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闘いの始まりを告げる鐘が打ち鳴らされた時、初め、ふたりはすぐには動かなかった。
浅く、前に出ただけだった。
観客席からの喚声が、まるで獣の雄叫びのように闘技場を包んでいた。その凄まじい熱気と騒音の中でミサキにとっては異世界の、その闘技場に響くその戦いは、静かに、ひっそりと、始められたのであった。
ガルム、リザードマンの彼は、緑がかった褐色の鱗に覆われた筋骨隆々とした身体。太い腕、厚い胸板。顔つきは爬虫類然としているが、その大きな眼には知性と闘争心が宿っている。右手に握られた剣は、彼の身の丈ほどもある大剣で、刃先は使い込まれて鈍く光っていた。
この世界の戦士らしく、全身に古い傷跡が刻まれている。
回復魔法や蘇生魔法が当たり前のこの世界では、死ぬ寸前まで戦うことなど日常茶飯事なのだ。元の世界なら命に関わる傷でも、ここでは戦闘の一部に過ぎない。
ミサキは、やや腰を落として構えていた。
顎を引いて、両腕を胸の前で組むように構える。グラップラーの基本姿勢だ。足を軽く前後に開き、膝で小刻みにリズムを取っている。完全に組み技を想定した構えであった。
眼だけは、真っ直ぐに、ガルムを見ていた。
ガルムは、じっとミサキを見つめたまま、ゆっくりと、周囲をまわり出した。
剣のリーチは長い。ミサキが組み技の間合いまで踏み込むには、まず、その剣の間合いを突破しなければならない。しかし、一歩でも読みを誤れば、一撃で勝負が決まってしまう。
ミサキの間合に入る寸前で、ガルムは足を止める。剣先をミサキに向け、間合の周辺の空気をさぐるように、剣先でそこに触れる。
すっと、その剣が引きもどされる。そして、ガルムが動いた。
ガルムの剣先が、ミサキの腹部を掠めていく。
血が流れた。しかし、痛みはそれほどでもない。この世界では、この程度の傷など戦闘の一部に過ぎないのだ。元の世界なら死に至るような傷でも、数瞬で何事もなかったかのように戻しうるこの世界ではただの通過点でしかない。
だからこそ、戦士たちは躊躇なく、命を賭けた技を繰り出してくる。
ガルムは、ミサキのほぼ二倍はあろうかという巨躯の持ち主だった。
しかし、この世界では魔力による身体強化が可能だ。体格差によるアドバンテージは、元の世界ほど絶対的ではない。ミサキにも勝機はある。
問題は、魔力だった。
サキュバスであるミサキは、本来なら精を吸い取ることで魔力を補給するべきなのだ。しかし、そんな行為は死んでも嫌だった。
代わりに食事で補おうと試行錯誤した。魚の白子は元の世界でも食べたことがある。酒に合う中々オツなものであった。だがその魔力供給量はわずかなものである。
同種族の彼女らは、蜂蜜と牛の精液のカクテルを、十秒チャージなどと嘯いて朝食代わりに飲み干していたが、考えただけで吐き気がする。
最終的に、牛の睾丸の丸焼きに落ち着いた。元の世界ではそれを闘牛士の魂と呼ぶ料理があったような、それとも笑い話であったか。
おかげで魔力は慢性的に不足気味だ。長期戦になれば、ミサキに勝ち目はない。
「はあ、はあ...」
ミサキは荒い息を吐きながら、ガルムと距離を取った。
剣のリーチが長すぎる。ミサキが組み技の間合いまで踏み込むには、まず、その剣の間合いを突破しなければならない。しかし、一歩でも読みを誤れば、一撃で勝負が決まってしまう。
ガルムは、ミサキの周囲をゆっくりとまわっている。
剣先をミサキに向け、間合の周辺の空気をさぐるように、剣先でそこに触れる。
ミサキは何度も踏み込みを試みた。しかし、その度にガルムの剣がミサキを阻む。横薙ぎ、突き、袈裟斬り—オーソドックスでありながら、隙のない剣技だった。
魔力で身体を強化しているとはいえ、やはりリーチの差は大きい。ミサキの拳が届く前に、剣がミサキを捉える。
五度目の踏み込みで、ついにミサキは間合いを破った。
ガルムの剣を左手で払いのけ、同時に右腕で彼の首に飛びついた。だが、剣先がミサキの腹部を深く裂く。
「ぐあっ!」
痛みが走るが、構わない。組み技の間合いに入った今、ミサキの勝機はここしかない。
ミサキはガルムの背後に回り込み、首に腕を回した。裸絞めの体勢だ。
「捕まえた!」
この技は、地下格闘技でミサキが最も得意とした絞め技である。頸動脈を圧迫すれば、どんな巨漢でも数秒で失神する。
「ぐお...」
ガルムが苦しそうな声を漏らす。ミサキは全体重をかけて、彼の首を絞め上げた。血管の鼓動が、ミサキの腕に伝わってくる。
勝った—そう思った瞬間だった。
