284 / 702
【高校編】分岐・鍋島真
潮騒(side真)
しおりを挟む
未成年者を略取し、又は誘拐した者は、3月以上7年以下の懲役に処する……なんてね。
「ちゃんと返します」
僕は誰ともなく呟く。今日のところはね、とも小さく言い添えた。誰も聞いてないけど。
今、このロッジには僕と華と二人きりだった。安達は食材を買いにでかけていて、華は洗面所で着替えているはず。
(似合うだろうな)
僕はぼんやり思った。まぁ、ほんとに思いつきだったんだ。
朝起きて、ふと「わー華の水着姿がとっても見たい」と思ってしまった。善は急げで水着を買いに行って、その足で華の家まで向かっていたら華を見かけた。
素直に「ヘイ彼女海いかなーい?」なんて言ってもついてこないだろうから、軽く未成年者略取してきちゃった。えへへ。
「あの」
涼やかな声で、僕は我にかえる。
予想通りの、……それ以上に似合ってる姿で華は現れた。思わず拍手。
「マーベラス」
「……褒められてる気がしないんですけど……」
僕は笑った。まったく、裏なんかないのにね。もはや君に隠し立てするものなんか、何もない。
「君が好き」
「うお、今日も唐突ですね……」
まったく相手にされない告白を続けて、どれくらいになるだろう?
(けど、まぁ、効いてる気もする)
亀の歩みだけどね。さっさと絆されてくれたらいいのになぁ。こんなに君が好きなのに。
「じゃあ行こうか、海、海~」
「海好きなんですか?」
「いや別に?」
振り向いて答えると、実に珍妙な顔つきをするから僕は笑っちゃう。すっごいブサイクな顔で、ほんとに可愛らしいったら!
「好きじゃないのに、連れ出されたわけですか」
「好きな女の子とデートするためなら、手段を選ばない方針なんだ」
「選びましょうよ……」
呆れたように言うその目は、僕の好きな目。コドモを見るような、そんな呆れた目線。これこそ華の中身って感じがして、僕はゾクゾクしてしまう。
「ふっふ、僕って変態だからさ」
「エッ」
華は驚いた顔で口をあけた。
「ん?」
「いえ、真さんに変態サンの自覚があったんだなぁ、と感心してるとこでして」
「そこは感心しなくていいよ」
ほんとに珍妙な子だなぁ。
「というか、」
華は少し目線をうろうろさせる。
「真さんも泳ぐんですね……」
僕も水着に着替えてる。
「え、泳がなくてもいいけど。華が泳いでるの見てるだけでもいいけど」
華は少し考え顔をした。
「……泳ぎましょか」
ジロジロ眺められるよりはいい、って判断かな? いや、いっしょに泳いでも眺めるけど……。
「というか、案外に鍛えてらっしゃるんですね」
実に意外、って顔で言われて首をかしげる。
「いえ、もっと生白いのかと」
「これでも体育会系だよ、僕は」
「え!? 部活してるんですか!?」
「大学でも剣道部だけど? 中学からずっと」
「えぇ……意外……」
華はほんとにびっくりしてるから、ぼくは笑う。もっと知ってよ、僕のこと。
僕は華の手を取って歩き出す。華は抵抗せずについてきた。
砂浜、今度はサンダルでさくさく歩く。
「海、何しよう。何が好き?」
「えっと、えーっと、はい、とりあえず入りましょう!」
華はなんだかんだ言って、少し嬉しそうだ。綺麗な海だからなぁ。
「あのう手を離していただけませんかね」
「えっやだ」
びっくりして僕は華を見た。
「デートなのに?」
「いやデートではないような」
華は首をひねる。
「浮かべないので離してください」
「浮かぶの」
「はぁ」
華は不思議そうに頷いた。
とりあえず手を離して、様子を見てみる。
華はざぶざぶと海に入っていって(なんのためらいもなく)そしてある程度の深さのところで、ぷかりと背泳ぎのように浮かんで、空を見上げた。
「あー、きもちー」
幸せそうに言う華。沈まないように、ゆらゆらと手を動かす。
「超久しぶりですけど、案外いけました」
「水泳得意なの?」
「……これ、水泳って言います? まぁ塩水なんで浮かびやすいですよね」
「まぁね」
僕はぷかぷか浮かぶ華を見ていた。
さらさらの髪の毛が、海にたゆたう。
なんとなく、隣に並んで浮かんだ。
「……」
無言で空を見上げる。抜けるような青空、薄い群青色のそこを、白い雲が流れていく。
「……なるほどね」
「いーでしょ、水中眼鏡あったら、水中から空眺めるのもいいですよ」
波がきらきらして、と華は笑ったみたいだった。なんだか胸にぐっとクる。なにそれなにそれ。
「あー何それやば、可愛いなぁ結婚してほしいマジで」
「あの。……ほんとそれ、なんなんですか」
「なにが?」
「好きとか結婚とか、」
華の声が硬くなる。
「なんなんですか、ほんと」
「なんなんですか、って……本気」
僕は浮かぶのをやめて、立ち上がるーー少し流されたみたいで、さっきより深い。僕の胸くらいまで水面があった。
僕は濡れた髪をかきあげた。華はそれを目線だけでちらりとみて、また視線を戻す。
華は空を見上げたまま、少し眉をひそめている。
「ほんとに、ほんとのほんとうに」
「信じられませんけどねー」
「千晶に聞いてもいいよ。もう随分、僕、他の女の子と遊んでない」
「大学生なのに?」
華の大学生のイメージってなんなんだろう。
「大学生だろうと社会人だろうと、僕、華以外の女の子欲しくないもん」
「……ええと」
華は少し戸惑った声を出した。
「え?」
「なにが"え?"なのか全然わかんないんだけど」
「いや、だって、……からかってますよね? もしくは嘘ですよね?」
「僕の過去の所業がわるいんだとは思うけど、信じてほしいなぁ」
「信じたところでってとこはあるんですけど」
「大好き、愛してる、どーして伝わんないかなぁ、でも」
僕は微笑んで華を見つめる。
「そんなこと気になりだすなんて、華、僕のこと少し好きになってるんじゃないの?」
「は!? なに言っごぼごぼごぼごぼ」
目の前で華が沈んで、慌てて僕は華を海中から抱き上げた。縦抱っこみたいにして、少し背中を叩く。
「げほげほ、すみませ、げほっ」
「いいけど大丈夫?」
平静を装ってはいるけれど、正直どきどきしてる。うわぁ、僕の心臓ってこんなんなるの……?
「うう、しょっぱ」
「そりゃそうだろうね」
縦抱っこから、お姫様抱っこに変更。だって顔が見たかった。どんな顔してるんだろ。
「あの、もう大丈夫で」
「やーだねー」
困ったように濡れた髪をいじる華の頬は赤い。溺れかけたから? それとも僕のせい?
(僕のせいならいいなぁ)
そんな風に思って、なんだか自然にキスしてしまった。
おでこに、だけど。うん、海の味。
「そ、ういうの」
やめてください……、って消え入りそうな声で華は言う。けど、顔が真っ赤で、目は恥ずかしげに伏せられてて、なんだか全然説得力がないから、僕はくすくす笑ってしまう。
「ちゃんと返します」
僕は誰ともなく呟く。今日のところはね、とも小さく言い添えた。誰も聞いてないけど。
今、このロッジには僕と華と二人きりだった。安達は食材を買いにでかけていて、華は洗面所で着替えているはず。
(似合うだろうな)
僕はぼんやり思った。まぁ、ほんとに思いつきだったんだ。
朝起きて、ふと「わー華の水着姿がとっても見たい」と思ってしまった。善は急げで水着を買いに行って、その足で華の家まで向かっていたら華を見かけた。
素直に「ヘイ彼女海いかなーい?」なんて言ってもついてこないだろうから、軽く未成年者略取してきちゃった。えへへ。
「あの」
涼やかな声で、僕は我にかえる。
予想通りの、……それ以上に似合ってる姿で華は現れた。思わず拍手。
「マーベラス」
「……褒められてる気がしないんですけど……」
僕は笑った。まったく、裏なんかないのにね。もはや君に隠し立てするものなんか、何もない。
「君が好き」
「うお、今日も唐突ですね……」
まったく相手にされない告白を続けて、どれくらいになるだろう?
