意味が分かったとしても意味のない話

韋虹姫 響華

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第二章

サバイヴ イン ジェニー ─前編─ ★★☆

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「そんなこと認められるものかっ!!」

    机に置かれた数多のカルテを腕でなぎ捨てて頭を掻きむしって怒りを顕にする女性。ドンと両手を叩くようにつけたテーブルには、一枚の担当医変更の通知書がありそこには自身の代わりに手術を行なう医師の名が記されていた。

喜久汰きくた 憐都れんと───。

    何故、匿名医の彼がこの難関な手術に立ち会うのではなく入れ替わりになるのか。それだけでも屈辱的だというのに、何故自分は立ち会いすらできないのか。その事に腹が立って床に散らばったカルテを脚で蹴り散らしてまた頭を掻きむしった。
    一世一代。いや、千載一遇とも言えるチャンスが舞い降りたと思った矢先に横取りされる。そんなことは、天才外科医と呼ばれた彼女のプライドが許さない。そんな苛立ちも知らず、物音がして心配になった看護婦がやってきた。すると、看護婦に部屋の片付けを任せて入院患者のいる病棟へと向かうのであった。

    カツカツとヒールの音を立たせて廊下を歩く。別に女日でりでもないのに、入院を余儀なくされても体は元気な男どもは生殖猿のような目で看護婦も医者もお構いなしに性の対象である目つきを突き付けてくるが、そんなことには一切反応を示さずに目的の病室へと足取りを進めた。
    そして、目的の病室に辿り着き本来は自分が手術するはずだった患者の眠るベッドのカーテンを力いっぱい引っ張ってめくった。そこに患者は居なかった。よく見れば、お見舞いに来ていた家族も鞄を置いてはあるものの一人も居ない。となれば外の広場に出ているに違いないとイライラを募らせた歯ぎしりをさせながら階段をガツガツと患者へのストレスなど、配慮してなどいられるかと言わんばかりに音を響かせて降りていった。

「見つけましたよジェニー。手術を控えているのですから、外に出て怪我などされては困ります。すぐに病室お戻りください。────、それに親御さんにも呆れましたね」
「でも、ペルビア先生。ボク……手術が恐いです。それに……、ペルビア先生が手術が凄い上手とは聞きましたが、ボクの体力が問題だって……院長先生が……」

    その弱気な発言にチッと舌打ちが出そうになるのを必死に堪えた。院長の言うことも正しかったからである。
    ジェニーは心臓移植が必要なほど過弱な体に生まれ、手術に耐えられる体力を持っているかも怪しいと診断の結果判明した。家族は移植の提供があり、ようやく息子の生命が助かると希望を持つことが出来た矢先で知らされた事実であったため、こうして手術の日までの間に一秒でも多く息子とともにいたいと思うのが当たり前のことだろう。
    しかし、そんなことペルビアには関係ないことであった。それもまた当然のことでもあった。家族の想いよりも、人の命を繋ぎ止めること。それが医者の本分である以上、救える命を万全の状態で当日を迎えたいのは自明の理ともいえる。

    家族の説得も終え、病室へと向かったジェニーを見送りもせずに足を動かした。行き先は院長室。今回の手術担当が交代することがまだジェニー知らされていないことを知ったからこそ、異議申し立てするのなら今をおいて他にない。
    院長室前にお付きが立っているが、その制止も振り切って扉をノックもせずにこじ開けて、対談中の来客を無視して院長の前に立ち机に両手をバンと付いて顔を近付けた。

「どういうことなのですか院長先生?なぜ、私が担当を外されなくてはいけないのですか?納得いきません」
「ペ、ペルビアくん落ち着きたまえ。院長先生は我々と────」
「黙りなさいッ!!あなたたちとの対談など、後でいくらでも続ければいいことです。───それで、院長先生……?」

    食い下がるしかない。ここであきらめてはこれからの医者生命に関わることだ。これを逃してしまえば同じような機会が次にくるかなんてことは、恐らくは高齢出産を覚悟で四十五を過ぎた女性が身ごもる方が、可能性的には余程望みがあることだろう。少なくとも、ペルビアはそう確信していた。
    院長先生は、そんな焦りに業を煮やしているペルビアに「あとで話をしよう」とだけ返して院長室から退室するように言って聞かす。その去り際、胸ポケットにメモ紙を入れて内容を確認するように目配せをした。扉が閉じられたあと、渋々自身の診察室へと戻った。
    看護婦によって綺麗に整えられたデスクに座ってポケットのメモ紙を開いて確認すると、そこには院長の字ではっきりと書かれていた。それも、あの場にいた商談相手達が居たなかで予めペルビアが来たとき用に備えていた。

◆君は狙われている。政府なのか特殊部隊なのかは分からない。詳しい話をしたい。今日───。◆

    医学会ではない何者かがペルビアのことを監視している。内容にはそう記されていた。その話を院長室で行なっているということは、院長も情報を探っているのかもしれない。一体、その謎の組織は何学的でこんなことをしているのか知るためには仕方がないと、メモ紙に指定している場所へと向かうことにした。
    看護婦たちに夜勤のことは任せて退勤するペルビアは裏口である勤務用出入口から外へ出て、病院の一般ゲートを抜けて自宅までの通勤コースを走り出した。ふと、曲がり角で人とぶつかってしまい尻もちをつきそうになったところをぶつかってしまった相手に背中を支えられて助けられた。

「失礼。お怪我はありませんか?」
「は、はい。そちらこそ……って心配の必要はありませんね。ではすみません、急いでおりますので」

    お互い怪我をしていないことを確認して、ペルビアは執事の格好をした女性に一礼をして再び走り出してその場から姿を消した。
    慌てた様子のペルビアの背中を見つめる執事は、しばらくして姿を見失ったところで耳元の小型無線機に手を当てて業務連絡のように機械的な態度で報告した。

「こちらラウ。ターゲットを発見しました。これより、日本からの応援部隊と合流いたします」

    そう言って通信を切ると、同時に半径1mの周囲の地面だけが蒸気を発しつゆのように姿が空気のなかへ消えていった。

□■□■□■□■□

    夜になり、院長の指定した場所へ到着したペルビアは辺りを見渡した。すると、スマホの通知が届き中身を開いて確認する。

────────────
君は後を付けれている。今からわたしの記載したとおりに動いて、追っ手をまいてから来てくれ。
────────────

    確かに視線を感じる。昼間の勤務中に嫌でも視線を浴びているからこそ、培われた察知能力でもある。
    ここまで来て情報も得られずに帰るなんてできるものかと、記載されているとおりの内容を実行して追っ手の目を撹乱して建物の中に入った。そこは、院長が待っているレストランで地下道を使って駅に出られる場所でもあった。ここなら追っ手に嗅ぎつけられても、最悪二手に分かれて密会していたことを隠せる。

「すまないな、面倒をかけてしまって」

    振り返ると院長が立っていた。
    院長は予約した奥の個室にペルビアを案内した。そして、メニューを適当に注文して一息ついたところで本題に移った。
    そこから話している内容は信じ難いものであった。なんでもペルビアは怪異と呼ばれるまことしやかに騒がれている人ならざるものの可能性があるというのだ。その真偽を確かめるべく、噂観測課などという怪しげな組織が監視を始めたというのだ。心理的傾向から怪異となるのかもしれないと、手術担当を急遽変更するよう院長に申し出があったというのだ。

「こんなの医療への冒涜です。私は今後の医者生命が絶たれ、あの患者も死ぬかもしれません。それを院長は────」
「君も知っているだろ?喜久汰 憐都。彼は天才医だよ。手術の功績だけ取っても、君よりも修羅場を数多く潜り抜けてきている。何よりもだ……」

    憐都はこれまでの手術に失敗した経歴は存在しない。成功率たったの3%と言われた手術ですら見事に成功させ、患者の命を救っている。
    医者の本分が命を繋ぎ止めることであるのなら、これ以上にうってつけの人物はいないだろう。院長は要求を飲むしかなかった。それには理由があった。

「君のお父さんだ」

    なんと、ペルビアの父も外科医だった。しかし、とある手術で医療ミスをしてしまい患者の命を救うことが出来なかったことが、病院としても痛手になっていたのであった。つまり、医学会としても今回の心臓移植手術を医療ミスをした外科医の娘にやらせるのは、成功して信頼回復をできずに失敗することは万一でもあれば病院としての存続もかかっていた。
    院長として、病院を守るためにも喉から手が出るほど嬉しい条件を渡して来た噂観測課に協力することを約束したことをカミングアウトした。
    返す言葉もなかった。家族の医療ミス、そして病院存続なんてものを盾にされては強く出られない。それでも、ペルビアは認めきれなかった。何故、立ち会いすら叶わないのかと───。

「そのことはご最もだ。私も、まさかここまで君を縛り付けて遠ざけるような手口であったとは思わなかった。許してくれ」
「────。」

    プライドはズタズタにされ、父の汚名を晴らすこともできずこのまま医師としても名をあげることが出来ないことへの絶望。これほど血縁者を呪ったことはなかったが、この場は諦めるしかないと湧き上がる負の感情を必死に押し殺した。
    すべてを話し終えた院長は席を立ち会計を済ませ戻ってくると、落ち込んでいるベルピアの手を握りホテルを予約しておいたから今夜はそこで休むようにと言ってレストランから出るように言った。ペルビアは立ち上がり、院長は予約を取ってくれたというホテルに案内してもらうことにした。

    フロントに到着すると、ペルビアの名で予約したものだと伝えるとすぐに鍵を差し出されペルビアが部屋のある階層へエレベーターで向かったことを見送り、噂観測課に見つからないように自宅へ帰ろうと辺りを警戒しながらフロント出入口まで戻った。その時、ふとペルビアのために予約した号室の書かれたキーボックスを見ると、部屋は空室になっていた。
    院長は慌ててさっき対応してくれたフロントの人間に確認した。すると、フロントの人間は予約内容を確認すると端末を操作してから答えた。自分が電話で予約した時とは違う部屋が予約されていると問い詰めると、一度キャンセルが入って部屋を取り替えたというのだ。
    まさか、噂観測課はすでにこのことに勘づいていて、手をまされたのかと急いでエレベーターの方へ向かおうとした時ふゅ~っと冷たい風が足に伝わった。

「……あれ?わたしは一体、こんなところで何をしていたんだ?噂観測課に監視されているかもしれないというのに、余計な寄り道をしていていいのか。おっといけない、妻に帰りが遅くなると勝手に連絡を入れてしまっていた!?」

    なるほどそれであてもなく、ただウロウロしてしまったのかと自分を納得させる院長はすぐにフロント口と直結している地下道へ移動し、交通機関を利用して帰宅するのであった。

□■□■□■□■□

    院長の計らいでホテルを予約してもらったペルビアは、シャワーを浴びたあとホテル内のBARに立ち寄って酒を飲んでいた。その飲むペースは異常なまでに早く、ものの数十分で酔いが回ってしまっていた。店主にもうやめておいた方がいい、と止められはするも飲み続けた。
    そうでもしないとやっていけない気持ちになっていたからだ。明日は休みだし、手術にも立ち会わない。それなら酔い潰れるまで飲んだって誰にも叱る権利などないだろうと、我が物顔でグラスに手を添える。するとそこへ年端もいかない男性が隣の席に座ってペルビアの方を向いて話しかけてきた。

「酷い有り様だね♪ねぇ?もう部屋戻らないの?」

    こんな時間に子ども。それも酒場に居るなんて酔っ払った勢いでとんでもない幻覚を見てしまったと無視する。しかし、それは幻覚であるには余りにも現実味のあることをしてきた。手を握ってきたのだ。目の前にいる店主は子どもが入ってきているというのに注意しないものなのかと、グワングワンした頭を上げて確認する。
    すると、周囲にいる店員も客もみんな眠りについていた。そのあまりにも不気味な雰囲気に酔いが一気に冷めてハッと席を立つと、目の前にやはり少年が立っていることが分かり恐怖を感じる。何故だかは分からないけど、その少年がと一瞬で感じ取った。

「へぇー、お姉ちゃんアタリかぁー♪なら、部屋戻ろうよ♪」
「な、何を言ってるの?」
「え?だってお姉ちゃんの部屋さぁ。■■■■ぼくが予約したんだもん」

    つまらなさそうに頬杖をついて、目の前に置かれているカクテルグラスに入っていたレモンの皮でカクテルをかき混ぜて炭酸が抜けていく様子を観察しながらそう言うと、恐怖で足が空くんでいるペルビアの手を掴むとBARを後にした。

    部屋にも戻ると、水をコップに注ぎペルビアを座らせたテーブルに置いた。
    水を飲んで少しづつ気分を落ち着かせることが出来たところで、少年の名前を聞こうとするがその心の中で考えて誰にも伝えていない疑問を先読みしたように少年は名乗った。

【星を彷徨う風】ハスターって言うんだ。よろしくー」

    不真面目な態度でベッドに寝そべると、暇そうな顔でペルビアの方を見つめる。すると、突如として空調が壊れたのかと思うくらいに冷たい風が室内を支配し始めた。異変に驚く間もなく、声が心臓から全身に行き渡るように内側から響いてきた。

──ねぇ、やっぱり悔しい?

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎──人間って、傲慢な生き物だもんね?

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎──本当はキミが彼を救うはずだったのにね?

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎──力...欲しくない?

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎──望むならあげるよ?

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎──その代わり、頂戴よ...

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎──その嫉妬が放つ渇望の乱れ──

    脈打つ感覚で語りかけてくる声に魅入られたペルビアはハスターの瞳に吸われるように近寄った。そして、両手をハスターの首にかけて年端もいかない少年の身体に不純な行為を教え込んだ。

    抵抗しない幼気いたいけな体躯が着ている服を引きちぎって、ズボンを脱がせる。全裸になった少年の胸に控えめに浮き上がる乳首を両方とも人差し指で交互に弾くように弄りながら、嬲るように脇腹からみぞおちにかけて舌で舐めまわしていく。幾度となく、医者としての功績を勝ち取るためにコネとなり得る医学者に抱かれてきたペルビアは、あらゆるテクニックを使って少年をいけない世界へ堕とそうと愛撫を続ける。

「うっ……、ぁ、う……」
「随分とませているのね、ボウヤ♡ココはもう、こんなになっちゃって……」
(所詮はガキ♡この私がオトナの世界ってやつを教えてあげるわ♡)
「ジュポジュポ、ジュロロロ、ズボズボジュボボボ…………」

    勃起した少年のモノを精通させる。果てても尚、元気な少年のモノはドクンドクンと脈打っている。そこへ食らいつくようにフェラで更に責め立てて一気に精通後、二回目の射精を味わわせた。情けなく腰をヘコヘコと突き上げて精液を流し込むことしか出来ない少年を嘲笑うようにバキュームで更にモノを追い込んでいった。

「かはぁ……、ハスターぼく白いおしっこいっぱい出てる。こんなの……知らない」
「そうでしょうボウヤ♡さぁ、お次はおっぱいよ♡」
「ま、待ってそんなっ!?ぐっ────あぁ!?」
「どう?すでに二回も精子の無駄打ちをしたチンポ。私のおっぱいに挟まれたわよ?辛いならやめてあげてもいいけど?」
(凄い♡さっきよりも硬くて大きいわ♡とんだドスケベなガキね♡)
「や、やめないでぇ♡♡」

    少年は返って挟まれた胸に身を委ねてしまう体勢に自ら腰を上げてなり、ペルビアの容赦のない挟み込みからの亀頭責めを受けて呆気なく三回目の射精を果たしてしまった。驚くべきはその量だった。まるでローションをそのまま浴びているほどの粘り気を帯びた精液を大量に吐き出すモノはに人間離れしていた。
    それもそのはず。相手は人間でないことくらいとっくに知っているし、少年も人間ではないと認めていた。しかし、それでもオトナの世界は知らないことに変わりはなかった少年にペルビアはトドメを刺すべく馬乗りになる。
    口答えしそうな口を接吻で塞ぎながら、反り返り過ぎて自身の腹部に当たっている少年のモノにゴムを装着させて腟内に加え込んだ。少年は初めての感覚に入れただけで射精しゴムをパンパンにさせてしまった。腟内の感覚に慣れるまでに一箱分ダメにしてしまったことで、挿入は諦めることにしようと立ち上がり何をして快楽を教えるか考えた。

「その必要はないよ。お姉ちゃんがえっちが大好きな人なんだって充分知れたし、ここからはハスターぼくの番でいいよね?」
「え?────ひぃ!?」

    いきなり立ち上がって普通のテンションで喋ったハスターを方を見て驚愕するも、すぐに叫ぼうとした口の中に異物が侵入し言葉を発することが出来なくなった。ウネウネとした異物はペルビアの喉から食道を犯し始め、息をするのもやっとの状態を考慮せずに全身を無数の触手が絡みついた。

    どれだけの時間が経っただろうか。
    顔も喉も。胸、脇、臍、太腿、腟内。すべてを同時に触手に犯されて絶え間なく流し込まれた粘液に近い白濁液に溺死する寸前にもなった。それでも、ハスターの責めは終わらない。

「あ゛ぁ゛、…………お゛ぉ゛っ゛!?!?」
「よぉーし、じゃあ♪次はケツマンコってやつ、やるねぇ♪」
「お゛っ゛────」
(まだヤるの?も、もう……無理よ。そ、それに肛門でなんてしたこと、ないわ)

     会話することも許されないなか、触手は身体が壊れることなんて気にしていない様子で勢い良く肛門を貫き腸内まで犯した。喘ぎ声を上げる口を再び触手で塞ぎ、留守になった腟内には子宮まで余裕で届くサイズを未だに保っているモノを挿入れて腰を優しく振って子宮奥の快楽天井ポルチオを突き犯す。

「うっ……、射精そう……っ。ねぇ?腟内なかに欲しい?ハスターぼくのチンポから直接精液もらったら、もう人間には戻れないけど……」

    そう問いかけて触手を口から引き抜いた。
    答えなんて決まっていた。こんな初めてな経験をして、そのうえ人間を越えた力を手に入れられるなんて願ってもいないこと。なら、そのチャンスを手放す理由や利点なんてあるだろうか。そんな疑問、ペルビアにとっては愚問でしかない。

「はい♡なります♡怪異にぃ♡ですから……、あっ、あっ、……お゛っ♡お願い、します……。お゛、お゛ぉ゛────、キてぇ♡腟内射精なかだししてください♡ハスター様のオチンポで、屈服セックスさせて分からせてくださいっ♡♡」

    屈したことを宣言する間にハスターはペルビアの子宮に吐精していた。撃ち出された精液は子宮から全身に染み渡り、ペルビアは闇の瘴気に包まれて断末魔を上げていく。モノを力任せに引き抜いて距離を取り、変貌してく様を見届ける。

    やがて、闇の波動を放ちながら姿を主人に見せるとハスターの前で膝まづいて頭を垂れ、自分に人間の時には感じたことない爽快感と愉悦感を与えてくださったことへの感謝を述べた。
     そんな“ペルビア”の頭を飼い猫をあやすように撫でながら、怪異としての真名を告げた。


ようこそ、【歪んだ白衣の天使】ナイチンゲール


     その名を聞いて、途端に自分の肩を抱きしめて身震いする“ペルビア”は慰めもなしに絶頂してみせた。そして、元のペルビアの姿へ戻るとこの国へ到着してくる自身が怪異となることになる理由でもあった人間、憐都を葬ることを命令として受けてホテルを出て行くのであった。
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