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8(中学編)
黒猫お兄様は求婚する
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「とりあえず僕と婚約しようか」
鍋島家の、書斎。
私は真さんにその本棚に押し付けられるようにされている。いわゆる壁ドンというやつ。
「……は?」
思い切り低い声がお腹から出た。
何言ってやがるのですか、コノヒトは。
事の起こりは、圭くんの入学式からすぐのこと、鍋島家の何やらよく分からないパーティに敦子さんと共に招待されたことから始まる。
「華ちゃん、ようこそ」
うららかな春の日差しが眠くなる、そんな昼下がり。敦子さんと鍋島家に入ると、上品なバラ色のドレスに身を包んだ千晶ちゃんが、微笑んで言った。
「こちらこそ招待ありがとう」
「ううん、なんか……ごめんね、これね、お父様の政治的な根回しのパーティなの。子ども1人でいるの嫌で、敦子様招待するなら華ちゃんも! ってワガママ言っちゃった」
「いいよ、美味しいもの食べられるならなんでも」
「華ちゃん誘って良かった」
千晶ちゃんは面白そうに笑ってから「お着物似合うね」と微笑んでくれた。
千晶ちゃん家の大広間とバカでかいお庭(この庭を見ると豚さんを思い出す)、そこを使った"ごく親しい方たちとだけの"立食パーティらしい。
挨拶回りに行った敦子さんと別れた私たちは、大人の目を縫って、広間からお庭から、お皿に美味しいものを乗せられるだけ乗せる。
お庭のすみっこのほう、陶器製の椅子に腰かけて、私たちはもぐもぐとそれを食べながらおしゃべりする。
「相良先生てどんなかんじ? わたし、1年の時、社会別の先生だったんだ」
「ええとね、おっちょこちょいだけど、良い先生だよ」
なぜだか中学でも担任になった相良先生。そもそも非常勤で、小学校は産休の先生の代理だった。更新しようか迷ってたら、中学でちょうど空きが出たので、中学で契約したとかなんとか。中学の社会科の免許もあるらしい。
中二でも担任なので、これで3年連続だ。不思議なご縁もあるものである。
「ふーん。結構かっこいいよね?」
「そう?」
私は首を傾げた。まぁ言われたらそうかも。
「てかもうすぐ体育会だねぇ」
「だねぇ」
「やだねぇ」
「やだ」
私たちははぁ、と息をついた。
「日焼けするもんね」
「痛いよね」
私たちは揃って、日焼けしてもすぐ元に戻る。その代わり、赤くてヒリヒリして、ものすごく痛い。もはやヤケドだ。日焼け止めを塗ってもそうなのである。丸一日屋外にいるのは、ちょっと辛い。
「あと体操服、半袖やだ」
これは結構切実な問題で、私はうう、と眉を寄せた。
「ゲームの華、こんな胸してた……?」
「……、ここまでしてなかった」
千晶ちゃんは呆れたように言う。今は着物だから、目立たないけれど。
「これは華ちゃんが食べすぎた脂肪」
「うう……」
前世では控えめなバストだったので気にならなかったが、そこそこ大きいと結構辛いものがある。
肩はこるし、人の目も気になる。走ると痛い。知らなかった。
制服とか分厚い服を着てるとそうでもないのだが、薄手になるとなんとなく見られている気がして。まぁ自意識過剰で、そんなに誰も気にしてないのかもしれないけど……、去年プールで男子にからかわれてから、ちょっと気になってきている。
前世では味わった事のない類の苦労だ。誰しもその立場になってみないと分からないものってあるよなぁ、としみじみ思う。
「食べるのだけが楽しみなのに……」
「まぁお腹とかに付くよりいいんじゃない?」
千晶ちゃんに慰められつつ、私はせめてローカロリーなもの、とサラダをパリパリ頬張った。
「プールの時、牛とか言われちゃってさ」
「あー」
もっと嫌なことも言われたけど、まぁアレは本人も意味わかって言ってなかったよなぁ。オコサマめ。
千晶ちゃんはサンドイッチをぱくりと食べながら眉をよせた。
「中学男子なんてそんな感じだよね」
「だよねぇ」
中身がアラサーなのでそこまで傷つきはしなかったけど、これ思春期女子なら本気で死ぬくらい悩むと思う。
「まぁ気にしなくていいよ、ドーテーのクソガキの戯言なんか」
千晶ちゃんはにやりと笑う。
「ま、そだね」
言ってきたその男子が、嫌だし気持ち悪いのは変わらないけど、まぁ黒田くんがプールに蹴り落としてくれたし、あれ以来そういうのなくなったし、2年生からは別のクラスだ。とりあえず良しとしておこう。
「とりあえず大豆類を控えよう」
「イソフラボンねぇ。関係あるのかな」
「わかんないけど」
「肉じゃない? 肉」
「お肉を断てと……!?」
「そんな絶望的な顔しなくても……あ、樹くん」
「へ?」
千晶ちゃんの目線の先には、大人と談笑している樹くん。スーツがやたらと似合う中学二年生。
「来てたんだ」
「樹くんのお父様の代理とかじゃないかな」
「代理ぃ?」
中学生に?
千晶ちゃんは肩をすくめた。
「樹くん、けっこうバリバリやってるらしいよ」
「へぇー」
静子さんの「社会経験積ませなきゃ」、がっつり積ませているらしい。
「大変だねぇ」
「ね」
こっちは世間話的な会話で、あっちはきっとコムズカシイ会話をしているんだろう。
「あ、婚約披露パーティー、もうすぐだね。また話きかせてね。楽しみにしてる」
「しなくていいよ……」
私は眉をひそめた。
「どうせそのうち解消になるのに」
親戚だけとはいえ、盛大にされちゃうと、気まずいじゃないか。
「えー、分かんないよ? ふたり、仲いいじゃん?」
「友達としてはね?」
「そうかなぁ」
意味深に千晶ちゃんはなぜだか笑う。その時背後から「楽しそうだね」と声がした。
「あらお兄様」
千晶ちゃんが嫌そうに笑った。
その顔を見てとても嬉しそうにする、真さん。
「朝食以来だね千晶。僕に会いたかったかな?」
「いいええ」
「ふふ、照れ屋さんめ。再会のハグをしてゆっくりお話したいところだけど、僕らの父親だという中年男性が君を呼んでいるから伝えに来たんだよ」
「最初からお父様が呼んでる、で良くありませんかお兄様」
「まぁそうだね、そういうことだ」
「まったく」
千晶ちゃんはぷんすかしながら、立ち上がった。
「ごめんね華ちゃん、ちょっと行ってくる」
「うん」
「お兄様、華ちゃんにはくれぐれも何もしないでくださいませね?」
「僕が君との約束を破ったとこがあったかな?」
「ありまくりだから何度も申し上げているんです! 華ちゃん、何かあったら叫んで。飛んでくるから」
キッ、と真さんを睨みつけて千晶ちゃんはさくさくと芝生を踏んで歩く。
「さて」
そう言って優美に笑う真さん。
「何もしないでと言われてしまったなぁ。信用がないなぁ僕は」
「そりゃないでしょうねぇ」
それなりの長さ、この人の暴走っぷりを見ているとそんな感想しかでない。
「ふふ、まぁ何もしないさ。する気もないからね。僕は年下に手を出したことはないんだ、今まではね。ほら、妹に手を出したような気持ちになるだろ?」
「……、さいですか」
どうでもいい情報を知ってしまった。
「ところで君のお母さんの」
「……?」
華のおかあさん?
