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【高校編】分岐・黒田健
惚れた弱みは恐ろしい(side???)
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憧れの漫画雑誌の編集になって最初の夏、まさかこんなナンパみたいなことするとは思ってなかった。
「いーか、固定客以上の売り上げ出すには表紙も大事なんだよ」
編集長はそう言った。ジュース片手に。花とかフルーツが飾ってある華やかなやつ。ビーチパラソルにビーチベッドまでレンタルして、水着姿でサングラスまでかけている。
「はぁ」
「気合いが入ってねーな! そんなんで新しいグラビアアイドル発掘できんのかよ」
「……はぁ」
僕はスーツ姿で砂浜に立っている。さすがにネクタイまではしてないけど……決まらない。革靴に砂入るし。
休みのはずの今日の朝、惰眠を貪っていると編集長から鬼電が入った。
「今から本田さんと未来のグラビアアイドルと仕事なんだけどさ、田沢のやつ熱出したらしくてな、お前代わりに来い」
本田さんとは、うちの雑誌のグラビアによく出てくれる子たちが所属している芸能事務所の人だ。
そして、グラビアアイドル。グラビアアイドルと仕事。
その言葉にホイホイ釣られた僕がバカだった。その未来のグラビアアイドルとやらは、僕が今から発掘……もとい、スカウトしなくてはならないのだ。なぜこんなことを。
「僕、ナンパしたことないんすけど」
「ナンパじゃなくてスカウトね」
本田さんが心外そうに言う。そう言うなら自分でいけばいいのに、本田さん自身も水着なんか着ちゃってすっかり海でリラックスムード。
「僕にとっては同じです……」
水着だらけの砂浜。しかも僕スーツ。浮いてる浮いてる。怪しさ半端ない。そう伝えると、編集長は僕を一瞥して言った。
「その辺で水着でも買ってこい」
経費ですよね? の言葉は飲み込んだ。きっと経費じゃない。
水着に着替えて、編集長のところに戻ると大声で呼ばれた。
「そこの女の子見たか?」
「はい?」
振り返るとそこには、高校生かそこらくらいの、水色の水着の女の子。ひとりふらふら、歩いている。
「うわ、かっわいい」
僕は思わず声を上げる。
「あの子、何で声かけるか分かるだろな?」
「はい?」
僕は首を傾げた。可愛けりゃいーってもんでもないのか?
「胸のデカさっすか」
「バカかお前はバカかバカだと思ってたけどやっぱバカだな」
バカ連呼された。
「それだけじゃねぇの、わかる? あの全体的なやーわらかそーな線の感じとか、少しぼーっとしてそうな雰囲気とか」
「うー」
柔らかそうな線ってなんだよ。
「お前グラビア見てねぇの、自分の雑誌の。ウチっぽい子か、そうじゃない子かくらい分からんもんかね」
確かに、ウチの雑誌のグラビアはどちらかというとオネーサマ系より、ふんわりした感じの子が多いかもしれない。
そう言われれば、あの子。ちょっと目つきがキツイ気がしないでもないけれど、全体的な雰囲気としてはぼーっと、というかフンワリしてて、ウチの雑誌の読者受けは良いかもしれない。
けど。
「あんまり見てないっす。年下より年上のキツめ美人なオネーサマが好きでして僕は」
「は? なんだそりゃ? まぁいいや……お、チャンスチャンス、今なら周りに人いないから、行け、ほら」
編集長にせっつかれるようにして、名刺片手にその子の後をつける。いや、決して怪しいものではないんですよと脳内で何度も言い訳した。通報されちゃったらどうしよう。編集長庇ってくれるかな……。
「……あの、すみません」
緊張しながら声をかけると、女の子は振り向いた。近くで見ると余計に可愛い。
(あ、これは)
悔しいが、編集長の目は確かなのかもしれない。柔らかそうな雰囲気と、それに相反するわけではないが、上品な顔立ち。くりくりとした大きな猫目が印象的。ギャップがいい。
(売れるかも)
近づくと思った以上に幼い感じで、まだ高校生だろうけど、将来性が半端ない。
「あのですね、僕」
少し高揚して名刺を渡そうとした次の瞬間には、女の子は少年の片腕の中にいた。片腕で女の子を自分の方に引き寄せて抱きとめて、ギロリと僕を見る少年。
「コイツに何かヨーっすか」
(ひゃぁぁあ高校生怖いよう)
僕はそんなに背が高くないのもあって、この少年のほうが余程背が高いし、なんかこの子スポーツでもしてるのか筋肉質だし……というか、彼氏かな。
「く、黒田くん」
女の子は赤くなって彼を見上げている。いいねぇ初々しいねぇ。
