この恋、腐れ縁でした。

氷室ユリ

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第一章 幸せのシンボルが呼び寄せたもの

 誘拐事件(2)

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 ヘリに飛び乗ると、その点滅の示す場所へと直行した。そこは予想通り山だ。

「おい朝霧っ、点滅が消えちまったぞ!」
「大丈夫、場所は把握してる。電波が安定していないのよ、仕方ないわ」
 それにしても何という幸運?きっと貴島さんの執念の賜物だろう。


 目的地付近に到着してみるも、ヘリを着陸させられる場所がない。

「朝霧、扉開けてくれ、飛び降りる!」
「バカ言わないで!訓練された救急隊員じゃあるまいし?無理に決まってるでしょ、中年過ぎのオジサンが!」
「そこまで言うな!ならどうする!」
「待って。少し考えさせて」

 これだからヘリは嫌いなのだ。降りられなければ意味がない。

「とにかく、上から探せる限りまなみちゃんを……」
「おおっ?!あれは!」
 唐突に叫び声を上げた貴島さんの視線を辿ると、そこにはラベンダー色のランドセルが転がっているではないか!
「まなみは?どこだ……!」

「まさか滑落したとか?」
「そうかもしれん……。見つからない!降ろせ!俺を降ろしてくれ!」
「だから待ってよ、あっ!あそこがいいわ」
 周囲を必死に見渡し、接近できそうな場所を探し当てる。

 何とか貴島さんだけを降ろし、再び離陸する。
 どこかこれを止められる場所はないか。まなみはケガをしている可能性が高い。見つけたとして、着陸できなければ乗せる事ができない。

「もう!ヘリポートくらい作っといてよね?」

 仕方なく一番近くのゴルフ場を使わせてもらう事にした。
 事情を話すと(操縦免許がない事は内緒で!)車を借りる事ができた。親切な人達で本当に助かった。
 借りた車で先ほどの場所に向かう。
「案外遠い!」車内で一人ヤキモキしながらアクセルを吹かす。


 ようやく辿り着き、貴島さんの携帯に連絡を入れてみるも繋がらず。
「やっぱりダメか。確かこの辺だったと思うんだけどなぁ」
 あの後、貴島さんがどう動いたのか分からない。
「今度は二人探す羽目になった!」

 途方に暮れて車を停めた時、携帯が鳴った。「もしもし!」
『朝霧、今どこだ?』
「何で繋がる訳?!私が今かけた時ダメだったのに?まなみちゃんは見つかった?」
『ああ。足を捻挫してるだけだ。命に別状はない』
「それは良かった……。で、そっちこそどこにいるのよ、探してるんだけど」

 その後、車のクラクションを鳴らしながら走って、音で居場所を知らせたりしながら、何とか二人を見つける事ができた。

「良かった、もうすぐ暗くなる。今度は二人で遭難するかと思ったよ!」
「それ最悪のパターンね……」
「朝霧、大丈夫か?疲れてるよな、申し訳ない……こんな事に巻き込んで」
「大丈夫よ。それよりまなみちゃん、大丈夫?」

 きょとんと私を見るまなみは、昔の面影がはっきりと残っている。

「どっかで見たと思ったら、ソウ先生の元カノ!」唐突にまなみが言った。
 貴島総一郎だから、ソウ先生。まなみは昔からこう呼ぶ。
「誰が元カノよ!どこからそんな発想が生まれるワケ?」大体、二十も年が離れているというのに!
「あら、違うの。だって昔家に来たでしょ。先生に馴れ馴れしかったから、てっきり」
「こらまなみ!助けてもらって何だ。朝霧がいなかったら、まだ見つけられてないぞ」

 貴島さんの叱責にまなみは一度俯くが、すぐに顔を上げて私を真っ直ぐに見た。
「ありがとう、……ユイ」

「えっ!名前、覚えててくれたんだ」これは想像以上に嬉しい。
「もちろん。ソウ先生に近づく美人には、警戒しておかないといけないから」どこかおどけたようにそう言って、顔を背ける。
「おいまなみ!いい加減に……」
「貴島さん、いいのよ。ふふっ、ありがと、美人だなんて!」

 気を良くした私が、その後上機嫌でヘリを飛ばしたのは言うまでもない。
 まなみはというと、人生初のヘリクルージングに誘拐された張本人とは思えないようなはしゃぎようだった。
 すっかり日も暮れて辺り一帯は闇だ。大都会の上空ならば、さぞや綺麗だったろう。


 しばしの遊覧飛行の後、貴島邸に帰り着く。闇に紛れた庭には、見慣れない黒のワンボックスが停まっている。
 ヘリの轟音に驚いたのか、車から数人が姿を現した。

「あっ、あれ!私を連れ去ったのとおんなじ車!」まなみが車を見て叫んだ。
「それって犯人って事よね」
「あんたは……!家まで押しかけて何の用だ!もう契約は取り消しだろう?」

 ワンボックスがヘッドライトで煌々と辺りを照らす中、私達は謎の男達と対面を果たした。
 若手の数人に囲まれた中年過ぎの、ちょうど貴島さんと同年代くらいの男。どうやらあいつが今回の黒幕か。見るからに人相が悪く、すぐにあちらの人と分かる風貌だ。

「貴島先生、そんな冷たい事を!これでもしばし同じ釜の飯を食った仲じゃないですか。それにしても派手なご帰還で。娘さんご無事で何より!そちらは奥様ですか?」

 チラリと私の左手薬指のリングを見やり、男が聞いてくる。

「何だっていいだろう。白々しい!こんな事をしてただで済むと思ってるのか?これは立派な犯罪だぞ!」
「さあ何の事でしょう?探していただいて手間が省けました。もうあなたに用はない。もっといいドクターを雇いますよ!その娘、こっちに渡してもらおうか」
「ふざけるな!人の娘を何だと思ってる!」

 男が手を差し出すのを見て、貴島さんがまなみを背に庇う。
 私達はすでに拳銃を持った部下達に囲まれている。

「貴島さん、まなみをヘリに乗せて」
「分かった!大丈夫だ、まなみ。俺が必ず守ってやる。絶対に渡すもんか!」
 血の気の多すぎる貴島さんに釘を刺す。「落ち着いてね、お願いだから!」

 まなみをヘリに押し込め扉を閉じる。

「ここで待ち伏せするなんて、考えがセコイわね~!自分達は小娘に簡単に逃げられて?恥ずかしくないの!」
「黙れ!貴島先生、出しゃばりすぎる妻は持つものじゃないですよ?何の恨みもないが、こうなったら消えてもらうしかないね」
「こいつは妻じゃない!無関係だ、手を出すな!」

 貴島さんが私を庇ってくれる中、彼だけに聞こえるように耳打ちする。
「人は怒り狂うと冷静な判断ができなくなる。ここは私に任せて」
「しかし……!」
「受けた依頼は、最後までやり遂げるわ」こう言ってウインクを飛ばした。

「構わん、撃て!」
 男の合図で発砲が始まる。

「貴島さん、伏せて!」
 慌てて貴島さんの体勢を崩させた時だ。どういう訳かヘリのエンジンが突如始動し、プロペラが回り出した。
 凄まじい強風が巻き起こる。

「え?何、どうなってるの!……まなみが?」振り返ると、まなみが操縦席に座っているではないか!
「どうした!」貴島さんもヘリを見上げて言葉を失う。
 素人がヘリのエンジンを始動させる事は難しい。下手をすればエンジンが異常燃焼を起こす危険もある。車のようにキーを回すだけではないのだ。

 驚いたのは連中も同様。ヘリの機体に何発かめり込んだのを最後に発砲が止み、轟音と強風に怯んでいる様子。
 だが考えるのは後。今がチャンスだ!

 まずは一番近くにいた男の拳銃を叩き落し、足で蹴ってヘリの下に飛ばしてから、みぞおちに一撃。次の相手も同様に武器を奪った後に、今度は蹴りが決まる。その次は足を掛けてうつ伏せに倒した。
 こうして、呆気に取られる貴島さんを尻目に片っ端からノックアウトして行き、残るボスの両隣を制圧し終える。

「まなみ!あんまりあちこち触らないでよ!今行くから」左手を掲げて叫ぶ。
 このまま飛び立ったりされたら堪らない!それはあり得ないが、あの子の事だから何が起こるか分からない。
 急いでヘリに乗り込み、エンジンを停止させる。
「……っ。良かった」

 やけに静かなまなみが気になったが、ヘリから飛び降りると泣きながら貴島さんに抱きついていた。
「ああ見えても、相当怖かったみたいね」

 轟音は収まり辺りに静けさが戻った。少し湿った風が吹きつける中、成す術なく座り込む男の元へと戻る。

「さてと。残るはあなただけよ。どうする?私を消すの?」
「ううっ!クソ……何なんだお前は!」
「あちらの先生から依頼を受けた、フリーのお助けウーマンかな」
 こんな事を言いながらも、私の顔は決して笑っていない。
 左手で神崎さんから借りた拳銃を引き抜き、目の前の男に突き付ける。

「けっ、警察か?!」拳銃を見て男が言う。
「バカなの?さっきフリーって言わなかった?」
「そうすると、どこの組の姐御で……!」面白くなって言い返す。「お黙りっ!」

 後ろから貴島さんとまなみが近づいて来るのが分かった。
「貴島先生。どうする?この人。生かすも殺すもあなた次第よ」
「ユイ!カッコい~っ!!」
 先ほどまで号泣していた事が嘘のように、まなみが思わぬところで歓声を飛ばした。
「殺すなんてやめてくれ!……俺は、まなみが戻っただけで満足だ」

「……そう」新堂さん同様、この人も例え悪人であっても命を奪う事は許さない、か。
 私は肩を竦めて、銃を下ろした。

 男が嘆きの声を上げてくず折れる。
「オレはただ息子を!息子を……救いたいだけなんだ……」
「気持ちは分からないでもない。俺だってまなみが同じ状況になれば、何をしたって助けたいと思うだろう」貴島さんはまなみの肩を抱きながら、しみじみと言った。
「ああ!どうしたら息子は助かる?それとももう……無理なのか?」

