妄想中

渋谷かな

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ラ、書き方をどうしよう!?

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「苺ちゃん編は第4期だったのか。完全なテンプレートで1話2500字を超えていて、現在、体力の無い私は思わず笑ってしまったわ。」
 天は、あわよくば40話で終わる計算をするが、退屈なテンプレートにやる気が出ない。
「そうね。楽なんだけど退屈なのよね。テンプレート。」
 麗は、読者や視聴者が、毎回同じ内容でも飽きないことを、名探偵コナ〇やドラえも〇を見て知っている。
「部長も副部長ももっとまじめに考えてくださいよ。」
 大蛇は、不真面目な天と麗を注意する。
「苺ちゃんで10万字を目指すのはやめて、ライト文芸部で10万字を目指しましょうよ。ニコッ。」
 笑は、苺ちゃんの出番よりも自分の出番の方が大切だった。
「ということで、第4期の苺ちゃんは、この後、第5期に吸収合併されます。めでたし、めでたし。」
 カロヤカさんは、一言で苺の主演作品の夢を打ち砕いた。
「めでたくない!? 主役になるのが私の夢だったのに!?」
 苺の夢は打ち砕かれた。
「みなさん! 今日の和菓子は、甘くて美味しいパンケーキですよ! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」
「コンコン。」
 本物の幽霊おみっちゃんとコンコンは、マイペースにお茶会の準備を進める。
「これでライト文芸部は、苺ちゃんの4話を移植すれば、かなり充実するわね。忍者と妖怪も4話分をこっちに移植しちゃおうかしら?」
 奏は、ライト文芸部と忍者と妖怪とのバランスを保つのに苦労していた。
「要するに、疲れているから作品数を増やしたくないというのが本音で、書きだしの作品だけでも足せば、グダグダ日常モノではなく、ちゃんとした読み物にはなるからな。あ、私は食べたら帰るからね。」
 幽子は、幽霊部員だが本当にライト文芸部の行く末を考えてくれていた。
「さあ! ショートコント・スタート!」
「苺ちゃんの作品の移植。忍者と妖怪の移植。この二つは決定事項だ。次に何をしよう?」
「1話1000字に下げるが書く内容が思いつかないくらい忙しいし疲れてる。」
「こういう時はどうすればいいんだ?」
「ちなみに忍者と妖怪は丸1日は触っていない。情熱は下がるし、内容を覚えていない。ワッハッハー!」
「笑っている場合じゃないだろうが!?」
「ヤバイよ!? ヤバイよ!?」
「割り切りなのか、アシスタントがいるレベルなのか、パンパンに抱え過ぎなのか。」
「そういえばドリームコンテストに応募するの忘れたような。」
「ダメだ! 月末は忙しすぎる!? どうにもならない!?」
「もし、これのカオスに異世界ファンタジーを足したらどうなるのだろうか?」
 カロヤカにお任せあれ。
 つづく。
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