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第六章 見えないところで誰かがきっと
ドクターストップ(3)
しおりを挟む同僚が見舞いに来たその夜。今夜も新堂さんが夕飯を作ってくれた。
「なあユイ」
「ん?なぁに?」熱々のリゾットを頬張りながら顔を上げる。
彼はまだ表情が固い。そして次の言葉をなかなか言い出さない。
新堂さんに気を取られていたせいで、スプーンを勢い良く口に入れてしまう。
「熱ぅっ!舌、火傷したかも……っ」
「おいおい、そう焦って食うなよ。くくっ!全くおまえは……」
「フンだ、焦ってないもん!美味しいのが悪いの!」
ちょっぴり機嫌を損ねる私を見ながら、彼がため息をついた。
「ユイ、先日は強く言いすぎた。悪かった。今日あの同僚の彼女に指摘されて気づかされたよ」
あれは何か気づいていた顔だったのか。全然分からなかった。
その先の言葉を待つ。
「ユイが責任感の強いヤツだっていうのは、分かってたはずなんだが、どうしても……俺は医者なんでね。頭ごなしに注意してしまう」
「いいのよ。私がいけなかったんだもん」
「いや。実際おまえが行かなければ、その後輩の彼女が窮地に立たされた訳だろ?」
「まあ……そういう事だけど」
彼は私の顔を見つめたまま続ける。
「結果、仕事にも支障が出ていたかもしれない。ユイはそれを阻止した。人助けは、昔からおまえの趣味みたいなもんだしな」夢でまで人助けできなくて落ち込むくらいだから!と大袈裟にジェスチャーを交えて締めくくる。
そんな様子から呆れているのかと思いきや、彼の表情は柔らかいままだ。
「俺だって昔は、よく無茶して仕事引き受けてたしな。人の事は言えない」
「叱ってくれる人もいなくて?」
彼が肩を竦めて微笑んだ。
「私は幸せ者ね。叱ってくれる人がいて」
「それにしても叱りすぎだろ」
「ふふ!その通り!」私も笑った。
数日ぶりに部屋の空気が軽くなった気がする。
「ところで、今日彼女と話してて、何か気に障る事でも言われたの?」
「いいや、別に。なぜそう思うんだ?」
「何だか後半、怖い顔してたから」
「そうだったか?」
「彼女、怯えてたみたいよ?」
「それは申し訳なかった。考え事をしてただけなんだが」
新堂さんが考え事をしている時の顔は、恐ろしく無表情のため怒っているようにも見える。
「ただ考えてるだけなのに、良く聞かれるんだ。何怒ってるんですかって」
「イケメンは冷たく見えるものよね~」
次の日、携帯にメールが入った。昨日家にやって来た彼女ではなく、今度はリーダーからだった。
〝昨日はウチのサブが失礼な事を言ったみたいで、新堂先生を怒らせちゃったと落ち込んでます。ホント、余計な事してごめんね。具合はどう?先生とケンカしたりしてない?何なら私が本気の謝罪しに行くから。様子教えて〟
「本気の謝罪ってどういうの?結構です!私達はラブラブですから!」
その後、晴れてドクターストップが解除され、出勤が許された。
私の顔を見るなり近所の彼女が言う。「ホントに焦ったよ~、新堂先生がいきなり怒るから。ワタシもう怖くて怖くて!……声が出なくなった」
「そりゃ驚きっ!アンタが声出ないって相当よ?」
全くだ!とあちこちから声が上がり、大いに盛り上がっている。
すっかり話のタネにされている新堂先生が少々不憫で、すぐに事の真相を明かした。
「そっかぁ~。怒ってたんじゃなかったんだ。それにしても……って事はあの人って、いつもあんななの?朝霧さん、怖くない?」
「別に。まあ……怖い時もありますけど」医者の顔で迫られた時とか?
「私の知ってる先生は、いつもこう、優しいイメージだったからさぁ」
「それが変なんですよ。彼って昔は相っ当愛想悪くて、今よりも~っと怖くて取っ付きにくかったんですから!」
「え~?見えな~い!」その場にいた一同が声を揃える。
どういう事だ。新堂和矢はそんなに顔が知られていたのか?
「ってちょっと待ってください、何で皆さん彼の事知ってるんです?会った事はないはず……」
「コレコレ!隠し撮り上手いんだ、この人!」視線は近所の彼女に向けられる。
彼女の携帯画面には、美しい笑みを称える新堂さんがカメラ目線で写されていた。それを引き延ばしたのかアップもある!
「んなっ!何してるんですか?!ちょっとっ、それ消してくださいっ!」
一体いつの間に撮ったのか……。しかもこのカメラ目線から、もはや隠し撮りではないと思うのだが?こんな特技は知らなかった。やっぱり彼女は侮れない!
「い~じゃん、減るモンじゃないし?目の保養よ、目の保養!」
彼も彼だ。一体どこであんなオバサン殺しの愛想笑いを覚えたのだろう?
