これって桃太郎?

樽谷

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桃の太郎ではなかった

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 むかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました
 おじいさんはトラクターで山へ農作業に、おばあさんは馬で川へ趣味の釣りに行きました
 おばあさんが川で釣りをしていると大きな桃が、どんぶらこっこどんぶらこと上流から流れてきました 
「これは、なんと大きな桃じゃろう! これは食べれるのかのう? そうじゃ、あのじいさんは桃がたいそう好物だったはずじゃ、まずはじいさんに食べさせてみればいいじゃろう。 よし、家に持って帰ろう」 
 と、おばあさんは大きな桃を馬の背中にくくりつけて魚と一緒に家に持ち帰っていきました
 その日の夕方、おじいさんが山から帰ってきて、おばあさんと一緒に夕食を食べ、川で見つけた桃をデザートにし、おじいさんにどくみをさせようと、桃に包丁の刃をいれようとしたら、桃はひとりでにぱかっと真っ二つに割れて開いた。 その中心には産衣を着たおとこの赤ちゃんがいた
「こりゃたまげたわい。 ばあさまや、とりあえず今日はこの赤ちゃんは家で預かってはどうじゃろうか?」
「そうですね~、とりあえずお腹をすかせているみたいじゃし、牛の乳でも用意しますかね~」
 そしてその日はおじいさんとおばあさんの家で赤ちゃんを預かることになりました
 翌朝、おじいさんとおばあさんは桃の中にいた赤ちゃんを連れて役場へと向かっていきました。 そして役場の職員に赤ちゃんを渡しました
「まったく、世の中にはわしらのように赤ちゃんが欲しくても授からない者もおるというのに、それを捨て子にするなど、とんだ不届き者がおるようじゃな」
「じいさまや、ほんにそうですね~わたしらがいくら神様に祈っても授からなかったというのに・・・」
 おじいさんとおばあさんは、桃の中に赤ちゃんを捨てた者に対して激しい憤りを感じつつ家に帰っていきました
 そして桃から生まれた赤ちゃんは孤児院に預けられ太郎と名付けられてスクスクと育ち、普通に暮らしていきました
 そして、おばあさんが桃を見つけてから50年の月日が経ちました、世界はついに鬼に支配されてしまい、人類衰退していってしまいました
 めでたしめでたし?
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