ガルムが、自分の腹部に剣を突き刺したのは。
「がああああ!」
彼の絶叫が闘技場に響いた。剣は彼の腹部を貫通し、背中に回っているミサキの脇腹を貫いた。
「うああああ!」
激痛で、ミサキの腕の力が抜ける。裸絞めが外れた。ミサキは後方によろめく。脇腹から血が噴き出している。
「はあ...はあ...」
ガルムも膝をついていた。自分で自分を刺した傷から、大量の血が流れている。しかし、彼は立ち上がった。リザードマンの生命力は、人間とは比較にならない。
一方、ミサキは血を失いすぎていた。視界が霞んでくる。足に力が入らない。サキュバスの身体は、見た目に反して打たれ弱い。魔力不足も重なって、このまま行けば、体力負けは確実だった。
その時、ミサキは悟った。
もう、プライドなど言っている場合ではない。
「ガルム...これがミサキの本当の戦い方だ」
ミサキは腰から触手を伸ばした。
黒紫色の触手が、蛇のように砂の上を這う。四本、六本、八本—ミサキの意識と共に、触手の数が増えていく。
ガルムの眼が見開かれた。
「それが、サキュバスの真の力か...」
「そうだ。これこそが、新しいミサキの格闘技だ」
ミサキは触手を操り、ガルムを包囲するように配置した。正面、左右、上方、足元—すべての逃げ道を塞ぐ。
ガルムが剣を構え直す。しかし、触手の数が多すぎる。
「行くぞ!」
ミサキは触手を一斉に放った。ガルムは剣で触手を払いのけようとしたが、一本を切れば、また別の触手が襲いかかる。
ついに、触手が彼の身体に巻きつく。
腕、足、胴体—触手がガルムの巨体を雁字搦めにしていく。
「ぐう...」
そして私は、触手に拘束されて身動きの取れないガルムの背後に回り込んだ。
再び、首に腕を回す。
今度こそ、完璧な裸絞めの体勢だった。
「ぐお...」
ガルムが苦しそうな声を漏らす。しかし、今度は剣で自分を刺すこともできない。触手が彼の腕を完全に押さえ込んでいるからだ。
私は全体重をかけて、彼の首を絞め上げた。血管の鼓動が、私の腕に伝わってくる。次第に、その鼓動が弱くなっていく。
ガルムの巨体が、ゆっくりと力を失っていく。
「参った...」
小さく、しかし確かに、ガルムがそう呟いた。
彼の身体から力が抜けた。私は触手を収めて、ガルムを砂の上に横たえた。
勝敗が決し、観客席から、大きな歓声が沸き起こった。
浅く、前に出ただけだった。
観客席からの喚声が、まるで獣の雄叫びのように闘技場を包んでいた。その凄まじい熱気と騒音の中でミサキにとっては異世界の、その闘技場に響くその戦いは、静かに、ひっそりと、始められたのであった。
ガルム、リザードマンの彼は、緑がかった褐色の鱗に覆われた筋骨隆々とした身体。太い腕、厚い胸板。顔つきは爬虫類然としているが、その大きな眼には知性と闘争心が宿っている。右手に握られた剣は、彼の身の丈ほどもある大剣で、刃先は使い込まれて鈍く光っていた。
この世界の戦士らしく、全身に古い傷跡が刻まれている。
回復魔法や蘇生魔法が当たり前のこの世界では、死ぬ寸前まで戦うことなど日常茶飯事なのだ。元の世界なら命に関わる傷でも、ここでは戦闘の一部に過ぎない。
ミサキは、やや腰を落として構えていた。
顎を引いて、両腕を胸の前で組むように構える。グラップラーの基本姿勢だ。足を軽く前後に開き、膝で小刻みにリズムを取っている。完全に組み技を想定した構えであった。
眼だけは、真っ直ぐに、ガルムを見ていた。
ガルムは、じっとミサキを見つめたまま、ゆっくりと、周囲をまわり出した。
剣のリーチは長い。ミサキが組み技の間合いまで踏み込むには、まず、その剣の間合いを突破しなければならない。しかし、一歩でも読みを誤れば、一撃で勝負が決まってしまう。
ミサキの間合に入る寸前で、ガルムは足を止める。剣先をミサキに向け、間合の周辺の空気をさぐるように、剣先でそこに触れる。
すっと、その剣が引きもどされる。そして、ガルムが動いた。
ガルムの剣先が、ミサキの腹部を掠めていく。
血が流れた。しかし、痛みはそれほどでもない。この世界では、この程度の傷など戦闘の一部に過ぎないのだ。元の世界なら死に至るような傷でも、数瞬で何事もなかったかのように戻しうるこの世界ではただの通過点でしかない。
だからこそ、戦士たちは躊躇なく、命を賭けた技を繰り出してくる。
ガルムは、ミサキのほぼ二倍はあろうかという巨躯の持ち主だった。
しかし、この世界では魔力による身体強化が可能だ。体格差によるアドバンテージは、元の世界ほど絶対的ではない。ミサキにも勝機はある。
問題は、魔力だった。