 慰めの言葉を探していた時、私の携帯が激しくバイブしているのに気づく。ポケットを探り振動する物体を取り出して、画面を覗き見る。
「げっ!新堂さんからだ……しかもこれ何回目?マズい、全然気がつかなかった」
「どうした?」貴島さんが私を振り返る。
「彼から電話が……。私、何も言わないで出て来ちゃったから」

 しばし私を見つめた後、貴島さんが何か思いついたらしく私から携帯を奪った。
「貸せ。俺が出る。……もしもし、新堂か。俺だ、貴島だ」
『貴島?なぜユイの携帯にお前が出る。ユイはどうした』
「ああ。朝霧なら一緒にいる。済まん、こいつに依頼したんだ。緊急事態が起きてね。で、もう一つ緊急の要件ができた。お前にだ」
『俺に?どういう事だ。何が何だか……』

 こんなやり取りを一先ず見守る。

「十一歳男児の臓器移植を新堂先生に依頼したい。報酬は然る人物から相応に支払う。頼めるか?」
「ちょっと、貴島さん!」
「……これでいいんだ。関わった以上、見て見ぬふりなんてできるか」

 崩れ落ちた男が顔を上げる。その目が希望の光を見出したように見開かれる。

「これで文句ないだろ?もう二度とまなみに手を出すな。そして、俺達の縁はこれまでだ。二度と関わらないでくれ」
「ありがとう!本当に、感謝の言葉もない!貴島先生……申し訳なかった」

『おい?何だか勝手に話が進んでいるようだが。俺はまだ何も答えてないぞ!』
 電話越しの会話を聞き取った新堂さんが訴えている。
「ああ、悪い悪い!あんたに面倒を押し付けたが許せ。ま、俺の代わりにガッポリ稼いでくれよ!じゃ、朝霧に代わる」
「ちょっと!ここで代わられても困る!」携帯を押し付けられて貴島さんを睨む。

「……もしもし、新堂さん?」
『ユイ。色々言う事があったんだが、すっかり頭から抜けてしまった。体調は?』
「うん、何ともない。大分疲れてるけど!」

 わざとこんな事を言ってみたけれど、当の貴島さんはすでにまなみを連れて玄関に入って行くところだった。

『今日はもう遅い。そっちに泊めてもらえ。明日の朝迎えに行くから』
「あっ!その事だけど、今日帰るから大丈夫」
 何しろ、ヘリを返しに行かねばならないのだ。

『無理する事はない。お説教はいつでもできるからな!』
「うぐっ……!センセ~ぇ、それはご勘弁を!」
『冗談だ。だからそんなに急ぐ事はないと言いたかった』
「でも大丈夫、無理もしない。今日帰るから待ってて!それじゃあね」
 新堂さんが何か言いかけていたが、すぐに電話を切った。

 その後例の男に、新堂先生の連絡先を教えて正式に依頼するよう伝えると、先ほどとは打って変わって、私を崇め奉るように頭を下げられた。
「本当に本当に、あなた様は女神様だ!それでは失礼いたします!」
 伸びた部下達を叩き起こし、一目散に去って行ったのだった。

「変わり身の早い人!ああ……本当に疲れた」
 思わずこう呟いた時、玄関ドアが開いて貴島さんが出て来た。

「朝霧、中で休んでってくれ」
「そうしたいんだけど、もう遅いし。これ、すぐに返さないといけないから」
 後ろに控えている物々しい鉄の塊を指して伝える。

「そうか。今日は本当に助かったよ。礼を言う。新堂にも面倒を押し付けて悪い」
「問題ないわ、あの人なら何とかしてくれるでしょ。血も涙もない人だから!」
「……おい、それって」
「まあまあ!彼がどういう手段を取るかは、私達には関わり合いのない事。割り切るしかないわ」

 軽く伸びをしながら答える。空を見上げると、満天の星空が広がっている。
「こんなに星が見えるのね!きれ~……」

「それだけ暗闇だって事だろ。帰り、気をつけろよ?」
「もちよ!じゃ。ああそれと、まなみちゃんにもお礼言っといて。あのヘリの起動のお陰で突破口が開けたんだから」
 一体どうやってそれをやり遂げたのかは、また今度問いただすとしよう。
「ああ?それを褒めるのは気が進まんなぁ。叱ろうと思ってたのに!」
「分かってないなぁ。まなみ、案外逞しいじゃない?将来が楽しみだわ」

「ところで朝霧の左手薬指のリングは、新堂からだろ?」
「そうだけど。これのせいで奥さんなんて間違われちゃったね。ごめんなさい」
「俺は別に気にしてない。お前こそ相手がいるのに間違われて災難だったな」
「別に!何を言われても慣れてるから。それと、これ、似合ってないって事も知ってるから!」

「あ?俺はまだ何も言ってないが?」
「うんうん、いいっていいって!じゃ、お休みなさ~い」

 颯爽とヘリに乗り込み、暗闇の中に飛び立った。


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