「よくあんな人と一緒にいられるねぇ。いくらカッコ良くても私は無理!」隠し撮り名人の彼女が言い放つ。
続けてリーダーが聞いてくる。「二人はいつから付き合ってるの?」
「彼は、私が高校生の時からの主治医です」
このセリフに一同が絶叫したのは言うまでもない。
「新堂先生のお相手が務まるのは、この朝霧ユイだけって事です。悪しからず!」
これをきっかけに誰も彼に寄り付かなくなったのも、言うまでもない。
二月に入り、私の体調はすっかり回復した。そのままひと月が過ぎて三月も後半に入った。今年は暖冬で、桜の開花も例年を上回る速さだ。
しかしそんな最中、思わぬ寒気がやってきて日本列島を覆った。
「天気予報、本当に当たったわ」
「みぞれか。風も強いな。駅まで送るよ」
「いいってば。先日夏タイヤに切り替えたばかりじゃない」
桜が咲き始めたとあっては、もう雪は降らないだろうと判断するではないか?
「まだ積もってないし、この程度なら行ける」
「今日寒いし、いいよ。新堂さんは家でゆっくりしてて」
出勤の時刻となり、いつもの言い争いが始まる。
「また風邪引かれると困る。無理はさせたくない。言う事を聞け」
そう言われると弱い私。「外出禁止って言われるよりマシね」
「ようやく学習したな!」
「はいはい、じゃお言葉に甘えて送ってもらうけど、帰りは雪も雨も止むみたいだから、来なくていいからね?」
「分かったよ。車では行かない」
「新堂さん!歩いても来ないで!寒いでしょ。風邪引いたらどうするの?」
「おまえとは違う。俺は子供か?ユイは相当過保護な親になるな!」
「どっちがよ。あなたに言われたくないけどっ」
こんな言い合いをしつつ、車で駅まで向かった。
「随分道が空いてるな」
「週末なのにね~。この寒さじゃ出たくもなくなるわ」
「そんな日なのに仕事とは、災難だね!」
「雨や雪が降ったらお休みって、南の島の大王の歌みたいな世界があると思ってる?」
彼が首を傾げている。「何だそれは」
「え~!知らないの、あの歌!……ま、いいけど。とにかく、嵐にだって負けたくないの、私は!」
「勝ちも負けもないだろうにね!」
最後の最後まで迎えは結構と念押しして車を降りた。
その後みぞれは雪へと変わり、暴風と共に次第に吹雪き始めてくる。
「ヤバい、本当に止むよね?」電車の窓から空を見上げて呟く。迎えを断ったのは失敗だったかと……。
だが昼が過ぎ二時を回った頃には、徐々に弱まって雨に変わった。そして三時には完全に上がり、空が明るくなり始めた。
「最近の天気予報ってば精度高い!」ホッと胸を撫で下ろした。
仕事を終えて家の最寄り駅に着き、階段を駆け下り外に出る。
「あ~、少し遅くなっちゃった。それにしても相変わらず風が強い!でも雨止んだし、歩いて帰ろっと」
左右を見回し彼がいない事にホッとしながら、一方通行の商店街の方を進む。
ずっと先の方に、黒のロングコートの男性の後ろ姿が目に入った。いつもは賑わうこの通りだが、今日はほとんど人通りがない。
こんな日に外出しなければならなかったその男性に、少しの親近感が湧く。
「だけどあの人、背格好といい髪の色といい、何だか新堂さんに似てない?」
確認しようと足を早めた時、少し先にあるビルの建設現場の足場が崩れているのに気づく。今回の強風の仕業だろう。さらに一番上の鉄パイプが安定しない様子。
「まずいわ、あれが落ちたらあの人が!ちょっと、そこの前の人、止まってっ!!」
必死で叫ぶも、ゴォっという強風が吹いてきて私の声を掻き消す。
「見間違いじゃない、あれ、新堂さんだわ……」
そう確信した時、ついに鉄パイプは抜け落ち始めた。幸いな事にその速度は緩慢だ。
「誰も見てないし、こうなったらこれで……」
会社用のバッグからコルトを抜き取ると、両手で構える。左手薬指に嵌めていたカムフラージュの結婚指輪が嫌な音を立てた。傷が付いたのは確実だ。
だがそんな事はどうでもいい。迷わず鉄パイプに向けて撃ち放った。立て続けに二発目を弾き出す。
けれど弾は鉄パイプの軌道を変える事もなく、弾かれただけに終わった。
「ダメか……。どうしよう!新堂さんっ!」
電話をかけようと携帯を出すも思い直す。電話がくれば立ち止まってしまう。彼の位置はすでにビルの真横だ。そこで立ち止まる事は鉄パイプが落ちるのを待つようなもの。
「何かないか、何か……」焦りの中で前方を見回す。
数少ない車が一台、商店街の入り口からこちらに向かって進入して来るのが見えた。
「もうこれしかない。どうか被害者が出ない事を祈って……!」
その車のタイヤに狙いを定めて撃ち放つ。
走行中に左前のタイヤがバーストすれば、進路は左に傾くはず。それはつまり彼のいる方向。車が突っ込んでくれば、避けるために後退するはずだ。
「新堂さん!お願い、避けて!」
私の撃った弾は見事に命中。その手応えを受けて彼の元へと再び走り出す。
「ああっ、体が重い……」
まるで夢の中で全力疾走するようだ。ほんの数メートルのはずが何キロにも感じる。本当に夢であってくれた方が良いが!
自分の方に突っ込んで来た車をどうにか避けて、新堂さんが呆然としている。
そしてその目の前に、例の鉄パイプが物凄い音を立てて落下した。
「っ!何と……」後ずさっておののく彼。
パイプは車を直撃したようだが、年配の男性ドライバーが車から出て来たのを確認してホッとする。
「新堂さん!!」
ようやく辿り着き、立ち尽くす彼を後ろから抱きしめた。
「ユイ?何で後ろから来るんだ。バスで帰ったんじゃなかったのか」
「バス?何の事?それより大丈夫だった?ケガしてない!?」
「ああ……。まあ、ラッキーだったみたいだ」再び前方を見て言う。
「バカっ!ああ……良かった、本当に!」
私の手にはまだコルトが握られている。それに気づいた彼が沈黙する。
「もしかして……」彼の言葉をスルーして「ねえ、車の人は?あの、大丈夫ですか!」と、もう一つの心配事に目を向ける。
慌ててコルトをバッグに仕舞い、ドライバーの方に駆け寄る。彼も我に返ってくれたようでこちらへ来てくれた。
ドライバーの男性にいくつか質問した後、「無傷だ。こちらもラッキーだったな」と彼が言った。
「良かった……。ケガでもされてたら責任重大!」久々の全力疾走でぐったりだ。
それ以上に気持ちの問題か。
「おまえは大丈夫か?」私を見下ろしてくる彼に、「精神的には、あんまり……」と答える。
「早く帰ろう」
微かに震える私の手を包み込んで、新堂さんが握ってくれた。
家に着いて、一段落する。
「ああやって使うと、こうなるのかぁ」
会社に着けて行っている、自分で購入したカムフラージュのリングを眺めている。
サファイアリングは右にしているため被害はない。
「何の事だ?……ああ、傷が入ったか」彼が横から覗き込んで言った。
「俺がラッキーな訳ではなかったんだな。必要なら、弁償する」
「いいってば!使えなくなった訳じゃないし」
新堂さんはただじっと私を見つめている。何を言いたいのだろう。
もしサファイアリングが左にあったら、もしくはエンゲージリングをしていたら、どちらかがこうなった。
「おまえがいいと言うならいいが……ただ今回は、俺のためにしてくれた事だから」
「今回は、か……」いつだってあなたのためにしているのだが。
彼は一つ息を吐いてから口を開いた。
「それにしても、あんなのはどう考えても、おまえにしかできない方法だよな!」
その言い草から非難されたように感じて言い返す。「他にどうしろって言うの?」
「運が悪かったと諦めるしかないだろ」
「そうはさせない。私はあなたのボディガードなんだから?」
「認めるよ。助けてくれてありがとう、ユイ。だから、どういう事か説明してくれ。まずは、なぜ後ろから来たのかから」まさか神のお告げがあったからとか言うんじゃないだろう?と続ける。
「違うわ。皆のおしゃべりに付き合ってたら遅くなっちゃって。まさか新堂さんが本当に来てくれてるとは思わなくて?」少しだけ嫌味に言う。
けれど彼は怒りの片鱗も見せる様子はない。
「いいんだ、待ち合わせしてた訳じゃないし。俺が勝手に待ってたんだから」
ところがここで声色が変わる。「この気温でこの強風だ、なぜバスで帰らなかった?」
「それについては、あなただってそうじゃない。何で?」
思わぬ反撃だったのか彼が黙る。
「私と違ってリッチな新堂先生は、バス代ケチった、なぁんて事はないものね?」
「ケチったのか?おまえは」
「そっ。悪い?私、一般庶民なので」
「確かに俺は違う。心のどこかで、ユイが後ろから来るかもって期待したのかな」
これも思わぬ回答で、今度は私が言葉に詰まった。
「バスで帰れって言っといて?」
「そんな言いつけ、守られた試しないだろ」
「それを見越してるってワケ!なら、私が後ろから現われてあんなに驚いたのは?」
「それは……。あんな状況なら誰だって動揺するだろ!」
「そっか」
「まあ、朝霧ユイは違うんだろうが?」
「あれが新堂さんじゃなければ、もう少し冷静でいられたけど。本当にあなたとはね」
「こんな日に出歩いてるのなんて、俺達くらいなもんだろ?」
「あなたには来てほしくなかったわ!」
もしも自分がもう少し遅ければ、もしもあの時バスを選んでいたなら。彼は大ケガどころでは済まなかった。考えただけでもゾッとする!
「今度はバズーカ砲でも担いで行こうかしら!」
「は?何の話だ」
「コルトじゃ鉄パイプには太刀打ちできないから」
「後ろからそんなの撃ち放たれたら、俺の心臓が止まりそうだ!」
「ヤダ!だめよ、そんなのっ!ダメダメ!やめる」彼に抱きついて必死に訴える。
私の背中を撫でながら彼が言った。「これのどこが一般庶民なんだ?」
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