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8(中学編)
手紙と電話(会話文のみ)
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華へ
元気しとる?借り物競走うまく行ったやろか。
オレは先週から一軍に上がって、ベンチ入りさせてもらいました!1年ではオレだけなんで少し緊張しています。
ほんで、6月に遊ぶいうてたやつ、多分むりです。大会まえで全部練習になってもうてん。7月なかばに試合あります。というか、そっからずっと練習と試合です。勝ち進めばやけど。
バスケは楽しいけど、華に会えへんのほんまにさみしい。華もさみしいと思ってくれるやろうかって思ってます。めっちゃ電話するかもしれんけど迷惑がらんでほしいです。
5月21日
山ノ内瑛
アキラくんへ
ベンチ入りおめでとう!1年生なのにすごいと思います。努力が認められたね!
せっかくなので試合応援に行きたいと思います。また詳細を教えてください。
借り物競走はうまくいきました。ものというより、借り人競争でした。楽しかったよ。
最近暑くなってきたね、練習中とかも水分ちゃんととって熱中症とか気をつけてください。
5月25日
設楽華
☆☆☆
『ほんまに来てくれるん?』
「うん、行こうかなーって。小学校の頃、練習は見たことあったけど、試合はなかったし」
『せやけど一日潰れるで。なんもできひんで』
「迷惑かな?」
『迷惑なわけあらへん!! けど、遠いとこ来てくれんのに、なんもできひんて、なんか』
「何もできないわけじゃないよ、試合観たいんだもん」
『……ほんまに?』
「うん」
『ほんなら、俺めっちゃ頑張って試合出してもらえるようにするわ』
「あは、がんばって」
『絶対出るわ。観ててな』
「うん」
『バスケのルール復習しといてな?』
「わかった」
『あとあれや、変な人に声かけられんようにするんやで』
「かけられないよ」
『華可愛いんやから!』
「あは、大丈夫大丈夫」
『ウチの応援席近くにおってな』
「うん」
『休憩ときんとか、行けそうやったら行く』
「無理しないで、怒られちゃうよ」
『ムリはせえへんから大丈夫』
「ほんとに? こないだみたいなの無しだよ」
『こないだ?』
「体育会! あの後大変だったんだから」
『はっは、アレ、ウケたやろ』
「ウケたやろじゃないよー。あの日休みの小林くんの猫の……なんだっけ、相良先生も教頭先生から質問攻めになってたんだから! 可愛そうだったよ」
『せやけど健クン速いなぁ。俺ぶっちぎりの予定やってんけど』
「黒田くんもアキラくんに完敗だって言ってたよ。スウェットで同着だったって」
『まぁなぁ。けど健クン走る競技してへんのになぁ。悔しいな。リベンジは来年かな』
「まさかまた乱入する気じゃないよね!?」
『さぁ、どないやろ』
「今度はさすがに捕まると思うよ……!?」
『はっは、そん時はそん時やな』
「もう……あ、お風呂呼んでる。じゃあまた連絡するね」
『おう。試合時間分かったらまた電話するわ。ほな、おやすみ』
「おやすみ」
『……華』
「ん?」
『あー、なんでもないわ、ほなな!」
「? うん、おやすみ」
元気しとる?借り物競走うまく行ったやろか。
オレは先週から一軍に上がって、ベンチ入りさせてもらいました!1年ではオレだけなんで少し緊張しています。
ほんで、6月に遊ぶいうてたやつ、多分むりです。大会まえで全部練習になってもうてん。7月なかばに試合あります。というか、そっからずっと練習と試合です。勝ち進めばやけど。
バスケは楽しいけど、華に会えへんのほんまにさみしい。華もさみしいと思ってくれるやろうかって思ってます。めっちゃ電話するかもしれんけど迷惑がらんでほしいです。
5月21日
山ノ内瑛
アキラくんへ
ベンチ入りおめでとう!1年生なのにすごいと思います。努力が認められたね!
せっかくなので試合応援に行きたいと思います。また詳細を教えてください。
借り物競走はうまくいきました。ものというより、借り人競争でした。楽しかったよ。
最近暑くなってきたね、練習中とかも水分ちゃんととって熱中症とか気をつけてください。
5月25日
設楽華
☆☆☆
『ほんまに来てくれるん?』
「うん、行こうかなーって。小学校の頃、練習は見たことあったけど、試合はなかったし」
『せやけど一日潰れるで。なんもできひんで』
「迷惑かな?」
『迷惑なわけあらへん!! けど、遠いとこ来てくれんのに、なんもできひんて、なんか』
「何もできないわけじゃないよ、試合観たいんだもん」
『……ほんまに?』
「うん」
『ほんなら、俺めっちゃ頑張って試合出してもらえるようにするわ』
「あは、がんばって」
『絶対出るわ。観ててな』
「うん」
『バスケのルール復習しといてな?』
「わかった」
『あとあれや、変な人に声かけられんようにするんやで』
「かけられないよ」
『華可愛いんやから!』
「あは、大丈夫大丈夫」
『ウチの応援席近くにおってな』
「うん」
『休憩ときんとか、行けそうやったら行く』
「無理しないで、怒られちゃうよ」
『ムリはせえへんから大丈夫』
「ほんとに? こないだみたいなの無しだよ」
『こないだ?』
「体育会! あの後大変だったんだから」
『はっは、アレ、ウケたやろ』
「ウケたやろじゃないよー。あの日休みの小林くんの猫の……なんだっけ、相良先生も教頭先生から質問攻めになってたんだから! 可愛そうだったよ」
『せやけど健クン速いなぁ。俺ぶっちぎりの予定やってんけど』
「黒田くんもアキラくんに完敗だって言ってたよ。スウェットで同着だったって」
『まぁなぁ。けど健クン走る競技してへんのになぁ。悔しいな。リベンジは来年かな』
「まさかまた乱入する気じゃないよね!?」
『さぁ、どないやろ』
「今度はさすがに捕まると思うよ……!?」
『はっは、そん時はそん時やな』
「もう……あ、お風呂呼んでる。じゃあまた連絡するね」
『おう。試合時間分かったらまた電話するわ。ほな、おやすみ』
「おやすみ」
『……華』
「ん?」
『あー、なんでもないわ、ほなな!」
「? うん、おやすみ」
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