと、心まで癒されていく感じ。
僕が礼を言うと、夜刀はほんのちょっとだけ微笑んだ。
あ、それズルい。かっこいい。
「急ぎ、ここを離れましょう」
状況を即座に判断した夜刀は、僕の手をとって走り出そうとする。
彼の手は冷たくて、でも不思議と安心感がある。
(――え、ちょっと待って。この手、前より長く握ってない?気のせい?)
……いや、たぶん気のせい。
けど、そんな空気を裂くように、洞窟の奥から声が響いた。
「邪魔が入ったか。まあ、良い」
同時に、妖魔たちの気配が一瞬で霧散する。
ぞわっと背筋を撫でるような低音ボイス。
「だが陰陽師よ。運命からは誰ひとり逃れられぬ」
(なんか……声だけで嫌な予感しかしない)
けど、退くわけにはいかなかった。
「西市で女性を攫ったのは、お前なのか」
夜刀の制止を振り払って、声の主に向かって一歩踏み出す。
「クク……そうだ。“計画”に必要な者を探していた。あの女――顔は似ていたが、神核は宿していなかった」
やっぱり。志乃さん、巻き込まれただけだったんだ……!
「貴様を見つけられたのは僥倖だ」
「志乃さんは無事なんだろうな!?」
思わず詰め寄る僕に、声の主は愉快そうに笑った。
「無事か否かは、貴様次第よ」
うわあ……嫌な感じしかしない。
「我らの計画に協力するのであれば、無事に返してやろう」
「……協力って、何を?」
「それは、いずれわかる」
ますます怪しい。夜刀が鋭く声を放った。
「主、お耳を貸してはなりません!」
でも、僕は彼に目で合図して――止めた。
「……まずは、彼女の無事を見せてくれ」
「よかろう」
呪が唱えられ、空気が震え始める。
(……あれ?この術、陰陽術じゃない。違う、もっと……別物だ)
貴族女性が着る十二単の袖が、ちらりと見えた気がした。
(まさか……高位貴族の女性の術者!?)
その瞬間、目の前に倒れ込んだのは――
「志乃さん!」
僕が駆け寄ろうとしたそのとき。
「返答が先だ!」
怒鳴り声が響いた。
「主、いけません……!」
夜刀が僕の肩を掴んだ。
その手が、妙に強くて――でも、震えていた。
「主、彼女から“気”が感じられません。……すでに、逝ってしまったのでは」
「……何……?」
僕は目を閉じて、集中する。
けれど、どこにも志乃さんの気配はなかった。
(そんな……)
「やはり……もう……」
夜刀の声が、僕の胸を深く貫く。
(……救えなかった……)
怒りと悲しみが渦を巻く。
そんな僕を、あの声が愉快げに見下ろした。
「見事な下僕だな。鋭い察知力だ」
「貴様……っ!」
怒りで霊力が暴れかけたそのとき――
「主! おやめください!」
夜刀が、僕を後ろから強く抱きしめてきた。
「今はまだ……勝てません」
その声が、どこか震えていた。
(……そうだ。夜刀の言うとおりだ。今はまだ――)
「……わかった」
声の主の気配が、すうっと消えていく。
「“彼の者”に似た、月の力を持つ者よ。いずれ、また相まみえようぞ」
白檀の甘い香が残り、転移陣が足元に浮かぶ。
「行こう、夜刀」
「はっ」
志乃さんの亡骸を抱きながら、僕たちは路地裏へと戻った。
***
月の光が冷たく、静かに背を押してくる。
(“彼の者”って……誰?)
その時――
“ツク……ミ……ツグナエ。ソノ死ヲモッテ――”
耳に直接響く声。
「……っ!」
頭を抱え、思わずその場に膝をつく。
「主!?」
夜刀の声が、遠く響いた。
駆け寄ってきた夜刀に、僕は小さく首を振る。
「……大丈夫。ちょっと、考えごとをしてただけ」
志乃さんをそっと見下ろす。
「……ちゃんと家に、帰してあげないと」
声が震えないように、がんばった。でも、夜刀にはバレてたかも。
じっと黙って、でも僕の隣にいてくれる夜刀。
(……その瞳、なんでそんなに……切なそうなんだ?)
