14 / 34
第十四話
しおりを挟む
コジロウは、ナタリーとの出来事について語り終わった。ルークは、溜息を付いて、
「僕がこんなに情けなくて弱いから、ナタリーにいつも心配かけちゃうんです。どうにかして家に帰って貰いたいなぁ…」
「そうか。だがルーク殿、それは煩悩というものだ。男子が一度、求道の旅に出たなら女子は忘れるのが定め。酒、色恋、賭博、蓋しこれらは全て求道の妨げだ。此処は堪えて、己の剣を磨くのだ。心配致すな。ナタリー嬢は、女性の身では驚くほどの腕前、そう簡単に斬られはせぬ」
「そうなんですか? コジロウさんがそう言うなら…」
ルークは、自分より遙かに錬磨された名剣客に認められたナタリーに、内心嫉妬しながらコジロウを見た。その面は色白で、痩身長躯の美は、剣士というより書生である。しかし、こう面と向かい開き直って見ると、卓越した身体の作り、全てを映す千磨の鏡のような涼やかな眼は、常人ならざる威風を醸し出している。
コジロウは、さて、と席を立ち、懐から銭の入った袋を取り出した。
「荷物を少し開かさせて頂いたが、路銭が殆ど無いではないか。少ないが、これを足しにし給え。拙者はそこらの路傍でも寝られるが、君には辛かろう。では、拙者は行かせて頂く」
「あ、待って下さいっ。お願いしたい事が」
「お願いとは何か」
短いが流れる水の如き語韻を含んだ一言。ルークは、半ば聞き惚れたが、口を開いて、勝負がしたいと願った。しかし、コジロウは首を振り、
「駄目だルーク殿。君は先程、何の手練れも無い町人に為すがままにされ、危うく殺され掛けたではないか。まだまだ未熟という他ない。充分に錬磨した後で無ければ、仇討ちは出来ぬ。君に敵意は無いが、勝負となれば情けは無い。だが、いつか君が全き自信とそれを裏付ける確かな腕前を持った時、拙者は喜んで勝負致す」
「本当ですかっ。いつでも何処でも良いんですね、きっとですよ」
「うむ。だが、拙者も剣の修行旅の道中ゆえ何処かに居を定めて、君を待つわけには参らぬ。そうだ、拙者の故郷では金打《きんちょう》で堅い約束を交わすのだ。ルーク殿、剣の鯉口を切り給え」
ルークの抜いた剣とコジロウの刀が交差し、灯火と月明かりがそれを煌めかせた。閃光が走り、二人の心に堅い約束が交わされた。
天地神明への誓文よりも重い、男同士の金打。此処に、これ以上無く堅い誓いが結ばれたのだ。
ルークは、自身の心に激励の炎が燃え盛るのを感じた。彼は、コジロウの言動から、その水の如き涼やかな雰囲気からは想像も出来ぬ、炉鉄のように熱い義、盤石の如き誉の心を感じていた。
――それから三ヶ月後、ルークはクレムラートの王都、ボンフルトにいた。そこまでの道中、特に彼は災難に遭うことも無く、至極平和であった。
しかし、ルークを楽しませないのは、ナタリーの消息が依然として知れぬ事であった。街道を行く者に尋ねてみれば、この先で見たと言われ、先を急げばもう発ったと言われる。
さながら糸で隔てられているかのようである。結ばれてはいるのだが、近付こうとすれば遠ざかる。遠ざかれば近くにいる。互いに思い合ってはいるのだが、すれ違う。
そんな事でナタリーを捜すという目的もあり、ルークは二月前から王都のとある道場に身を置いている。しかし、どうも思わしくないので、この頃はまた旅に出て名人とナタリーを捜そうか、などと思い悩んでいる様子であった。
「そう焦っても、腕は上がらないよ。王都は広いから気長に良い先生でも捜しなよ。そうだ、気晴らしに船遊びにでも行こうよ。俺の友達が、皆を集めて宴会をするって言ってるから」
そう言ったのは、彼の下宿先になっている道場主の息子、カールであった。彼の父親は、息子より一つ下のルークをどら息子の手本にでもしようと、ルークの逗留の願いを快諾したのだ。
ルークは、カールの誘いに口では承諾しておきながら、いざ時間になると姿を見せない。訝しんだカールが彼を捜しに行くと、道場の方から気当て声が聞こえる。
またか、と半ば呆れつつカールが覗いて見ると、体術の名人であるという道場の用心棒ジンを相手に、ルークが汗みどろに揉み合っている。
躍り掛かったルークの身体は、ジンのすくいに掛けられて鞠のように放り投げられ、彼が跳ね起きてもその度に投げつけられる。
まだまだ、とルークが向かっていこうとするのを、カールは、
「それまでっ。二人とも辞めろっ。ルーク、皆待ってるぞ」
カールが良い機に組手を引き分けたので、二人は互いに一礼した。
カールは、ルークに冗談半分で、
「それにしても口惜しいな。ルークはどうしてそんなに弱いんだよ。熱いのには驚くけど、まだ声も低くなりかけだし、身体も小さいし。早く腕を上げないと」