「若い頃のお写真などがあるんだけど、千晶がもどるまで見てみるかい?」
「え」
真さんは肩をすくめた。
「小学校五年生より前の記憶がないんだって?」
「はぁ」
なんで知ってるんだろ。千晶ちゃんが話すとは思えないし。
私の疑問をよそに、真さんは薄く笑う。
「見てみたくはない?」
一度だけ見たことがある、華のお母さんの写真。
(どんな人、だったんだろ)
たくさん写真をみたら、何かわかることがあるかもしれない。甘い蜜のようなその言葉に、なんだか乗ってしまったのだ。
そして今、書斎で壁ドンされちゃって、ものすごく後悔している。
鍋島家の、書斎。
私は真さんにその本棚に押し付けられるようにされている。いわゆる壁ドンというやつ。
「……は?」
思い切り低い声がお腹から出た。
何言ってやがるのですか、コノヒトは。
事の起こりは、圭くんの入学式からすぐのこと、鍋島家の何やらよく分からないパーティに敦子さんと共に招待されたことから始まる。
「華ちゃん、ようこそ」
うららかな春の日差しが眠くなる、そんな昼下がり。敦子さんと鍋島家に入ると、上品なバラ色のドレスに身を包んだ千晶ちゃんが、微笑んで言った。
「こちらこそ招待ありがとう」
「ううん、なんか……ごめんね、これね、お父様の政治的な根回しのパーティなの。子ども1人でいるの嫌で、敦子様招待するなら華ちゃんも! ってワガママ言っちゃった」
「いいよ、美味しいもの食べられるならなんでも」
「華ちゃん誘って良かった」
千晶ちゃんは面白そうに笑ってから「お着物似合うね」と微笑んでくれた。
千晶ちゃん家の大広間とバカでかいお庭(この庭を見ると豚さんを思い出す)、そこを使った"ごく親しい方たちとだけの"立食パーティらしい。
挨拶回りに行った敦子さんと別れた私たちは、大人の目を縫って、広間からお庭から、お皿に美味しいものを乗せられるだけ乗せる。
お庭のすみっこのほう、陶器製の椅子に腰かけて、私たちはもぐもぐとそれを食べながらおしゃべりする。
「相良先生てどんなかんじ? わたし、1年の時、社会別の先生だったんだ」
「ええとね、おっちょこちょいだけど、良い先生だよ」
なぜだか中学でも担任になった相良先生。そもそも非常勤で、小学校は産休の先生の代理だった。更新しようか迷ってたら、中学でちょうど空きが出たので、中学で契約したとかなんとか。中学の社会科の免許もあるらしい。
中二でも担任なので、これで3年連続だ。不思議なご縁もあるものである。
「ふーん。結構かっこいいよね?」
「そう?」
私は首を傾げた。まぁ言われたらそうかも。
「てかもうすぐ体育会だねぇ」
「だねぇ」
「やだねぇ」
「やだ」
私たちははぁ、と息をついた。
「日焼けするもんね」
「痛いよね」
私たちは揃って、日焼けしてもすぐ元に戻る。その代わり、赤くてヒリヒリして、ものすごく痛い。もはやヤケドだ。日焼け止めを塗ってもそうなのである。丸一日屋外にいるのは、ちょっと辛い。
「あと体操服、半袖やだ」
これは結構切実な問題で、私はうう、と眉を寄せた。
「ゲームの華、こんな胸してた……?」
「……、ここまでしてなかった」
千晶ちゃんは呆れたように言う。今は着物だから、目立たないけれど。
「これは華ちゃんが食べすぎた脂肪」
「うう……」
前世では控えめなバストだったので気にならなかったが、そこそこ大きいと結構辛いものがある。
肩はこるし、人の目も気になる。走ると痛い。知らなかった。
制服とか分厚い服を着てるとそうでもないのだが、薄手になるとなんとなく見られている気がして。まぁ自意識過剰で、そんなに誰も気にしてないのかもしれないけど……、去年プールで男子にからかわれてから、ちょっと気になってきている。
前世では味わった事のない類の苦労だ。誰しもその立場になってみないと分からないものってあるよなぁ、としみじみ思う。
「食べるのだけが楽しみなのに……」
「まぁお腹とかに付くよりいいんじゃない?」
千晶ちゃんに慰められつつ、私はせめてローカロリーなもの、とサラダをパリパリ頬張った。
「プールの時、牛とか言われちゃってさ」
「あー」
もっと嫌なことも言われたけど、まぁアレは本人も意味わかって言ってなかったよなぁ。オコサマめ。
千晶ちゃんはサンドイッチをぱくりと食べながら眉をよせた。
「中学男子なんてそんな感じだよね」
「だよねぇ」
中身がアラサーなのでそこまで傷つきはしなかったけど、これ思春期女子なら本気で死ぬくらい悩むと思う。
「まぁ気にしなくていいよ、ドーテーのクソガキの戯言なんか」
千晶ちゃんはにやりと笑う。
「ま、そだね」
言ってきたその男子が、嫌だし気持ち悪いのは変わらないけど、まぁ黒田くんがプールに蹴り落としてくれたし、あれ以来そういうのなくなったし、2年生からは別のクラスだ。とりあえず良しとしておこう。
「とりあえず大豆類を控えよう」
「イソフラボンねぇ。関係あるのかな」
「わかんないけど」
「肉じゃない? 肉」
「お肉を断てと……!?」
「そんな絶望的な顔しなくても……あ、樹くん」
「へ?」
千晶ちゃんの目線の先には、大人と談笑している樹くん。スーツがやたらと似合う中学二年生。
「来てたんだ」
「樹くんのお父様の代理とかじゃないかな」
「代理ぃ?」
中学生に?
