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分岐・相良仁
数年前のこと(side相良)
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ヘロイン畑で、俺は彼女を思い出した。
一面の、花畑。ピンクと白の薄い花びらがふわりと舞った。
そこで俺は目を覚ました。仰向けに花畑に寝ている。風が吹いて、酷く澄み切った青い空に花びらが舞った。
(ここは、)
ぼうっとして、頭が働かなかった。頭部から肩のあたりに痺れるような痛みがあって、動かせない。
(ゆめを、みていた)
ぼんやりと思う。幸せな夢だった。大好きな女性の夢だった。
目だけ動かして、周りの景色を見る。美しい花。きれいな花。
(アイツは向日葵みたいなヤツだった)
夢で見た彼女のことを思い出す。心が温かくなり、そしてその夢の最後を思いだす。永遠に喪われる彼女。冷え込む心臓。と同時に、俺は現実を認識した。
(なにが綺麗な花、だ。これは……全部ケシだ)
芥子、可愛らしいその花のいわゆる"芥子坊主"は、阿片となり、モルヒネとなり、精製すればヘロインになる。大麻の数倍もの精神的、肉体的依存性を持つ、悪魔の薬。
全世界のヘロインのうち、実に8割がここ、中東、黄金の三日月地帯で作られている。貧しい農家の収入源でもあり、同時にテロリストの収入源でもあり……、そうだ、俺はそのためにここに来たんだ。寝ている場合じゃない。
俺はそんなことを考えながら、でもまた意識が暗くなっていくのを自覚する。
(会いたい)
もしまたあの夢が見られるなら、俺はもうあの夢から醒めなくてもいいと思う。でも最後だけは変えて欲しい。俺じゃなく、別の奴でもいいから、彼女が幸せに生きてくれるなら、それでいいから。
(あれは夢? 現実?)
答えは出ないままに、意識は暗転。
「目が覚めました? ジーン・アッシャー軍曹」
次に目を覚ました時、俺はどうやら病院にいるみたいだった。
声を出そうとしたが、掠れて上手く出ない。
「ああ、無理はしないで」
軍医らしき男性は言った。
「ここは」
なんとか声を出す。
軍医は微笑んで、とある地名を答える。米軍の後方基地がある、国境の町。どうやら共同作戦をとっていた米陸軍に救助されたらしい。
「命拾いをしましたね」
「はぁ」
「弾があと指3本分ずれていたら、いまあなたはここにいませんよ」
説明によると、テロリストの放ったサブマシンガンの弾、それがヘルメットに当たったものの、なんとか貫通を免れたらしい。頭部から頸部へかけての打撲のみで済んだのは奇跡だとも。
うへえという顔をしたからか、軍医は力づけるように笑った。
「そういえば、あとでジェファーソン少佐がこちらに」
「げっ」
俺はついそう言った。
苦手なんだよなあの人。今回の作戦で初めて会った米軍人。大柄の黒人でにこやかで柔和で、頭が切れる。だから大抵の人には好かれている。
軍医も不思議そうに首を傾げた。
「あの、俺って死にたがりの目をしてます?」
「は?」
「いえ、なんでも」
ジェファーソン少佐と会ったのはつい先日、輸送機で英本国からこの中東の砂漠地帯へやってきた時だった。
太陽の熱を片手で遮るようにして、輸送機から降りる。
砂漠の空はどこまでも青い。
空気中の水分が無さすぎて、空と砂漠を遮るものが何もないのだ。酷く眩しい。
今回の作戦は英米独の共同作戦だった。簡単に言えば、テロリストの資金源になっているヘロインの密輸をとめさせる。アジトは分かっていて、リーダーの顔も名前も素性も分かっている。ただ唯一難しいのが、いわゆる人間の盾として付近の農村の人間がそこでケシの栽培をさせられている、ということだ。空爆など大掛かりな作戦は無理。結局突入作戦をとることになった。
米、独軍と合流しての最初のミーティング、それが終わってすぐ俺はジェファーソン少佐に声をかけられた。
その第一声が「死にたがりの目だな」。
「……は?」
さすがにそう答えるしかない。なんだ、死にたがりって。
「軍人には向いてないな」
「はぁ」
