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第5章:幻惑の白拍子、試される魂
第1話:男装の陰陽師は不穏な空気にため息をつく1
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(あー、またこのイヤな感じ……)
都を覆う影が、日に日に濃くなってる気がする。
ここ数ヶ月、陰陽寮の陰陽師仲間が次々といなくなるっていう、シャレにならない事件が続いてる。
その数は、すでに両手の指じゃ足りない。
多すぎでしょ、普通に。
このせいで、陰陽寮の仕事もパンク寸前。
人手不足、マジ勘弁して。
最初の失踪者は、まだ経験の浅い下級陰陽師だった。
だから、寮のみんなも「キツイ任務に嫌気さしてトンズラしたんじゃね?」くらいに軽く考えてたフシがある。
僕も、最初はそうかもって思ったけど……。
でも、ベテランの中級陰陽師がいなくなって、ついには陰陽寮でもトップクラスの実力者まで姿を消しちゃった。
こうなると、さすがにみんな顔面蒼白。
事のヤバさを思い知ったってワケ。
それにしても、おかしいんだよな……
だって、いなくなった人たちの部屋、誰かと争ったような跡もないし、慌てて荷物をまとめた様子すらないんだ。
まるで、シュンッ!て感じで、忽然と消えちゃったみたい。
残された呪符や術具は散らかったままで、中には重要な呪文が書かれた貴重な札までポイって放置されてる始末。
ありえないでしょ、普通。
しかも、それと時を同じくして、金烏京のあちこち、なんなら近所の村とかでも、妖魔変異体――いわゆるヤバい妖魔のパワーアップ版みたいなやつの襲撃事件がめちゃくちゃ増えてる。
そいつらがまた、今までの妖魔とは全然タイプが違うんだ。
常世事件以来現れるようになった、妖気と霊気がごちゃ混ぜになったみたいな嫌な気を放ってるヤツとか、西市を襲った金烏みたいに、妖気と神気が入り乱れてるヤツとか。
もうワケわかんないのばっかり。
おかげで、都の人たちは夜になるとビクビクして戸締まりガッチガチ。
子供たちを家の奥に隠したりしてさ。
道行く旅人もすっかり減っちゃって、都全体が目に見えない恐怖と疲れで、じわじわ弱ってる感じ。
なんとかしないと……。
市井じゃ、こんな災厄続きで、みんなの不満も爆発寸前。
「帝の徳が衰えたんじゃないの?」とか、「政治のやり方に問題あるんじゃない?」とかね。
そんなウワサ話が、日を追うごとに大きくなってる。
今の体制への不信感を煽って、最悪、政変とか起きちゃうかも……なんて、ヤバい空気も漂い始めてるし。
ホント、シャレになんない。
(この不気味な事件の連続と、僕の中に目覚め始めたツクヨミの力……絶対、何か関係してるよな……)
僕、朔夜は、自室で古びた陰陽道の専門書を広げながら、一人、静かに考えを巡らせていた。
けど、ぶっちゃけ、文字なんてほとんど頭に入ってこない。
集中力ゼロ。
ページをめくるカサッて音だけが、やけに大きく部屋に響いてる。
窓の外で鳴いてる虫の声まで、なんか不吉に聞こえちゃって、もう最悪。
思わず筆を置いて、ふかーいため息。
はぁ……。
師匠から教わった占術を試してみても、未来は相変わらず濃い霧の中。
全然見通せない。
まるで、誰かがワザと真実を隠してるみたいに――。
そんな時だった。
僕のもとに、帝からの勅命が下ったんだ。
陰陽頭――つまり僕の上司である藤原玄道様と一緒に、帝に会いに来いと。
え、なんで僕が?って思ったけど、理由はアレしかない。
先日、金烏と戦った時、僕が人じゃない神々しい姿に変わって、とんでもない力を出しちゃったことについて、帝自ら説明を求めるって言うんだ。
(……やっぱり、か)
予想はしてた。うん、してたよ。
