白き翼と世界の記憶

Daisy

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『アトリスは消滅なんかしていないよ。』

『そうだよ。このお空の上にアトリスはあるんだよ!』

「僕の心の声が聞こえるの!?」

『フフフ、変な天使様だね。
そう言えば天使様に会うのは何年ぶりかな?』

『本当だね。
何年ぶりだろう?』

ふわふわと宙をくるりと回りながら話す妖精達。

「アトリスは消滅したと聞いたよ?
本当にあるの?」

『あるよ!
アトリスは天使様達の国だもん。』

『沢山の天使様達がいるんだよ。』


「でも僕は行き方を知らないんだ。」

『そんなの簡単だよ。
その翼で飛んで行けばいいんだよ。』


確かにこの翼が本物なら飛べるかもしれないが、僕は飛び方を知らない。

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