俺はどうでも良くて、そう答えた。曲がりにも精鋭部隊である特殊空挺部隊にいて、軍人に向いていないなんて言われたのは……、あったな、部隊の選抜試験で怒鳴られた時だ。日本に帰れクソジャップ、平和主義の日和見主義め、お国柄と同じじゃないかお前は軍人に向いてない、そう叫んだ上官はいざ下についてみると凄くいい人で拍子抜けした。
ジャパニーズカルチャー好きの人らしく、日本名の相良を教えるともっぱら「サガラ」とそちらで呼ぶようになった。
(でも、そもそも日本人じゃないしなぁ)
父親が日英ハーフ、母親が日本人だから見た目はアジア人だけど、生まれも育ちもイギリスなのだ。
そんな俺に、少佐は言う。
「そういう目のやつは、周りを巻き込んで殺すからダメだ」
俺はさすがにムッとした。仲間を巻き込んで殺すなんてこと考えたこともない。
「どういう意味です」
「結果として、の話しだよ。お前はいつか結果的に仲間を巻き込んで死ぬ。お前は生きることに執着がない。いつ終わってもいいと思っている」
俺はジェファーソン少佐をぼけっと眺めつつ、うーわ、この人苦手だなぁと思った。だって、その通りだったから。俺は生きていることになんの執着もなかった。
生来器用で、大抵のことはなんでもできたけれど、だからこそ何にも夢中になれなかった。執着も湧かなかった。
人並みに恋愛こそすれ、恋人に執着したことも、嫉妬したこともなかった。
「あなたは一度もわたしを見なかった」
いつだか恋人に、別れ際にそう言われたことがある。俺はただ、その通りかもしれないと思った。
だからこそ、気がついたら軍に志願していた。命をかけたら何か変わるんじゃないかって、俺にもなにか心から欲しいものができるんじゃないかって。
その一心で、より厳しい環境を目指して俺は空挺部隊にまで志願した。
結果として、俺は変わらなかった。欲しいものは何もできず、いつ終わってもいいという諦観は俺の根底にあり続けた。
(会いたくないなぁ)
何をしに来るんだろう。
ベッドでぼんやり考えていると、また睡魔が襲ってくる。
そしてまた、夢をみた。あの、彼女の夢を。
(欲しいなぁ)
夢の中で、俺は強く思う。彼女が、彼女だけが、欲しいと。
(現実ならいいのに)
でも現実じゃない。俺は日本人じゃないし、大学生でもない。イギリス人で、陸軍軍人だ。人を殴ったくらいでアドレナリンは出ないし、人を殺したことだってある。
(……、現実じゃない?)
それにしてはリアルだ。俺は"彼"の人生を、早送りのように見続ける。
(ああ)
唐突に納得した。
(これは、……前世、とやらじゃないだろうか)
キリスト教的には上手く理解できない感覚。母親の郷里で、昔話として聞いたことかある気がする。日本的というか、仏教的な感覚かもしれない。
(なら、彼女も?)
生まれ変わって、この世界のどこかに。
血が巡る。意識が浮上する。こんなところで寝ている場合ではない。
(彼女を、探さなくては!)
たったひとつの、俺が欲しいもの!
そう思い目を覚ますと、ジェファーソン少佐が立っていた。
「うおっ」
「ああ、済まない。起こすのもどうかと思って。君の上官から預かった」
数枚の書類。要はとりあえず帰国して精密検査を受けなさいって内容。
「どうも」
お礼を言ったが、少佐は首を傾げた。
「死にかけると変わるものだろうか」
「は?」
「目が」
少佐は笑う。
「いい目になった。いい軍人の目だ」
「……それはどうも」
俺は軽く肩をすくめた。
「でも俺、帰国したら除隊するつもりです」
少佐は少し驚いたようで、片眉を軽く上げる。
「なぜ?」
俺はにやりと笑う。
「女のためです、少佐」
少佐は少し目を瞠る。少し意趣返ししたみたいでちょっと楽しい。
「俺は惚れた女のためにキャリアでもなんでも捨てられる人間なんです。やっぱり軍人には向いていません」
彼女からハニートラップにかけられたら、俺は軍事機密でも、なんでもペラペラと話すだろう。そんなことをする人ではないけれど、彼女は。
「なるほど」
少佐は俺の目をまじまじと見て、それから言った。
「君に惚れられたひとも大変だな。君は恋人に酷く執着しそうだから」
「あっは、その通りです」
俺は笑う。
窓の外は高い高い青。宇宙まで余計なものの無い青。あの日、彼女が骨になった日と違う青。
(君はどんな風に生きているんだろう)
どこで何をしている? 何歳? 男なのか女なのか。 ちゃんと人間として産まれてる?
でもきっと俺は彼女に気づけると思う。なぜなら俺はとても彼女に執着しちゃってるから。多分君はドン引きするだろうから、教えてあげないけれど。
一面の、花畑。ピンクと白の薄い花びらがふわりと舞った。
そこで俺は目を覚ました。仰向けに花畑に寝ている。風が吹いて、酷く澄み切った青い空に花びらが舞った。
(ここは、)
ぼうっとして、頭が働かなかった。頭部から肩のあたりに痺れるような痛みがあって、動かせない。
(ゆめを、みていた)
ぼんやりと思う。幸せな夢だった。大好きな女性の夢だった。
目だけ動かして、周りの景色を見る。美しい花。きれいな花。
(アイツは向日葵みたいなヤツだった)
夢で見た彼女のことを思い出す。心が温かくなり、そしてその夢の最後を思いだす。永遠に喪われる彼女。冷え込む心臓。と同時に、俺は現実を認識した。
(なにが綺麗な花、だ。これは……全部ケシだ)
芥子、可愛らしいその花のいわゆる"芥子坊主"は、阿片となり、モルヒネとなり、精製すればヘロインになる。大麻の数倍もの精神的、肉体的依存性を持つ、悪魔の薬。
全世界のヘロインのうち、実に8割がここ、中東、黄金の三日月地帯で作られている。貧しい農家の収入源でもあり、同時にテロリストの収入源でもあり……、そうだ、俺はそのためにここに来たんだ。寝ている場合じゃない。
俺はそんなことを考えながら、でもまた意識が暗くなっていくのを自覚する。
(会いたい)
もしまたあの夢が見られるなら、俺はもうあの夢から醒めなくてもいいと思う。でも最後だけは変えて欲しい。俺じゃなく、別の奴でもいいから、彼女が幸せに生きてくれるなら、それでいいから。
(あれは夢? 現実?)
答えは出ないままに、意識は暗転。
「目が覚めました? ジーン・アッシャー軍曹」
次に目を覚ました時、俺はどうやら病院にいるみたいだった。
声を出そうとしたが、掠れて上手く出ない。
「ああ、無理はしないで」
軍医らしき男性は言った。
「ここは」
なんとか声を出す。
軍医は微笑んで、とある地名を答える。米軍の後方基地がある、国境の町。どうやら共同作戦をとっていた米陸軍に救助されたらしい。
「命拾いをしましたね」
「はぁ」
「弾があと指3本分ずれていたら、いまあなたはここにいませんよ」
説明によると、テロリストの放ったサブマシンガンの弾、それがヘルメットに当たったものの、なんとか貫通を免れたらしい。頭部から頸部へかけての打撲のみで済んだのは奇跡だとも。
うへえという顔をしたからか、軍医は力づけるように笑った。
「そういえば、あとでジェファーソン少佐がこちらに」
「げっ」
俺はついそう言った。
苦手なんだよなあの人。今回の作戦で初めて会った米軍人。大柄の黒人でにこやかで柔和で、頭が切れる。だから大抵の人には好かれている。
軍医も不思議そうに首を傾げた。
「あの、俺って死にたがりの目をしてます?」
「は?」
「いえ、なんでも」
ジェファーソン少佐と会ったのはつい先日、輸送機で英本国からこの中東の砂漠地帯へやってきた時だった。
太陽の熱を片手で遮るようにして、輸送機から降りる。
砂漠の空はどこまでも青い。
空気中の水分が無さすぎて、空と砂漠を遮るものが何もないのだ。酷く眩しい。
今回の作戦は英米独の共同作戦だった。簡単に言えば、テロリストの資金源になっているヘロインの密輸をとめさせる。アジトは分かっていて、リーダーの顔も名前も素性も分かっている。ただ唯一難しいのが、いわゆる人間の盾として付近の農村の人間がそこでケシの栽培をさせられている、ということだ。空爆など大掛かりな作戦は無理。結局突入作戦をとることになった。
米、独軍と合流しての最初のミーティング、それが終わってすぐ俺はジェファーソン少佐に声をかけられた。
その第一声が「死にたがりの目だな」。
「……は?」
さすがにそう答えるしかない。なんだ、死にたがりって。
「軍人には向いてないな」
「はぁ」
俺はどうでも良くて、そう答えた。曲がりにも精鋭部隊である特殊空挺部隊にいて、軍人に向いていないなんて言われたのは……、あったな、部隊の選抜試験で怒鳴られた時だ。日本に帰れクソジャップ、平和主義の日和見主義め、お国柄と同じじゃないかお前は軍人に向いてない、そう叫んだ上官はいざ下についてみると凄くいい人で拍子抜けした。
ジャパニーズカルチャー好きの人らしく、日本名の相良を教えるともっぱら「サガラ」とそちらで呼ぶようになった。
(でも、そもそも日本人じゃないしなぁ)
父親が日英ハーフ、母親が日本人だから見た目はアジア人だけど、生まれも育ちもイギリスなのだ。
そんな俺に、少佐は言う。
「そういう目のやつは、周りを巻き込んで殺すからダメだ」
俺はさすがにムッとした。仲間を巻き込んで殺すなんてこと考えたこともない。
「どういう意味です」
「結果として、の話しだよ。お前はいつか結果的に仲間を巻き込んで死ぬ。お前は生きることに執着がない。いつ終わってもいいと思っている」
俺はジェファーソン少佐をぼけっと眺めつつ、うーわ、この人苦手だなぁと思った。だって、その通りだったから。俺は生きていることになんの執着もなかった。
生来器用で、大抵のことはなんでもできたけれど、だからこそ何にも夢中になれなかった。執着も湧かなかった。
人並みに恋愛こそすれ、恋人に執着したことも、嫉妬したこともなかった。
「あなたは一度もわたしを見なかった」
いつだか恋人に、別れ際にそう言われたことがある。俺はただ、その通りかもしれないと思った。
だからこそ、気がついたら軍に志願していた。命をかけたら何か変わるんじゃないかって、俺にもなにか心から欲しいものができるんじゃないかって。
その一心で、より厳しい環境を目指して俺は空挺部隊にまで志願した。
結果として、俺は変わらなかった。欲しいものは何もできず、いつ終わってもいいという諦観は俺の根底にあり続けた。
(会いたくないなぁ)
何をしに来るんだろう。
ベッドでぼんやり考えていると、また睡魔が襲ってくる。
そしてまた、夢をみた。あの、彼女の夢を。
(欲しいなぁ)
夢の中で、俺は強く思う。彼女が、彼女だけが、欲しいと。
(現実ならいいのに)
でも現実じゃない。俺は日本人じゃないし、大学生でもない。イギリス人で、陸軍軍人だ。人を殴ったくらいでアドレナリンは出ないし、人を殺したことだってある。
(……、現実じゃない?)
それにしてはリアルだ。俺は"彼"の人生を、早送りのように見続ける。
(ああ)
唐突に納得した。
(これは、……前世、とやらじゃないだろうか)
キリスト教的には上手く理解できない感覚。母親の郷里で、昔話として聞いたことかある気がする。日本的というか、仏教的な感覚かもしれない。
(なら、彼女も?)
生まれ変わって、この世界のどこかに。
血が巡る。意識が浮上する。こんなところで寝ている場合ではない。
(彼女を、探さなくては!)
たったひとつの、俺が欲しいもの!
そう思い目を覚ますと、ジェファーソン少佐が立っていた。
「うおっ」
「ああ、済まない。起こすのもどうかと思って。君の上官から預かった」
数枚の書類。要はとりあえず帰国して精密検査を受けなさいって内容。
「どうも」
お礼を言ったが、少佐は首を傾げた。
「死にかけると変わるものだろうか」
「は?」
「目が」
少佐は笑う。
「いい目になった。いい軍人の目だ」
「……それはどうも」
俺は軽く肩をすくめた。
「でも俺、帰国したら除隊するつもりです」
少佐は少し驚いたようで、片眉を軽く上げる。
「なぜ?」
俺はにやりと笑う。
「女のためです、少佐」
少佐は少し目を瞠る。少し意趣返ししたみたいでちょっと楽しい。
「俺は惚れた女のためにキャリアでもなんでも捨てられる人間なんです。やっぱり軍人には向いていません」
彼女からハニートラップにかけられたら、俺は軍事機密でも、なんでもペラペラと話すだろう。そんなことをする人ではないけれど、彼女は。
「なるほど」
少佐は俺の目をまじまじと見て、それから言った。
「君に惚れられたひとも大変だな。君は恋人に酷く執着しそうだから」
「あっは、その通りです」
俺は笑う。
窓の外は高い高い青。宇宙まで余計なものの無い青。あの日、彼女が骨になった日と違う青。
(君はどんな風に生きているんだろう)
どこで何をしている? 何歳? 男なのか女なのか。 ちゃんと人間として産まれてる?
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