少年は僕から厳しい目線を逸らさない。
「あ、あの僕、怪しいものではなくてですね」
慌てて名刺を突き出す。
少年が女の子の代わりに受け取り、不思議そうな顔をした。それから名刺を女の子に渡す。
「あ、すごい。マンガの雑誌の方」
「そうなんです」
女の子の反応に、僕は少し胸をなでおろした。
「なんで漫画のヘンシューの人がコイツに用あるんすか
少年はまだ警戒を解いてくれていない。うう。
「巻頭グラビアのモデルの子を今募集してて」
そう言いかけてメチャクチャ睨まれた。僕を睨みながらも「グラビアだってよ設楽」と女の子に問いかける。
「あ、むり、むりです」
女の子は少し赤くなりながら即答する。
「私みたいのに声かけていただいて光栄なんですけど、目立つのイヤだし、おばあちゃんに怒られるんで」
「……そーゆーことなんでコレ、どーも」
少年は名刺を女の子からぴっと取って、僕に突き返してきた。僕は反射的に受け取る。
それから少年は女の子の手を取り歩き出す。
「お前はなんですぐ1人になるんだ」
「や、ごめん、焼きそば追加で買おうと思って。自分の分」
「焼きそば売ってた店反対側だぞ」
「え、あれ? そうだっけ」
「そうだよ」
呆れたように、優しく笑う少年。
(あーあ)
いいなぁ、青春してる。羨ましい。僕は鬼のような編集長にナンパを強制されているというのに……。
格差に落ち込みつつ編集長のところに帰ると、思い切り睨まれた。
「なーに高校生に負けてんだよ」
「や、これ、編集長行った方が良くないですか!? 女性の方がいいっすって。僕だとナンパだと思われて最初に警戒されちゃいますよ、つかこれ休日手当でるんすよね?」
「はー? 美女2人と海に来られただけで十分だろが」
編集長はご自慢のバストを強調するような見事なビキニ姿で、ほんわか系美女の本田さんはワンピース。可愛い。けどどんだけ見た目が良くても、この人たち本当に容赦ないからな…….。
「今日中に3名。3名候補連れてこい」
「えええ無理っすよ、今のみたでしょ、彼氏さんとかに凄まれて終わりっすよ」
「終わらすなよそこを」
編集長はじゅーっとジュースを飲みながら僕を睨む。その顔もウツクシイとか思ってしまうので、惚れた弱みとは恐ろしい。
「……分かりました、連れてきましょう」
「お、がんばれよ!」
編集長が笑う。
おーけーおーけー、アンタが笑ってくれるならナンパだろうがスカウトだろうがやってやろうじゃないか。
僕は颯爽と(側から見てどうか、はともかく)砂浜を歩き出す。こうなったらとんでもない逸材捕まえて、見直させてやるんだからな、覚えてろよ。
「いーか、固定客以上の売り上げ出すには表紙も大事なんだよ」
編集長はそう言った。ジュース片手に。花とかフルーツが飾ってある華やかなやつ。ビーチパラソルにビーチベッドまでレンタルして、水着姿でサングラスまでかけている。
「はぁ」
「気合いが入ってねーな! そんなんで新しいグラビアアイドル発掘できんのかよ」
「……はぁ」
僕はスーツ姿で砂浜に立っている。さすがにネクタイまではしてないけど……決まらない。革靴に砂入るし。
休みのはずの今日の朝、惰眠を貪っていると編集長から鬼電が入った。
「今から本田さんと未来のグラビアアイドルと仕事なんだけどさ、田沢のやつ熱出したらしくてな、お前代わりに来い」
本田さんとは、うちの雑誌のグラビアによく出てくれる子たちが所属している芸能事務所の人だ。
そして、グラビアアイドル。グラビアアイドルと仕事。
その言葉にホイホイ釣られた僕がバカだった。その未来のグラビアアイドルとやらは、僕が今から発掘……もとい、スカウトしなくてはならないのだ。なぜこんなことを。
「僕、ナンパしたことないんすけど」
「ナンパじゃなくてスカウトね」
本田さんが心外そうに言う。そう言うなら自分でいけばいいのに、本田さん自身も水着なんか着ちゃってすっかり海でリラックスムード。
「僕にとっては同じです……」
水着だらけの砂浜。しかも僕スーツ。浮いてる浮いてる。怪しさ半端ない。そう伝えると、編集長は僕を一瞥して言った。
「その辺で水着でも買ってこい」
経費ですよね? の言葉は飲み込んだ。きっと経費じゃない。
水着に着替えて、編集長のところに戻ると大声で呼ばれた。
「そこの女の子見たか?」
「はい?」
振り返るとそこには、高校生かそこらくらいの、水色の水着の女の子。ひとりふらふら、歩いている。
「うわ、かっわいい」
僕は思わず声を上げる。
「あの子、何で声かけるか分かるだろな?」
「はい?」
僕は首を傾げた。可愛けりゃいーってもんでもないのか?
