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二章 後輩冒険者
続々と勇者
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「大丈夫かい?」俺は生き残りの少女に毛布をかけながら聞く。
「はい」少し引き気味に頷く。やはり男が怖くなってしまったらしい。
「俺はコウタ、冒険者をしている。事情を説明してもらっていいかな?」少し逃げ気味の彼女だったが、俺の名前を聞いた少し驚いた表情を見せる。
「コウタってあのSランク冒険者のですか!あ、事情の説明ですね。まず私は駆け出しの冒険者で先輩について行って常設の依頼をこなしに行くところでした。でもそしたらこいつが乗り合いの馬車を襲い出して、私は女だからって生かされたんですけど、そしたらこいつがくっさいのを押し付けられて死ぬかと思いました。まぁすぐにコウタさんが来てくれたんでギリギリセーフだったんですけどね。」いやもう口にねじ込まれた時点で、アウトな気もするが本人がセーフならセーフだろう。俺は勇者に向き直る。
「馬車を襲い、少女に性的暴行をと、さてお前は今から異世界転移勇者専用の牢屋に送ってやるから、お仲間と仲良くするんだぞ?」
「残念だったな、もうすぐ仲間が助けが来る!そうすればお前なんて一瞬だ!」
「一瞬でやられたあんたに言われても、いまいちピンとこないわ」コウマが呆れたように言う。
「何をしている?」どうやら勇者のお代わりが来たらしい。人数は4人戦士装備と魔術師装備が2人ずつだ。1人声をかけてきた奴がすごい形相で睨んでいる。
「何って馬車を襲い、少女に性的暴行を加えた犯罪者を捕まえたところだけど?」
「ちげえ、それはこいつがやったんだ!それを俺に見られて俺は口封じに連れてかれる。助けてくれ!」面倒になるから喋らないで欲しかったなぁ、あ、おいコウマそんなに勇者を地面にガンガンしたら死んで取り逃がすからやめろ。
「と言っているが?お前らは俺らが勇者だと知っててこんな事をしているのか?」睨んできている男が落ち着いてるのを装いながら俺に言った。
「勇者じゃなきゃ、口封じするにも殺して終わりだろ。死に戻りするのはわかってる。自殺して逃げるなら待ってやるが?」
「そんなことするわけないじゃない!雑魚はおとなしく死になさい!」後ろの女魔術師が炎魔法ファイアーボールを打ってきた。俺は少量の水で手を纏わせて受け止める。こないだの勇者よりは多少強いがそれでも名前を聞いただけで怖気付く様な実力には程遠い。
「なぁ、これで勇者名乗ってるのか?ここに来る道中お前らより強い奴に合わなかったのか?マジでこれで邪神倒せると思ってるの?まぁ邪神なんていないけど。」勇者達が驚愕している。本当にこいつら元の性能だけで勝てるとか思ってる節があるよな。
「黙れ!俺らは最強なんだよ!」そう言いながら、戦士系の勇者の髪の毛が逆立ち漂う魔力量が増加する。これは狂戦士のスキルだな。このスキルは理性を失うが代わりに通常の2倍以上の能力を発揮できる。
「ヴがぁぁーーー!」持ってる片手斧を構えて向かってくる。かなりのスピードだがそこに天狗族の男性が間に入ってきた。
「未熟者が!スキルを使った程度で理性を失うとはな。こうやってこのスキルは使うんだよ!」そう言うと、天狗の纏う魔力が膨張する。そして抑えていた彼の手首をそのまま握りつぶした。なんとなく察せると思うが、狂戦士のスキルは、理性の喪失を克服できるのだ。流石にスキルを使いずっと戦い続けたら、理性を失うが、自由に使い分けられる様になれば強い。単純に身体能力が2倍になるからな。種族によってはこのスキルを持っているのがわかった途端厳しい自制修行を始める。だから最近の狂戦士スキル持ちは戦闘狂ではなく、理性の塊みたいになりつつある。
