意味が分かったとしても意味のない話

韋虹姫 響華

文字の大きさ
51 / 101
EXTRA FILM 2nd ※二章の幕間

声なき声が零れ落ちて ★☆☆ ※微グロ

しおりを挟む

────────────

※このお話は、《霧深き船上に潜む罠》直前のお話です。

────────────


「お客さん、お釣りお忘れなく」

    私は会釈をして受け取る。
    目は見える。耳も聞こえる。手に感触はある。
    それでも、私には一つ。他の人にはあって、自分にはないものがあった。つい、こないだまでは私にもあった。

「あっ!この人の歌、めちゃくちゃ好きっ!!」
「でも、もう活動引退しちゃったんだよねぇ。なんでも、声が出なくなったんだとか。週刊誌にも、婚約者と破局したみたいとか書かれてた」
「それあたしも見た。結局、綺麗な歌声が素敵だった人から、声を取ったら唯の人って言うか?」
「人としても終了でしょ?こうやって喋れないんだよ?」

    世間の風当たりは、いつだって冷たい。自動ドアのそばにあるベンチに腰かけた、二人組の女子高生。その二人が見ているネットニュースのタイトル、『声をなくした歌姫。敢無く引退!!』を見てそれが私のことだと理解する。
    三年ほど前に、失声症を患い突然声が出せなくなった。発声は完全に機能不全となり、復帰の道は絶たれてしまった。今は、援助を受けて生活している有り様。
    当時居た婚約者とも、声を発せられなくなったことを勇気を出して告げた途端、掌を返したように婚約破棄を申し出てきた。この世界は一気に、私に対して冷たくなった。人にぶつかっても、ごめんなさいの一言も言えないこの身体と、もうかれこれ三年も経つのかと不意に我に返るほど、感覚は麻痺していた。

    見慣れた光景を見ながら、家へと帰る。
    それ以外にやることもないし、生きている意味はと問われれば正直、答えられないと答えるのが簡単である。ふと、肩がぶつかりレジ袋から買った果物が転げ落ちた。そして、坂道をコロコロと転がり、車道を走っていた自転車に轢かれて、ぐしゃりと潰れた。

「おいっ!何やってんだっ!!」
「すみませんっ!!ぶつかってしまって。彼女は悪くはありません」
「────っ!?」

    必死に頭を下げるしかないと、踵を返して自転車の運転手に謝ろうとしたその時、後ろから代わりに謝罪する男性の声。
    振り返ると、男性は坂道を降りてまだ無事な果物をかき集めた。そして、遅れてやって来た少女に毒を吐かれながら、持参したレジ袋の中に入れて私の方へ向かってくる。

「ごめんなさい。うちのバカが前方不注意で果物をダメにしたみたいで……」
「そんな言い方ないだろ瞬姫ときひめ。でも、すみませんでした。これ新しいやつ買ってきます」

    私は首を横に振った。いくら、果物の一つが潰れてしまったとはいえ、全部新しく買うなんて弁償する程の問題じゃない。
    そもそも、こんなことになるなんて思いもしなかった。すると、瞬姫という少女の方が声を発さない私を見て、首を傾げはじめた。そして、私が声が出せないことを直ぐに勘づいて、「なんか話してよ?」と言ってきている男性の足を、力いっぱい太ももを振り上げて思い切り踏みつけた。

□■□■□■□■□

「オレンジ2つ、レモン3つ、リンゴ2つにカットメロン1つ、ブドウがひと房……」
「潰れたグレープフルーツも含めて3つ」
「し、知ってるわよっ!数合わせ楽だから、最後にしたのよっ!!」
「いたぁぁぁ!?お前、腰にローキックは……ないだろ」

    ローキックという程でもない。そんな気がしているけど、瞬姫は男性の頭を叩く素振りをして、膝から曲げた足首を腰にぶつけていた。
    そんな独特なツッコミを見届けて、レジに並び本当に弁償してもらった。不注意だったのは、私も同じことなのにとは思いつつ、好意に甘えて店を出る。

水砂刻みさとき~~、瞬姫様ぁ~~!!」
「おっ!薫惹くんじゃ。どうだった?」

    二人と出会った坂道で、また一人。薫惹という中性的な容姿をした青年が、二人に手を振りながら現れた。
    どうやら、人を探しているらしく、情報交換の会話をはじめた。ふと、薫惹がこちらを見て硬直した。そして、ゆっくりと近づいてきて私の手を取り言った。

「君、今晩は気を付けるといいですよ。何やら、不吉な気の流れを感じますから」
「おい薫惹。この人、声が出ないみたいなんだ。あまり困らせるようなこと言ってやるなよ」
(この人、怪異なのか?薫惹がこんな言い方するってことは、間違いない。急いで手紙の主に会わなくては……)

    ジロジロと二人して、私を見つめてきた。すると、水砂刻が今度は私の両肩にポンと手を置き、驚いているこちらの瞳を覗き込んだ。
    しばらく続き、胸がドキドキする。こんなに誰かに見つめられるなんて、いつぶりだろう。私が動揺していると、水砂刻は改めて自己紹介をしてきた。

「俺は日天文ひてんもん 水砂刻。声、出るようになれたら、いいですね。今は無理でも、もしかしたら話せるように治療すること出来るかもしれないです。だから、希望を持って生きましょう」

    嬉しかった。
    その一縷の望みがあるから、私も今日まで生きてきたのかもしれない。彼は、そんな私の想いを代弁してくれた。
    人を探していると、水砂刻達とはその坂道で別れることにした。

    家に着き、買い物した食材を冷蔵庫に入れ、お風呂に入った。
    今日ほど生きていて嬉しいと思えた日はない。声は出せないから、勿論鼻歌も出来ない。だから、代わりに咳払いを鼻歌に見立てて発しながら、浴槽に浸かる。

    風呂上がりに水砂刻達に買い直してもらった、果物をナイフで切り分けて皿に盛って、テーブルに置いて齧る。
    窓から吹き抜ける夜風。シャクリとリンゴの歯あたり音が、静かに聞こえてくるひと時。いつもと変わらない一人きりの食事。なのに、寂しさはなかった。
    この世界にも、水砂刻のような素敵な人がいるんだということ。隣にいた瞬姫というあたりの強い少女や、薫惹といった個性的な知人がいることに少し妬ける。

「やっほー♪声が出ないって、きっと辛いよね?」
「────ッ!?」

    天井を見上げていた私の視界に、突如男性が顔を覗かせた。
    私は、咄嗟に視線を反らしてテーブルから離れた。すると、窓がバンッと閉じる音がしたので、そちらを振り向くともう一人男性が立っていた。
    ハットを被り、まるで中世を意識した旅芸人のような格好、大事そうにハーモニカを拭いている美麗な男性。
    その隣には、中華系の服に身を包み、目元が見えないほどの真っ黒なレンズをした、サングラスをかけた強面な男性が立っていた。

「ルンペイル。こいつはお前さんの怪異に出来るかい?」
「もちろん♪できるよホウライくん♪ただ、童話性よりも神話性のほうが強い子に育つかなぁ?」

    言っている意味がわからない。
    スッと近付いてきたハットの男性が、私の顎を掴み上げて右に左に骨格を確認するように、冷たい視線を向けていた。

───童話性?、───神話性?、───怪異?

    未知の言葉に聞こえるそれらに、感じたことない恐怖を覚えた。そんなことはお構いなしに、ルンペイルは私を掴んだ手を離して、床に腰を抜かす私を見下ろした。
    そして、語りかけてきた。

「ねぇ?きみ、声を出せるようになりたく────ない?」
「ッ!?!?」
「あっ♪やっぱりぃ?それに、何だか誰かに恋をしているって感じだね?」
「ッッッ!?!?!?」

    まるで心の中を読まれたみたいだった。
    すると、ルンペイルは好きだと言葉で伝えられるようになる方法があると、しゃがみこんで手を差し伸べてきた。
    しかし、内容を聞いて私は首を横に振った。それは、人間を海に落として食べろというものであった。そうすることで、食べた人間から少しずつ声帯を作り出すことが出来ると、満面の笑みで伝えてきた。
    いくら、この世界が冷たいものであったと経験してきていても、今日出会った水砂刻のような人が居ることを知った今、その要求には頷けなかった。

「仕方ねぇ。自分は人間の復讐ってやつに、それ程の興味はないんだけどな」
「────。」
「ほい。この人……お前さんの、だよな?」
「────?────────、…………ッ!?!?」

    ホウライがサングラスを額に上げて、投げて寄越したチラシ。そこには、彼が主催の豪華客船で開かれるパーティーの情報が、事細かに記載されていた。


──あの人、あんな女と...結婚したんだ...。


     人気アニメソング歌手。それは当時、私と一位二位を競っていた女性シンガーだった。人気の歌手を嫁に持ちたかったあの人は、結局作詞の世界にのし上がれれば、結婚相手なんてどうでもよかったのだと私は絶望した。
    そして、気がついた時にはすでに、ルンペイルの手を取ってしまっていた。

「ありがとう♪じゃあ、その客船に乗っている人、全員────」

     この世界の見方を変えた元凶を、今も偉そうに私が立つはずだった舞台に立つあの女を、それを応援するファンども一掃し、私はこの恋心を抱かせてくれた水砂刻に言葉で、「好き」と想いを伝えられるようになる。