「胸のデカさっすか」
「バカかお前はバカかバカだと思ってたけどやっぱバカだな」
バカ連呼された。
「それだけじゃねぇの、わかる? あの全体的なやーわらかそーな線の感じとか、少しぼーっとしてそうな雰囲気とか」
「うー」
柔らかそうな線ってなんだよ。
「お前グラビア見てねぇの、自分の雑誌の。ウチっぽい子か、そうじゃない子かくらい分からんもんかね」
確かに、ウチの雑誌のグラビアはどちらかというとオネーサマ系より、ふんわりした感じの子が多いかもしれない。
そう言われれば、あの子。ちょっと目つきがキツイ気がしないでもないけれど、全体的な雰囲気としてはぼーっと、というかフンワリしてて、ウチの雑誌の読者受けは良いかもしれない。
けど。
「あんまり見てないっす。年下より年上のキツめ美人なオネーサマが好きでして僕は」
「は? なんだそりゃ? まぁいいや……お、チャンスチャンス、今なら周りに人いないから、行け、ほら」
編集長にせっつかれるようにして、名刺片手にその子の後をつける。いや、決して怪しいものではないんですよと脳内で何度も言い訳した。通報されちゃったらどうしよう。編集長庇ってくれるかな……。
「……あの、すみません」
緊張しながら声をかけると、女の子は振り向いた。近くで見ると余計に可愛い。
(あ、これは)
悔しいが、編集長の目は確かなのかもしれない。柔らかそうな雰囲気と、それに相反するわけではないが、上品な顔立ち。くりくりとした大きな猫目が印象的。ギャップがいい。
(売れるかも)
近づくと思った以上に幼い感じで、まだ高校生だろうけど、将来性が半端ない。
「あのですね、僕」
少し高揚して名刺を渡そうとした次の瞬間には、女の子は少年の片腕の中にいた。片腕で女の子を自分の方に引き寄せて抱きとめて、ギロリと僕を見る少年。
「コイツに何かヨーっすか」
(ひゃぁぁあ高校生怖いよう)
僕はそんなに背が高くないのもあって、この少年のほうが余程背が高いし、なんかこの子スポーツでもしてるのか筋肉質だし……というか、彼氏かな。
「く、黒田くん」
女の子は赤くなって彼を見上げている。いいねぇ初々しいねぇ。
少年は僕から厳しい目線を逸らさない。
「あ、あの僕、怪しいものではなくてですね」
慌てて名刺を突き出す。
少年が女の子の代わりに受け取り、不思議そうな顔をした。それから名刺を女の子に渡す。
「あ、すごい。マンガの雑誌の方」
「そうなんです」
女の子の反応に、僕は少し胸をなでおろした。
「なんで漫画のヘンシューの人がコイツに用あるんすか
少年はまだ警戒を解いてくれていない。うう。
「巻頭グラビアのモデルの子を今募集してて」
そう言いかけてメチャクチャ睨まれた。僕を睨みながらも「グラビアだってよ設楽」と女の子に問いかける。
「あ、むり、むりです」
女の子は少し赤くなりながら即答する。
「私みたいのに声かけていただいて光栄なんですけど、目立つのイヤだし、おばあちゃんに怒られるんで」
「……そーゆーことなんでコレ、どーも」
少年は名刺を女の子からぴっと取って、僕に突き返してきた。僕は反射的に受け取る。
それから少年は女の子の手を取り歩き出す。
「お前はなんですぐ1人になるんだ」
「や、ごめん、焼きそば追加で買おうと思って。自分の分」
「焼きそば売ってた店反対側だぞ」
「え、あれ? そうだっけ」
「そうだよ」
呆れたように、優しく笑う少年。
(あーあ)
いいなぁ、青春してる。羨ましい。僕は鬼のような編集長にナンパを強制されているというのに……。
格差に落ち込みつつ編集長のところに帰ると、思い切り睨まれた。
「なーに高校生に負けてんだよ」
「や、これ、編集長行った方が良くないですか!? 女性の方がいいっすって。僕だとナンパだと思われて最初に警戒されちゃいますよ、つかこれ休日手当でるんすよね?」
「はー? 美女2人と海に来られただけで十分だろが」
編集長はご自慢のバストを強調するような見事なビキニ姿で、ほんわか系美女の本田さんはワンピース。可愛い。けどどんだけ見た目が良くても、この人たち本当に容赦ないからな…….。
「今日中に3名。3名候補連れてこい」
「えええ無理っすよ、今のみたでしょ、彼氏さんとかに凄まれて終わりっすよ」
「終わらすなよそこを」
編集長はじゅーっとジュースを飲みながら僕を睨む。その顔もウツクシイとか思ってしまうので、惚れた弱みとは恐ろしい。
「……分かりました、連れてきましょう」
「お、がんばれよ!」
編集長が笑う。
おーけーおーけー、アンタが笑ってくれるならナンパだろうがスカウトだろうがやってやろうじゃないか。
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