白き翼と世界の記憶

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「んー！！
今日もいい天気だ。
野菜に水をあげたらメルバーさんの所に行かないと。」


サルバに来て8年。
つまり母さんが亡くなって8年が経った。

サルバに来た日のことは今でも鮮明に覚えている。


あの日は夜に着いて星がとても綺麗に見える空だった。

その頃には父さんも亡くなっていて、正直父さんの顔は覚えていない。
僕が生まれて直ぐに亡くなったと聞いた。

母さんは飽きっぽい性格だったのか僕達は転々としながら住む街を変えていた。

不思議に思った事もあったけど新しいことを知ることは楽しかった。

でもサルバについた日、母さんの体調が急に悪くなり、たまたま居合わせたメルバーさんが助けてはくれたが次の日には還らぬ人となった。


そこからはメルバーさんが僕の面倒を見てくれて今ではメルバーさんのお店のお手伝いをしている。