(けど、まぁ、効いてる気もする)
亀の歩みだけどね。さっさと絆されてくれたらいいのになぁ。こんなに君が好きなのに。
「じゃあ行こうか、海、海~」
「海好きなんですか?」
「いや別に?」
振り向いて答えると、実に珍妙な顔つきをするから僕は笑っちゃう。すっごいブサイクな顔で、ほんとに可愛らしいったら!
「好きじゃないのに、連れ出されたわけですか」
「好きな女の子とデートするためなら、手段を選ばない方針なんだ」
「選びましょうよ……」
呆れたように言うその目は、僕の好きな目。コドモを見るような、そんな呆れた目線。これこそ華の中身って感じがして、僕はゾクゾクしてしまう。
「ふっふ、僕って変態だからさ」
「エッ」
華は驚いた顔で口をあけた。
「ん?」
「いえ、真さんに変態サンの自覚があったんだなぁ、と感心してるとこでして」
「そこは感心しなくていいよ」
ほんとに珍妙な子だなぁ。
「というか、」
華は少し目線をうろうろさせる。
「真さんも泳ぐんですね……」
僕も水着に着替えてる。
「え、泳がなくてもいいけど。華が泳いでるの見てるだけでもいいけど」
華は少し考え顔をした。
「……泳ぎましょか」
ジロジロ眺められるよりはいい、って判断かな? いや、いっしょに泳いでも眺めるけど……。
「というか、案外に鍛えてらっしゃるんですね」
実に意外、って顔で言われて首をかしげる。
「いえ、もっと生白いのかと」
「これでも体育会系だよ、僕は」
「え!? 部活してるんですか!?」
「大学でも剣道部だけど? 中学からずっと」
「えぇ……意外……」
華はほんとにびっくりしてるから、ぼくは笑う。もっと知ってよ、僕のこと。
僕は華の手を取って歩き出す。華は抵抗せずについてきた。
砂浜、今度はサンダルでさくさく歩く。
「海、何しよう。何が好き?」
「えっと、えーっと、はい、とりあえず入りましょう!」
華はなんだかんだ言って、少し嬉しそうだ。綺麗な海だからなぁ。
「あのう手を離していただけませんかね」
「えっやだ」
びっくりして僕は華を見た。
「デートなのに?」
「いやデートではないような」
華は首をひねる。
「浮かべないので離してください」
「浮かぶの」
「はぁ」
華は不思議そうに頷いた。
とりあえず手を離して、様子を見てみる。
華はざぶざぶと海に入っていって(なんのためらいもなく)そしてある程度の深さのところで、ぷかりと背泳ぎのように浮かんで、空を見上げた。
「あー、きもちー」
幸せそうに言う華。沈まないように、ゆらゆらと手を動かす。
「超久しぶりですけど、案外いけました」
「水泳得意なの?」
「……これ、水泳って言います? まぁ塩水なんで浮かびやすいですよね」
「まぁね」
僕はぷかぷか浮かぶ華を見ていた。
さらさらの髪の毛が、海にたゆたう。
なんとなく、隣に並んで浮かんだ。
「……」
無言で空を見上げる。抜けるような青空、薄い群青色のそこを、白い雲が流れていく。
「……なるほどね」
「いーでしょ、水中眼鏡あったら、水中から空眺めるのもいいですよ」
波がきらきらして、と華は笑ったみたいだった。なんだか胸にぐっとクる。なにそれなにそれ。
「あー何それやば、可愛いなぁ結婚してほしいマジで」
「あの。……ほんとそれ、なんなんですか」
「なにが?」
「好きとか結婚とか、」
華の声が硬くなる。
「なんなんですか、ほんと」
「なんなんですか、って……本気」
僕は浮かぶのをやめて、立ち上がるーー少し流されたみたいで、さっきより深い。僕の胸くらいまで水面があった。
僕は濡れた髪をかきあげた。華はそれを目線だけでちらりとみて、また視線を戻す。
華は空を見上げたまま、少し眉をひそめている。
「ほんとに、ほんとのほんとうに」
「信じられませんけどねー」
「千晶に聞いてもいいよ。もう随分、僕、他の女の子と遊んでない」
「大学生なのに?」
華の大学生のイメージってなんなんだろう。
「大学生だろうと社会人だろうと、僕、華以外の女の子欲しくないもん」
「……ええと」
華は少し戸惑った声を出した。
「え?」
「なにが"え?"なのか全然わかんないんだけど」
「いや、だって、……からかってますよね? もしくは嘘ですよね?」
「僕の過去の所業がわるいんだとは思うけど、信じてほしいなぁ」
「信じたところでってとこはあるんですけど」
「大好き、愛してる、どーして伝わんないかなぁ、でも」
僕は微笑んで華を見つめる。
「そんなこと気になりだすなんて、華、僕のこと少し好きになってるんじゃないの?」
「は!? なに言っごぼごぼごぼごぼ」
目の前で華が沈んで、慌てて僕は華を海中から抱き上げた。縦抱っこみたいにして、少し背中を叩く。
「げほげほ、すみませ、げほっ」
「いいけど大丈夫?」
平静を装ってはいるけれど、正直どきどきしてる。うわぁ、僕の心臓ってこんなんなるの……?
「うう、しょっぱ」
「そりゃそうだろうね」
縦抱っこから、お姫様抱っこに変更。だって顔が見たかった。どんな顔してるんだろ。
「あの、もう大丈夫で」
「やーだねー」
困ったように濡れた髪をいじる華の頬は赤い。溺れかけたから? それとも僕のせい?
(僕のせいならいいなぁ)
そんな風に思って、なんだか自然にキスしてしまった。
おでこに、だけど。うん、海の味。
「そ、ういうの」
やめてください……、って消え入りそうな声で華は言う。けど、顔が真っ赤で、目は恥ずかしげに伏せられてて、なんだか全然説得力がないから、僕はくすくす笑ってしまう。
0
あなたにおすすめの小説
傷物令嬢は魔法使いの力を借りて婚約者を幸せにしたい
棗
恋愛
ローゼライト=シーラデンの額には傷がある。幼い頃、幼馴染のラルスに負わされた傷で責任を取る為に婚約が結ばれた。
しかしローゼライトは知っている。ラルスには他に愛する人がいると。この婚約はローゼライトの額に傷を負わせてしまったが為の婚約で、ラルスの気持ちが自分にはないと。
そこで、子供の時から交流のある魔法使いダヴィデにラルスとの婚約解消をしたいと依頼をするのであった。
ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する
ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。
皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。
ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。
なんとか成敗してみたい。
彼女が高級娼婦と呼ばれる理由~元悪役令嬢の戦慄の日々~
プラネットプラント
恋愛
婚約者である王子の恋人をいじめたと婚約破棄され、実家から縁を切られたライラは娼館で暮らすことになる。だが、訪れる人々のせいでライラは怯えていた。
※完結済。
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
逆ハーレムエンド? 現実を見て下さいませ
朝霞 花純@電子書籍発売中
恋愛
エリザベート・ラガルド公爵令嬢は溜息を吐く。
理由はとある男爵令嬢による逆ハーレム。
逆ハーレムのメンバーは彼女の婚約者のアレックス王太子殿下とその側近一同だ。
エリザベートは男爵令嬢に注意する為に逆ハーレムの元へ向かう。
すべてを思い出したのが、王太子と結婚した後でした
珠宮さくら
恋愛
ペチュニアが、乙女ゲームの世界に転生したと気づいた時には、すべてが終わっていた。
色々と始まらなさ過ぎて、同じ名前の令嬢が騒ぐのを見聞きして、ようやく思い出した時には王太子と結婚した後。
バグったせいか、ヒロインがヒロインらしくなかったせいか。ゲーム通りに何一ついかなかったが、ペチュニアは前世では出来なかったことをこの世界で満喫することになる。
※全4話。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる