私たちは君の死をみることができない

結香（1）

「あははっ」
「あいつらまたやってんの？　バカだよね～　ねぇ結香」
「えっあぁうん　だよね～やめればいいのに」
いきなり話しかけられてびっくりした。
今は一応授業中だから。ノートだけは必ずとっておかないと、ということばかり気にしていたから。
「キーンコーンカーンコーン」
チャイムが鳴ったため、授業が終わった。
「乃々華、さっきの続きだけど･･･」
なんて言おうか迷った。しかしむこうが
「あぁ、いじめの話？あれさー先生のせいじゃね？」
言おうとしていたことを全て言ってくれた。
「だよねー　授業中だったし。」
こんな会話を5分位したところで授業が始まった。