「何を言うのですか坊ちゃん。ルーク君は技こそ備わりませんが、こう熱心なら私などすぐに追い越しますよ」
気の毒そうに謙遜する用心棒を見て、カールは、うーん、と首を傾げて面白そうに、
「でも、こう並んだ姿を見ても、ルークとジンさんじゃ骨格からしてえらい違いだ。どう見ても、恋愛演劇の主役って感じだよ。一緒に歩いてるとすれ違う女が、ひそひそ声で噂するんだよ。体術と剣術は水と油なんだからどうしようもないだろ」
「確かにカールの言うとおりだよ。でも、こう五十日も体術が破れないんじゃ、剣術も上達しないよ」
と、ルークは道場を出、カールと共に彼の友人の元へ向かった。その道中でも、涼み船の享楽などは頭にない様子で、ひたすらに剣術と体術の工夫に頭を廻らせている。カールは、そんな一念な様を見て、気を紛らわそうと冗談など笑い話などするが、どうも上の空な様子。
「やあ、カール、待っていたぞ。ルークも偶には少し肩をほぐさないとな」
船の舳に立っていたカールの友人は、彼らを見るとすぐに纜綱を解いて、使用人に船を漕がせた。
今しも紫紺の空が、満々と天に満ち、川の水も紺色に染められている黄昏時である。岸には宿酒場の外灯、川には船同士の灯火が光を触れ合わせ、歓談の声に川鼓、仄光で薄金色になった川を行く貴族のお忍び船もある。
酒と云っては香りにも咽せるし、元来小食なルークは、歓談するだけして、やがて一人、船縁に凭れるようにして、夏の美景に本来の性分を出し、うっとり見惚れていた。
するとそこへ、目の前を流れる渡し船、身を乗り出す人影が不意に、
「ルークッ」
と、言う女の声。聞き慣れた声にルークは、はっとして前を見、半身を乗り出した。しかし向こうは下りでこちらは遡り、見る間に見る間に離れていく。
しかし、声を上げた女の容貌は、ルークの瞳にはっきりと映った。首元まである紅髪を夜風に吹かせ、夜闇に冴える凜たる佳人――それはナタリーに違いなかった。
ナタリーの方も、彼を見たらしい。再び声を掛ける間もなく船が離れるので、空しく互いに見送るばかりであった。
「ようようルーク。武芸一辺倒かと思ったら、結構やることやってるんじゃないか」
「誰なんだよ、今の。教えろよ畜生」
と、満面を蟹のように赤くした酔っ払い共は、ルークの様子を見て、どっと囃した。ルークは、満面に朱を注いで必死にあれこれ言い訳などしていた。
しばらくすると、にわかに冷たい風が吹き込んできた。いつの間にか、あれほどの船が幻のように姿を消し、人声もしない真っ黒な寂寞になってしまった。
「どうしよう、暴風報せの鐘を聞き逃したみたいだよ。どうしよう? 」
ルークは顔を青白くして、慌てた様子でカール達に尋ねるが、普段から命知らずな度胸試しをして親の悩みの種である十代共、ましてや大酒を加えて気を大きくしている様子。弱虫だな、とルークを笑い、更に宴に興じる。
そこへ、川上から帰りを急いでくる一艘の大船があった。灯りを伏せているので、誰が乗っているのか解らない。
ルーク達の内、一人が立って、誰だ、と呼ばわった。答えの代わりに飛んできた一矢はその者の喉笛に食い付き、身体はたまらず川に没した。
それっ、と闇に紛れた敵船はルーク達が乗る船に突っ込んだ。あっと揺り動かされて驚く途端に、わっとばかりに敵方は乗り込んできた。
「誰だお前らはっ」
と、立ち塞がったカールの友人は、ぎらと光った長剣に首を飛ばされてしまった。ばらばらと躍り込んできた敵兵、手に手に剣を抜き払って、
「縄張り荒らし共っ。命は貰ったぞっ」
と、口々に叫んで斬り込んできた。カールは、彼らを見て、あっと驚き
「お前らはこの前のっ」
「そうだっ。人様の縄張りで変な悪戯したがって。許さねえぞっ」
カール達は十数日前、今襲い掛かって来た荒くれ共の縄張りで、取引の妨害をしたのだが、荒くれ共はその口封じを今夜しにきたのだ。それ自体は驚いた事でも無いのだが、先頭の男を見て、ルークは愕然とした。
その男は、道場の用心棒ジンであったのだ。
「僕がこんなに情けなくて弱いから、ナタリーにいつも心配かけちゃうんです。どうにかして家に帰って貰いたいなぁ…」
「そうか。だがルーク殿、それは煩悩というものだ。男子が一度、求道の旅に出たなら女子は忘れるのが定め。酒、色恋、賭博、蓋しこれらは全て求道の妨げだ。此処は堪えて、己の剣を磨くのだ。心配致すな。ナタリー嬢は、女性の身では驚くほどの腕前、そう簡単に斬られはせぬ」
「そうなんですか? コジロウさんがそう言うなら…」
ルークは、自分より遙かに錬磨された名剣客に認められたナタリーに、内心嫉妬しながらコジロウを見た。その面は色白で、痩身長躯の美は、剣士というより書生である。しかし、こう面と向かい開き直って見ると、卓越した身体の作り、全てを映す千磨の鏡のような涼やかな眼は、常人ならざる威風を醸し出している。
コジロウは、さて、と席を立ち、懐から銭の入った袋を取り出した。
「荷物を少し開かさせて頂いたが、路銭が殆ど無いではないか。少ないが、これを足しにし給え。拙者はそこらの路傍でも寝られるが、君には辛かろう。では、拙者は行かせて頂く」
「あ、待って下さいっ。お願いしたい事が」
「お願いとは何か」
短いが流れる水の如き語韻を含んだ一言。ルークは、半ば聞き惚れたが、口を開いて、勝負がしたいと願った。しかし、コジロウは首を振り、
「駄目だルーク殿。君は先程、何の手練れも無い町人に為すがままにされ、危うく殺され掛けたではないか。まだまだ未熟という他ない。充分に錬磨した後で無ければ、仇討ちは出来ぬ。君に敵意は無いが、勝負となれば情けは無い。だが、いつか君が全き自信とそれを裏付ける確かな腕前を持った時、拙者は喜んで勝負致す」
「本当ですかっ。いつでも何処でも良いんですね、きっとですよ」
「うむ。だが、拙者も剣の修行旅の道中ゆえ何処かに居を定めて、君を待つわけには参らぬ。そうだ、拙者の故郷では金打《きんちょう》で堅い約束を交わすのだ。ルーク殿、剣の鯉口を切り給え」
ルークの抜いた剣とコジロウの刀が交差し、灯火と月明かりがそれを煌めかせた。閃光が走り、二人の心に堅い約束が交わされた。
天地神明への誓文よりも重い、男同士の金打。此処に、これ以上無く堅い誓いが結ばれたのだ。
ルークは、自身の心に激励の炎が燃え盛るのを感じた。彼は、コジロウの言動から、その水の如き涼やかな雰囲気からは想像も出来ぬ、炉鉄のように熱い義、盤石の如き誉の心を感じていた。
――それから三ヶ月後、ルークはクレムラートの王都、ボンフルトにいた。そこまでの道中、特に彼は災難に遭うことも無く、至極平和であった。
しかし、ルークを楽しませないのは、ナタリーの消息が依然として知れぬ事であった。街道を行く者に尋ねてみれば、この先で見たと言われ、先を急げばもう発ったと言われる。
さながら糸で隔てられているかのようである。結ばれてはいるのだが、近付こうとすれば遠ざかる。遠ざかれば近くにいる。互いに思い合ってはいるのだが、すれ違う。
そんな事でナタリーを捜すという目的もあり、ルークは二月前から王都のとある道場に身を置いている。しかし、どうも思わしくないので、この頃はまた旅に出て名人とナタリーを捜そうか、などと思い悩んでいる様子であった。
「そう焦っても、腕は上がらないよ。王都は広いから気長に良い先生でも捜しなよ。そうだ、気晴らしに船遊びにでも行こうよ。俺の友達が、皆を集めて宴会をするって言ってるから」
そう言ったのは、彼の下宿先になっている道場主の息子、カールであった。彼の父親は、息子より一つ下のルークをどら息子の手本にでもしようと、ルークの逗留の願いを快諾したのだ。
ルークは、カールの誘いに口では承諾しておきながら、いざ時間になると姿を見せない。訝しんだカールが彼を捜しに行くと、道場の方から気当て声が聞こえる。
またか、と半ば呆れつつカールが覗いて見ると、体術の名人であるという道場の用心棒ジンを相手に、ルークが汗みどろに揉み合っている。
躍り掛かったルークの身体は、ジンのすくいに掛けられて鞠のように放り投げられ、彼が跳ね起きてもその度に投げつけられる。
まだまだ、とルークが向かっていこうとするのを、カールは、
「それまでっ。二人とも辞めろっ。ルーク、皆待ってるぞ」
カールが良い機に組手を引き分けたので、二人は互いに一礼した。
カールは、ルークに冗談半分で、
「それにしても口惜しいな。ルークはどうしてそんなに弱いんだよ。熱いのには驚くけど、まだ声も低くなりかけだし、身体も小さいし。早く腕を上げないと」
「何を言うのですか坊ちゃん。ルーク君は技こそ備わりませんが、こう熱心なら私などすぐに追い越しますよ」
気の毒そうに謙遜する用心棒を見て、カールは、うーん、と首を傾げて面白そうに、
「でも、こう並んだ姿を見ても、ルークとジンさんじゃ骨格からしてえらい違いだ。どう見ても、恋愛演劇の主役って感じだよ。一緒に歩いてるとすれ違う女が、ひそひそ声で噂するんだよ。体術と剣術は水と油なんだからどうしようもないだろ」
「確かにカールの言うとおりだよ。でも、こう五十日も体術が破れないんじゃ、剣術も上達しないよ」
と、ルークは道場を出、カールと共に彼の友人の元へ向かった。その道中でも、涼み船の享楽などは頭にない様子で、ひたすらに剣術と体術の工夫に頭を廻らせている。カールは、そんな一念な様を見て、気を紛らわそうと冗談など笑い話などするが、どうも上の空な様子。
