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裏ノ鏡編
白皙の仙人、禍災の焔竜 2
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いつ終わるかも知れない戦いの中で裏鏡水月は、竜人と化し、融け始めた氷原と灰色の更地を暴れ狂う澄男を見舞っていた。
戦いが始まってかなりの時間が経ったが、どの斬撃も致命打にはならなかった。
敏捷や命中には問題ない。相手は意識が飛んでいる。理性的な判断が全くできない状態だ。
潜在的な肉体性能が解放されているため、尋常でない敏捷性能を誇っているが、己の超能力、鏡術を使えば対処できる範囲内。
しかし問題は、いくら切り刻もうとすぐに修復してしまう程の、極めて高い自動回復能力にある。
現在、己の肉体性能は``強化``の重ねがけによって、通常時を遥かに上回る状態になっている。
軽く見積もって人間であれば、剣を横薙ぎに振るった衝撃波だけで両断でき、殴るだけで辺り一面を朱色に塗り替える事ができるだろう。
だがそれでも尚、澄男を粉々にはできていない。奴の物理攻撃に対する防御性能と、致命傷を受けても自動修復する性能が高すぎるからだ。
「``鏡術・論鏡探信``」
裏鏡は鏡術を使用する。
論鏡探信は、対象の隠された経緯、意義、構造、可能性、本質。あらゆる全ての情報を参照する術。
探知系魔術だの、探知系魔法だのが巷を跋扈しているが、あれらとは比較にならない分析性能を有している。
彼の視界に強調されて映ったのは、澄男の心臓であった。
一定間隔を保ちながら拍動し続けるそれは、澄男という一個体の存在とは別の、全く異なる存在を感じさせる。
ゼヴルエーレ。竜の世では``煉壊竜``。一時期とはいえ、人の世では天災竜王と呼ばれた存在。
元来、人間という種が及びもつかない遥か天空に住まう、ただの飛竜の一個体にすぎない有象無象だったものが、生存競争に打ち勝ち、頭角を現した個体だ。
今、澄男の体内はゼヴルエーレという竜の生命エネルギーで満たされていて、肉体性能の強化が著しい。
むしろ恒常的に強化を維持する事で、澄男が死なないように無理矢理生かし続けている。まさに竜らしい戦い方だ。
性能の高さと生存本能への執着は、評価すべき種族である。
裏鏡は、剣をじっと見つめる。
これが、己の限界。鏡術を使いこなせていない証拠だ。鏡術には、まだ沢山の可能性を秘めている。
鏡とは、あらゆる真理をありのまま映し出し、その鏡像を、鏡を見ている者に返す。
この世のほぼ全ての魔法を使えるのも、魔法を使わずともあらゆる場所に移動できるのも、全ては鏡術によるものだ。
従って鏡術の幅は極めて広い。十六年使いこなすために修行しても尚、使いこなせている感覚は未だ掴んだことはない。
現状の澄男を粉砕するには``鏡術・超能反射``で、焉世魔法ゼヴルードを跳ね返すしかないが、最初に一回使ったっきり、澄男は警戒して使ってこない。
それに``鏡術・霊象反射``が粉砕された。おそらく奴の超能力は、破綻への強制力。いわば、論理の初期化だ。
``鏡術・霊象反射``は【あらゆる霊的現象を、発生源に跳ね返す】術。霊的現象であれば、どれほどの強大な力場でも相手に撃ち返す事ができる。
これは【あらゆる霊的現象を、発生源に跳ね返す】という論理を、そのまま現実に具象化している事によって可能にする。
普通ならばできない。【あらゆる魔法を跳ね返す魔法】として、``反射``というのが存在するが、跳ね返せる現象には必ず上限が存在する上、跳ね返すために霊力を消費せねばならない。
だが鏡術は魔法ではない。超能力である。
魔法は世界の法則で効果の上限が決まっているが、超能力に制約は存在しない。本質は自身の論理、つまり``強制力``なのだ。
奴の超能力が論理の初期化であるなら、【あらゆる霊的現象を、発生源に跳ね返す】という定義が消去された事になる。
厳密には、全く別の概念に無理矢理書き換えられたといった方が正しい。存在意義の根本を消されれば、鏡術とて破られてしまう。
つまり、あらゆる超能力を跳ね返す``鏡術・超能反射``も効かない可能性もあるのだ。
その鏡術にも、【あらゆる超能力の効果を、相手に跳ね返す】という論理―――``強制力``が根本にある。
ならば``鏡術・超能模倣``で模倣する。いや、不可能か。
ただ奴の超能力は既に分析済み。仕組みは分かっている。ならば``鏡術・超能作成``で一から組み立てる。
持っていないならば、創ってしまえばいい。ただそれだけの簡単な事である。
裏鏡は、柄を強く握り、走り出す。
超能力は超能力で対抗する。今まで超能力者と戦った戦歴は無かったため、これは中々良い経験になる。
久しい。この躍動。この感覚。戦っている、という感覚だ。
今までの相手は戦いと言える代物ではなかった。ただ相手を一方的に倒すだけの作業。相手と相対するだけで、全員が己の予想通りに動いてしまう。
予想を超えてくれないという苦悩。予想を超えることが起きなければ、己の限界を超えるきっかけは作れない。
ままならないからこそ、限界を超えられるのだ。不可能を可能できるのだ。
今までの十六年間、そうやって生きてきた。下から順に潰していく日々は作業に等しいものであったが、ここにきてようやく対超能力者の戦いを経験できる。
これで再び``限界``を超えられる。それがなによりも己を狂喜させ、そしてその狂喜は、己を更なる上位階層へ持ち上げてくれるのだ―――。
裏鏡は剣を捨てた。天災の主は、大地を震撼させ、空気を粉砕し、衝撃波の如き咆哮を放つ。
竜の本質とは、すなわち生存本能。そして澄男は、その膨大な生存本能に適応している。適応し、扱っている。
それは己にはできない芸当だ。鏡術をここまで使いこなすまで、かなりの時間を要している。
だが奴は元々竜の身業だったものを即興で我が物のように使っている。天性のファイターという奴だ。
類稀な戦闘感覚センス。流川の血統を継ぐ末裔として、相応しい力である。
だが、それだけではないのだろう。奴は復讐の為に生きているといっていた。もしも、その復讐への想いが、奴の生存本能であるとするならば。
奴は、ただの感覚センスの権化ではない。激情の主あるじ、執念の男だ。
持ち前の感覚センスと執念と感情の起伏のみで、目の前に横たわる現実を粉砕しようとしている。
自分なら同じ真似ができたか。否、真逆だ。相手が感情を最大の武器として扱うのならば、此方は理性が最大の武器である。
どおりでこちらの理屈に平伏しないワケだ。ならば構わん。己と真逆のやり方で我が道を突き通すというなら、突き通してみるがいい。
こちらも真逆の道を往くまでの事。理性を以って、目の前に立ちはだかる全てを粉砕し、理想を享受してくれよう。
裏鏡は左足で、地を叩いた。魔法で幾度も強化された肉体は、灰色と化した更地を死に追いやる。
大地は叫喚した。痛みと死が近づく、蜘蛛の巣状の傷跡を残して。
「来い澄男!! お前の``戦い``、この裏鏡が受け止めてくれるわ!!」
裏鏡と澄男の頭上に魔法陣が展開された。それは澄男が使ったものと同じもの。戒めを破る奥義、破戒。
「これが何か分かるか!! お前の力だ!! 俺が一から組み直してやった!! 性能は言わずとも分かるな!!」
魔法陣の範囲は広い。裏鏡と澄男の頭上を覆い、光度、文字列、魔法陣の数、全て澄男が顕現したものよりも複雑だ。
「お前が己の``戦い``を本気で成し、横たわる現実を粉砕したいのならば、俺の破戒を、現実を、不合理を、全身全霊を以って阻んでみせよ!! 俺はここだ!! さぁ、かかってくるがいい!!」
裏鏡は澄男に仁王立つ。常に悠然と構えていた彼らしからぬ雄雄しさ。両手を広げ、咆哮しながら切迫する澄男すみおを待ち構える。
神々しく輝くトーラスに、二人の少年は向かい合った。
白皙はくせきの仙人と禍災かさいの焔えん竜。両者を隔てる壁は既に無い。境界線はもはや溶け去り、残るは猛々しい戦意のみ。
両者がぶつかり合おうとした刹那、天空の慟哭とともに、両者の宣誓が、空を裂いたのだった。
「破戒!!」
「HAKAIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII!!」
戦いが始まってかなりの時間が経ったが、どの斬撃も致命打にはならなかった。
敏捷や命中には問題ない。相手は意識が飛んでいる。理性的な判断が全くできない状態だ。
潜在的な肉体性能が解放されているため、尋常でない敏捷性能を誇っているが、己の超能力、鏡術を使えば対処できる範囲内。
しかし問題は、いくら切り刻もうとすぐに修復してしまう程の、極めて高い自動回復能力にある。
現在、己の肉体性能は``強化``の重ねがけによって、通常時を遥かに上回る状態になっている。
軽く見積もって人間であれば、剣を横薙ぎに振るった衝撃波だけで両断でき、殴るだけで辺り一面を朱色に塗り替える事ができるだろう。
だがそれでも尚、澄男を粉々にはできていない。奴の物理攻撃に対する防御性能と、致命傷を受けても自動修復する性能が高すぎるからだ。
「``鏡術・論鏡探信``」
裏鏡は鏡術を使用する。
論鏡探信は、対象の隠された経緯、意義、構造、可能性、本質。あらゆる全ての情報を参照する術。
探知系魔術だの、探知系魔法だのが巷を跋扈しているが、あれらとは比較にならない分析性能を有している。
彼の視界に強調されて映ったのは、澄男の心臓であった。
一定間隔を保ちながら拍動し続けるそれは、澄男という一個体の存在とは別の、全く異なる存在を感じさせる。
ゼヴルエーレ。竜の世では``煉壊竜``。一時期とはいえ、人の世では天災竜王と呼ばれた存在。
元来、人間という種が及びもつかない遥か天空に住まう、ただの飛竜の一個体にすぎない有象無象だったものが、生存競争に打ち勝ち、頭角を現した個体だ。
今、澄男の体内はゼヴルエーレという竜の生命エネルギーで満たされていて、肉体性能の強化が著しい。
むしろ恒常的に強化を維持する事で、澄男が死なないように無理矢理生かし続けている。まさに竜らしい戦い方だ。
性能の高さと生存本能への執着は、評価すべき種族である。
裏鏡は、剣をじっと見つめる。
これが、己の限界。鏡術を使いこなせていない証拠だ。鏡術には、まだ沢山の可能性を秘めている。
鏡とは、あらゆる真理をありのまま映し出し、その鏡像を、鏡を見ている者に返す。
この世のほぼ全ての魔法を使えるのも、魔法を使わずともあらゆる場所に移動できるのも、全ては鏡術によるものだ。
従って鏡術の幅は極めて広い。十六年使いこなすために修行しても尚、使いこなせている感覚は未だ掴んだことはない。
現状の澄男を粉砕するには``鏡術・超能反射``で、焉世魔法ゼヴルードを跳ね返すしかないが、最初に一回使ったっきり、澄男は警戒して使ってこない。
それに``鏡術・霊象反射``が粉砕された。おそらく奴の超能力は、破綻への強制力。いわば、論理の初期化だ。
``鏡術・霊象反射``は【あらゆる霊的現象を、発生源に跳ね返す】術。霊的現象であれば、どれほどの強大な力場でも相手に撃ち返す事ができる。
これは【あらゆる霊的現象を、発生源に跳ね返す】という論理を、そのまま現実に具象化している事によって可能にする。
普通ならばできない。【あらゆる魔法を跳ね返す魔法】として、``反射``というのが存在するが、跳ね返せる現象には必ず上限が存在する上、跳ね返すために霊力を消費せねばならない。
だが鏡術は魔法ではない。超能力である。
魔法は世界の法則で効果の上限が決まっているが、超能力に制約は存在しない。本質は自身の論理、つまり``強制力``なのだ。
奴の超能力が論理の初期化であるなら、【あらゆる霊的現象を、発生源に跳ね返す】という定義が消去された事になる。
厳密には、全く別の概念に無理矢理書き換えられたといった方が正しい。存在意義の根本を消されれば、鏡術とて破られてしまう。
つまり、あらゆる超能力を跳ね返す``鏡術・超能反射``も効かない可能性もあるのだ。
その鏡術にも、【あらゆる超能力の効果を、相手に跳ね返す】という論理―――``強制力``が根本にある。
ならば``鏡術・超能模倣``で模倣する。いや、不可能か。
ただ奴の超能力は既に分析済み。仕組みは分かっている。ならば``鏡術・超能作成``で一から組み立てる。
持っていないならば、創ってしまえばいい。ただそれだけの簡単な事である。
裏鏡は、柄を強く握り、走り出す。
超能力は超能力で対抗する。今まで超能力者と戦った戦歴は無かったため、これは中々良い経験になる。
久しい。この躍動。この感覚。戦っている、という感覚だ。
今までの相手は戦いと言える代物ではなかった。ただ相手を一方的に倒すだけの作業。相手と相対するだけで、全員が己の予想通りに動いてしまう。
予想を超えてくれないという苦悩。予想を超えることが起きなければ、己の限界を超えるきっかけは作れない。
ままならないからこそ、限界を超えられるのだ。不可能を可能できるのだ。
今までの十六年間、そうやって生きてきた。下から順に潰していく日々は作業に等しいものであったが、ここにきてようやく対超能力者の戦いを経験できる。
これで再び``限界``を超えられる。それがなによりも己を狂喜させ、そしてその狂喜は、己を更なる上位階層へ持ち上げてくれるのだ―――。
裏鏡は剣を捨てた。天災の主は、大地を震撼させ、空気を粉砕し、衝撃波の如き咆哮を放つ。
竜の本質とは、すなわち生存本能。そして澄男は、その膨大な生存本能に適応している。適応し、扱っている。
それは己にはできない芸当だ。鏡術をここまで使いこなすまで、かなりの時間を要している。
だが奴は元々竜の身業だったものを即興で我が物のように使っている。天性のファイターという奴だ。
類稀な戦闘感覚センス。流川の血統を継ぐ末裔として、相応しい力である。
だが、それだけではないのだろう。奴は復讐の為に生きているといっていた。もしも、その復讐への想いが、奴の生存本能であるとするならば。
奴は、ただの感覚センスの権化ではない。激情の主あるじ、執念の男だ。
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こちらも真逆の道を往くまでの事。理性を以って、目の前に立ちはだかる全てを粉砕し、理想を享受してくれよう。
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大地は叫喚した。痛みと死が近づく、蜘蛛の巣状の傷跡を残して。
「来い澄男!! お前の``戦い``、この裏鏡が受け止めてくれるわ!!」
裏鏡と澄男の頭上に魔法陣が展開された。それは澄男が使ったものと同じもの。戒めを破る奥義、破戒。
「これが何か分かるか!! お前の力だ!! 俺が一から組み直してやった!! 性能は言わずとも分かるな!!」
魔法陣の範囲は広い。裏鏡と澄男の頭上を覆い、光度、文字列、魔法陣の数、全て澄男が顕現したものよりも複雑だ。
「お前が己の``戦い``を本気で成し、横たわる現実を粉砕したいのならば、俺の破戒を、現実を、不合理を、全身全霊を以って阻んでみせよ!! 俺はここだ!! さぁ、かかってくるがいい!!」
裏鏡は澄男に仁王立つ。常に悠然と構えていた彼らしからぬ雄雄しさ。両手を広げ、咆哮しながら切迫する澄男すみおを待ち構える。
神々しく輝くトーラスに、二人の少年は向かい合った。
白皙はくせきの仙人と禍災かさいの焔えん竜。両者を隔てる壁は既に無い。境界線はもはや溶け去り、残るは猛々しい戦意のみ。
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