千晶ちゃんは肩をすくめた。
「樹くん、けっこうバリバリやってるらしいよ」
「へぇー」
静子さんの「社会経験積ませなきゃ」、がっつり積ませているらしい。
「大変だねぇ」
「ね」
こっちは世間話的な会話で、あっちはきっとコムズカシイ会話をしているんだろう。
「あ、婚約披露パーティー、もうすぐだね。また話きかせてね。楽しみにしてる」
「しなくていいよ……」
私は眉をひそめた。
「どうせそのうち解消になるのに」
親戚だけとはいえ、盛大にされちゃうと、気まずいじゃないか。
「えー、分かんないよ? ふたり、仲いいじゃん?」
「友達としてはね?」
「そうかなぁ」
意味深に千晶ちゃんはなぜだか笑う。その時背後から「楽しそうだね」と声がした。
「あらお兄様」
千晶ちゃんが嫌そうに笑った。
その顔を見てとても嬉しそうにする、真さん。
「朝食以来だね千晶。僕に会いたかったかな?」
「いいええ」
「ふふ、照れ屋さんめ。再会のハグをしてゆっくりお話したいところだけど、僕らの父親だという中年男性が君を呼んでいるから伝えに来たんだよ」
「最初からお父様が呼んでる、で良くありませんかお兄様」
「まぁそうだね、そういうことだ」
「まったく」
千晶ちゃんはぷんすかしながら、立ち上がった。
「ごめんね華ちゃん、ちょっと行ってくる」
「うん」
「お兄様、華ちゃんにはくれぐれも何もしないでくださいませね?」
「僕が君との約束を破ったとこがあったかな?」
「ありまくりだから何度も申し上げているんです! 華ちゃん、何かあったら叫んで。飛んでくるから」
キッ、と真さんを睨みつけて千晶ちゃんはさくさくと芝生を踏んで歩く。
「さて」
そう言って優美に笑う真さん。
「何もしないでと言われてしまったなぁ。信用がないなぁ僕は」
「そりゃないでしょうねぇ」
それなりの長さ、この人の暴走っぷりを見ているとそんな感想しかでない。
「ふふ、まぁ何もしないさ。する気もないからね。僕は年下に手を出したことはないんだ、今まではね。ほら、妹に手を出したような気持ちになるだろ?」
「……、さいですか」
どうでもいい情報を知ってしまった。
「ところで君のお母さんの」
「……?」
華のおかあさん?
「若い頃のお写真などがあるんだけど、千晶がもどるまで見てみるかい?」
「え」
真さんは肩をすくめた。
「小学校五年生より前の記憶がないんだって?」
「はぁ」
なんで知ってるんだろ。千晶ちゃんが話すとは思えないし。
私の疑問をよそに、真さんは薄く笑う。
「見てみたくはない?」
一度だけ見たことがある、華のお母さんの写真。
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たくさん写真をみたら、何かわかることがあるかもしれない。甘い蜜のようなその言葉に、なんだか乗ってしまったのだ。
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