サキュバスであるミサキは、本来なら精を吸い取ることで魔力を補給するべきなのだ。しかし、そんな行為は死んでも嫌だった。
代わりに食事で補おうと試行錯誤した。魚の白子は元の世界でも食べたことがある。酒に合う中々オツなものであった。だがその魔力供給量はわずかなものである。
同種族の彼女らは、蜂蜜と牛の精液のカクテルを、十秒チャージなどと嘯いて朝食代わりに飲み干していたが、考えただけで吐き気がする。
最終的に、牛の睾丸の丸焼きに落ち着いた。元の世界ではそれを闘牛士の魂と呼ぶ料理があったような、それとも笑い話であったか。
おかげで魔力は慢性的に不足気味だ。長期戦になれば、ミサキに勝ち目はない。
「はあ、はあ...」
ミサキは荒い息を吐きながら、ガルムと距離を取った。
剣のリーチが長すぎる。ミサキが組み技の間合いまで踏み込むには、まず、その剣の間合いを突破しなければならない。しかし、一歩でも読みを誤れば、一撃で勝負が決まってしまう。
ガルムは、ミサキの周囲をゆっくりとまわっている。
剣先をミサキに向け、間合の周辺の空気をさぐるように、剣先でそこに触れる。
ミサキは何度も踏み込みを試みた。しかし、その度にガルムの剣がミサキを阻む。横薙ぎ、突き、袈裟斬り—オーソドックスでありながら、隙のない剣技だった。
魔力で身体を強化しているとはいえ、やはりリーチの差は大きい。ミサキの拳が届く前に、剣がミサキを捉える。
五度目の踏み込みで、ついにミサキは間合いを破った。
ガルムの剣を左手で払いのけ、同時に右腕で彼の首に飛びついた。だが、剣先がミサキの腹部を深く裂く。
「ぐあっ!」
痛みが走るが、構わない。組み技の間合いに入った今、ミサキの勝機はここしかない。
ミサキはガルムの背後に回り込み、首に腕を回した。裸絞めの体勢だ。
「捕まえた!」
この技は、地下格闘技でミサキが最も得意とした絞め技である。頸動脈を圧迫すれば、どんな巨漢でも数秒で失神する。
「ぐお...」
ガルムが苦しそうな声を漏らす。ミサキは全体重をかけて、彼の首を絞め上げた。血管の鼓動が、ミサキの腕に伝わってくる。
勝った—そう思った瞬間だった。
ガルムが、自分の腹部に剣を突き刺したのは。
「がああああ!」
彼の絶叫が闘技場に響いた。剣は彼の腹部を貫通し、背中に回っているミサキの脇腹を貫いた。
「うああああ!」
激痛で、ミサキの腕の力が抜ける。裸絞めが外れた。ミサキは後方によろめく。脇腹から血が噴き出している。
「はあ...はあ...」
ガルムも膝をついていた。自分で自分を刺した傷から、大量の血が流れている。しかし、彼は立ち上がった。リザードマンの生命力は、人間とは比較にならない。
一方、ミサキは血を失いすぎていた。視界が霞んでくる。足に力が入らない。サキュバスの身体は、見た目に反して打たれ弱い。魔力不足も重なって、このまま行けば、体力負けは確実だった。
その時、ミサキは悟った。
もう、プライドなど言っている場合ではない。
「ガルム...これがミサキの本当の戦い方だ」
ミサキは腰から触手を伸ばした。
黒紫色の触手が、蛇のように砂の上を這う。四本、六本、八本—ミサキの意識と共に、触手の数が増えていく。
ガルムの眼が見開かれた。
「それが、サキュバスの真の力か...」
「そうだ。これこそが、新しいミサキの格闘技だ」
ミサキは触手を操り、ガルムを包囲するように配置した。正面、左右、上方、足元—すべての逃げ道を塞ぐ。
ガルムが剣を構え直す。しかし、触手の数が多すぎる。
「行くぞ!」
ミサキは触手を一斉に放った。ガルムは剣で触手を払いのけようとしたが、一本を切れば、また別の触手が襲いかかる。
ついに、触手が彼の身体に巻きつく。
腕、足、胴体—触手がガルムの巨体を雁字搦めにしていく。
「ぐう...」
そして私は、触手に拘束されて身動きの取れないガルムの背後に回り込んだ。
再び、首に腕を回す。
今度こそ、完璧な裸絞めの体勢だった。
「ぐお...」
ガルムが苦しそうな声を漏らす。しかし、今度は剣で自分を刺すこともできない。触手が彼の腕を完全に押さえ込んでいるからだ。
私は全体重をかけて、彼の首を絞め上げた。血管の鼓動が、私の腕に伝わってくる。次第に、その鼓動が弱くなっていく。
ガルムの巨体が、ゆっくりと力を失っていく。
「参った...」
小さく、しかし確かに、ガルムがそう呟いた。
彼の身体から力が抜けた。私は触手を収めて、ガルムを砂の上に横たえた。
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