──ええ。喜んで食べてあげるわ...一つも残さず...。


     寝静まった夜の海。私は、巨大な魚になって元婚約者が、のうのうと幸せを満喫している客船を襲った。

□■□■□■□■□

「た、助けてくれぇぇぇ!!!!だ、誰でもいいっ!!!!救援隊に連絡しろぉぉぉぉ!!!!」
「あ、あなたっ!な、何なのあの大きな魚は?」
「知るかそんなものっ!!お前、わたしと同じボートには乗るなよ?あの化け物は、お前を狙いに来たんだ!!」
「何を言いかがりを?」
「だってそうだろ?お前のファンで集まった乗客が全員、あの化け物に食べられたんだぞ?」

──馬鹿な人。

    命の危険に晒された人間というのは、こんなにも滑稽なものなんだ。私はこんな男のどこに惚れたのだろうかと、思わず自問自答してしまった。
    それからも、着々と乗組員を食していき、とうとう二人だけを残して乗客全員平らげた。
    美味しくもない骨ばっているだけの人間を食し、海面に浮上するとまだ喧嘩をしていた。ボートを出そうにも、在り処も知らない二人は、天候は穏やかな海を見渡して恐怖していた。

──愉しい。

    一度は私をゴミのように捨てた男。その横には、私が消えたことで人気絶頂中のアニソン歌手。二人の本性をもっと見たいと、私は船体に体当した。
    揺れる船上で、遂に暴力に訴える男。哀れな光景のなか、必死に顔を守っている歌手の女が口を開いて言った。

「あなたなんかとは、死んでも一緒になんて逃げないわ。そんなことよりも早く、ボートを見つけましょう」
「ああ、そうだな!!こんなことしている間も、化け物は君を狙っている。俺が直接手を下さなくても、お前は化け物に食われるんだからな」

    もう飽きた。
    そう思うよりも先に、体が動いていた。背を向け合う二人の居る船上へ、女の方を捕食するべく下半身の巨大魚の口を、バックリと開いて飛び上がる。

バキッ!!グチャグチャ...プッ!!

    服は美味しくない以前に、食べられない。だから、吐き捨てた。

「ば、化け物……。あははは、や、やっぱり……あいつが狙いだったんだ。ざまぁみやがれ……」
「────。」
「な、なんだよ?こっち来んなっ!!俺は食べたって美味しくないっ!!」

    覚えているのだろうか。ただそれだけ、最後に確かめたくて興味本意で声を発してみようとしてみた。

「…………ベツ、バラ……」
「へ、……へ?」
「デザート、……ベツバ……ラ」
「お、お前……まさか…………!?」

    なんだ、覚えていたんだ。

     情けなんてかけることなんてなく、そのまま食べ終えた私は海へと帰って行った。以来、私は後悔している。

「ほぉら♪また持ってきたよ♪うふふふ、あと何人食べれば、声が出せるようになるかなぁ♪」

    それからは地獄だった。
    人の味を覚えてしまった私は、あの後一度は家に帰りいつものように食事を摂った。でも、味がなかった。そして、鏡を見て絶句した。
     頬に魚の鱗が浮き出ていた。それどころか、意志とは関係なく下半身が巨大魚になってしまい、海の中でしか生活出来なくなってしまった。人の状態で居る間も言葉を発することできず、顔はマスクで隠して出ないと外にも出歩くことが出来なくなっていた。

□■□■□■□■□

「待ってくれ!!あんた、怪異だったんだなやっぱり。でも安心してくれっ!!」
「ワタシ達みたく、克服することが出来れば大丈夫」

    そうだったんだ。水砂刻達も、怪異だったことを知った。でも、どこか私とは違っていた。会う約束をしていた人から、怪異になった後でも助かる方法を聞いたと言う水砂刻達は、必死に私を説得してくれた。
    そんな願いも虚しく、迎えがやって来た。
    現れたホウライの攻撃で、水砂刻と瞬姫は吹き飛ばされた。そして、ホウライは私の肩を掴み「もうここに用はないだろ」と言って、海の中へ投げ入れる。私も、普通の人間としての生活が出来ないことを知った今、ここに残る意味を見失った。

    去り際、耳に聞こえてきたのは水砂刻が追いかけようとしているのを、ホウライが阻んで返り討ちにしている物音だった。

□■□■□■□■□

    何人目かは数えていない。けど、この状態になっている間は、言葉を発せられるようになった。
    水砂刻達と別れてからもう数週間は経つ。意志とは関係なく、空腹を迎える度に人間を捕食しないと理性を保っていられない。ルンペイルは、要らなくなる時が来るまでは食べ続けるしかないと言うが、その信憑性もいよいよ疑わしくなってきた。

    私はただ、暗い水底から誰に届く訳でもない声を、ひたすらに上げ続けるしかなくなっていた。


 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎━━━オネ、ガイ...ダレカ。......タスケテ━━━
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?

九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。 で、パンツを持っていくのを忘れる。 というのはよくある笑い話。

処理中です...