――気のせいかな。
(夢で見たあの声……女神みたいな存在。それと、今回の事件。何かが繋がってる気がする)
「……絶対に、真実を暴く」
そっと志乃さんに手を添え、僕は立ち上がった。
「行こう、夜刀」
「……御意」
夜刀の返事は、静かで、でも優しかった。
たぶん――気づいてないふりしてるだけで、彼は今にも、泣きたそうな顔をしてた。
街には夕闇。ぽつぽつと灯る光の向こう――
都の闇が、音もなく動き出そうとしていた。
◇◇◇
【あとがき】
カオス会議:第3話「男装陰陽師は式神・夜刀に救われる」編
登場人物:
朔夜:限界男装陰陽師。シリアス本編の反動でカオス会議では全力ツッコミ。
夜刀:式神。主を守るのが生きがい。でも感情だだ漏れ。
真白:親友。あとがき常駐メンバー。ギャグ担当。
女神:夢でしか出てこないのに存在感がありすぎる人。
謎の声:新キャラ。声だけ参加。あとがきでも声だけ。
志乃さん(回想):尊い犠牲枠。登場しないけど、みんなの心の中に。
朔夜(開幕から疲労困憊)
「……ねえ夜刀。あとがきぐらい静かにできない?」
夜刀(真顔)
「主が危険にさらされる限り、あとがきにも待機する所存」
真白(飲んでた麦茶吹く)
「いや!そろそろあとがきにボディガード必要ってヤバいよ!? どんだけ命狙われてんの!?」
女神(どこからともなく)
「ツグナエ……ソノ死ヲモッテ――」
朔夜(即遮断)
「ちょっともう!あなた本編で喋ったでしょ!? もう一仕事終えた感出して退場して!?」
真白(冷静に指摘)
「てか“死ヲモッテ”ってまた言ってる。語彙、少なくない?」
夜刀(冷静に)
「現在までに確認された呪詛フレーズ:死・堕ちる・贄・運命。計4種」
朔夜(ぐったり)
「小学生の黒歴史ポエムより少ないんよ」
女神(逆ギレ気味)
「神にもスランプはあるのだ……」
真白(優しく肩ポン)
「スランプなら黙っててよ神……あとがき荒らし、やめて……」
夜刀(ふと真面目に)
「……それより主。志乃殿の件、無念でなりません」
朔夜(ふと目を伏せ)
「……うん。でも、あそこで夜刀が止めてくれなかったら……僕、暴走してたかも」
真白(珍しく真剣)
「オレも……“気”がないって聞いて、息止まった。優しそうな人だったのに……」
女神(ぼそりと)
「……彼女の死もまた、運命の輪の中にある」
朔夜(即ツッコミ)
「だから“なんでも運命”で済ますな!せめて供養ぐらいさせて!?」
夜刀(ふと目を伏せる)
「主の悲しみ……リンクを通じて、私も共に感じました」
真白(くすぐるように)
「てか夜刀、抱きしめてたよな……あれ、何?新機能?(ニヤニヤ)」
夜刀(赤面しながら動揺)
「ッ……い、いえ。主の霊力暴走を防ぐための緊急措置であり……物理式符による安定化の一環であり……!」
朔夜(真っ赤)
「長い!説明が長い!てか、僕の背中で震えてたの誰!?ねえ!?」
真白(腹を抱えて笑う)
「それな!“震えながら抱きつく式神”って、保護者か恋人かどっちかにして!?」
夜刀(そっぽ向きながら小声)
「……主の無事が、ただ……私にとっては、それだけで……」
朔夜(照れて限界)
「やめて!? ここカオス会議だから!エモい空気NGだから!!」
女神(満足げ)
「……愛は、時に呪より深く――」
朔夜&真白&夜刀
「ポエムやめろォォォーーーッ!!!」
朔夜(深呼吸)
「というわけで、第3話、読んでくれてありがとうございました……!志乃さんの死、絶対に無駄にしない。謎の声の主も……必ず突き止めるから」
真白(腕まくり)
「次回はオレも出番ほしいぞ!?あとさ、“謎の声”ってあとがきにも来ないの!?」
謎の声(闇の中から)
「……出演料が……未払いだ」
朔夜&真白&夜刀(揃って)
「ギャラ発生すんのかよーーーーー!?」
夜刀(静かに刀を構える)
「……主の次なる戦いに備え、物資補充と霊力調整を」
朔夜(苦笑)
「ありがとう、夜刀。……でも、今は休もう。真白も、付き合ってくれてありがと」
真白(にっこり)
「当然だろ?あとがき隊、次も全力で参加します!」
女神(最後に)
「“運命”はもう動き始めている。いずれ、真白も――」
真白(即叫ぶ)
「やだやだやだやだフラグ立てるなあああああああ!!!!」
朔夜&真白&夜刀
「それが一番怖ぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
◇◇◇
次回も、あとがきでお会いしましょう――。
真白の出番も、夜刀の情緒も、加速度的に増えていく予感……!?
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