22 / 49
1章 奴隷の育成
今後の方針
しおりを挟む「さてこれからどうする?とりあえず隠者は大丈夫だとして、ゴブリンはどうする?」龍王がユグに会議の進行を促す。
「とりあえずは、コウタとだれか1種族だけ援護に出したい、残りは周辺国で共同防衛をすることにしたい。」
「はーい、私はコウタとついていきたい!」カーミラが挙手する。
「あー、私も行きたいです。」コウマも手を挙げる。みんながまた始まったと、呆れている。いつも俺が何かするときにこの2人が名乗りを上げてくれる、そしてどちらも優秀なので選びかねる。そして俺にどっちか決めろと目線で命令してくる。決めかねているとユグが助けてくれた。
「今回はスピード重視だから、コウマ達天狗族の方がいいわね」
「えー、私も結構速いんだけど?」
「速いのは始祖の貴方だけでしょ?それとも始祖全員連れて突撃でもするつもり?」吸血鬼は、始祖こそ最強クラスの実力を持つが、眷属は元の種族に依存する。ただ吸血鬼は種族進化が早いから、自我を持つ種族ならすぐ上位種になれるので、一般兵の質と数は物凄くいい。因みに種族進化とは種族内で上位に当たる種に進化することで、例えば普通のゴブリンが何回もの種族進化を経てゴブリンキングになったりする。ちなみに元々上位種として生まれたやつより、成り上がったやつの方が経験や熟練度が違う。ただ進化も例外があり、吸血鬼の始祖には進化できなかったり、竜族も飛竜種が最強クラスの古竜種になったりもほとんどしない。
「まぁそう言うことだから、コウマよろしく頼む。カーミラ悪い、今度また機会があったらな。」
「むー、しょうがないわね。じゃあまた今度ね!」
「コウタよろしくお願いするよ」
「じゃあ解散とするわ」ユグがそう宣言する。それを聞きコウマが思い出したかのようにいう。
「あ、風神様のところに連絡来てたんだけど、水神様は水の民を攻撃してこない限り、関与しないから、そっちに任せるって。」割と重要なことをさらっと言うなぁ。
「あなたって人は、まぁいいわ、他にいい忘れてることとかない?」それを聞き人間の王達が手をあげる。
「おそらく、他里のゴブリン達が我々の国の国境に集結すると思うんだが、それはこちらから関与するべきか?」ゴリアテが代表してユグに聞く。そりゃゴブリンの中で他種族も賢者と認めるような奴が同族から慕われないわけがなく、彼の臣下は世界中にたくさんいる。ゴブリン同士は仲間の危機を察知する能力を持ち合わせているので、この状況でゴブリン達が集結しないわけがない。
「おそらく言っても聞かないでしょから、いいわ。それにただのゴブリンなら人の軍隊も役に立ちそうだけど、賢者の臣下達は人間の軍隊には荷が重そうだしね。」ゴブリンは種族的には人間より弱いが、人より優れているのは数と統率力だ。そこをうまく使う賢者達は並みの種族なら相手にできない。がやはり個々の能力に限界があるため、今回のような特攻勇者にはジリ貧になってしまうのだ。
「確かにそれで一戦交えたとなれば、後で賢者が怖いしな。よし、周辺国は周りに兵を集結させるだけで様子を見ることにする。」サカノウエと、ラーヴェも頷く。
「あと、あの男魔術師、私の所にもらえたりしない?今日一緒に来た子達がサキュバスなのよ。」カーミラがユグに言った。
「使ってもいいけど、連れて帰るのはダメね、もし勇者がいるのが原因で、吸血鬼の街に女神が降りてきたりしたら、あなた責任取れないでしょ?」
「確かに、、じゃあ今日はそいつで我慢してもらって、明日素直に犯罪奴隷を買うよ。」カーミラが男魔術師を指差しそう言う。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜
リョウ
ファンタジー
僕は十年程闘病の末、あの世に。
そこで出会った神様に手違いで寿命が縮められたという説明をされ、地球で幸せな転生をする事になった…が何故か異世界転生してしまう。なんでだ?
幸い優しい両親と、兄と姉に囲まれ事なきを得たのだが、兄達が優秀で僕はいずれ家を出てかなきゃいけないみたい。そんな空気を読んだ僕は将来の為努力をしはじめるのだが……。
※画像はAI作成しました。
※現在毎日2話投稿。11時と19時にしております。
最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。
棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる