中年sランク冒険者の俺が次世代の育成をしてたら、異世界召喚勇者軍団が俺を魔王と勘違いして攻めてきた。

hakamori

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1章 奴隷の育成

 隣の芝は青く見えるとはよく言う

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応接間に入ると、さっきまでのワイワイした感じはない。
「みんな、他の子のステータス確認したんだよな?」
「はいそうです。ご主人様、なぜミロは昨日初めて魔法を使ったのに魔力がAなのですか?やっぱり才能で評価が上がるんですか?」アリスが心配そうに聞いてくる。そういうことか、アリスの場合は才能がある奴が高評価になるなら、自分が才能なしで役立たずってことになるのからか。いや、おそらく朝の応急処置の時に何も言わずに2人で部屋にこもったから、ミロだけ何かしてもらったと思ってるのかな。
「いや、あれは現段階での評価だ。君らは奴隷商人の教育が良かったから、家事や日常生活での仕事をほとんどこなせる。だからその辺の細かい作業で必要な調整力つまり体のコントロールの評価がAだ。Aは基本的に一人前のレベルだ。なぜミロの魔力がAなのかだが、これは俺の体液を取り込んだからだろう。」魔力が希薄な者は濃い魔力を持つものの影響を受けやすい。
「やはり、今朝の2人っきりの時に何かミロはしてもらっていたのですね!」レイナがなぜか悔しがってる。
「ミロさん、それはずるいですよ。」なんか恥ずかしそうな羨ましそうな表情のフーロ。
「まて、あれはミロの発情を応急処置で収めただけで、決してそんなことはしてない。」
「ではいつそんな羨ま、、、そんな従者としてはしたない事をしたんですか?」アリスが顔を赤らめて聞いてくる。
「俺が起きた時にはすでに発情してて、てかアリス観てただろ?」
「!見てません!その時はもう寝てました。」初めは見てたって言ってるようなもんじゃん。てか俺起きた時に目があった気がするんだけど。そんなこと考えてるとレイカが寄ってくる。
「ご主人様、私にもご主人様の体液?この際魔力ですね。それを頂けないでしょうか?」
「それはできない。今君らを楽に強くしてしまったら、基本がおざなりになってしまう。」
「でしたら、ご主人様の考えた、トレーニングのご褒美にしてほしいです。」俺の魔力を受け入れ続ければ、ユグの加護もみんなに移ってしまう可能性がある。神の加護を受けた者は人の理から外れて神の使徒として人にしては長い時間を生きなければならない。俺も加護をもらったのは最近だからあまり実感はないけど今後数百年はおっさんのまま神の使徒として働かなければならない。俺は同意の上で受け取ったが、彼女達が不本意のまま受け取るのは避けたい。
「奴隷にご褒美は…「初めにご主人様が頑張ればご褒美をくださるとおっしゃいました。」確かに言った。うむ、どうすっかなこれ。ユグさん助けてください。

(魔力ポーションでも渡せばよかろう。ああでもあやつらを使徒にしてしまうのも悪くないしのぉ、じゃが……)なんかめっちゃブツブツ念話を送ってくる。で、結局どっちなのよ?使徒としての力が移ったりしないの?
(移る、だから最高品質のわしの樹液から作る魔力ポーションでも渡せば良いだろう。)
「ああ、なるほど」
「?」
「やはり俺の魔力は色々問題があると思う、ご褒美の件はこれでいいかな?」俺は小瓶を取り出す。
「これは魔力ポーションだ、それを神樹の樹液を使ってある最高品質の奴、ご褒美はとりあえずこれで理解してくれると助かる。」
「わかりました」レイカが割とあっさり引いていく。6人が集まって何かコソコソ話をしている。
「やはり身体の関係は奴隷のままじゃ無理そうだね」
「でもご褒美なら、成果を上げれば、強くなれるようなものもらえそうだし。しっかり成果を上げて奴隷から解放されてからでも遅くないよね?」
おいおい聞こえてるぞ?しばらくはみんな出て行かなそうだな。
とりあえず俺達は鑑定のお礼を神殿に収め町に戻っていった。
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