「やあ、カール、待っていたぞ。ルークも偶には少し肩をほぐさないとな」
船の舳に立っていたカールの友人は、彼らを見るとすぐに纜綱を解いて、使用人に船を漕がせた。
今しも紫紺の空が、満々と天に満ち、川の水も紺色に染められている黄昏時である。岸には宿酒場の外灯、川には船同士の灯火が光を触れ合わせ、歓談の声に川鼓、仄光で薄金色になった川を行く貴族のお忍び船もある。
酒と云っては香りにも咽せるし、元来小食なルークは、歓談するだけして、やがて一人、船縁に凭れるようにして、夏の美景に本来の性分を出し、うっとり見惚れていた。
するとそこへ、目の前を流れる渡し船、身を乗り出す人影が不意に、
「ルークッ」
と、言う女の声。聞き慣れた声にルークは、はっとして前を見、半身を乗り出した。しかし向こうは下りでこちらは遡り、見る間に見る間に離れていく。
しかし、声を上げた女の容貌は、ルークの瞳にはっきりと映った。首元まである紅髪を夜風に吹かせ、夜闇に冴える凜たる佳人――それはナタリーに違いなかった。
ナタリーの方も、彼を見たらしい。再び声を掛ける間もなく船が離れるので、空しく互いに見送るばかりであった。
「ようようルーク。武芸一辺倒かと思ったら、結構やることやってるんじゃないか」
「誰なんだよ、今の。教えろよ畜生」
と、満面を蟹のように赤くした酔っ払い共は、ルークの様子を見て、どっと囃した。ルークは、満面に朱を注いで必死にあれこれ言い訳などしていた。
しばらくすると、にわかに冷たい風が吹き込んできた。いつの間にか、あれほどの船が幻のように姿を消し、人声もしない真っ黒な寂寞になってしまった。
「どうしよう、暴風報せの鐘を聞き逃したみたいだよ。どうしよう? 」
ルークは顔を青白くして、慌てた様子でカール達に尋ねるが、普段から命知らずな度胸試しをして親の悩みの種である十代共、ましてや大酒を加えて気を大きくしている様子。弱虫だな、とルークを笑い、更に宴に興じる。
そこへ、川上から帰りを急いでくる一艘の大船があった。灯りを伏せているので、誰が乗っているのか解らない。
ルーク達の内、一人が立って、誰だ、と呼ばわった。答えの代わりに飛んできた一矢はその者の喉笛に食い付き、身体はたまらず川に没した。
それっ、と闇に紛れた敵船はルーク達が乗る船に突っ込んだ。あっと揺り動かされて驚く途端に、わっとばかりに敵方は乗り込んできた。
「誰だお前らはっ」
と、立ち塞がったカールの友人は、ぎらと光った長剣に首を飛ばされてしまった。ばらばらと躍り込んできた敵兵、手に手に剣を抜き払って、
「縄張り荒らし共っ。命は貰ったぞっ」
と、口々に叫んで斬り込んできた。カールは、彼らを見て、あっと驚き
「お前らはこの前のっ」
「そうだっ。人様の縄張りで変な悪戯したがって。許さねえぞっ」
カール達は十数日前、今襲い掛かって来た荒くれ共の縄張りで、取引の妨害をしたのだが、荒くれ共はその口封じを今夜しにきたのだ。それ自体は驚いた事でも無いのだが、先頭の男を見て、ルークは愕然とした。
その男は、道場の用心棒ジンであったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜
ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」
「街の井戸も空っぽです!」
無能な王太子による身勝手な婚約破棄。
そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを!
ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。
追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!?
優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。
一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。
「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——!
今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける!
※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる