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機動兵士 3
ガストAD3000
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と相田鉄臣は静馬の近所にあるファミレスのガストに一時間前から来ていて、ため息をついた。徳田静馬は変わった人物である。彼は、2021年に奇病が発覚して当時、ついに完成した冷凍睡眠で2995年まで、眠っておりそれから覚醒して、機動兵士のパイロットとして第一線で活躍しているのであった。
彼は2021年当時、主にプレイステーション1や2のゲームが得意であり、それが現在の彼のパイロットとしての技量を高めることになったのだ。それは奇妙なほど機動兵士の操作法と同じなのであった。正確には、「機動兵士ガルダン 連盟 対 ムゾンDX」がそれに当たる。
そのゲームにおいて、有名であった、「ズンダ」「モンキー撃ち」「着地フェイント」などの戦術的なテクニックがそのまま実現できたのである。流石に、後期の「ネクストステップ」のようなことはできなかったが、それ以外ではほとんど似たようなものはあった。これは別のゲームであるが、スラスターを少しずつ蒸して移動する、「小ジャンプ移動」なども使えたのである。
しかし、徳田静馬は自分が3000年にいることを理解できていない。テレビも見ないし、家では、プレイステーション1でゲームをしているばかりであった。最近は、「アームドコア」というゲームに夢中になっている。相田鉄臣は、会田鉄夫の83代目の子孫であったが、静馬の精神を安定させるために、いつもガストで会話して、彼のどうでもいい話を聞いているのである。
読者よ。話が混乱するかもしれないが、静馬は「私」と自分のことを呼び、この世界を小説のようなものと思っている。この文章が小説風なのは、この歴史的事実を更にわかりやすく説明するために、徳田静馬視点の文体で表現しているのである。少しややこしいが、つまるところ、この小説で「私」という言葉が出たら、大体、徳田静馬のことだと思っていただきたい。
相田鉄臣は、日本国の諜報部のエージェントになっており、毎回、毎回、静馬が何を言っているのか、どんな精神状態なのかをレポートして提出しないといけなかったのである。最近は、精神状態は安定しているみたいであった。
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