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第75章「幽世の花畑で爆死!? 無垢なる楽園の崩壊」
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「地獄も天国もやったし、海底や天空も一通り攻めたが、“花畑”にはまだ本格的な観光ビジネスを仕掛けてないだろ? 特にあの《幽世の花畑》って言われる場所、ほとんど誰も踏み込んでない秘境らしいじゃないか。そこを開拓すれば、いままでにない癒しのリゾートが作れるはずだ。爆死なんて、もう懲り懲りさ!」
◇
黒峰銭丸は王都の小さな薬草店で地図を広げながら、昂然と息を巻いていた。いつものように同席している水無瀬ひかり、バルド、メルティナは、もはや彼の壮大な企画に呆れを通り越した表情で聞き入っている。これまであらゆる場所で商売を打ち立てては“爆死”の惨劇を繰り返してきたというのに、今度は“幽世の花畑”に着目するというのだ。
「幽世の花畑って……昔から“あの世に近い”とか、“生死の境がぼやける”なんて恐ろしい噂があるじゃないですか。あまり人が近づかないのは、花粉や香りで幻覚を見せる性質があるからとか……大丈夫なんでしょうか?」
ひかりは書類を見ながら、ため息混じりに言うが、銭丸は「かえってそこが売りなんだよ。花が美しく、幻想的な幻覚を伴うというなら、最高の癒しリゾートに変えられるだろ? 観光客を集めて“生と死を超えた癒し”を演出すれば、金になるに決まってる!」と豪語する。
バルドが「前にも似たような幻覚騒ぎで爆死したような……」と呟くが、銭丸は聞こえないふり。メルティナは、「花畑の花粉は強力な催眠や幻覚を誘発し、過剰に吸えば命の危険がある。下手にいじると生態系が乱れて、何か霊的な要素も呼び起こすかもしれない」と警戒するが、銭丸は「いいから、大丈夫さ」といつもの調子で話を流す。
こうして「幽世の花畑リゾート」プロジェクトが動き出し、一行は王都から遠く離れた湿地帯を越え、薄い霧の漂う山あいを進んで、その目的地へと向かう。そこは「人跡未踏」というより、地元の民が恐れて近づかない土地で、道中からも妙な香りが風に乗って漂っていた。視界に入る花は色彩が鮮やかすぎるほどで、見る者が思わず立ち止まる魅力をもっている一方、うかつに触れてはいけない気配を放っている。
◇
バルドが護衛隊とともに森を切り開き、メルティナが花畑の成分を分析しながら対症法や花粉フィルターを準備し、ひかりが出資や観光準備を取り仕切る形で工事が進んだ。途中で作業員の一部が幻覚に囚われて倒れたり、花の毒が原因不明の奇病を引き起こす事態が数度起きたが、銭丸は「しっかり休ませて続行すればいい」と押し通す。
やがて花畑の中心にドーム型の宿泊施設が建てられ、“花の癒しを味わうスパ”や“幻の花を巡る庭園ツアー”などの企画が具体化していく。さらに霊的空間が混ざりあう噂を逆手に取り、「生者と死者の狭間で極上の安らぎを体験」という触れ込みで、銭丸は上流階級の客にアピールした。
最初のオープン日には、珍しい“幽世の花”を見ようと王都の好奇心旺盛な貴族や商人、学者がやってきて、その華麗な色彩と甘い香りに魅了される。ドーム施設のレストランや温室も盛況で、「素晴らしい! まるで夢を見ているようだ」と評判は上々。銭丸は「見ろ、また爆死なんてしないで大成功だ」と嬉しそうにひかりへウインクする。
◇
しかし、その蜜月は長くは続かなかった。客が増えるほど花畑の中心部を踏み荒らし、花粉や香りが拡散されて濃度が上がり、だんだんと“幻覚”のレベルが強まっていく現象が表面化する。最初は「花の力がより楽しめる」と客が喜んでいたが、やがて深刻な錯乱者が出始め、迷いこんで戻れなくなるケースが相次いだ。
バルドがパトロールを強化し、迷い人を救おうとするが、花畑が人間の意識を読み取り、次々と道や景観を変化させるかのように錯覚を起こす。メルティナは科学的に説明しきれないほどの霊的要素があると判断し、「これはただの花ではなく、何かしら“幽世”の力が絡んでいる。下手をすれば死者の領域と繋がってしまうかも」と警鐘を鳴らすが、銭丸は「また大げさな。客がいて儲かるなら問題なしだろ」と無視してしまう。
加えて、地域一帯の霧が日に日に濃くなり、夜には花が怪しい phosphorescent な輝きを放つようになった。客はさらに興奮し、「ここは天国だ」「夢みたい」と口々に言うが、翌朝目覚めなくなる人が急増する。いわゆる“永遠の眠り”に近い状態で、メルティナが解毒剤を施しても効果が薄い。
「もうこれ以上は危険です。閉鎖するべきです!」とひかりが声を荒らげても、銭丸は「ここまで投資したのに無駄にできるか」と背を向けるばかり。バルドも「このままじゃ惨事になる」と忠告するが、適当に誤魔化される。
◇
その警告が的中する形で、本格的な惨劇が起きるのは、やはり大勢の客が押し寄せたある日だった。夜になって突然花畑から強烈な花粉嵐が吹き起こり、ドーム施設が内部から蔓に絡みつかれるように侵食され始める。客たちが宿泊中に眠り込んで二度と起き上がらない事案が同時多発し、荒れ狂う花の香りが全施設を呑み込みだす。
メルティナが遮断結界を張ろうとしても、蔓がそれを破壊し、棘のある巨大な花茎が建物の壁を突き破る。バルドが剣で応戦するが、相手は植物でありながら凶暴な動きで兵士を絡めとり、眠りの粉を噴きかけて次々と倒していく。銭丸はいつものように「くそっ、こんなの想定外だ!」と怒鳴るが、もうどうすることもできない。
やがて“花畑の中心”にあるボスじみた巨大花が動き始め、人間の怨念や欲望を吸い取って大きく成長している様子が見えた。まるで“幽世の門”が開いているかのように、足元から霧が巻き上がり、光や音が歪んで、人々が自分の意志を奪われていく。
必死に逃げようとする客たちの絶叫が夜の闇に響くが、蔓や花粉による麻痺効果で倒れる者が続出。ひかりも顔を伏せて泣き叫び、メルティナが最後に封印術を試みるが、魔力があまりに強すぎてはじき返される形になる。
◇
ドームの中央部で銭丸は荒れ狂う花の根に絡み取られそうになりながら、チェーンソーのような魔導ツールを振り回し、必死に断末魔じみた声を上げる。いつものフレーズ——
「カ、カネは……裏切らない……女は……たまに……裏切る……。幽世の花畑は……爆死ッ……!!」
その一言と同時に、蔓が彼を捕捉し、直後に大規模な爆音が轟く。どうやらメルティナが最後の封印札で何とかコア部分を爆破させたようなのだが、その影響で花畑全体が連鎖反応を起こし、一斉に黒い霧と衝撃波を放った。巨大な花がグチャリと潰れ、周囲の施設もろとも吹き飛ばされ、深夜の森が一瞬にして紅蓮の火柱と暗い瘴気に塗り潰される。
朝になり、森を捜索してもすべてが焼け焦げた廃墟になっており、花畑の鮮やかな姿はどこにも見えない。ドーム施設も崩壊し、跡形すら残らないほど瓦礫に飲み込まれている。そこに銭丸の姿などあるわけがないと誰もが思いつつ、「毎度のことだからな……」と苦い顔をする者も少なくない。
こうして“生と死の狭間に咲き誇る幽世の花”を売りにした大規模リゾートは、またしても最後に爆死の炎と闇に呑み込まれて消滅。あれほど艶やかだった花畑の面影は、今はただ焦土と残り香のような不吉な香りを漂わせるだけで、周囲にはまた無数の犠牲者と荒廃が残される。王都に戻った生存者が「彼こそは不死身なのかもしれない」と呟くほど、すべての人間が疲れ果てる結末となった。
このように、どれほど美しい光景も、銭丸が商売に仕立てようとすれば最後は“爆死の結末”を迎えるのが常——今回の花畑とて例外ではなかったわけだ。人々は「またか……」とため息をつき、「今度は本当に亡くなったかもしれない」と言いながら、それでも次の無謀企画がいつか出てきそうな予感を拭えないまま、廃墟と化した花園を遠目に見るばかりなのであった。
◇
黒峰銭丸は王都の小さな薬草店で地図を広げながら、昂然と息を巻いていた。いつものように同席している水無瀬ひかり、バルド、メルティナは、もはや彼の壮大な企画に呆れを通り越した表情で聞き入っている。これまであらゆる場所で商売を打ち立てては“爆死”の惨劇を繰り返してきたというのに、今度は“幽世の花畑”に着目するというのだ。
「幽世の花畑って……昔から“あの世に近い”とか、“生死の境がぼやける”なんて恐ろしい噂があるじゃないですか。あまり人が近づかないのは、花粉や香りで幻覚を見せる性質があるからとか……大丈夫なんでしょうか?」
ひかりは書類を見ながら、ため息混じりに言うが、銭丸は「かえってそこが売りなんだよ。花が美しく、幻想的な幻覚を伴うというなら、最高の癒しリゾートに変えられるだろ? 観光客を集めて“生と死を超えた癒し”を演出すれば、金になるに決まってる!」と豪語する。
バルドが「前にも似たような幻覚騒ぎで爆死したような……」と呟くが、銭丸は聞こえないふり。メルティナは、「花畑の花粉は強力な催眠や幻覚を誘発し、過剰に吸えば命の危険がある。下手にいじると生態系が乱れて、何か霊的な要素も呼び起こすかもしれない」と警戒するが、銭丸は「いいから、大丈夫さ」といつもの調子で話を流す。
こうして「幽世の花畑リゾート」プロジェクトが動き出し、一行は王都から遠く離れた湿地帯を越え、薄い霧の漂う山あいを進んで、その目的地へと向かう。そこは「人跡未踏」というより、地元の民が恐れて近づかない土地で、道中からも妙な香りが風に乗って漂っていた。視界に入る花は色彩が鮮やかすぎるほどで、見る者が思わず立ち止まる魅力をもっている一方、うかつに触れてはいけない気配を放っている。
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バルドが護衛隊とともに森を切り開き、メルティナが花畑の成分を分析しながら対症法や花粉フィルターを準備し、ひかりが出資や観光準備を取り仕切る形で工事が進んだ。途中で作業員の一部が幻覚に囚われて倒れたり、花の毒が原因不明の奇病を引き起こす事態が数度起きたが、銭丸は「しっかり休ませて続行すればいい」と押し通す。
やがて花畑の中心にドーム型の宿泊施設が建てられ、“花の癒しを味わうスパ”や“幻の花を巡る庭園ツアー”などの企画が具体化していく。さらに霊的空間が混ざりあう噂を逆手に取り、「生者と死者の狭間で極上の安らぎを体験」という触れ込みで、銭丸は上流階級の客にアピールした。
最初のオープン日には、珍しい“幽世の花”を見ようと王都の好奇心旺盛な貴族や商人、学者がやってきて、その華麗な色彩と甘い香りに魅了される。ドーム施設のレストランや温室も盛況で、「素晴らしい! まるで夢を見ているようだ」と評判は上々。銭丸は「見ろ、また爆死なんてしないで大成功だ」と嬉しそうにひかりへウインクする。
◇
しかし、その蜜月は長くは続かなかった。客が増えるほど花畑の中心部を踏み荒らし、花粉や香りが拡散されて濃度が上がり、だんだんと“幻覚”のレベルが強まっていく現象が表面化する。最初は「花の力がより楽しめる」と客が喜んでいたが、やがて深刻な錯乱者が出始め、迷いこんで戻れなくなるケースが相次いだ。
バルドがパトロールを強化し、迷い人を救おうとするが、花畑が人間の意識を読み取り、次々と道や景観を変化させるかのように錯覚を起こす。メルティナは科学的に説明しきれないほどの霊的要素があると判断し、「これはただの花ではなく、何かしら“幽世”の力が絡んでいる。下手をすれば死者の領域と繋がってしまうかも」と警鐘を鳴らすが、銭丸は「また大げさな。客がいて儲かるなら問題なしだろ」と無視してしまう。
加えて、地域一帯の霧が日に日に濃くなり、夜には花が怪しい phosphorescent な輝きを放つようになった。客はさらに興奮し、「ここは天国だ」「夢みたい」と口々に言うが、翌朝目覚めなくなる人が急増する。いわゆる“永遠の眠り”に近い状態で、メルティナが解毒剤を施しても効果が薄い。
「もうこれ以上は危険です。閉鎖するべきです!」とひかりが声を荒らげても、銭丸は「ここまで投資したのに無駄にできるか」と背を向けるばかり。バルドも「このままじゃ惨事になる」と忠告するが、適当に誤魔化される。
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その警告が的中する形で、本格的な惨劇が起きるのは、やはり大勢の客が押し寄せたある日だった。夜になって突然花畑から強烈な花粉嵐が吹き起こり、ドーム施設が内部から蔓に絡みつかれるように侵食され始める。客たちが宿泊中に眠り込んで二度と起き上がらない事案が同時多発し、荒れ狂う花の香りが全施設を呑み込みだす。
メルティナが遮断結界を張ろうとしても、蔓がそれを破壊し、棘のある巨大な花茎が建物の壁を突き破る。バルドが剣で応戦するが、相手は植物でありながら凶暴な動きで兵士を絡めとり、眠りの粉を噴きかけて次々と倒していく。銭丸はいつものように「くそっ、こんなの想定外だ!」と怒鳴るが、もうどうすることもできない。
やがて“花畑の中心”にあるボスじみた巨大花が動き始め、人間の怨念や欲望を吸い取って大きく成長している様子が見えた。まるで“幽世の門”が開いているかのように、足元から霧が巻き上がり、光や音が歪んで、人々が自分の意志を奪われていく。
必死に逃げようとする客たちの絶叫が夜の闇に響くが、蔓や花粉による麻痺効果で倒れる者が続出。ひかりも顔を伏せて泣き叫び、メルティナが最後に封印術を試みるが、魔力があまりに強すぎてはじき返される形になる。
◇
ドームの中央部で銭丸は荒れ狂う花の根に絡み取られそうになりながら、チェーンソーのような魔導ツールを振り回し、必死に断末魔じみた声を上げる。いつものフレーズ——
「カ、カネは……裏切らない……女は……たまに……裏切る……。幽世の花畑は……爆死ッ……!!」
その一言と同時に、蔓が彼を捕捉し、直後に大規模な爆音が轟く。どうやらメルティナが最後の封印札で何とかコア部分を爆破させたようなのだが、その影響で花畑全体が連鎖反応を起こし、一斉に黒い霧と衝撃波を放った。巨大な花がグチャリと潰れ、周囲の施設もろとも吹き飛ばされ、深夜の森が一瞬にして紅蓮の火柱と暗い瘴気に塗り潰される。
朝になり、森を捜索してもすべてが焼け焦げた廃墟になっており、花畑の鮮やかな姿はどこにも見えない。ドーム施設も崩壊し、跡形すら残らないほど瓦礫に飲み込まれている。そこに銭丸の姿などあるわけがないと誰もが思いつつ、「毎度のことだからな……」と苦い顔をする者も少なくない。
こうして“生と死の狭間に咲き誇る幽世の花”を売りにした大規模リゾートは、またしても最後に爆死の炎と闇に呑み込まれて消滅。あれほど艶やかだった花畑の面影は、今はただ焦土と残り香のような不吉な香りを漂わせるだけで、周囲にはまた無数の犠牲者と荒廃が残される。王都に戻った生存者が「彼こそは不死身なのかもしれない」と呟くほど、すべての人間が疲れ果てる結末となった。
このように、どれほど美しい光景も、銭丸が商売に仕立てようとすれば最後は“爆死の結末”を迎えるのが常——今回の花畑とて例外ではなかったわけだ。人々は「またか……」とため息をつき、「今度は本当に亡くなったかもしれない」と言いながら、それでも次の無謀企画がいつか出てきそうな予感を拭えないまま、廃墟と化した花園を遠目に見るばかりなのであった。
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