覚悟も、してた……つもり。たぶん。
あの金烏との一件は、あまりにも目立ちすぎた。
そりゃそうだよね、あんなデカい鳥が街中で暴れてたんだから。
ましてや、神様の使いとか言われてる金烏をボコっちゃったとなれば、宮中のお偉いさんたちが黙って見過ごすはずない。
あー、胃が痛い……
勅使の人の言葉を聞きながら、僕は西市での出来事を思い出していた。
いきなり現れた、あの巨大な金烏。
自分の中から湧き上がってきた、抑えきれないくらい強大な力。
そして、あの瞬間。
まるで、自分じゃない誰かに身体を乗っ取られたみたいな、不思議な感覚……
あれ、マジでなんだったんだろう。
(それに……玄道様のことも、気になるんだよな……)
僕の脳裏に、金烏事件の直後に見た、あの幻がハッキリと蘇る。
水鏡に映った、玄道様の冷酷な笑み。
金烏を裏でコッソリ操って、僕の神聖な力を白日の下に晒して、その力を利用しようとしてる、あの底知れない野望。
一連の陰陽師失踪事件や、妖魔変異体の出現も、あの人の暗躍と関係ないなんて、とても思えないんだけど……
玄道様は表向きは超真面目で、めちゃくちゃ物知りな学者って感じの人。
でも、その奥には氷みたいに冷たい何かを隠してる気がして、いつもゾクッとする。
陰陽寮の中でも、あの人のやり方を疑問に思ってる人は少なくない。
僕もその一人だけど。
とにかく、僕は玄道様をめちゃくちゃ警戒してる。
でも、帝の命令は絶対だ。
玄道様と一緒に参内するしかない。
はぁ……気が重い……
参内の日、僕は慣れない正装に身を包んだ。
なんか、コスプレさせられてる気分。
鏡に映る自分の姿は、高価な服に「着られてる」感がハンパなくて、すっごい頼りなく見える。
情けない……
(こんなんで、帝の前でビシッと振る舞えるのかな、僕……)
不安が胸をよぎって、心臓がドキドキする。
「主、お時間です」
「……わかった」
夜刀の静かな声に短く答えて、不安を無理やりねじ伏せるように、大きく息を吐いた。
よしっ!
僕は陰陽寮へと向かった。
都を覆う影が、日に日に濃くなってる気がする。
ここ数ヶ月、陰陽寮の陰陽師仲間が次々といなくなるっていう、シャレにならない事件が続いてる。
その数は、すでに両手の指じゃ足りない。
多すぎでしょ、普通に。
このせいで、陰陽寮の仕事もパンク寸前。
人手不足、マジ勘弁して。
最初の失踪者は、まだ経験の浅い下級陰陽師だった。
だから、寮のみんなも「キツイ任務に嫌気さしてトンズラしたんじゃね?」くらいに軽く考えてたフシがある。
僕も、最初はそうかもって思ったけど……。
でも、ベテランの中級陰陽師がいなくなって、ついには陰陽寮でもトップクラスの実力者まで姿を消しちゃった。
こうなると、さすがにみんな顔面蒼白。
事のヤバさを思い知ったってワケ。
それにしても、おかしいんだよな……
だって、いなくなった人たちの部屋、誰かと争ったような跡もないし、慌てて荷物をまとめた様子すらないんだ。
まるで、シュンッ!て感じで、忽然と消えちゃったみたい。
残された呪符や術具は散らかったままで、中には重要な呪文が書かれた貴重な札までポイって放置されてる始末。
ありえないでしょ、普通。
しかも、それと時を同じくして、金烏京のあちこち、なんなら近所の村とかでも、妖魔変異体――いわゆるヤバい妖魔のパワーアップ版みたいなやつの襲撃事件がめちゃくちゃ増えてる。
そいつらがまた、今までの妖魔とは全然タイプが違うんだ。
常世事件以来現れるようになった、妖気と霊気がごちゃ混ぜになったみたいな嫌な気を放ってるヤツとか、西市を襲った金烏みたいに、妖気と神気が入り乱れてるヤツとか。
もうワケわかんないのばっかり。
おかげで、都の人たちは夜になるとビクビクして戸締まりガッチガチ。
子供たちを家の奥に隠したりしてさ。