ちなみにそれ以外の勇者も無事拘束できたらしくこっちにコウマが手を振っている。足元いるボコボコにしたであろう勇者を踏みつけながらだけど。
「はい」少し引き気味に頷く。やはり男が怖くなってしまったらしい。
「俺はコウタ、冒険者をしている。事情を説明してもらっていいかな?」少し逃げ気味の彼女だったが、俺の名前を聞いた少し驚いた表情を見せる。
「コウタってあのSランク冒険者のですか!あ、事情の説明ですね。まず私は駆け出しの冒険者で先輩について行って常設の依頼をこなしに行くところでした。でもそしたらこいつが乗り合いの馬車を襲い出して、私は女だからって生かされたんですけど、そしたらこいつがくっさいのを押し付けられて死ぬかと思いました。まぁすぐにコウタさんが来てくれたんでギリギリセーフだったんですけどね。」いやもう口にねじ込まれた時点で、アウトな気もするが本人がセーフならセーフだろう。俺は勇者に向き直る。
「馬車を襲い、少女に性的暴行をと、さてお前は今から異世界転移勇者専用の牢屋に送ってやるから、お仲間と仲良くするんだぞ?」
「残念だったな、もうすぐ仲間が助けが来る!そうすればお前なんて一瞬だ!」
「一瞬でやられたあんたに言われても、いまいちピンとこないわ」コウマが呆れたように言う。
「何をしている?」どうやら勇者のお代わりが来たらしい。人数は4人戦士装備と魔術師装備が2人ずつだ。1人声をかけてきた奴がすごい形相で睨んでいる。
「何って馬車を襲い、少女に性的暴行を加えた犯罪者を捕まえたところだけど?」
「ちげえ、それはこいつがやったんだ!それを俺に見られて俺は口封じに連れてかれる。助けてくれ!」面倒になるから喋らないで欲しかったなぁ、あ、おいコウマそんなに勇者を地面にガンガンしたら死んで取り逃がすからやめろ。
「と言っているが?お前らは俺らが勇者だと知っててこんな事をしているのか?」睨んできている男が落ち着いてるのを装いながら俺に言った。
「勇者じゃなきゃ、口封じするにも殺して終わりだろ。死に戻りするのはわかってる。自殺して逃げるなら待ってやるが?」
「そんなことするわけないじゃない!雑魚はおとなしく死になさい!」後ろの女魔術師が炎魔法ファイアーボールを打ってきた。俺は少量の水で手を纏わせて受け止める。こないだの勇者よりは多少強いがそれでも名前を聞いただけで怖気付く様な実力には程遠い。
「なぁ、これで勇者名乗ってるのか?ここに来る道中お前らより強い奴に合わなかったのか?マジでこれで邪神倒せると思ってるの?まぁ邪神なんていないけど。」勇者達が驚愕している。本当にこいつら元の性能だけで勝てるとか思ってる節があるよな。
「黙れ!俺らは最強なんだよ!」そう言いながら、戦士系の勇者の髪の毛が逆立ち漂う魔力量が増加する。これは狂戦士のスキルだな。このスキルは理性を失うが代わりに通常の2倍以上の能力を発揮できる。
「ヴがぁぁーーー!」持ってる片手斧を構えて向かってくる。かなりのスピードだがそこに天狗族の男性が間に入ってきた。
「未熟者が!スキルを使った程度で理性を失うとはな。こうやってこのスキルは使うんだよ!」そう言うと、天狗の纏う魔力が膨張する。そして抑えていた彼の手首をそのまま握りつぶした。なんとなく察せると思うが、狂戦士のスキルは、理性の喪失を克服できるのだ。流石にスキルを使いずっと戦い続けたら、理性を失うが、自由に使い分けられる様になれば強い。単純に身体能力が2倍になるからな。種族によってはこのスキルを持っているのがわかった途端厳しい自制修行を始める。だから最近の狂戦士スキル持ちは戦闘狂ではなく、理性の塊みたいになりつつある。
ちなみにそれ以外の勇者も無事拘束できたらしくこっちにコウマが手を振っている。足元いるボコボコにしたであろう勇者を踏みつけながらだけど。
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