道行く旅人もすっかり減っちゃって、都全体が目に見えない恐怖と疲れで、じわじわ弱ってる感じ。
なんとかしないと……。
市井じゃ、こんな災厄続きで、みんなの不満も爆発寸前。
「帝の徳が衰えたんじゃないの?」とか、「政治のやり方に問題あるんじゃない?」とかね。
そんなウワサ話が、日を追うごとに大きくなってる。
今の体制への不信感を煽って、最悪、政変とか起きちゃうかも……なんて、ヤバい空気も漂い始めてるし。
ホント、シャレになんない。
(この不気味な事件の連続と、僕の中に目覚め始めたツクヨミの力……絶対、何か関係してるよな……)
僕、朔夜は、自室で古びた陰陽道の専門書を広げながら、一人、静かに考えを巡らせていた。
けど、ぶっちゃけ、文字なんてほとんど頭に入ってこない。
集中力ゼロ。
ページをめくるカサッて音だけが、やけに大きく部屋に響いてる。
窓の外で鳴いてる虫の声まで、なんか不吉に聞こえちゃって、もう最悪。
思わず筆を置いて、ふかーいため息。
はぁ……。
師匠から教わった占術を試してみても、未来は相変わらず濃い霧の中。
全然見通せない。
まるで、誰かがワザと真実を隠してるみたいに――。
そんな時だった。
僕のもとに、帝からの勅命が下ったんだ。
陰陽頭――つまり僕の上司である藤原玄道様と一緒に、帝に会いに来いと。
え、なんで僕が?って思ったけど、理由はアレしかない。
先日、金烏と戦った時、僕が人じゃない神々しい姿に変わって、とんでもない力を出しちゃったことについて、帝自ら説明を求めるって言うんだ。
(……やっぱり、か)
予想はしてた。うん、してたよ。
覚悟も、してた……つもり。たぶん。
あの金烏との一件は、あまりにも目立ちすぎた。
そりゃそうだよね、あんなデカい鳥が街中で暴れてたんだから。
ましてや、神様の使いとか言われてる金烏をボコっちゃったとなれば、宮中のお偉いさんたちが黙って見過ごすはずない。
あー、胃が痛い……
勅使の人の言葉を聞きながら、僕は西市での出来事を思い出していた。
いきなり現れた、あの巨大な金烏。
自分の中から湧き上がってきた、抑えきれないくらい強大な力。
そして、あの瞬間。
まるで、自分じゃない誰かに身体を乗っ取られたみたいな、不思議な感覚……
あれ、マジでなんだったんだろう。
(それに……玄道様のことも、気になるんだよな……)
僕の脳裏に、金烏事件の直後に見た、あの幻がハッキリと蘇る。
水鏡に映った、玄道様の冷酷な笑み。
金烏を裏でコッソリ操って、僕の神聖な力を白日の下に晒して、その力を利用しようとしてる、あの底知れない野望。
一連の陰陽師失踪事件や、妖魔変異体の出現も、あの人の暗躍と関係ないなんて、とても思えないんだけど……
玄道様は表向きは超真面目で、めちゃくちゃ物知りな学者って感じの人。
でも、その奥には氷みたいに冷たい何かを隠してる気がして、いつもゾクッとする。
陰陽寮の中でも、あの人のやり方を疑問に思ってる人は少なくない。
僕もその一人だけど。
とにかく、僕は玄道様をめちゃくちゃ警戒してる。
でも、帝の命令は絶対だ。
玄道様と一緒に参内するしかない。
はぁ……気が重い……
参内の日、僕は慣れない正装に身を包んだ。
なんか、コスプレさせられてる気分。
鏡に映る自分の姿は、高価な服に「着られてる」感がハンパなくて、すっごい頼りなく見える。
情けない……
(こんなんで、帝の前でビシッと振る舞えるのかな、僕……)
不安が胸をよぎって、心臓がドキドキする。
「主、お時間です」
「……わかった」
夜刀の静かな声に短く答えて、不安を無理やりねじ伏せるように、大きく息を吐いた。
よしっ!
僕は陰陽寮へと向かった。
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